9 【飛入】バンドオーディション村【歓迎】
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・・・次のヤツを呼んでくれ。
[ギリアンはマリアンヌにそう伝えると、次の志願者がオーディションルームへとやってくる。]
おう、時間がねーぞ。早く来ーい。
[プレイの高揚感か、少しだけ我が儘な面を見せるギリアン。]
(176) 2010/05/01(Sat) 23時半頃
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[フィドルの音は、独特の音で存分にベースとドラムの音に合わせて踊る。 そこに本来は乗っかるはずの歌はない。 けれどフィドルの音の中には確かにメロディラインがある。 歌えないからこそ、代わりにフィドルが踊って歌う]
( ───Story of place that is when is in old times. "───昔、ある時ある場所の話")
[そのメロディはどこか怖くてきな響きを持っていた。 まるで、何処か魔法を掛けるかのように響いて踊る]
(177) 2010/05/01(Sat) 23時半頃
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(Two grandpas met by chance.
The grandpa said. Let's fly over the sky. The grandpa said. Let's skip the earth.
"二人の爺さんが偶然出会った
爺さんは言った。空を飛んでみよう 爺さんは言った。大地を飛ばしてみよう")
[ドラムのリズムと、ベーシストの間でくるくるとに弦の奏でる音は踊る。 まるで子供がおとぎ話をせがむような情景。 アルバムの中でも、4人揃っていたころの彼等の中の曲でも、とても異色な曲。 これがどういう経緯で作られたのかは知らないが、この曲を選んだ。
ふ、とフィドルの音が止まる。 歌詞を歌ではなく、言葉で。囁くように]
(178) 2010/05/01(Sat) 23時半頃
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んー? や、別にいいよ。 フィドルの人のはさっき酷いメドレーで聞いたし。
[コリーンの申し出に、髪が水平になる勢いで首を横に振った。]
なんか、アイリッシュパブっぽいイメージだった。 あの人はねー、音を楽しんでるって感じなんだ。 弓がタップシューズみたいに跳ねるの。
わたしの無茶苦茶な編曲についてこれたんだから、 アドリブ力もかなりのものだと思う。 ……強敵でない人なんて、この中には居ないよ。
凛ちゃん含めて、ね。 別パートだからってうかうかしてられない。 目欲しい人材が見つからなかったら、次回ってことになり兼ねないから、 常に自分との戦いなんだよ。
[双眸を閉じて思いを馳せるのは、始終笑みを浮かべた男の表情。イメージ的には、派手なロックより下町の酒場、ジャズが似合いそうだ。そういう意味で言えば、自分も育ちは生粋のクラシックなのだが。]
(179) 2010/05/01(Sat) 23時半頃
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───Thus, grandpas' dreams started... ("───爺さんたちの夢は、こうして始まった")
[魔法の言葉。 物語の扉を開けるかのように、弦の上を滑っていた弓が。 魔法をかけるタクトのように軌跡を描いて
───音が、羽ばたく。 さあ、冒険が始まる。フィドルは音を奏でる。勇壮の音。 冒険に旅立つ二人の男を思い起こさせるかのような勇ましい弦の響き。 フィドルの上で踊っていたはずの弓は、どこか剣のようにも見えた]
(180) 2010/05/01(Sat) 23時半頃
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聖歌隊員 レティーシャは、歌い手 コリーンに、ドリフコントの危険性があるし、と苦笑。
2010/05/01(Sat) 23時半頃
薬屋 サイラスは、本当は誰かの歌声を乗せたかったが、歌えないのでそこだけは我慢している。
2010/05/01(Sat) 23時半頃
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…へぇ。 [クラシックのヴァイオリンとは違う、独特のクセのある響き。]
こういうのに合わせんのも、悪くないねぇ。
[シンセギターの打ち込みデータを弄ってそれっぽく仕上げたこともあるけれど、それではここまで感情を乗せることは出来ない。
あの弦楽器は、ことさら心の中身をさらけ出すような音色を奏でるから。
コイツが終われば、次は自分の番。]
(181) 2010/05/01(Sat) 23時半頃
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そう? んじゃ、お言葉に甘えて。
[再びべったりと扉に張り付く。 扉の向こうから聴こえてくるのは陽気な、それでいてどこかあやしげな雰囲気も持つメロディ。]
…なんだか…なんだろう… 不思議の国のアリス、みたいな…
[目を閉じて耳を傾けながら、よくわからない感想を呟いた。]
(182) 2010/05/01(Sat) 23時半頃
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(───Thus, grandpas' dreams started! "───爺さんたちの夢は、こうして始まった!")
[弦は勇壮な爺さんたちの冒険を謳う。 時に音はコミカルに細かく刻まれ、時に応援するかのように力強く響き渡る]
(Thus, grandpas' dreams of leaping started. It flew to the west running east. The earth flew really over the sky sooner or later.
"こうして爺さん達の、かっとんだ夢が始まった 西へ東へ走って飛んだ そのうち大地は本当に空を飛んだ")
[冒険は続く。時にギターのように踊り、時にボーカルのように高らかにうたう。 あまりにも愉快で、あまりにも勇ましいジジイ達の物語。 ドラムに合わせて跳ねる様に踊り、ベースに寄り添うように華やかに音を連ねて歌う。 弓の剣によって切り開かれる、新しいジジイ達の冒険]
(183) 2010/05/02(Sun) 00時頃
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[次なる志願者の為にセッティングを整える。 奏でるは二人の老人の歌。 表向きにはコミカルな歌ではあるがあの曲には隠された意味があるという事を知っている者は少ない。]
さて、コイツはこの曲をどうしてくれるんだろうな。。。
[ギリアンは少し楽しげな表情でサイラスを見つめる。]
(184) 2010/05/02(Sun) 00時頃
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…楽しそう。 歌ってみたくなっちゃうな。
[自然と、口許に笑みが浮かぶ。 オーディションの邪魔にはならないように、小声で口ずさんでいた。]
(185) 2010/05/02(Sun) 00時頃
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あれこそ、歌声があったら映えるだろうになー。 多分すごい気持ちいいよ。
是非に二足の草鞋を推奨したいところだけど、 合の手の音程を聞いてたら、……うん、助っ人が欲しいところかな。
[自分とは異なる声音を持つコリーンに、そして順番待ちのプリシラに視線を巡らせて、最後にいきついたのは赤毛を逆立てた隻眼の男。ヴォーカル志望らしいが、脳内ではすっかり「三味線の人」のレッテルを貼られている。]
練習は合わせてたのに、わたしと凛ちゃんみたいに 一緒にやらなかったのはポリシーなのかな。
[本人に聞こえるか聞こえないかの音量で独白した。]
(186) 2010/05/02(Sun) 00時頃
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(Start of dream of adventure of grandpas. Anything can be done if becoming serious.
"爺さんたちの冒険の夢の始まり 本気になればなんだって出来る")
[二人の作る音の間を繋ぐように、駆け抜ける様に、 フィドルは踊って歌って存分にはしゃぎまわる。 けれどその中で自分の個性が崩れることはない。 はっきりとした個性を保ったまま、二人の音と戦い、寄り添い、遊びまわる]
(187) 2010/05/02(Sun) 00時頃
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(Grandpas said. "Fly over the sky also in the earth if we dance! "
"爺さんたちは言っていた 「俺たちが踊れば、大地だって空を飛ぶのさ」って!")
[弦は最後のフレーズを歌いあげる。 余韻を残した音はゆらりと揺れて、さっきまで剣だった弓は 宙に軌跡を描いて魔法を解くタクトになって、 それからフィドルと共にゆっくりと降ろされた。
演奏が終われば、青年はまた笑う]
へへ。愉しかったです。ありがとーございましたッ!
[ぺこり、と満足そうに頭を下げると オーディションルームからロビーへ続く扉を元気に開けた]
(188) 2010/05/02(Sun) 00時頃
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