3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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−生徒会室−
[大声で叫んだ後、ミッシェルの声>>234が聞こえて。]
(ああ、そうだ。このままいても私では…。)
[と、言われるままに離れようと、扉に近づいたが、 オスカーの声>>238、こちらに駆け寄ろうとする姿が目に入れば、 自然と体はそちらの方へ動いて、] オスカー君っ!!
(246) 2010/03/07(Sun) 23時頃
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[けれども少女は助かる事無く]
……――。
[ただ苦い思いを闇の中に含ませただけ]
けいと
[深淵で鳶色の目を開ける。
ごろりと闇に身を沈めたまま呟くのは]
[現代へと戻るあちらの景色。
聞こえてくる音。
闇の中]
――…。
[視線を落とす。震えることのない自分の裡]
[哂い声。
ふと思う。
あの二人の教師は、いまはどうしているのだろうかと。
思うだけで問うことはなかったけれど。
それだけは、心に疑問として浮かんだ]
[光が消えた。綺麗な生の気配が消えた]
[今まであったのは幻。過去の光。ただ、それだけ]
[そんなことは分かっているのに]
………ない。ここには何も無い。
『来るな』(おいで)
『やってしまえ』(やめとけよ)
[闇に溶けかけた魂がかすかに蠢く。
綺麗なものが、たった一つでもこの死後の世界にあればいい。
それだけを頼りに、闇へと対抗している**]
[ピアノを、――嫌になった。
才能などないからなのか
あの子が生まれたからなのか
元々好きではなかったのか
全ての思いが消えて
ピアノを弾いた時の音。それは]
……そか、夢じゃないよね。
あっはは何を期待してるんだか
[鳶色の眸を開くたびに思ったそれは
“夢物語”でしかないのだ。]
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−生徒会室→小ホール−
[オスカーの元へ駆け寄って、その手に触れるのと、 また闇の世界へと戻ったのと、どちらが先だったろうか?
グロリアの声>>249に向かって、]
そんなこと知ってるわ! 子供みたいに泣き叫んでも、 どうしようもならないことがあるって。
だから、今は泣いてません。 兄さんが消えてから、簡単には泣かないって決めたもの。
…まだ、泣いているのは、先生、あなたの方じゃないですか?
(256) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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[溢れた悲しみは、抱えてきた心の闇で]
[離れていた指先を再び鍵盤へ向けたのは]
[彼の音に惹かれたからか]
ですから私はもっと、あの音を聴きたかった。
[聴きたくないのは本当。聴きたいのも、本当。
忘れてしまいたい(忘れたくない)]
…メアリー。
[金色を染めた冷たい闇は、赤く染めた絆の糸へと染みていく。]
こっちへ、くるかい?
[闇が戻ると掴かもうとした大地色のビー玉は消えて何もない]
壊れたモノは還らない。
[立ちつくす男
空虚な声]
[侵蝕してくる闇。
それに抗うのは
最後に抱いた思いを忘れたくないからだろう]
…ル。
[その名を呼ぶ声は小さく掠れた]
[闇の中 緋色の哂い声のする方へと 蒼い蝶は羽ばたいた]
[闇は冷たいのか、温かいのか。
横たわった身体を闇色が包んでいく。
どろり、と手が沈んだ。]
……行きたい
[赤い糸の先は、どこか。
聞こえた声に笑った。]
過去は変わらない。
元通りになんかならない。
たとえ、本当に夜明けが来ても、
犯した罪が消えることも、
壊れたものが直ることも無いね。
[浮かべるは、哀しげな笑み。]
扉が閉じてしまう
暗い、怖い ひとりは嫌
おいていくの?
あたし---い子だから?
[一瞬闇に囚われて]
サイモン?!
[どこかから聞こえてくる知らない男がサイモンの声に聞こえる]
『こんなに君のこと、想っているのに。
君に傍にいてほしかったのに。
僕を一番だと想ってほしかったのに』
[塞いでいた耳に流れ込む闇の声]
『…のために みんなを おくってあげないとね。』
ちがう、 ちがう あたし そんな事望んでいない
長老の孫 マーゴは、演劇部 オスカーに、心配そうな目を向けた。でも、大丈夫、そう呟きながら。(05)(小回復)
2010/03/08(Mon) 00時頃
[手の中のビー玉は徐々暖かみを失いつつも
ケイトの冷たさを温める]
[闇の中 蒼い蝶は緋色の少女を見つける
そっと差し伸べられた手の周りを しばしの間 ひらひらと舞い
やがて 指先に止まった]
だから、おいで。
[抱き寄せる。
闇の中へと引きずり込むように。]
もう戻れぬなら、墜ちるところまで堕ちて行こう。
[鳶色の髪が溶ける。
ひらひらと飛んでいった蒼い蝶が鮮やかに飛んでいく。
闇に、ディーンに抱き寄せられ
小さく頷いた。]
行きたいよ、……生きたかったよ。
貴方と、ディーさんと
[見上げれば葡萄色はまだそこにあるだろうか。
双眸でそれを愛おしく見上げて]
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−小ホール−
[泣いてない、そう言って背中を見せるグロリア。 オスカーに次々と攻撃を繰り出してー。]
(…私にはどうすることができないのだろうか? 何か、何か武器になるもの…)
[闇に包まれた小ホールを見渡している。]
(272) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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嗚呼、君と…ともに生きて行けたら…。
[叶う事のなかった願い。思う程に痛む胸。
伏せた葡萄色の瞳が揺れる。]
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−小ホール−
[視界の端にステージの隅に置かれた譜面台が目に入った。 転がる死体をものともせずに駆け寄って、手にする。
これで止めがさせるとも思えない。 それでも、ほんの一瞬でも隙を作ることができれば。
即座に引き返し、譜面台を振り上げると、 オスカーへと迫るグロリアの背中に渾身の力で叩きつけようと、]
(278) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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オ、オスカー君は私が護るんだからっ!
[グロリアが振り返ったのと、 自分が譜面台を振り下ろしたのは、ほぼ同時だったか。 少しでもダメージを与えることはできただろうか?
与えることができても、かわされたとしても、 譜面台は取り落としてしまうだろう。 勢いあまって、ホールの床に崩れ落ちて、]
…!?
[ミッシェルの放ったナイフ>>276が体に当たれば、 まだ震えの残る手で、鞘を掴んでグロリアへと向き直った。]
(284) 2010/03/08(Mon) 00時半頃
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あは、やっだ……ちょっと泣けてくる。
ごめん。ディーさんといられれば私は
[決めるのはあなた。
かつての友人は、己に向けてそう言った。
決めたのは、私。
伏せられた葡萄色にそっと手を伸ばす。
僅かに闇色に染まった指先は頬を滑る。]
大丈夫だよ、一緒だもの。
[闇を微かに蹴って、ディーンの唇に己の唇を添わせた。]
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[腰は立たないまま、 ナイフを握る手は震えが止まらないままで、 とても動ける状態ではなかったけど、それでも、
気丈に、グロリアを睨みつけた。]
(285) 2010/03/08(Mon) 01時頃
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