62 あの、夏の日
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墓守 ヨーランダは、メモを貼った。
takicchi 2011/09/01(Thu) 00時頃
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[大事に握り締めた鍵の感触が、手の中で溶ける。 まぶたの向こうが眩しい気がする。停電が復旧したのだろうか? えっと、確か、このあと……そんなことを考えながらゆっくりと目を開けて――――]
うにゅー……?
[目を開けるとそこは居酒屋。きょとん、と目を見開き、次いでぱちぱちと瞬きをして]
私ー、寝てたー……?
[呆然と呟きながら、机に突っ伏してしまっていた上半身をゆっくりと起こした。 せっかくの飲み会、せっかくの再会なのに、眠ってしまっていた。けれど不思議と「もったいない」とは思わなくて]
楽しい夢だったなー……。
[幸せそうにふにゃりと笑った]
(3) takicchi 2011/09/01(Thu) 12時半頃
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―居酒屋―
[まだ少しふわふわした頭で、ゆっくりと室内を見回すと、ニフラムが炸裂していた>>2 ひっくり返るベネットの姿に、ああもう高校生じゃないのに、腰は大丈夫なのかなあ、なんてちょっぴり心配して]
あれー……?なんかいつもより視野が広いー?
[ようやく自分の状況に少し違和感を覚える。 首を傾げながら頭に触れた拍子に、紙ナプキンの王冠が転がり落ちて、髪が編まれていることにも気づいた]
おおー……このせいで視野が広くなったんだー。
[鞄から小さな手鏡を取り出して編みこみをしげしげ。ついでに頭に乗せられていた王冠は大事にバッグに仕舞いこむ]
メアリーがしてくれたのかなー?ありがとー? 冠も可愛いねー。
[にこにこ笑ってメアリーに礼を言った。鞄を邪魔にならないところに置こうとして、隣のユリシーズの惨状が目に入ったが、とりあえず見なかったことにした]
(25) takicchi 2011/09/01(Thu) 23時半頃
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お姫様ー?何か照れるなー。 メアリーは器用だねー。私は髪が上手く編めなくってー。
[貞子状態で伸ばしっぱなしの髪は、「どうでもいい」というより、「どうにもできない」という方が正しい。 絵を描くこと以外の点において、びっくりするほど手先が不器用なのだった]
それにしてもー……。
[いつもより広い視野、さっきより大分はっきりしてきた頭で室内をもう一度ぐるりと見回して、なんだかとってもカオスな状況を把握する]
うとうとしちゃってる間にー、なんだかとんでもないことになってるねー……?
[特に自分の隣りにいる先輩が。気になるけれど、なんだか見てはいけないもののような気がして、顔をそちらに向けられない]
(31) takicchi 2011/09/02(Fri) 00時頃
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うわー……。
[ケイトにラリアットされて、見事にヘクターが吹っ飛んでいく>>41 目を丸くしてその様子を見守ってしまった。思わずぱちぱちと拍手なんかもしてしまう]
……やっぱりー、いいんちょーはかっこいいよねー。
[へにゃりと笑うといたずら描きのケイトに目を落とした。「できるオトナって感じ」のケイトの姿]
あー!スイカー! 食べる食べるー! スイカ割り、台風のせいでできなかったもんねえー。
[わーい、とケイトに向かって手を上げてみせた。 10年前のあの夏の日の夢。 自分と同じその夢を、この空間を共有している全員が見たことは、まだ知らずに]
(42) takicchi 2011/09/02(Fri) 01時頃
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えー?ヤニクノリノリじゃないー。 嬉しいくせにー。
[悩殺ポーズで固まったあと>>43、こちらにわーんと泣きついてきたヤニクに首を傾げる。 一応頭をよしよししつつ]
高校時代の忍んでないくのいちもー、結構視覚への暴力だったよー。 えっとー、こんな格好だったよねー。
[昔の話も掘り返した。 左手で頭をよしよししながら、右手では補充された紙ナプキンを一枚抜き出して落書きしてみたり]
(46) takicchi 2011/09/02(Fri) 13時半頃
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[10年前の出来事。けれど、さっき夢で見たばかり。ふりふりのくのいちコスチュームはありありと思い出せる。 ふりふり衣装で満面の笑みを浮かべ、スイカを割ろうとしているヤニクを描いていると、テツが携帯を取り出してどこかへ電話をかけるようだ>>16]
……えー?テツ先輩アメリカ行っちゃうのー?
[きっともっと会い難くなってしまう。寂しくなっちゃうなあなんて反射的に考えてしまい、首を振った。 それはもちろん喜ばしい知らせで、応援したいと思ったから]
もちろん応援してますー。 だからー、先輩がどうしてるかー、よくわかるようにー。 みんなが寂しくないようにー。 メジャーリーグで大活躍してー、テレビでばんばん報道されちゃってくださいねー?
[くのいちヤニクの隣りに、ボールを握り締めて笑うテツのイラストを]
(47) takicchi 2011/09/02(Fri) 13時半頃
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んんー?
[スイカを待っていると、ピリピリと自分の鞄が鳴った]
あー、電話だー。誰だろー。
[ピリピリと鳴り続ける携帯を求めて、鞄をごそごそと探る。無機質なピリピリ音なのは、もちろん着信音を変える方法が良くわかっていないからだ]
……あー……。
[携帯を取り出し、発信者の名前を確認すると、顔がぎくりと固まった。あからさまに顔に「マズイ」と書いてある]
ちょ、ちょっとー、席外すねー。
[ぎこちない笑みを浮かべて、携帯を握り締めて廊下へ]
(48) takicchi 2011/09/02(Fri) 15時頃
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[廊下に出ると、びくびくしながら携帯を耳に当てた]
も、もしもしー。
[途端に耳に飛び込んでくるのは、自分の担当の怒声とも悲鳴ともつかない声]
ごごご、ごめんなさいー。 締め切りだって言うのはわかってたんですけどー、どうしてもどうしても描けなかったんですー。 ……えー?今、ですかー? やだなー、逃げたりしてませんー。ちょっとそのー……。 ……同窓会に来てたりー、してー。
[えへへーと誤魔化すように笑うと、相手の声がヒートアップした]
み、耳ー!耳が痛いですー! ごめんなさいごめんなさいー!
[ぺこぺこと頭を下げて、見えない相手に必死で謝る]
(49) takicchi 2011/09/02(Fri) 15時頃
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で、でもー! 全然描ける気がしなかったんですけどー、なんだか描けるような気がしてきたんですー。 原点に戻れたっていうかー。
[それは、10年前の夢のせい。どんな絵でも、描いていると楽しくて仕方なかった、描きたくて仕方なかったあの頃の気持ちを思い出せたから]
だからー、明日ー!明日には何とかしますからー! 今日はー、今夜だけはー、お願いですから見逃してくださいー! この通りですー!
[今度は見えない相手を拝み始めた]
(50) takicchi 2011/09/02(Fri) 15時頃
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……ふー。
[担当を拝み倒してようやく電話を切ると、柱にもたれて大きくひとつため息を吐いた]
不思議ー。 あんなに「描けない」って思ってたのにー。 今はなんだか、描くのが楽しみー。
[携帯をポケットに入れてふふーと小さく笑う]
さー、部屋に戻ろー。 みんなといっぱいおしゃべりしないとー、もったいないもんねー。
(51) takicchi 2011/09/02(Fri) 15時半頃
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墓守 ヨーランダは、メモを貼った。
takicchi 2011/09/02(Fri) 15時半頃
墓守 ヨーランダは、メモを貼った。
takicchi 2011/09/03(Sat) 02時半頃
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あ、スイカだー。
[廊下でしばらくぼんやりしていると、スイカが運ばれていくのが見えた]
戻らなきゃー。ベネット先輩に食べられちゃうー。 なんちゃってー。
[ふふーと笑いながら部屋へと戻り、スイカを食べた。 スイカの種の飛び交う様子>>45に、あははーと笑う]
スイカ割りはー、できなかったけどー。 こうやってるとー、みんなあの頃と変わってないねー。 ……ヤニクはふりふりくのいち姿が恥ずかしくなる程度には成長したみたいだけどー。
[恥ずかしいと言われても>>55いたずら描きは完成させた。なかなか良く描けていると思う]
(81) takicchi 2011/09/03(Sat) 16時頃
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―お祭り―
[スイカを食べ終えて、ぞろぞろと居酒屋を後にする。 ずらりと並ぶ夜店に目を輝かせた]
うわー!あのねー、私ねー、綿菓子とたこ焼き食べたいー。 金魚すくいはねー、一匹も取れたことないのー。 あー、お面屋さんもあるー。懐かしいー。
[両手に食べ物を持って、きゃっきゃと夜店を回る。 外に出て、少しもわっとした湿気に顔をしかめたけれど、日中ほど暑くはなく、夜風が頬を撫でていく。 夢の中は、楽しくて、幸せだった。あの頃の思い出はかけがえのないものだ。 でも、今こうしているのだって、楽しくて、幸せで。きっと大事な思い出になるのだろう]
ふふー。楽しいねー? あの頃は楽しかったけどー、やっぱり今だってー、そう捨てたもんじゃないよねー?
[ご機嫌でそんなことを言って。 そうして、持っていた食べ物をベネットに奪われてしまったかもしれない]
(82) takicchi 2011/09/03(Sat) 16時半頃
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墓守 ヨーランダは、メモを貼った。
takicchi 2011/09/03(Sat) 18時半頃
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[あほの子発言>>100の時は隣りを歩いていたので、しっかり聞こえてきた。むむーっと口を曲げる]
あほの子でー、悪かったですねー。
[27にもなって子というのもどうかと思うが、大人気ない雰囲気はあほの子としか言いようがない。間違っても女性とはいえない雰囲気である]
……そんなあほの子がー、ほんとは好きなくせにー。
[ぼそっと呟く。周りには聞こえないように小声で呟いたけれど、ちょっとは慌てればいいと思う。 そんなささやかな反撃を試みていると、たこ焼きをぱくりと持っていかれた]
あああー!私のたこ焼きー!
(102) takicchi 2011/09/03(Sat) 23時頃
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[大袈裟に文句を言ったけれど、もちろん想定内だ。10年も付き合っているのだからさすがに学習する。 本当は付き合う前からわかってやっていたことは秘密だけれど]
あんなにたくさん食べたくせにー。
[10年前と変わらない口ぶりで文句を言って、爪楊枝を奪還し、こちらもたこ焼きをぱくり]
あ、あひゅいーっ!あひゅいよー!
[猫舌の自分には、たこ焼きは予想外に熱かった。涙目]
(105) takicchi 2011/09/03(Sat) 23時頃
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射的かー。私ー、お店のおじちゃんに当てるのが得意だったんだよねー。
[店番のおじちゃんが怯えるようなことを言った。 ベネットがホリーの頭を撫でていても>>101、気にしない。そんなことを気にしていては、ベネットの彼女などやってはいられない。そのはずだったのだが]
……ホリーはー、私なんかと違ってー、可愛い子だもんねー。
[夢のことを思い出してしまい、またしてもぼそり]
私も久しぶりにやるー。
[怯えるおじちゃんにお金を払い、危なっかしい手つきで挑戦。 景品は>>101と同じ。ただし100だとベネットに当たり、それ以外だとラムネ菓子ではなく店のおじちゃんに当たる。 結果は――――90(0..100)x1]
(108) takicchi 2011/09/03(Sat) 23時頃
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ヨーランダは、見事に店のおじちゃんにクリーンヒットさせた。ごめんなさいごめんなさいー!と謝りまくり。
takicchi 2011/09/03(Sat) 23時半頃
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面倒、ってー。 人を幼稚園児みたいにー。
[ますますむむーっと口を曲げたけれど、続く言葉に真っ赤になった]
ゆ、ゆび……っ!? そそそのことをー、今言うのは反則ー……。 ……あたっ!
[さらにデコピンまでされてしまい、真っ赤になった顔にくわえておでこまで真っ赤になった。 照れ隠しのように残ったたこ焼きをぱくぱくと口に放り込んでしまう]
あ、あふいぃぃぃ。
[学習能力ゼロのあほの子で間違いない。 もはや照れて赤いのか、熱いものを食べて赤いのかよくわからない。 とりあえず真っ赤になって悶絶していた]
(119) takicchi 2011/09/03(Sat) 23時半頃
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[ふと、足を止めた。きょろり、周りを見回してみる。 10年ぶりに集まったあの日の面々。それぞれ10年分の何かを重ねて、多かれ少なかれみんな変わっていて]
……でもー、みんなー、笑った顔は変わってないよねー。 あの日と、同じー。
[そう言って、自分もふにゃりと笑う。きっとその笑顔も、10年前と変わっていないようにみんなには見えるのだろうと思う]
だからー、これから何があってもー、きっと大丈夫ー。
[あんな、夢みたいなことは、もう起こらないかもしれないけど。 でも、この面々が集まれば、きっといつでも帰れるのだ。
――――あの、夏の日に**]
(120) takicchi 2011/09/04(Sun) 00時頃
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