149 【凍った】カオスバトル決戦【リス】
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[数名が外に出た後、康弘の名が呼ばれた。]
―――ああ。
[促す兵士に返事を返し、もう一度リスを握る手に力をこめる。 リスの尾のふかふかした触感が手のひらの汗を吸収し、滑りにくくなっていて、ちょうど良かった。 リュックを背負い、戸口を出る。]
(37) 2013/10/22(Tue) 20時半頃
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[戸口から足を踏み出す瞬間、背筋にぞわりとしたものが駆け巡る。]
(もし、待ち伏せされていたら?)
[戸口を出てすぐに、壁に背をつけてそろそろと壁伝いに様子を確認する。 見える範囲には誰もいないようだが、小屋の角などは分からない。
小さく息を吸うと、壁に張り付いた状態から一点、真っ直ぐ前に走り出した。 何も知らない人が見たら、壁から康弘が飛び出てきたように見えるだろう。
そのまま、近くの茂みに飛び込み、森の中へ。
待ち伏せされていたとしても、こちらにはリスがある。 また、康弘の黒いスーツと黒い肌は薄暗い森の中では多少なりとも目立ちにくかっただろう。 無論、夜が一番目立たないとは分かっていたが。]
(38) 2013/10/22(Tue) 20時半頃
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アランは、走り出したけど、もしかしたら誰かに遭遇したかもしれない。
2013/10/22(Tue) 22時半頃
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[森の中、適当な木の陰に隠れ、少しだけ手持ちの水を飲む。小屋からはさほど離れてはいないだろうが、少なくともすぐには補足されないだろう。 リスはまだその硬度を保っているが、そのうちくんにゃりしてきたら補給に行ったほうがいいかもしれない。]
――――…?
[どこからか、ガラスの割れる音がした。>>26 近くに誰かいるのだろうか。 ガラスの音ということは、民家があるのか。
慎重に進もうとして、ふとあることに気づき、体勢を変える。]
(78) 2013/10/22(Tue) 22時半頃
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[今自分が隠れていた木は、かなり大きい。 この上に上れば、ある程度回りの状況は分かるのではないだろうか。 そう考えると、康弘はするすると木を登る。
普通の人間ならば苦労しそうなところだが、焼津市民は木登りが得意だ。 あっという間に樹上の枝の合間に登り、身を潜める。 地上からは2〜3メートルの高さがある。枝の影だし、ぱっと見た限りは康弘の姿は見えないだろう。
注意深くあたりを見回す。音の方角は確か、あちら。]
(79) 2013/10/22(Tue) 22時半頃
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[目を凝らすと、小さな民家からこれまた小さな少女が出てくるところだった。>>26]
―――あれは…
[リュックは自分のものと異なり、なにやら色々入っているようで。 布にくるんだ何かを持っているが武器だろうか?
少女はそのまま森のほうへ――こちらへ進んできた。 じっと息を潜め、木の上からその動向を見守る。]
(81) 2013/10/22(Tue) 23時頃
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さて…どうする、俺。
[あれだけ覚悟をしたはずなのに、その覚悟が鈍る。 年端も行かない少女を手にかけていいものだろうか。 迷いながらも見つめ続けると、彼女は自らが潜む木の下を彼女が通り抜け―――]
(83) 2013/10/22(Tue) 23時頃
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…よし。
[さっき湿らせたはずの喉はすでにカラカラになっており、舌が張り付きそうだった。 康弘はひとまず、彼女――律木と呼ばれていたか――を追うことにした。
まだ外は明るい。 いくら森の中とはいえ、康弘の巨躯では相手にすぐに気づかれてしまわないか?
―――答えはNOだ。 焼津市民はこういったときのために木の上を渡り歩くすべを、子供の時から叩き込まれる。
康弘はその巨体に似合わない俊敏さで、彼女の少し後ろの樹上、音を立てずに枝を伝い、追いかけた。]
(84) 2013/10/22(Tue) 23時頃
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?!
[突如、木が大きく揺れる。 何かがぶつかったのか、枝の揺れに耐えるものの。
みしり。
枝の根元から嫌な音が響く。 その音は、亀裂を伴って康弘を襲った。]
グワーーーッ!!!
[ちょうどジョーが起き上がった瞬間に、叫び声とともに康弘の体は樹上から地上へ落下した。]
(132) 2013/10/23(Wed) 12時半頃
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[落下、衝撃―――と思ったが。]
ッ―――…!?
[頭が柔らかいものに包まれている。よく感じると身体の下に何か…>>133]
誰だ――!?
[女性の声>>139にガバッと身を起こすと、どうやら頭から落ちたはずの康弘の頭部は、ジョーのぷりっとした臀部によって受け止められたことにより衝撃が吸収され、致命的なダメージを避けたらしい。 どうして尻があらわになっていたのかはよく分からないが、意図せず命を救われたようだ。
しかし回りにはあの少女もいたはず。目線をあげた先、巨大な棍棒のようなものを振りかぶり、一気に距離を詰める男。>>142]
(153) 2013/10/23(Wed) 21時頃
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ハムーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
[思わず叫ぶと、手に持ったインドオオリスでその打撃を受け止めようと考えたが、恐らくあの重量、たとえインドオオリスとはいえまともに受け止めることはできないだろう。 とっさの判断でインドオオリスの背中で打撃を受け流す。
インドオオリスのすべすべとした背中部分の毛皮はかろうじて打撃の軌跡をそらした。 恐らくその滑らかさは抵抗すら感じさせないはずだ。
第2撃が来ることを予想し、とっさにエゾリスを構えたものの。]
――――!!
[男は目の前の少女を小脇に抱えて走り去っていく。]
(155) 2013/10/23(Wed) 21時頃
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待て―――ッ!!!
[背を向ける相手にとっさにエゾリスを投げる。 少し尻尾の曲がったエゾリスはブーメランめいた軌跡で男を追ったが、ダメージを与えることはできたのだろうか。
少なくとも男が足を止めることは無く、そのまま民家のあったほうへ消えていく。
風を切る音と共にブーメランのように手元に戻ってきたエゾリスをキャッチし、呼吸を整える。 そうだ、これは殺し合いなのだ。 だが、男はどうしてあの少女をさらったのだろうか。]
(157) 2013/10/23(Wed) 21時頃
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[そこでようやく目の前の女性に気づいた。>>146 ジョーの下半身にタオルをかけるところを見ると、すぐにやりあうつもりはなさそうだが。
ようやくそこでまだ自分が地面に座り込んだ状態のままであることに気づきすばやく立ち上がった。]
――あんたも、やるのか?
[そういってエゾリスとインドオオリスを握りなおす。 見たところ谷間に差し込まれたチュッパチャップス以外は特に何も持っているように見えない。]
(158) 2013/10/23(Wed) 21時頃
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(いったい、何を仕掛けてくる気だ…?)
[気を張っているつもりだったが、目線はついつい谷間のチュッパチャップスに向かう。 こうやって相手の動揺を誘うということは、かなり高度な心理戦に長けたものかもしれない。 康弘は巨乳が好きだ。]
(159) 2013/10/23(Wed) 21時頃
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