99 あやかしものと夏の空
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――隣村の宿泊所――
…どうしたの?
[床に座り込むシメオンを覗き込むようにして声を掛ける。
こちらの宿泊所に着いてから、役員に挨拶に行くたまことは別れて建物内を散策していたのだ。]
― 宿泊所のどこか ―
[オスカーと一緒に宿の外へ向かう途中、きょろきょろと。
弟が声をかけた先、そこには見覚えのある金髪があって。]
あ……、
[万年筆のことを尋ねようと、足を踏み出しかけたときだった。
逃げるように去ったシメオン。その背を、眉をしかめて見つめる。
数歩追いかけかけて、立ち止まる。
その表情は、村の宿泊所で初めて会ったときとそっくりだったから。]
[途中で明に会えば、ぎこちなくも手を挙げて。]
ああ、君もこっちに来てたんだ。
[そんなふうに声でもかけながら、一緒にコンビニへ。
そうして、部屋に戻ってから再び、まだシメオンが戻っていないのに気づいたならば]
…ちょっと、探してくる。
[部屋を出ただろう。
結局、その日は泣いている彼と話をすることができたかどうか。**]
[一瞬、びくっと震え]
……ぁ
[顔を覗き込んで来たのは線香花火を教えてくれた女性だった]
……大切なもの、無くしてしまった。
大事な人に、貰った、のに
[ぽろぽろと、涙が溢れ出した]
その人からに、逃げちゃったから……
きっと、嫌われた……「また」嫌われたんじゃ……
[しゃくり上げながらそう口にした後下を向いてしまう]
大部屋?ああ、2階のところかな。
僕は個室を案内されたんだよね。
多分村の出身者じゃなくて代理みたいなものだから、気を遣ってくれたんだと思うよ。
でもオスカーたちがいるんならそっちでもよかったな。
[オスカーや他の皆の都合が悪くなければ(狭いとか、とても狭いとか)、今夜から大部屋でも構わないな、と考える。
サボリ決定!と声を潜めて宣言するオスカーに笑った。]
うん、大人にまかせちゃって、子どもはお祭りを楽しめばいいんじゃないかな?
まあ、人手が足りなさそうなら手伝いはしてほしいって思うけど。
[後半は笑いながらなので、まったく本気で言っていないことは周りにもよく分かる。]
[一緒にいるラルフにも挨拶をするが、彼の態度がぎこちないのに内心首を傾げる。]
(昨日の手伝いが大変だったのかな?)
[そう考えて、追及はしないけれども。]
[もし、彼が探しに来てくれたなら]
……なん、で?
[赤い目を擦り、呟くように口にする。
もう逃げる事は無かっただろう]
[緑茶とほうじ茶のペットボトル、それにうっかりと季節限定のスナック菓子を買って宿泊所へと帰ってくる。
ラルフが「ちょっと探してくる」と言い置いてそのままどこかへ行ってしまったのを見送った。
間を持て余してか、気にかけてやってくれと言ったジェフに言葉を思い出してか、オスカーに声をかけた。]
オスカーはずっとあの村で暮らしてたんだっけ?
…大切なもの…
[返された言葉を繰り返す。
シメオンがぽろぽろと大粒の雫を瞳から零せば、もっていたハンカチで拭って。]
嫌われたって、そのひとがそう言ったの?
[俯く背中を優しくぽんぽん叩く。]
え、と…ね。
おかしかったら、笑ってもらっても全然いいんだけど。
ひとつ教えてくれないかな。
[狐神だと名乗ったシメオン。夢でみた昔の記憶と、今の姿が全く変わらない亀吉。]
あの村って…「不思議」なことが起きたり、「不思議」な人がいたことがある?
[あまり要領を得ない質問になってしまったが、心当たりのある相手ならば、通じることだろう。]
僕は…不思議なことが思い出にも、現実にもあって、正直信じられないけど…。
[少しだけ間が]
信じられないって思ってるのに、信じたい、って思ってるんだ。
[バカみたいだ、って思ったら笑ってくれていいよ、とオスカーにもう一度言う。]
僕も最初の夜は個室だったよ。
部屋が変わったのどうしてだか、理由聞いてなかったけど……
[まさかモフが原因だなんて思いもしなかった。
その白鼠は今、肩でのんびり顔を洗っている。
そっちでも、と零す明には思い切り頷いて。]
うん、部屋には今3人しかいないし全然!
明も一緒に寝たほうが楽しいじゃん。枕投げしようよ。
[年のわりに発想はやはり残念だった。
手伝いについては、昨日十分働いたからと胸を張る。
普段はそれなりに手伝いはするが、ドヤ顔でサボり宣言するあたり、今日のオスカーは働くおとなの敵だった。]
言ってない、けど……
[その続きは人間の彼女には言えなくて]
あれしか、無かったのに
[優しく背中を叩かれて、少しは落ち着いたようで
そう呟いた後、彼女の言葉に目を見開いて見た先にはラルフがいて
どうして彼がここにいるのか、一瞬理解出来ず反応した]
[コンビニが見えれば炎天下から空調のきいた店内へ嬉々としてダイブ。
シャツをばたばためくって暑い涼しいと騒いだりした。
自分も10年前の金銭ではあるが財布は所持している。
けれどここはちょうどいいから兄にたかる事にした。
コーラにパイのチョコレート菓子、ツナマヨおにぎり、からあげ。
明に朝ごはんを頼めばもっと健康的だっただろうが、たまにはジャンクやコンビニ飯も良いと思う。
このあたりは10年経ってもほぼ変わっていなくて、コンビニといった文化は10年以上前から完成していたのかも等と考えたり。]
トランプ、トランプ。
[忘れないうちにカゴに放り投げて。]
[また暑い道を通って宿泊所へ。
昨日と違うのは、明が一緒だから今日は少なくとも4人、ということだ。
他に誰かいるのだろうか、誰が此方へ来るのかは知らず、けれど会いたいとも思う。
寝泊まりした大部屋へ帰って来ても、少年は見当たらなかった。
眉を下げて兄を見あげれば探しに行くらしく
ついていこうとも思ったが、結局踏みとどまった。
何となく、ラルフが行ってやったほうが良い気がしたから。]
待ってよっか、ここで。
[へにょりと笑って、からあげを頬張りながら畳に座り込む。]
[ からあげを頬に詰めおにぎりの封を開けていたあたりで、声を掛けられる。]
んむ?んん。
[お行儀が悪かった。
喋れないので唸って頷くだけ。ずっと暮らしていたかどうか曖昧だが、一応そう返した。
それから続く問いに首をかしげる。]
…ん。そうなのなら、勝手に嫌われただなんて決めつけちゃ駄目だよ。
[柔らい声でシメオンに告げる。]
そのひとから貰った大切なもの。
それが何なのか私には解らないけれど、でも、それって、本当は"もの"なんかじゃないんでしょう?
[それはシメオンの様子を見れば解ることで。]
だったら、逃げちゃ駄目。
「また」だなんて、思うくらいなら、そのひとにきちんと話したほうがいいと思うな。
…………ふ、ぐっ ……〜〜ッ
[聞いて、喉にからあげが詰まった。
胸元を叩くも無駄だったので、コーラを含んで流し入れる。]
――ッは、……どうしたの、いきなり。
[軽く涙目で聞き返してしまう。
心当たりがありすぎて、見るからに『何か知っています』な反応になったか。]
……明も、気づいてたの?
そうだね、うん、やっぱりそう思うよね。
もうすぐなくなっちゃうから、誰かが起こした奇跡なのかな。
[奇跡かどうかなんて体験した身でなければ判断しようがない。
バレれば避けられるような気がして、バレている気がして、口をついて出たそれは少し不自然だったかもしれない。]
[けれど続く話に口は閉ざされる。どうやら酷い思い違いだった。
彼の過去には、そんな人ならざる者との出来事も含まれていて、今も思い当たる事があるという。
それでも信じたいと思ってくれていた。
元々人間だけれど、自分も人ではない者の仲間入りした気分。]
――現実的じゃないものも、本当はいるんだよ。
同じ世界の違う空間にさ。ただ普通は干渉できないだけで。
だから、有り得ないし信じられないって思っても、
どこかで少しでもいい、存在だけは信じてあげられたらさ。
きっと喜ぶんじゃないかな。神様も、妖怪も、幽霊も。
[他人事ではないといった具合に微笑んで、真面目に返した。]
[に驚いて、慌てて背中をさする。
あきらかに挙動不審なオスカーに、自分の思い込みや、錯覚ではなかったのだと、どこか安堵もしていた。]
気づいていた、っていうか…。
奇跡か…。
だったら、…もしかしたら、僕たちはその奇跡がなければ自分たちの幸福や、目に見えない有り難さにずっと気づかなかったかもしれないね。
[オスカーをちらりと見て、そっと人差し指を唇にあてる。
内緒話、の合図はそれで伝わっただろう。]
昔、の話で、…これは僕じゃない誰かの話だよ。
ラルフさんも、そう思うでしょう?
[シメオンを探して来たらしいラルフを見上げて、純粋に同意を求めてみたり。]
[柔らかい声を聞き、瞬く
黙ったまま、彼女の話を聞いて]
……
[自分から見れば孫どころではないぐらいに年齢が離れている
そんなことを、何度も思ったのに
こうして人の子に論され、教えられている自分がいる]
……そうじゃな
全て、お前の言う通りだと思う。
[涙が残る顔で微笑を彼女に向ける]
わたしも、向き合うべきなんじゃな……
もしかしたら、分かっていたのに逃げていたのかもしれん。
その子は、ずっと姿の変わらない友達と遊んでいたり、迷子になった時にどこかの神様が助けてくれたりしてたんだ。
その時は当たり前すぎて疑問にも思わなかったけれど、やがて生まれ故郷を離れ、違う場所でずっと暮らして……。
ある時、用があって舞い戻った故郷でやっぱり姿の変わらない昔馴染みや、昔助けてくれた神様が人の姿をしているのに再会したんだ。
常識的な脳みそはそんな馬鹿なことがあるはずない、って否定する。
でもね…覚えてるんだ。
楽しかったことや、嬉しかったことにこの人たちが関わっていた、ってことを。
[その誰か、が自分であることなどばれてもおかしくない話だ。
けれど、不思議とオスカーには言っても良い気がした。]
否定すべきだって思ってもね。駄目なんだよね。
思い出が楽しくて幸せで、ずーっと信じていたいんだ。
この娘は聡い子じゃな……ラルフ
[もう一度ラルフを見た時には表情に戸惑いは無く、真っ直ぐに彼を見つめた**]
[少しでもいい存在だけでも信じてあげられたら、と言うオスカーにきょとん、と目を見開いて。]
そっか…。
そうだね。
…ありがとう。
[少し肩が軽くなったような気がした。]
ああ、そうだ。
今日の夕ご飯のリクエストはある?
婦人会の手伝いに来てくれ、って言われてるから、頼めば何かご飯はもらえそうだけど。
そういえばお祭りの焼きそばと焼き鳥の試食があるって言ってたかな?
[そんな話をしながら、時間がくるまで、オスカーと話をしていた。**]
良かった。
[シメオンの顔に笑みが浮かべばほっとしたように微笑んで。
叩いていた手を離すと静かに立ち上がった。]
私、ちょっと、しなきゃいけないことがあるんです。
もう大丈夫みたいだけれど、ラルフさん、彼の傍に居てあげてもらえますか?
[そう言って、その場を後にした。
しなければいけないこと、それは勿論、ここを抜け出す為の諸々の間取り等情報収集である**]
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