303 突然キャラソンを歌い出す村4
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でもなんでコレビデオに撮ってるの?
え?新しく入ったモデルの子のPVに使う?
あと目ぼしい子は事務所にスカウトするって?
利益取る気マンマンじゃないですか、『社長』…………
[病院でもわかるからまぁいっかという気持ちではあるが。]
女子のパジャマパーティーは盗撮御法度だからな?
[夏彦は青汁の入ったコップを『カツン』と置くと。]
オイラは大人しく別チャンネルに合わせとくんで、そこん所ヨロシク。
何か濃厚な映像が来たけどオイラにはちょっと刺激的すぎるな……(ごくり
[堕天使と悪魔の濃密な映像を見ながら。
『社長』、今宵は豆乳がすごく…………美味しいです。]
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─ 回想、保健室 ─
[お互いに見た目が変わった二年ぶりのノアとの再会は、困惑、混乱、大混乱からの開始と相成った。 >>258>>259 見た目は可愛い女子なのに、声や仕草や、行動は完全にノアだ。理解してもらえてよかったという安堵よりも、状況をのみくだす方に苦労してしまった。]
そ、そーだけど! シロだけど! !? きゃ、きゃぅん!?
[声を上げて笑っていたノアから手が伸びてきた。わしゃわしゃっと撫でられて、驚いた声が上がるも、すぐにふにゃっと力が抜ける。気持ちよさそうに瞼がとろんと眠たげに落ちた。]
わふ、 くぅん……♡
[長年のつきあいからきている知識と、そのテクニックに抗えようハズがないのである。一瞬で脱力して、人間姿の犬は、撫でやすいようにしゃがんで完全にされるがままになった。超速でめっろめろにされている。]
(328) 2020/01/11(Sat) 22時半頃
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[コイツ、ノアだ。間違いないな──!
という、叫びはめっろめろにされていたので、声にはならなかった。 ノアの行為は、シロにとっては読めないもので、予測ができなかったために、よく驚いたり困惑したりはしていたが、イジワル、という認識にはなっていない>>258。 それよりも記憶にあるのは、よく遊んでくれたことと、おやつと、この撫でテクニックだった。] …♡♡♡
… … …はっ!? よ、よーらぁ! ち、ちげぇから! 浮気じゃねぇからな!
[腹を見せて床に転がりかねない勢いを見せていたが、はた。と正気づいたらしい。主人の方に顔をぱっと向けた。背も高い黙っていればワイルド青年は、犬のときもそうだったように、あからさまにオロオロとうろたえながら、主人を変えるわけではないので、浮気ではない。と主張した。]
(329) 2020/01/11(Sat) 22時半頃
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[そんな状態をお見せする一幕もあり、ハロウィンから騎士ではなく番犬であると見なされたのは、なにも無理もない話だったと言えよう>>213>>218。
当然、レイにも、自分がシロだと白状をすることになった>>237。]
…だっ だいじょうぶか?
[動揺が見られたのに、どきどきとしながら声をかける。傷の手当を、断られたのでしていないのもあるが、少し、彼女には、負目のような感覚がある。強く出られず犬が家の人間の周りをうろうろとするような態度になった。]
…… レイも、ひさしぶり、だな。
ん。もちろんだ。 おれは、そのために来たんだからな。
(330) 2020/01/11(Sat) 22時半頃
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[また、どうやら、怜とヨーラは、ハロウィンの家にいくらしい。]
?? おれの家はないけど、 ヨーラについてっちゃダメなのか?
おれ、休むんならひさしぶりに ヨーラに膝枕してほしい!
[なお、ノアに家はあるのかと問われた元犬の無邪気な回答がこれである>>266。そして、当然、下界に滞在できるような家はない。そして、残念ながら二年前まで犬だった魂に、男女だからわかれなくてはならないどうこうという意識はなかった。]
(331) 2020/01/11(Sat) 22時半頃
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うぅぅぅう、きょうヨーラにあって まだちょっとしか傍にいれてねぇんだぞ!?
どうしても男子会と女子会の一緒がダメなら ヨーラたちの部屋のとなりはダメなのか!?
[犬は経済がわからぬ。そのため軽率にマスカルウィン家の財力に頼りきったダダをこねたりなどもした。
とはいえ、ダメなものはダメと言われれば、従う程度の躾はすでに犬の時点でもなされている。]
ぐぬ……常識め……
[恨みがましい声をあげても、概念はぶんなぐるわけにもかみ砕くわけにもいかないので勝てない。どうあれ、人間になった家無し犬は、宿を提供してくれるというノアとひとまず行動を共にすることになった*。]
(332) 2020/01/11(Sat) 22時半頃
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─ 夜、夕食後の話 ─
[とにもかくにもノアについていった先の家で、代金の出所を関知せずに、出された食事を、きつね・うどん他、遠慮も呵責もなしに大量にかっくらった犬は、満腹になると暫く床で仰向けに大の字に寝転がっていた。]
…… ソウ。
[やがて、一時、会話が落ち着いたくらいの頃に、むくり。と身を起こして、桐野の名前を呼んだ。立ち上がりはせずに、胡坐をかいたまま、桐野の方へ正面を向ける。]
今日は、ありがとな。 いっしょに、ヨーラが天使になるの、 反対だって言ってくれて。
[そんな風に礼を言って、犬だった青年は、昔馴染みに笑いかけるように表情を崩した。]
(370) 2020/01/12(Sun) 00時半頃
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おれが、ヨーラが天使になるのはヤダって言っても、 人間がどう思うかはわかんねぇと思ってた。
[そう、ぽつぽつと話すときには、これまでになくまじめな顔になる。喜ばしいことだとして、送り出す可能性もある。そういうケースをきかないわけではない。少し視線は俯いた。]
それにおれは結局、所属は天界側だ。 だからもしヨーラが天使にならないって 言ってくれても。その後、 ずっと、傍にいられるわけでもねぇ。
今回、おれが帰って来たのは特例だ。
堕天使とか悪魔とか…… 色々、落ち着いたら、 そのまま、離れることになる。
(371) 2020/01/12(Sun) 00時半頃
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だから……これから先も、 人間のヨーラの傍にいてくれるのは、 ソウや、ノアの方だ。
[空から一時的に帰ってきた犬は、男子会にいる白鳥の幼馴染の二人の顔をじっと見つめた。桐野の変調には、気づいていないまま。内心の物思いにまでは想いが至らないまま、両手をばっと床につく。]
……ふたりを巻きこんじまうのは悪ィと思う。
でも、ふたりには暫く力を貸してほしい。 それで、それでこれからも、 ヨーラの傍に、近くに居てくれ。
…〜頼む!
[そうして、ごんっと音をさせて、床に頭をぶつけた*。]
(372) 2020/01/12(Sun) 00時半頃
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桐野……シロ…………
[男子会の様子をカメラで見ながら夏彦は『スンッ』ってなっている。
○村どうぶつ園とかメチャクチャ弱いタイプだ。]
♪囲炉裏に灯る燠火
寒い夜は身を寄せあって
囲炉裏に灯る燠火
貴方の温もり 掌から伝わる
天(ごくらく)に誘われるような 温かさ
♪ここは極楽 悲しいことはしばし忘れて
苦しいことも 辛いことも
♪全ては因果応報 如何なる人にも
優しくしていれば 必ず帰ってくる
♪囲炉裏で燻る燠火
温もりが少しづつ醒めていく
囲炉裏で燻る燠火
お願いだから行かないで
貴方がいなくなったら 独りだから
報われない愛を、唄いました。
『燠火』、聞いてくださいね。
[赤い画面を覗きつつ]
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─ 夜、乃束家男子会 ─
[白鳥の幼馴染二人に頭を下げた一時帰宅の番犬は、顔を上げて、ソウからの言葉にううん。と唸った>>393。]
駆逐かぁ……
できたら確かにおちつくんだが、 アイツら、 後から後から出てくるからな……
[掃いても掃いてもなくならない落ち葉を見るような言い方になった。今に限っては、敵意より、嫌悪より、疲労の色が濃く出た。]
(417) 2020/01/12(Sun) 02時頃
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[そうして、男子会に三人が残ったところで、>>398 桐野が話を切り出した。滔々とした告白と、その先に腰が浮いた。]
な ……
[>>400 シャツをまくり上げた桐野の肌には火傷の跡と、羽根が生えていて、愕然とする。開いた口からは、声がすぐには出なかった。唇だけが戦慄く。]
(418) 2020/01/12(Sun) 02時頃
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なんっ で、ソウの背中に羽根があるんだよ!!
…! あのときか? ウドーの身体つかってたアイツに 何かされたのか!? だって、だって、ソウはフツーの人間で…
[現実を拒否したい気持ちが先だって喉を吐く。桐野は普通の人間で、だから、だからこの先を頼もうと、そう思ったのに。]
……〜〜〜〜〜!!
[ぐしゃりと自分の銀色の髪を押さえるように握りつぶす。]
(419) 2020/01/12(Sun) 02時頃
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♪ 落とした果実を踏みつぶしちまった 目はあいてるのに 見えちゃなかった
目ん玉ふたつくっつけといて ガラス玉よか役立たず そりゃオマエさあ あんまりな話だろ
嗚呼 覆水盆に返らず 今 おれなんて言った?
放った言葉のナイフは戻りゃしない この世の摂理でコミュニケーションは大失敗
always Crack&Burst!
節穴野郎にゃ この世はサプライズだらけ 地雷原だ 気をつけても吹っ飛ぶ計画
ホラみろ また蹴っ飛ばした!
(455) 2020/01/12(Sun) 04時頃
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失敗 失敗 大失敗! ブザーが鳴って ようやくそれで気づくんだ
なあ 今 おれなんて言った?
♪
(456) 2020/01/12(Sun) 04時頃
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─乃束家、男子会─
[我知らずに、立ち上がったまま、口元を押さえる。そうだ。今、今さっき、自分はこの秘密を抱えていたソウに対して、どんな──どんな頼みをしたのかを、振り返る。普通の人間として、ヨーラの傍にいてほしいって、そんな願いは、とっくにもう叶わなくなってたのに。]
───〜… ソウ…
[これから。──これから>>401。すぐに答えなんて出せなかった。ヨーラの未来に、願うことはある。自分のコトだったら、自分で納得させることはできる。
だけど。桐野の気持ちを切り捨てろなんて簡単には言えなかった。 だって、傍にいたいって単純な願い事なら、自分にもわかる。その単純で小さな願い事が叶うことがどんなに嬉しいかも、もう知っている。]
(457) 2020/01/12(Sun) 04時頃
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─ 乃束家 ─
〜〜〜っ
[普通に、これまでどおり、三人が三人のままで。願った、期待した昔の延長線の未来図には、ならないのかもしれない。ぎゅっと奥歯を噛みながら、声を絞り出した。 >>465 そういうこと。と言われても、納得などできようはずもない。]
〜 ソウは、殺されてぇのか?
……〜違うだろ。
[だって、さっき、願われていたワガママは、生きてなきゃできないことだった。]
(469) 2020/01/12(Sun) 05時頃
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─ 乃束家 ─
待つよ、待つけど、そうじゃなくて、 ……
[>>467 そんな顔。と言われて、自分の顔に手を当てる。眉間には深いしわができていたし、眉全体が下がるように力が入りっぱなしだ。口だって、への字に曲がっている。]
〜 なあ! それ、羽根! どうにかひっぺがせないのか!? 焼いてくっちまうとか…
わかんねぇけど! ソウだって、 天使になりたいとかってんじゃ 別に、ねぇんだろ?!
(474) 2020/01/12(Sun) 06時頃
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だって、 …だって、こんなのってないだろ! ノアとだって離れ離れになっちまうんだぞ!
[無茶苦茶を言っているって自覚くらいはあった。ただ、嫌なことを嫌だと言っているだけだ。けど、一度滑った口が止まらない。ここに行きたいって予想図が崩れてしまって、どこに行ったらいいのかわからなくて、焦燥感が腹をじりじり焼いてくる。]
ワガママいうなら、さっきみてぇなののほうが ずっとずっとずううううっといい!!
〜〜〜 ヨーラの傍にいるの、 諦めんなよ……っ
[こんなのは、エゴもエゴ、勝手も勝手な言い分だ。でも、でも。桐野に、ワガママを諦めてほしくないだけだ。諦めさせたくなかった。]
(475) 2020/01/12(Sun) 06時頃
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