298 終わらない僕らの夏休み!
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[「お前のクラスの子、死んだんだってな。」
「親は一体何してたんだ」 「死ぬまで放っておいたくせに、その上隠しておくなんて」 「子供を死なせるなんてあり得ない」 「私なら耐えられない」
俺の両親の言葉だ。
他所の家の子供の死を、自尊心を満たすためだけの話題に使っている。 どんな神経してるんだろう。 安心しろよ、俺が死ぬときは遺書にお前らへの恨み辛みを書いてやるから。
この人達の血が自分にも流れていると思うとゾッとした。]
(172) higesorry 2019/09/15(Sun) 05時頃
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(173) higesorry 2019/09/15(Sun) 05時頃
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夏休み以降、やけにリアルな夢を見る。
焼け死ぬ夢だ。
夜の町を俺が歩いていて、向こう側から大きな炎が俺の方へ近づいてくる。 炎は俺に何か言って、俺はいつもずっと、ずっと一人ぼっちのくせに 一人になりたくないって思いながら なにか大事な思い出ごと燃やされてしまって 寂しくて、悲しくて、苦しくて、怖くて、つらくて そしたら目の前の女の子が俺を呼ぶから───
それだけの夢。
俺は毎回汗だくで目覚めて、逃げ出したいような気持ちになる。
(174) higesorry 2019/09/15(Sun) 05時頃
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・ ・ ・
(175) higesorry 2019/09/15(Sun) 05時頃
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[その後の話だ。
俺は卒業を待たずに家を出た。 半ば家出のような形になったので、もちろん夏呼西へはもう通えない。 息子が家出した…子育てに失敗した、という傷を少しでもあいつらの根拠のない自尊心につけてやれたかとおもうと清々した。
俺は少ない荷物を抱えて東京へ向かう。 住むところも、働き口も、きっと探せばどうにかなるだろう。 何、俺らしくない? そうかな。 不安で足が震えてるけど。]
(176) higesorry 2019/09/15(Sun) 05時頃
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[宍井澪は夏休み中に、死んだ。 だから9月1日に俺が見たあの宍井は…本当は居てはいけなかったということになる。 その証拠におれのスマホには、宍井から貰ったはずのメッセージが残っていない。
つまりあの祭りの記憶は俺の妄想か、夢か…なにかの思い違い。そういうことになるんだろう。 あのバーベキューの時に居た人の誰にも確認はとっていないし、俺の頭がおかしくなったのかな、とも思う。
けど、俺が今夏呼町に居ないということが、あの祭の夜が俺にとって嘘じゃないというただ一つの証拠だ。真実なんてもんは見るものによって形を変える。 なら、あの日あの場所に宍井は生きていた。 俺にとっての真実はそれでいい。]
(177) higesorry 2019/09/15(Sun) 05時頃
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[俺達はただ、あの9月1日の続きを*生きている。*]
(178) higesorry 2019/09/15(Sun) 05時頃
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― 9月2日:自宅・夜 ―
[ねぇ、やっぱり変だと思わない? 何かあったんだって、9月1日に。 忘れちゃいけないようなことが]
[【私は忘れない】だっけ? そんな風に誓っておきながら、薄情なものだよね。 でも、いいじゃない、しょうがないじゃない。 どうしても思い出せないんだから、さ。 過去に囚われてもしょうがないでしょう。 それも、記憶に残っていない過去に。 ひょっとしたら、辛くて嫌な記憶かもしれないしね。 忘れたことを誰かに責められたとしても、その責められる理由を忘れてるんだしさ]
[え?うるさいって……酷くない? 私は私なんだよ?うるさいのは自業自得じゃない。 ん……【ちゃんと思い出してしまえば忘れたことにはならないでしょ】? そっか、そりゃそうだ]
(179) sizu 2019/09/15(Sun) 20時頃
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― ?年後・9月1日:夏呼駅 ―
[夏も終わり、なんて言われるけど 帰ってくるのはきっかり一年振り。 一年に一度、9月1日に私はこの地を訪れる。 帰省したところで家には基本的に誰も居ないのだから、今日以外に帰ってくる意味は無い。 思い出深くも思い出が薄れてしまったあの夏の後、私は無事志望校に大学に進学した]
[9月3日の夜、眠い目をこすりながら玄関で父を待ち、決意を伝える。 志望校は変更しないけれど、受験する学部を変更したいと。 学校自体は両親の希望をのみ、学部の方は自分の進みたいものにする。 これならば、時間を掛けてでも説得する自信はあった。 が、返ってきたのは『愛海がそうしたいと思って自分で決断したなら、そうしなさい』と言ったもので、とてもとても肩透かしされた気分になる。 ありがたいけど。 母には父から伝えておくとも、言われた。 ちゃんと話すの久しぶりなんじゃないか、この夫婦。 愛があれば大丈夫なのか。そういうもんか]
(180) sizu 2019/09/15(Sun) 20時頃
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[かくして、目的と目標を得ることで受験ノイローゼから開放された私は、それまでの悩みが嘘のように成績がぐんぐん伸び、自分の受験番号が張り出されるのを見上げる事ができた。 今では、【弔いの文化】研究のため各地を歩き回っていたりする。 ……それと、【繰り返し】の伝承なんて言うものもほぼ趣味のように収集していたり]
(181) sizu 2019/09/15(Sun) 20時頃
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― ?年後・9月1日:墓地 ―
[墓前に花を供える。 真新しい花が供えられていたので、私の前にも誰かが来たのだろう。 澪ちゃんの命日はもっと前のはずだ。 だから、そういう事だろう]
[あの、9月1日の事は少しずつだが思い出す事ができている。 日常のほんの些細な出来事や、または調査のため出向いた先なんかで、ふと。 きっかけを見逃さないように気をつけていれば、少しずつ確実に、思い出せる。 一緒に花火をしたり、制服のままプールに飛び込んだり、BBQをした、あの夏の事。 それでもまだ、全てを思い出せたわけじゃない。 例えば、澪ちゃんがあの日どんなふうに未練を果たして、どんな結末だったのか、とか]
[墓前で手を合わせる、なんてことはしなかった。 それをここでしても、届くかどうかなんてわからないから]
(182) sizu 2019/09/15(Sun) 20時頃
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― ?年後・9月1日:とある道端 ―
[目印となる電柱に花を供える。 やはりここにも、真新しい花が供えられている。 毎年のことだ]
[私は彼女の事を知らない。 繰り返しの中で共に過ごした日々のことは少しずつ思い出してはいる。 でも、彼女がどんな気持ちであのグループの中に居続けようとしていたのかとか、どうして事故に合ってしまったのかとか、彼女自身が作る明加家の味とか、私の自撮りどうだったとか、出口くんと会堂くんどっちが好きなのとか、他にも趣味とか色んな事。 逆に、私の事で知りたいことはないか、とか。 全部、私の思い出の中には無いもので、直接彼女から知りたかった事。 もう、それが叶わぬ事だとわかっているけど]
[せめて安らかになんて、そう祈る場所はここじゃない。 ここは、彼女にとって良くない出来事の場所だろうし。 なんて、私の思い込みだけど]
(183) sizu 2019/09/15(Sun) 20時半頃
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― ?年後・9月1日:奏生橋 ―
[高校生だろうか、制服姿の少年少女達が何事かの願いを託し、白い紙を流す。 それを邪魔しないように見届けてから、橋の欄干に身を寄せる。 川面には、学生服でない別の私が居た]
[こうして毎年この時期にこの土地を訪れてたり伝承を収集している理由を尋ねられて、答えたりすると、『君はその過去に囚われているんだよ』、なんて指摘を受けたこともある。 『過去に囚われることなく前に進むことこそが望まれているだろう』とも。 実に失敬な話である。 囚われるなどという受動などではなく、私は自分で望んでそうあろうとしている。 それは私を形作る、一本の芯だ。 それがなければ今の私は無く、忘却する事を受け入れてしまえば、私は私ではなくなってしまう。 そういうものなのだ。 前に進んで、たまに後ろを振り返って、そしてまた前に進む。 すべてをなかったコトにしてただ前に進むことも、過去に囚われ歩みを止めることも、私は拒絶する。 過去も、未来も、そしてもちろん現在も、私は諦めるつもりはない]
(184) sizu 2019/09/15(Sun) 20時半頃
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[二人の少女を象ったお手製のフェルト人形。 我ながら、可愛くできたように思う。 一枚の紙を握らせて、川に流す。 それは一つの誓い。 【私は忘れない】 あの夏は、*私の9月1日はまだ続いている*]
(185) sizu 2019/09/15(Sun) 20時半頃
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― 9月某日 ― >>109>>110>>111>>112>>113
[放課後、生徒会室へと向かう前に呼びかけられ振り向いた。「久しぶり」と掛けられた声の主は――、そうだ、野球部だった出口だ、と、記憶はすぐに結びついた。 その「久しぶり」がどれくらい久しいかという点は相違があったとも知らずのまま、]
出口。 …、…そうだな。
こうして話すのは久しぶりだが、どうかしたか?
(186) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[>>111出口の鞄から取り出されたのは、父親の部屋とかで見た事がある瓶に似ていた。ふわ、と鼻に届く香りは、出口が持っているには、正直不釣合いな気がして、ん?と思う。]
…、…
いや、俺もコロンとか普段もつけないよ?
[『スイートピー』の香りをかぎ分けられる嗅覚は持ち合わせてなくて、なんとなく「花!」としか認識できないそれ。]
(187) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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―――― 、ぇ
[『ヒナコ』という音に条件反射みたく小さく声を出す。それから出口の顔を見る。出口と雛子の関係性を思考するも、彼女が野球の応援に行っている事とか知るはずもない身。]
…、っお い 、まッッ
[半ば押し付けられるように貰ってしまったコロン。 いらないと言っても全然良かったはずなのに、――『泣かれる』という言葉に、俺の知らない俺が、何かを訴えたみたいな心地になったせいで、動きが遅れた。]
(188) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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…、…
[>>114 「従兄弟」の言葉に、出口を驚いた顔で見てしまっただろう。出口に根岸と従兄弟といった記憶は、ない。俺の知らない俺が、何かをしたのだろうか。解らない、覚えてなんていない。 「知らない」事に対して、嫌な感じを抱いて、もやぁ、っとして、同時に苛立ちも覚えた。]
それくらい、出口が言え…っ
[八つ当たりのように言ってしまったのは、彼の姿が見えなくなった後。政宗と会話をしたくても、開いてしまった距離の埋め方が解らなくて、結局、ずっと後回しにしていた事を指摘されたみたいで、すごく、嫌だった。]
(189) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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* *
(190) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[―――、それなのに俺は、結局政宗に言う事ができなかった。
政宗は家を出た、と、根岸の家から電話が来て学校の連中が噂するより先に知る事が出来た。これが親戚付きあいという奴か。]
(191) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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…、…
[俺は、今更、どんな言葉を政宗に掛けたらいいかわからない。あいつが家で抱えていた辛さみたいのに気付いていたのに、顔を背けた、視線を外し続けたのだから。]
…、……、 ああ、そうか
[誰もいない部屋でひとり、ぽつりと]
(192) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[これが、『後悔』というやつか。 そう目を瞑る。
ガキの頃に根岸の家で一緒に遊んだ思い出、夏祭りで俺だけ持っていたヨーヨー……、随分と、俺は、 自惚れていたのだなと。 まさか政宗が家を出るなんて決断をするなんて、思ってなかったのだから。誰かが背を押したのかも、知る由もなく。]
(193) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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* *
(194) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[俺は、昔の俺に戻る術を失って。 周りに合わせて、流れに乗り、染まる存在であり続けた。
無事に文化祭も終え、志望校にも合格した。 そうして、俺は都内の有名大学経済学部へと入学していった。 秋山も同じように同じ大学の違う学部に合格しやがった。
卒業後は、優秀な大学生としての俺として振舞うんだ。 これが俺の生き方だからね。]
(195) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[けど、たまに酷い頭痛がして起きる。 それはおそらく夢なんだけれど、やけにリアルなやつだ。
翌日は、たこ焼きと焼きそばとソーセージ辺りを全く食べたくなくなる。理由はわからないけれど、胸焼けか疲れだろ、って思っておいてる。]
(196) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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* *
(197) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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― 大学時代 ―
[俺は、最低限の荷物で家を出て1人暮らしをはじめた。 結局、出口から貰ったコロンも持ってきてしまった。 インテリアとして置いててもいいし、大学になったら使う機会もあるかもしれないと思っての事だ。 瓶を手に取ると、白い花の絵柄とその花を英語で書いていた。 一年くらい遅れて、俺は『スイートピー』の存在を知った。]
…、…
[徐にスマホを手に取り、「スイートピー 花言葉」と検索をかけた。どうやら色ごとに花言葉が違うらしい。]
(198) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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門出、…… 別離、 ほのかな 喜び …、 優しい 思い出、―――
[読み上げる言葉、喉の奥に詰まる何かを感じる。 それが何かはわからない。どうしてか高3の夏休み辺りにあった出来事が関連すると、自分の理解ができない感情がわきあがってくる事がある。]
明加、 雛子、だった か
[俺は、彼女と――――――――――――??] [――――――――、 、 思い出せない。]
(199) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[そこに 何があるのだろうか]
(200) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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[解らなくて。]
……、っ
[もどかしさを覚え、胸元の服を握り込んだ。]
(201) wallace 2019/09/15(Sun) 23時頃
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