3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―― 北棟 階段 ――
……へぇ。反吐が出るな。
[目に、軽蔑の色がよぎる。体を支えるために握りこんでいた手すりがぎぃと鳴った]
……………。
[彼は、自分が死んだ理由を知らない。目を伏せた。唇を噛む]
報いだとか、思うな。そんなことなら、俺も、もう、何度も思っている。 だが、それを、ディーンが気にしていたなら。
………間に合わなくて、悪かった。
[目の前の彼は、自分が謝るべき彼ではない。 そう区別をつけて、割り切っているはずなのに。 目の前で、彼の顔して動かれたら、どうしても謝ってしまう]
(251) 2010/03/04(Thu) 19時半頃
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[彼女と、遊ぶのだという]
……約束、ね。
問題が彼女じゃないなら、こんなところでこんな悪趣味なゲームをするなよ。生き延びるためのコスト……ね。
[ため息をついた。目の奥がつんとする]
忘れるな。俺達を呼んで、お前を無残に殺させたのは。 しかも、おそらくあの人に手を下させたのは、彼女だ。
変わっちゃったんだよ。違うんだ。生者と死者じゃ。
俺はな、幽霊さん。 ディーンも、メアリーも大好きだったんだよ。 死んでしまったのにも悲しいし、あいつらが殺される原因になったケイトは嫌いだ。あいつらには、たとえ死後でももっと綺麗な場所に行って欲しいと思ってるよ。
[長くしゃべって、肩で息をした。 具体的に、どうしたらいいのかは分からないが]
(257) 2010/03/04(Thu) 20時頃
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[思いがけない、自分の発作への忠告。 瞬きしてから、のろのろと右手を目に当てた]
………っ ……………っは。ありがとよ。感謝する。
[やめて欲しい。 全然違う相手なのに、時折そうやって奴に被るのは]
……畜生、あんた、ほんともう、さっさと成仏しろ。
[かすれている以上に、篭った声になった]
……八つ当たり、してねぇよ。 俺らがそんな原因とく義理もねぇけどな。みじんも。
[歯がかたかた言って、動かぬ右手が湿るのはきっと気のせいだ]
(263) 2010/03/04(Thu) 20時頃
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――もぅ
……いいよ……――。
今は
疲れ た……。
[今は、動きたくなかった**]
[「いかなちゃ」ケイトの声
駆けだした靴音は唐突に消える
その音はヘクターに【はっきり】聞こえた]
また間に合わない。
[自分がどうなってるのかも分からない
ヘクターは反射的に動いた
どこかへ]
もう間に合わないのは嫌だ!!
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―― 北棟西階段 ――
………あの先生も死んだのかよ。 じゃあ、もう、あんたらも一緒に行けば良い。
1人で行かせるより、3人で行けば良い。
[新たに知った、死の情報。 むちゃくちゃを言う。これぞ、八つ当たりというのだ]
ああ、くそ。ほんと、もう。 あんたの首掻っ切って、それであいつが成仏するならいくらでもやってやるのに。
[痛む右腕。ぐりぐりと力の入る左腕。 無理やり右手を動かして、下を向いたまま、強い口調で吐き捨てた]
(281) 2010/03/04(Thu) 20時半頃
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紐 ジェレミーは、華道部 メアリーのことを思って、手に力が入る
2010/03/04(Thu) 20時半頃
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………あいつが、本気で、成仏すんのなら。 別に、そんな細かいことはどうでもいい。
[本気の口調できっぱり言い切った]
でも、あんたの死体は用務員室で。 あんたに肉体ないんだろう。
(289) 2010/03/04(Thu) 20時半頃
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―― 北棟西階段 ――
[こみ上げる衝動は、収まって。それでも、また、補習室での概念論が思い出されてしょうがない。顔を上げて、相手の目を睨んだ]
……そっちの方が、ナンボかマシだ。 ディーンはもう、その闇の中に行ったんだろう。 残滓だけが残ってるんじゃ、滑稽だ。
あの闇は、あの子が晴らせばきっと晴れるだろうし。
[どうしようもない閉塞感。酷いことを口にしている自覚はある。奇麗事ばかりじゃなくて、彼らがこっちに残るのが怖いのだ。あの声の量が増えているのが、怖いのだ]
……もう行けよ。行きたいところがあったんだろう。
あの闇に堕ちるときは、呼んでくれたら見送りくらいするぜ。
[だからそんな提案をしたのは、きっと罪悪感から。 投げやりに、左手ひらりひらりと振ってやった]
(303) 2010/03/04(Thu) 21時頃
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[ヘクターにとって何もない場所
あるのにない場所
自分がしている事がケイトを追いつめているとも知らず
そして傷つける事も知らず
ヘクターは追う
彼にはそれ以外の事を知らない]
ケイト・グリフィズ
[叫ぶ度に闇が嘲笑するようにうごめく]
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―― 北棟西階段 ――
……そうだな。 多分、俺も、皆そうだ。
さよなら。………ディーン。
[最後に、さんざん迷って、彼の後姿にそう名前を呼んだ。彼は、決して「彼」じゃない。でも。それでもディーンだとは思った。この名前を呼ぶことでの、「彼」への罪悪感でちょっと立ち尽くした]
(324) 2010/03/04(Thu) 21時半頃
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[闇が嘲笑した]
!!
[指先に当たった感触
それはなぜかケイトだと確信した
そして引き寄せ抱きしめた]
捕まえた、ケイト・グリフィズ。
[闇が揺れた]
紐 ジェレミーは、マネージャー ピッパは大丈夫だろうかと思った
2010/03/04(Thu) 21時半頃
分からないが、そこにいるんだよな。
名前やっと教えられるぜ。
俺はヘクター・アナ・ダ・シウヴァだ。
[ヘクターにはどの結末にいきつくかは分からない]
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―― 北棟階段 ⇒ 屋上 ――
[しばらくぼんやりと立ち尽くして。 それからゆっくりゆっくりと階段を降りはじめた]
……どうしたら、いいんだろうな。
[かくれんぼ。鬼ごっこ。ゲームに乗る気はない。 でも、あんな風に簡単にディーンを殺したあの声。 そして、自分を痛めつけるあの声。あの声の持ち主をどうしたいだろう。いなくなれば良いと、それでも良いと思う自分もいる]
……ピッパ、平気だろうか。
[先ほど自分が心配をかけた相手。満足に礼もいえていないと思う。彼女がどこに行ったのか、残念ながら聞こえていなかった]
[気になりながらも、南棟へと向かう。*末吉*]
(365) 2010/03/04(Thu) 22時頃
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―― 屋上 ――
[屋上の扉に手をかける。目を閉じて、夕焼け空を夢想した。 深呼吸して扉を開ける]
[そこは、ただ、闇色が広がる屋上]
……………。
[星すらも見えない屋上。 近くに何かがいるような気配は感じなくもないが、けして姿は見えなかった。床に何かが広がった跡。刹那、目を閉じて黙祷する]
鬼ごっこ、ねぇ。
[ふらふらとしたまま、柵に手をかけて下を覗き込んだ]
(377) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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―― 屋上 ――
[ふと、近くにぼうっと燐光が走った。目をまぶしそうに細める]
………スティーブンス先生。
[もううっすらとしか見えない彼の姿に、先ほど聞いた情報が蘇る]
お互い様です、先生。
[左手で、異形の耳に触れた。問いたいことを口にするまでに、幾度か逡巡の色を見せて、口を開いて、閉じて]
……先生。そのお姿、本当に……
[亡くなったのですか、とは直接聞きにくかった]
(390) 2010/03/04(Thu) 22時半頃
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[急に戻った五感。
突きつけられた現実]
わあぁーーーーー!!
[のケイトの感情が
闇が与える苦痛より、体に精神に痛みを与え
上げる悲鳴]
(俺はまた何も出来なかったのか)
俺は、俺は?
[抱えた腕を離し、呆然と立ち尽くす
こげ茶色のビー玉にヒビが入る音]
紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2010/03/04(Thu) 22時半頃
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―― 屋上 ――
溶けて……?
[先刻、教室で闇に溶けていたフィリップを思い出す]
じゃあ、それでも生きてるんですね。 安心しました。物は、きっとそのうち掴めるようになります。
[断定する。触れなくても、死んでさえいなければ、まだ]
……ご心配をかけてばかりで、すみません。
[この騒動に巻き込まれてからも、何度か背中で先生の、自分の名を呼ぶ声を聞いていた。集団行動は苦手だったから]
……先生は、この「ゲーム」をどう考えてますか。
(403) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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…………。
[帰りたくない、という相手の言葉。 まじまじとスティーブンス先生を見上げる]
[そういえば、結局卒業までこの人のことを「先生」以外に見たのは初めてだったように思った]
……でも、先生が死んだら、きっと俺は少し悲しいと思います。全然、授業にもでなかった生徒ですが。
[おそらく、普通に卒業したならそのまま忘れた相手。 でも、死ぬのと生きるのとだったら、死んで欲しくないなと思う]
(410) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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……はい。
[携帯を示されて、ゆっくりかがみこんだ。 拾い上げたのは左手。両手で差し出そうとして、少し困ったように見上げた]
……あの2人……
[こころ当たりは幾人か。連れて行く。 自分にはなかなか思い切れないことをあっさり言う相手]
…乗るんですね、先生。
[でもその選択に、口を出すことは出来なくて。 あの鬼に対する想いも複雑で]
俺は、まだもう少しここにいます。
(416) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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[携帯を開いて、文字盤からは目を逸らす。 そのまま無言で、先生に見せていた]
(417) 2010/03/04(Thu) 23時頃
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分かりました。
[言われたとおりに、携帯電話を打つ。 「今からそちらに行きます」。題名も、何も変化させないそのままのもの]
[先生の語りを聞きながら、無言で送信ボタンを押した]
スティーブンス先生………。
[何かを言おうと思うが、上手くいえない]
きっと、帰れると思います。 先生が、そう思っているのなら、きっと。
[口に出来たのは、無責任な言葉だけ]
……先生。今までお世話になりました。 プリント、きちんとやっておきます。
[なんだか、申し訳なくて、深く頭を下げた]
(425) 2010/03/04(Thu) 23時半頃
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―― 屋上 ――
[先生が目の前から消えて、しばらくしてから頭を上げる]
……先生が生きて帰って欲しい人、誰だろう。
[帰れますよ、と無責任に言ったものの、これだけ色々死を見てると不安になった。先生が命を賭けるなら、本当に助かって欲しいのだけど]
鬼ごっこ、か………。
[ぽつりと呟いた言葉が、闇に消えた]
(440) 2010/03/04(Thu) 23時半頃
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紐 ジェレミーは、マネージャー ピッパの目立つ髪色に気がついて、左手をひらひら振った
2010/03/04(Thu) 23時半頃
[取り戻した五感は清汚問わずの事実を知らせる
自分が信じたモノは砂上の城
そして冷たいケイトの言葉が剣となり苛む]
俺は全てを受けとめて守れると思っていたんだ。
[ヘクターは冷たい闇が侵食し、己の魂を砕く音を聞いた気がした
魂が砕け、炎が散るのを感じる中
リングのピアスを耳から引きちぎり、ビー玉と共にケイトに渡そうと手を伸ばす]
俺の心が冷えない内にこれを。
信じてもらえないだろうが、俺はお前を温めたかったのは嘘じゃない。
[闇は魂を完全に砕き、ヘクターは空ろになりて
残ったのは血まみれのピアスとビー玉]
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―― 屋上 ――
[闇の中、彼女の口の動きは流石に見えなかった。 けれど、ジェスチャーは何とか読み取れた。 彼女から見えるかなんて分からなかったけれど1つ大きく頷いた]
……元気だな。
[あまり動けなくて、申し訳ないと思う。 柵に寄りかかるようにして座り込みながら、ピッパを待った]
(458) 2010/03/05(Fri) 00時頃
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―― 屋上 ――
[彼女が扉を開けると、また、いつものように手を上げた。 ピッパの邪魔にならないように、足を少し引っ込める]
……好き、というか……多分、一番マシだから。
[空はない。風もない。外もない。 だけど、あるはずのものを思うことは出来る]
さっきは、心配かけて、ごめん。 もう、平気?
[気を失っていたように見えたから。 それが、自分のせいだとは思わなかったけれど]
(472) 2010/03/05(Fri) 00時頃
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―― 屋上 ――
シャワーか。いいね。そろそろ俺も…… ……今、どのくらい時間が経っているんだろうな
[何日も経った様な、日付が全然変わっていないような。 食欲も、睡眠欲も沸かない空間だということに気づいた]
[目の前に、老人の絵を差し出されて]
ああ、懐かしいな。もうどこかに行ったと思ってた。
[受け取ると、丁寧に広げて眺める]
……この人さ、はじめて家出した時にお世話になった人。
(483) 2010/03/05(Fri) 00時半頃
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―― 屋上 ――
……これ、好き?
[出会った地下鉄ホームの雑踏とか、奢ってもらったサンドイッチとか、そんな他愛もない話をぽつぽつしてから、聞いた]
この人の絵、他にもあるから好きならやるよ。
(491) 2010/03/05(Fri) 00時半頃
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―― 屋上 ――
[ミッシェルがやってくれば、また左手を上げる。 手を上げるのは癖。けれど、使うのは左手ばかり]
……スティーブンス先生は、もう行ったよ。
[何をしに、とか、どんな様子だったか、とは、あまり上手く言えない。だから、事実のみ端的に告げた]
(495) 2010/03/05(Fri) 00時半頃
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―― 屋上 ――
……暗闇お化け? あの爺さんに、そんなご利益あるかな……。
[この情況に比べて可愛い言葉に、ははっと笑う。 その後に続いた言葉は、先刻聞いたフィリップの問いかけが頭によぎる。心持ち、姿勢を正した。けれど、そこまでで話題は途切れて]
[ミッシェルの話す、スティーブンス先生のことには]
……成功、するんじゃないかな。多分。 立派な先生だと思う。普通、生徒に命は賭けられない。
ああ、もう少しね。絵、描くなら邪魔しない。 外に居たかったんだ。
[ミッシェルには多分ばれていることを承知で、でもそう告げた]
(516) 2010/03/05(Fri) 01時頃
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―― 屋上 ――
[差し出されたのは、濃いピンクのビー玉。 手の中に押し込まれて、ちょっと1テンポ遅れて力を込めた。 そうでないと、落としてしまいそうで]
ありがとう、ピッパ。
[ビー玉の意味。知ってはいたけれど、すぐには出てこなかった。ケイトの、忌まわしい目的に使われていたから]
でも、これ………
[ふっと、そのピンクの意味を思い出したのは、彼女が出て行った後]
(522) 2010/03/05(Fri) 01時頃
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