62 あの、夏の日
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あ、あれ……
[次に目を覚ましたときには、視界の先は何処にでもあるような居酒屋であった。
周りのほとんどは……気持ちよさそうに眠りについている。]
そうだよねー、夢だったんだよねー……
なんかおかしいと思ってたんだけどな。
[とりあえず自分の荷物は無事か、確認をする。どうやら何も無くなってはなさそうだ。]
夏は夜、か。そう言えばヤニクくんに随分ひどいこと言っちゃったんだっけな、あの時。
懐かしいなー、あの頃。
戻れるのかな、あの頃に。
[ケイトは10年前のあの頃を思い出しては、ぽつり、ぽつりと言葉を溢す。]
もし、出来ることなら、あの人に―――
―――ま、いいや。
[途中まで繋いだ言葉は、無理やりにでも打ち切って。]
みんな寝てるし、残ってる枝豆でビールでも飲もっと。
おにいさーん、ビール一つー。
[ケイトは店員に生ビールを頼むと、テーブルに残っていた枝豆を一つ口に。
なんだかよくわからないけど、やたら塩味が効いているような*気がした*]
―居酒屋―
[不意に意識が戻ってくる。
いつの間にか、寝ていたようだ。]
そんな飲んでねーのにな。
[夢を見ていた気がする。
ズキッと痛む、頭なのか、それとも胸なのか。
見ていた夢が懐かしくて、苦笑を浮かべた。]
皆も寝てんじゃねーか……って。
ケイトは起きてんのか。
[何か呟いている様子のケイトへ、ガシガシと頭をかきながら声をかける。
寝ている皆の顔を見ればどこか幼い雰囲気が感じられ、起こさないようにそっとテーブルの上のグラスや皿を隅へと避けた。]
何か、懐かしい夢見たわ。
高3の夏休み……丁度10年前のさ、台風が来て停電した事あったろ。
そん時の夢。
[彼女が同じ夢を見ていたとも知らずに、穏やかに話し始める。]
ちょ、ヘクター先輩起きてたんですかっ!?
[どうやら自分以外にも起きてる人間がいた事に気づき()、大声をあげる。]
あん時は確か、停電で……って。
あ、うん。すまん。
[突然の大声に驚いて、反射的に謝ってしまった。]
……奇遇ですね。
あたしも丁度10年前の夢を見てたんです。
[本当に不思議な奇遇ではあるのだが。]
夢の中では、これからヘクター先輩をひっぱたく所だったんですけど。
[おそらく、あの頃の自分なら、『女の敵!』と言いながら引っ張たいたかもしれないな、と、枝豆をつまみながらごちる。]
お前も見てたのか。
こうやって皆と会ったからかもしれないな。
[奇妙な偶然もあったものだ。]
いや待て。
何で俺が引っ叩かれるんだ。
先輩、ヨーラそそのかして水着着ろとか言ってたんですよ?
魂胆が見え見えなんですっ!
[ケイトは少しツンとした表情でヘクターを睨みつける。]
あ?あー!
そんな事言ったような気がすんな。
あいつが暑いしせっかく買った水着無駄にしたくねーって言ってたからだぞ。
んな、魂胆とかねーって。
[睨まれても気にせずそんなこともあったな、と笑う。]
水着姿の貞子なら見てみたいかもしれないとぼんやり考えていた。**
高校ン時は、怖い物知らずっつーか。何でも遊びにしたつーか。
そういえば、バスケ部でも肝試しとかやったんだよな。
ベネットがやりたいとか騒いだってのもあるけど。
[ふと思い出して、呟く。
思いっきり怖がらせたいとか言っていたから、調子に乗った。
こんにゃくや火の玉などの飛び道具はベネットに任せ、自分がやったのはもう少し簡単なものだった気がする。
離れたところで物音をさせたり、生暖かい風を首筋に当てたり。
そういう小細工が逆に怖がられたようだったが。
男子バスケ部のメンバーだけだった為、野太い悲鳴しか聞こえなかったのは、少し。むさかった。]
[懐かしさにベネットの方へと視線を向ければ、グラスを手に空の皿に顔を埋めて寝ていた。
……なんとなく、手に持ったグラスにめいっぱい枝豆を入れておく。]
枝豆は飲み物です。
[きっと起きたら一気飲みしてくれるだろうと、期待している。**]
[ベネットのグラス一杯に枝豆を押し込んだ為、つまむ用の枝豆がなくなってしまった。
代わりに何か……と見れば、メアリーが楊枝に刺した浅漬けを手にしたまま、浅漬けと唐揚げの間で寝ていた。]
今のうち……。
[起こさないように、そっと唐揚げの皿を奪取。
途中起きそうな気配がしたが、ぽんぽんと頭を叩けば起きることはなかった。
無事戻ってきた軟骨唐揚げを摘む。
少し冷めてしまったが、気にしない。コリコリ音を立てて食べている。]
[懐かしい夢を見ていた所為か、あの頃に戻れるような気がして。]
なんか、さ。
こうやって集まると、また寮でバカ騒ぎしてた頃に戻りたくなるわ。
[隅で丸くなって寝ているユリシーズの煙草を拝借する。
火は直ぐ付けずに、紙で巻かれた葉の匂いを嗅いで苦笑した。]
見た目は一番変わってンのに、これは変わんねーし。
つーか、こいつに何があったんだろうなー。
[皆に同じように流れた時間を、知らない。
あの頃は。共同生活をしていたから、簡単に知ることも出来たというのに。]
[拝借した煙草を咥え、火を付ける。]
……〜〜〜ッー!
やっぱ、つえーよ。高校からきっつい煙草吸ってたとか、アホか。
[勝手に吸っておきながら、悪態をついた。]
へー。結構バスケ部らしいと言えばバスケ部らしいですけど。
[バスケ部の様子なんて生徒会室の前の窓からたまに見てたくらいではあるが。ヘクターとベネットを見る限り肝試しをしたりするのには違和感は無さそうだな、と思い。
そして、むさそうな野太い声があがっている所まで、全部。]
……ちょっと、少しは残しておいてくださいよ、枝豆。
ベネット先輩の前に置いておいたら全部食べちゃうじゃないですか。
[ケイトは不服そうな顔でヘクターに抗議する。そしてベネットの前にある枝豆をひょい、とつまむ。]
―――変わっているように見えて、本当は何も変わってないんですよ。
[ユリシーズのタバコを拝借するヘクターを見て、クスリと笑う。]
ユリシーズ先輩も、ヘクター先輩も、そして、あたしも、きっと。
[ケイトは到着した生ビールを口にしながら、ぽつり。]
部活も楽しかったけど、何だかんだで寮の皆と騒ぐのも楽しかった気がすんな。
つか豆よりも、肉食え肉。んで、肉つけろ。
畑の肉なんて俺は認めないからなー。
[ベネットのグラスから枝豆を取るケイトへ、冷めかけたサイコロステーキをどーん!と置く。]
[甘ったるい煙を、肺に入れる。
吐き出した紫煙を眺めながら、ぽつりと零したケイトへ、]
俺の場合、変わりたくても変われなかったつーか、さ。
変わりたくなかったってのもあるわ。
[視線をケイトへと戻し、笑う。]
まぁ、そうなのかもしれませんね。
[肯定はしてみるものの、自分は果たして楽しかったのだろうか。少し考えているところにサイコロステーキが]
…………もー。あんまり太りすぎると生徒に言われるんですから。『おばさん』って。
[ぶーぶー言いながらもサイコロステーキを一口、口の中に入れる。]
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