78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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[今から1000年前――限界に達していた世界は、 終末《ハルマゲドン》を迎えかけた。>>29>>32
その際にも、太陽が創りし禍の匣《BOX》が一つ、開いた。 失われしその匣《BOX》の名は
“狂妄(きょうもう)”の第一匣《BOX》。
中に収められていたのは、狂気の墮天使、『パロニア・イゾラ』。
死神のごとく無闇に命を狩るこの存在は、聖火の勇者とエリクシエルによって撃退される。こうして第一匣《BOX》の中身は失われ……後に代わりの第一匣《BOX》が太陽《サイモン》によって造られたという。
だが。
パロニア・イゾラの魂は、二つに引き裂かれながらも、人の身に封じられ、1000年の間、姿形を変え、転生を繰り返してきたのだ。]
(177) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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[パロニア・イゾラの魂は人と同化し、決して目覚めることはない――はずだった。 しかし、今世に置いて彼の魂を持つ二人が《L.O.S.T》という未知の力を宿してしまっていた。これも、バタフライ・エフェクトの一つであろうか。
『もし自分達に力があるのならば、覚醒させたい』 ――同時に願われた、その想いが、今。]
(178) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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[最大の《L.O.S.T》を発動させる――!!!]
(179) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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[最大の《L.O.S.T》を発動させる――!!!]
(180) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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[白い炎のようなオーラがふっと消える。 そこには――純白の燕尾服に黄金のベスト。 “リョウ”の姿が現れた。 燕尾服の裾からは光が広がっている。 胸に刺さっていたはずの黒曜の剣は、既になく]
(181) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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[黒い炎のようなオーラがふっと消える。 そこには――漆黒の燕尾服に濃紫のベスト。 “コウ”の姿が現れた。 燕尾服の裾からは闇が広がっている。 胸に刺さっていたはずの黒曜の剣は、既になく]
(182) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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『『覚醒の時は来たれり
(183) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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我ら古の絆によって結ばれし者
(184) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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そして黙示録《アポカリュプス》を執行する者
(185) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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誰にも止めることはできぬ』』
(186) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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[誰しもが予想だに出来なかった、想定外の禍の匣《BOX》の一つ。 その封印が解けることにより――]
『バサァ………』
[――太陽の妻《ヴェラ》の身に、 新しい破壊と混沌《カオス》の翼が生えた]
(187) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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[ バサァ………
初撃の正否を確認するでも無く。 刹那の交差の直後、再び女は南極星《セレスト》へと反転する。 その背中に、新たな三対目の"死"の翼が羽ばたいた]
(188) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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第一の匣《BOX》――"狂妄"。
幽宴と悲終の死天使。 パロニア・イゾラ。
この私のお気に入り。 そして、外宇宙最強にして最狂の"死"の右腕――
[黒曜の剣を携える人形は今どうしているのか。 これ程迅速な立て続けの解放に、怪訝な表情を浮かべはした]
(189) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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――お還り。 よくぞ私の手に戻ってきた
(190) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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[ 破壊と混沌総べる妻は うっそりと愛すべき彼等を喚ぶ ]
(191) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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― 三ヶ国国境の一片 ―
[トッ、 軽い音で地を蹴ると、闇を撒き散らしながらその身は宙へと舞った。宙空に座るように足を組む。 天に手を翳し音もなく現れるのは黎《クロ》の杖。頂には紫水晶で作られたドクロが闇を放って居るそれを持った左手を、膝の上へと置く。 右手は長い銀の髪をさらりとかきあげた。]
――― 目覚めた時に
また、懐かしい顔が見えたものだな、――― エリクシエルよ
[左右で色の違う瞳で見詰る視線は、軽く睨むようなもの。]
(192) 2012/02/01(Wed) 17時頃
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―三ヵ国国境―
[………………………………………………………カチッ
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ]
チッ……シャバ僧《シメオン》絶対泣かしてやるぜ。
[ある場所で狂妄が花開いたとき、ここ三ヵ国国境では もっと無機質な音が響き、詰み上がった欠片を吹き飛ばした。 足を引きずりながら、黄色の中華服の男が歩いている。 その腕には、テリーとドリーが抱かれている。無事だ。]
(193) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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まず後ろからぶん殴って、そのまま馬乗りでぼこぼこにしてやる。そして、丁寧に丁寧に顔面殴りまくってその小奇麗なツラ、セレストが見てもわかんねェくらいに根本から趣味悪い感じに変えてやる。そんで、もちろん歯なんて一本も残らないくらいに圧し折って一生流動食しか食えない身体にしてやって―
[落ちている松葉杖を拾い上げる。]
(194) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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ほんで、足腰立たなくなるまで全身の急所という急所を痛めつけてやったら、適当にその辺の川に沈めては引上げ、沈めては引上げっての繰り返し、割といい感じになってきたら今度は網の上に乗せてすべすべの肌をこんがり焼いてやる。日サロ行くより安上がりだ。むしろ俺の奢りだ。全身くまなくこんがり焼いてやる。そして、今度は―
[東方服の汚れをぽんぽんと払い落すと、松葉杖をつきながら 連れのおばちゃんが気絶している方へと歩いていく。]
(195) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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―図書館地下―
[トン。 軽く地を蹴って、空中にふわりと浮かびあがる。 天に手を翳し音もなく現れるのは皓《シロ》の輪(チャクラム)。 まるで、天使の輪が頭上から離れたかのように光を放って居る]
………お久しぶり、セイクリッド・レティーシャ。 いや、今は帝舎斉花……だったね。
君たちによって僕らは力が半減させられてしまった。 お礼は、たくさんしないといけないねえ?
[表情は笑みを浮かべているが、セイカを見つめる左右色違いの瞳は、笑っていない。]
(196) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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獄州※1あたりから深夜に船に乗せてやって、ハルドゥーン※2あたりのド変態マフィアに売りつけて、もともと足腰立たないのにさらにXXXXXがXXXXXでXXXXX、XXXXX!XXXXXを使ってその顔が、誰だかわかんないくらいに変形した顔がXXXXXな感じにXXXXXで、XXXXXXの苦しみをもう何が何だかわからなくなるまで、XXXXX!!畜生、XXXXX!!!XXXXX!!!!
[そして、彼女のすぐ近くまで来て]
※1東方の港湾都市 獄州地方の料理はまた独特で もともと他国に租借していた関係で文化が混ざり合っている。 ※2砂漠地方の都市 特例法で税金がかからず、 各国の人には言えないことをしている人たちに人気
(197) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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私は、零《死》そのもの――。
(198) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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死とは具象
素敵な生の上に立つ前提因果
命と言う名
其れは総て大輪に咲く零ノ華
静謐なる華
(199) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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螺旋の頂上には零
生とは常に頂上を越えた雲
故にこそ私は螺旋を駆け抜ける者《Vera Trophospira》
死とは常に静謐なる安らぎ
螺旋の最下層もまた零
(200) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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故にこそ私は総てに安ら静謐なる死を与えよう
静謐なる眠りを恐れるな
眠りは安らかな命の楽園
万物も。
万象も。
運命も。
総てを零《カオス》へ導き、そして破壊の恵みを降す。
(201) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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私は、螺旋を駆け抜ける者《Vera TrophoSpira》――否。
(202) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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ナメられたままでいられるか、馬鹿野郎が。
[そう言って、気絶したおばちゃんを抱き起こす。 バシッ バシッ ゆっさゆっさ 強めに頬を叩いたり、揺さぶったりして起こそうとする。]
おい!おい!!阿姨起きろ。 何かヤバいことになってるぜ。どうするよ?
[アレだけの事態に巻き込まれて、無事だったのは 「死なないで」との願いが届いたのだろうか。 大極図のあった場所には4対の獣の眼の図柄。]
俺は世界を愛してるのに、どうも世界は俺を愛してねェ。 こういう片想いは切なすぎて滅入る。
[星のない宙《そら》を見上げた**]
(203) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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― V e r A t r o p h o s P i l l a r ― 三女神一柱 安ら静謐なる死の具現《- アトロポス -》
(204) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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――私こそは外宇宙《そら》の執行者《エピディミオス》!!
静謐なる死と破壊を司り安らかなる眠りを奉る! 総てを素敵な生へ還る零《カオス》の縦糸を紡ぐ眠りの女神!!
太陽神《サイモン》が仔よ!
奴はこの私が静謐なる死の眠りを授けた!!
[南極星《セレスト》へ向けて。 死女神《ヴェラ》が高らかな威厳でその姿を止める。
背中に広がる三対の翼は、女が司る"死"の具象]
(205) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/01(Wed) 17時半頃
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―図書館 地下―
あ、おかえり。 そとはどうだっ…?
[もどったリョウの様子に眉を寄せる。 …確かに先程までリョウだったモノのようだが…今は既に違うナニカのようだ。 操られているような様子はない。 乗り移られている、とも違うように思える。 しかも、目の前のソレとリョウの『存在』が極めてダブって感じられる。つまり]
(こいつとリョウの繋がりを『断ち斬る』のは無理、か)
…………そうね…『目覚めた』、ってヤツ?
[とりあえずリョウであったモノなのか、そこを確認しようと、訊ねた]
(206) 2012/02/01(Wed) 17時半頃
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