73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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──医務室──
[誰もいない医務室はしん、と冷えて。消毒薬の匂いが沁みる。 押し付けられた医務室係だが、この空間に入れるのなら良いな、と思った。 息を大きく吸い込む。このまま自分も消毒されて、透明になってしまえばいいのに。そんな夢想。
ぽふ、と冷たいベッドに横たわり、ぼんやりと天井を見てどれくらい経っただろう。]
あれ……フィリップ。
[扉の開く音に身を起こす。]
どうしたの。
[鍵は空いて居たとは言え、もう一人委員が居るとは聞いていなかったし不意打ちだったので、多少挙動不審になった。]
(137) 2011/12/23(Fri) 22時頃
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別に寝にきたわけじゃないよ。
[指先に鍵を引っ掛けてくるりと回す。]
マラソン大会の日の優雅な昼寝の代償が、休み中の医務室係ってだけさ。一応夜間は施錠するけど……。
[言葉が途切れたのは、不意に今が夜間かどうかわからなくなったから。パタパタと綺麗な羽根を見せる極彩色に視界は奪われて。]
……あれ? やっぱり、いいのかな?
[首を傾げ、フィリップのほうを見る。なんだかくらりとした。]
その棚、なんだっけ。
[独り言のように。何か先生に言われていたような気もするけれど、何だっただろう。]
(144) 2011/12/23(Fri) 22時半頃
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そりゃあ医務室なんだから薬棚に決まってるサ。
[言葉遊びのようなことを言って、ひょいっとベッドを下り、フィリップの手の中を覗き込もうかと、したときだったろうか。]
オスカー? どうしたの。
[駆け込んできた後輩に怪訝そうな顔をする。同室者の窮状を知ればその顔はどんどん険しくなっただろう。]
(168) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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そうだね、迎えにいってくるよ。 オスカー、ありがとう。
[フィリップの視線にはため息をつき、追及は中断された。視線を外された極彩色はどんな反応をしたのやら。
もとより人の名前を覚えるのは得意なほうで、寮生の名前と顔はほぼ一致している。後輩に礼を言い、ぱたぱたと医務室を走り出た。]
(174) 2011/12/23(Fri) 23時頃
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──廊下──
……薔薇?
[消毒薬に麻痺した鼻腔に、むせ返るような匂いが触れる。困惑に思わず足を止めた。 普段ならばいい香りと思えただろうそれは、けれど今夜は何処か悪いものの気配を孕み。季節的な異常さもあいまって、背筋が震えるような何かを呼ぶ。]
……ねェ。巻き込まないで。
[この香りに、"連れていかれる"ような気がしたのは、暗い廊下が見せた錯覚だろうか、それとも。 連れて行ってくれるなら、自分だけでいい。そんなことを、思った。]
(180) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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──ちょっと前・医務室──
いいよ、歩いてくれればどうにかなる。
[今までも体調を崩したエリアスを運ぶことはあった。きっとどうにかなるだろうと判断。気が急く。]
怪我人はおとなしくしてなよ。
[大袈裟な包帯の下の具合は知らない。見た目だけで判断して断りすてた。]
(185) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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ええと、図書室。
[廊下が妙に長いのは錯覚か。寒い廊下を小走りで進めば、どんどんと絡みつくような薔薇の香り。]
あァ、これはエリーでなくても体調崩すや。
[残念ながらあまり敏感とは言えない自分にもこの強さはキツい。香水を振りまいたのは誰だろうか、見つけたら仕返ししてやらなきゃだとか考える。
何処かいつもの事と考えてしまっている少年は、 エリアスの身に起こっていることを想像できるはずもなく。]
(191) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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エリー。迎えに来たよ。
[何気なく図書室のドアを開けた時。見えたのはどんな光景だっただろう?]
(196) 2011/12/23(Fri) 23時半頃
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[エリアスの頬が赤いのも、瞳が潤んでいるのも、見慣れているといえば見慣れているものだった。それは熱の症状でもあったから。 けれど、こんな顔は、……知らない。]
……ノックス、エリーを看ててくれたんだ。ありがとう。
[頭の中は真っ白になっても、身体は勝手に笑顔をつくる。]
あァ、それとも、邪魔だった?
[いつものように、にこり。]
(205) 2011/12/24(Sat) 00時頃
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いいよ、そりゃァちよっとびっくりしたけどさ。 部屋でいいの、医務室のほうが休まるんじゃないかい。
[熱を測ろうと、手はあまりに無造作にエリアスの額に伸びる。立ち上がれないエリアスとの距離、一気に詰めた。]
(215) 2011/12/24(Sat) 00時半頃
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……そうだったんだ。うん、ありがとね?
[ノックスの言い方に、この状況を作り出したのがエリアスのほうであることを知る。慌てて走り去る様子を、ちらりと横目で見た。]
オスカーに聞いて心配したんだけどね。
[熱はそこまで高くはない。軽口の様に淡々と言って、誤解は溶けないまま話だけ進める。]
薔薇は好きだよ? ここまでになると嫌になるけどね。
[まだ効果からは目をそらせる。話の核心を理解せぬまま、肩を貸そうかと近づいて。]
……大丈夫だよ。エリーが何をしてても、好きだから。
[嫌いにはなれない。なれるはずもない。**]
(220) 2011/12/24(Sat) 01時頃
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──回想・廊下にて──
いいよ、気にしてないから。
[>>229謝り続けるエリアスを慰めようと発した言葉が、残酷だなどという自覚はない。 変わり続ける環境に、特別を作らなければ別れも辛くないと、子供なりの理論で耐え始めたのはいつだったろう。心を麻痺させることに腐心して、そして成功してしまったから。友人の恋路だって素直に祝福できる、体調不良にかこつけていちゃついていたのはちょっと腹立たしいけれど。]
え? 大丈夫なの。
[不意にエリアスが口を開いたかと思うと>>273止める間もなく消えてゆく。]
先に戻るよ、冷えないようにね。
[いつもなら何を言っているんだと連れ戻すのに、それをせず見送った。]
(310) 2011/12/24(Sat) 13時半頃
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──自室──
……つかれた。
[ぱたん、と扉をしめた瞬間口をついたのは、最近もう一つの口癖になりかけた言葉で。ぽすんとベッドに横たわれば、薔薇の香りが鼻に付く。]
なんだ、これ……。
[濃い香りは寮中蔓延しているのか。明らかにおかしい気配に混乱するけれど、一人になってしまえばもう一つの衝動が強くなる。ベルトをゆるめ、手は無造作にそこに触れ。]
……ダメだ、エリー帰って来ちゃう、か。
[刺激を与える前に引いた。おかしい、きっかけなんて何処にもなかったのに。]
薔薇、が、精気を求めて……?
[思い出した言葉。まさか。両手を目の上に乗せ、光を遮った。]
(311) 2011/12/24(Sat) 14時頃
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おかえり。
[横になったまま視線だけを向けて、同室者が無事に帰ったことに少しだけホッとした。]
この分だと、コロンなんかじゃなさそうだ。
[薔薇の香りは逃げ場なく。薬瓶のたてるざらざらという音を聞く。最初驚いて、すぐに慣れたそれ。]
……さっきのロバートの話もその時できたのかな。 冬の薔薇。何事もなければいいけどさァ。
(318) 2011/12/24(Sat) 14時半頃
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[その時響いたノックの音に、動いたのは立っていたエリアスのほうが早く。自分も起き上がりドアを見る。]
あ、ヴェス。ごめんよ忘れてた。
[自分あての用事だと察して、机に向かう。]
あれ。
[薄いノートは別の教科書類に紛れ、ぱっとはわからなくなっていた。慌てて探し始める、ペン立てがカシャカシャ音を立てた。]
(321) 2011/12/24(Sat) 14時半頃
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あった。
[分厚い化学の資料集の間に挟まっていたラテン語のノートを救出し、折り曲げてしまったりしていないかパラパラと確かめる。その頃にはヴェスパタインの手も少しは温まっていただろうか。]
ごめんよ、なんでか化学の資料集に挟まってた。本当に助かったよ。ありがとう。
[入り口での会話には気づくはずもなく、手にはノートと引き出しから取り出したチョコレート。]
(327) 2011/12/24(Sat) 15時頃
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その後きちんと勉強したんだけどね。
……どうしたの。
[なんとなく二人の間の空気がおかしい気がして。ああでもエリアスはヴェスパタインを嫌っていたのだったか。]
雪遊びはいいとして、傷は?
[手当が必要なら医務室係として手伝おうか。よく見ようと手を伸ばした。]
(343) 2011/12/24(Sat) 15時半頃
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深くないならいいけどさ。 消毒しとくようにね。
[相手がいいというものに踏み込むことはしない。できない。こくりと頷いて。]
そうそう、持つべきものは字の綺麗な友人さ。
[クスクス笑って、うろたえた様子のヴェスパタインにもう一度首を傾げた。]
(348) 2011/12/24(Sat) 16時頃
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エリー、ヴェスになにか言ったんじゃないだろうね。だめだよ、彼は俺の成績の生命線なんだからさ。
[慌てたように立ち去る様子を不思議そうに見て小言を一つ。]
冷えないうちに寝なよ。
[言いつつも自分はベッドに入るつもりはなかった。身体の熱さは続いていて、ヴェスが帰って気が抜けたのか、どうにも落ち着かない。]
……係りだからさ。医務室見てくるよ。
[あそこならベッドもあるし、鍵もかかる。言い訳をしてドアの外へ。 熱が冷めればまた、友人を蔑ろにしたことに罪悪感と嫌悪感を抱くのだろうけれど。]
(359) 2011/12/24(Sat) 18時頃
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──廊下──
あ、あァヴェス。医務室係だからさ、ちょっとね。
[薔薇の熱に浮かされて、それなりにやましい行動なので、見つけられてぎくりとする。もう行ったかと思っていたが、どうやら立ち話していたらしい。]
別になんでもないですよ。ベネットせンぱいも、なにしてるんですか?
[挨拶ぺこり、問うてみる。二人の行き先を聞かれたなら、しばらく前図書室で別れたきりとしか言えないけれど。]
(364) 2011/12/24(Sat) 18時半頃
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えーと。
[墓穴を掘ったか。言葉をにごせばヴェスパタインは先ほどと同じように手当を拒む。ほっとして、そんな自分が嫌になって。]
……うん、すぐ戻る。
[そう言って二人と別れて。気づかれないくらいのため息をついた。]
(368) 2011/12/24(Sat) 19時半頃
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──廊下──
[ベネットとヴェスパタインとわかれ、医務室に向かう。 思い出すのは、覚えたての熱を持て余していた頃、先輩に誘われた密やかなグループ。教えられた快楽は日常のストレスを忘れさせるのに充分なものだったし、なにより、色恋でつながっているわけではない、失うことを恐れなくていい温もりは、とても居心地がよかった。
その先輩はもう卒業してしまったし、夢中になった後の罪悪感も手伝って、今はなんとなく疎遠だけれど。知っているメンバーが残っていれば都合が良かったのにと思う。]
……はぁ。
[汚い思考。溜息が薔薇の香りの空気を揺らした。]
(373) 2011/12/24(Sat) 21時頃
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──医務室──
[一人になりたくて訪れた場所にはすでに先客がいた。消毒薬の匂いは薔薇の香りと混じり合って清潔感を失っていて、二重の意味で顔をしかめる。 さてどうしよう。こうなれば医務室に用はないけれど、すぐに踵を返すのも憚られて。取り敢えず日誌をパラパラめくってみたりする。]
(378) 2011/12/24(Sat) 21時半頃
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モリス風邪引いたのかい?
[先ほど呼びにきてくれてからずっと居たのだろうか。薬を求める後輩に問いかける。]
ちょっと待てよ、俺も即席医務室係だしさ。
[説明は受けたのだがきちんとは覚えていない。ラベルを読んで薬を探し、ややあって粉薬の小分けされたのを渡す。]
一日三回、食後だってさ?
[モリスの言い方だとサイラスに生徒会長も来るのだろうか。勝手に秘密基地を見つけた気分になっていたから少し残念で。そして熱の行き場にも困った。シャワールームは戻るまでが寒いしな、などと考える。]
(383) 2011/12/24(Sat) 21時半頃
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……っ!
[触れた手の感触に、思わず手を引っ込める。何かが怖くて。]
……ごめん。ほら、薬。
[早くここをでた方がよさそうだ、考えるうちに人はまた増えた。]
(390) 2011/12/24(Sat) 22時頃
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こぉら、クリスマスを寝たまま過ごしたくはないでしょ? カルヴィンもちゃんとあったかくして。
[モリスに変な反応をしてしまった自分が嫌で、取り繕うようにことさら人の良さそうな声をつくる。エリアスの同室として、周りに認識されているように。]
(395) 2011/12/24(Sat) 22時半頃
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なに?
[首をかしげる。心当たりがさっぱりで。]
(398) 2011/12/24(Sat) 22時半頃
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……それは状況が決めることだよ。
[少し考えて返す言葉は、ドライなもの。]
君と相手がおかしいと思わないならそれでいい。周りに無理解な人がいて、その人の目が気になるならおかしいことだと思えばいいさ。
[全員同じように好きならば、誰かと別れても代わりがいる。そんな理論で防御を固めた少年は恋を知らず。他人に偏見を持てるほどの価値観の土台も持たず。頑張れとも言わなかった。]
(404) 2011/12/24(Sat) 22時半頃
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っ……!
[虚をつかれた。一瞬絶句したのはどのようにとられるか。]
……チビたちの前。
[咎めるように早口で言ってから、声を低くし。]
自己責任、じゃない?
[それだけ言った。]
ほら。風邪引くってば。明日はもっと豪華なご飯だよ?
[話題を変えるように寒そうな後輩たちを急かす。頭の中はモリスの意図を考えてぐるぐる回った。]
(414) 2011/12/24(Sat) 23時頃
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[咄嗟に怯えたのは、彼があの遊びのことを知っていて、エリアスにそれをばらされること。]
(415) 2011/12/24(Sat) 23時頃
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