44 【game〜ドコカノ町】
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[彼女は、ヤニクに向けてストラップに書いた言葉が、ヤニクに伝えられなかった意味がわかったような気がした。]
―19階―
[ポプラの格好をした人影を見付けたら、一礼。
表情は今は落ち着いていた。
開けた部屋は一つだけ]
――……
[待つように佇む。]
くっそう…
[無鉄砲に走り回って、そのまま膝に両手を当て、肩で息をしている。]
オレたちじゃ何にもできないのか?
[まだ、死んでいない者、のことを考えて…。]
ドナルド…あいつは、ヤバい、としかいえない…。
[そのやられたときの尋常じゃない攻撃力に頭を振った。
ナユタキャラの隠しコマンド技であるRESET!も出す余裕が全くなかったほどに。]
[志乃が静かにたたずんでいる。
そちらをちらりと見る]
……ねえ、ちょっと聞きたいんだけど……
いいかな……
[異星人の痕跡があったと表示されたのが志乃だったから。
ちょっとこわごわ、声をかけた]
[無限にある病室は、どれかが正解と言う訳ではないのだろう。
会いに来た、探しに来た。皆が。
ポプラに声を掛けられて振り向く]
……はい。構いませんよ。
私に答えられると良いのですが。
[胸元に手を遣る、懐剣の感触を確かめて押さえ付けた]
[白い綿毛ではなく、
黒髪ボブをゆらして、志乃の傍で立ち止まる]
えーっと……
……志乃のステージってレストランだったんだよね?
そこで、異星人の痕跡があったって、
表示されたんだけど……
――志乃は、異星人なの?
[あの不気味な鸚鵡の同類なのかと。
こわごわ、訊ねた]
ドナルドさん、かぁ…
[ぽつり、と名前を口にした。]
私がまだ生きてたらなぁー…
まぁ、生きてたってドナルドさんに勝てるかもわかんなかったけど。
少なくとも私と相性は良くなかっただろうしなぁ。
[もう言ってもしょうがない事を呟いた。]
ドナルドさんと模擬戦した時、かすらせたりしたっけなぁ……。
どうだったっけ…。
[もう、はるか前のような気がする。]
|
―― 7階 ――
[聞いていた階よりも上だったが、ちょうど階段下りたところでエレベータの着く音がした]
『よぉ、 』
[目の前の相手とは色違いの相手の名を呼んだ]
『くっははははははははははは』
『てめぇ、人のこと呼びつけといて勝手に移動してるんじゃねぇよ』
(66) 2011/02/24(Thu) 22時頃
|
アシモフ様が同じ事を仰っていましたね。
……違いますよ、私は。
[『志乃は異星人?』その問いに首を傾げて見せる。
胸の内でぐるりと何か蠢く感覚を殺して、
返す声は少し冗談めかした]
もし違わなかったら、どうします?
|
『だれ?』
『ひぃっははははっ』
[ドン、と床に白い斧をついた]
『あ〜ぁ、そうか、てめぇまだあいつに食われてねぇのか』
『てめぇの中にいる、あのいけすかねぇ野郎だよ』
『さっさと食われて、出しちまえ』
(69) 2011/02/24(Thu) 22時半頃
|
ち、ちがう、の?
じゃあシステムエラーか、なんか?
[志乃の答えにうーんと悩む。
もし、という問いかけにびくり、とおびえて]
え、……どうって……
わたしにはどうもこうもできない、けど……
異星人なら、帰ってほしいなあ、ってお願いする、ぐらい……?
[そもそもほんとに異星人ならお願いするより前に、
悲鳴を上げて逃げ出すほうが早いだろうけれど。
考えながらそう答えた]
……――――みんなの様子が、気になる、なぁ…。
[ぽつり、呟いた。
みんな、どうしてるかな。
ヤニクは、ライトニングは…。]
[うーんと唸るポプラに少し、申し訳なくなる。
エラーではないとしても、否としか答えられないのだ]
あ、いえ例えばの話です、そう怖がらずに。
……。
お願い、ですか……
[それで帰って行くなら話は早い訳で。
(ポプラ様はこう仰っていますよ。)
内に問うても、無音の笑みしか返って来なかった]
私、ちょっと様子見てくる……。
私達、丁度姿見えないし、まさにスパイするには適役ってカンジで?
[あははー、とそう言い残すとエレベーターへ。
ヤニクにライトニングを嗾けた事もあり、気になってしょうがなかった。
1:11階へ 2:7階へ 2 ]
― 床彼大学付属病院:7階 ―
[エレベーターから降りると、いきなりドナルドとヤニクが何やら対峙している姿が見えて、思わず壁に隠れたが、そうする必要が無い事にしばらくした後に気付いて苦笑しつつも二人に近寄った。]
[エラーかどうか、悩んでいてもわからないから、
一つ息をついて悩むのを諦めた。
怖がらずに、といわれて]
あ、ご、ごめんね?
志乃が恐かったわけじゃないんだ……
お願いして聞いてくれるかはわからないけど……
っていうか、ほんとに異星人とかわけわからないのだったら、
お願いする余裕があるかもわかんないし。
[情けない笑みを浮かべて、
変なこといってごめんね、とあやまった]
構いませんよ、謝らずとも。……でも、そうですね。
[脳裏に湧くのはイメージだ。
今の、怯えている以外は無防備なポプラを、
体から飛び出た白手が捕らえて縊るような。
随分と趣味の悪いものを見せる。
目を閉じて追いやった]
それだけ恐ろしいものなら、帰って頂く方が良さそうです。
[瞼を上げると、窓の青に目を向けた。]
― 19階すべて1901の中で ―
[大きく息をついて、また切り抜かれた青の空をみる。
そこから外をみると、それは床彼町なのだろう。
しかし、実際見下ろすなんてそんなしたことないから、
それは珍しいものを見るような顔になるけど、]
――…でも、これって。
すごく、近いのに、遠い場所なんだな…。
[そう感じる。
すぐそこにあるのに、決して届かない。
そんな風景を、 どう見ていたのか。]
うん……
赤い鸚鵡もこわかったし……
帰ってくれないかなあ……
[志乃が見せられているものは知らず。
けれど、なんとなく嫌な感じはした。
そのことに小さく首をかしげ]
――こんな、変な空間からも早く、出たい、ね……
[最後の願いはきっと。
何度かみせられた、イメージの持ち主と同じ願い]
|
『19階?』
[ははんと鼻で笑った]
『行ってどうなるってんだぁ? 知ってるだろ、ここはなぁ、相手殺して、倒して、頂点になりゃいいんだよぉ!』
[こちらを見る相手の目が揺らぐ]
『あーあーあーあーあーあーあーあーあー!』
『面倒くせぇ』
[一歩踏み込んで斧を無造作に繰り出した。別に即殺するつもりじゃない。ただ、これでアイツが出てこないかなと思ってのこと]
(80) 2011/02/24(Thu) 23時頃
|
[ふと、我にかえる。]
――……
[なんで、こんなに、セシルのことばかり考えているのだろうか?]
ドナルドさん!?
[何だかしばらくドナルドの様子を見ないうちに、大分人柄が変わってしまったように見えるのは気の所為か。
ドコカノ商事で、ゲームに乗るべきかどうか、あれだけ迷っていたのに―――…
あの時、ゲームに乗る、と去って行った時には、自分が全て背負おうとしているようにも見えたのだけれど… ]
……セシル様の『リアル』は、ずっと独りで、
こんな、世界の外側みたいな場所にいるのでしょうか。
[窓に寄り、ガラスに手を添える。眼下に街が見えた]
……ここを出た先が、辛い場所でないと良いですね。
[ここがセシルの世界だとしたら、
それにも関わらずセシル自身が現れない理由を考える。]
どんな場所に居ても――
「外側」になることもあるだろうけれどね……
[志乃のことばにぽつりと答える]
辛いか辛くないかは……きっと本人しだい。
[セシルのリアルがどんなのかはわからない。
あのイメージで、共感できる部分も、
同情する部分もあるけれど。
――それでも、そこまで、気にかけることは、ない]
ここから出た先が
辛い、場所…………。
[辛い場所、それは、自分には想像できない
痛みがある……場所だろう。]
――……オレ、元に戻せばっかり言って、
あいつのこと、全然わかろうとしてなかったな。
[その言葉を思い返そうとして、
返そうとするけど……。]
[頭に響いたのは 病院の子供の言葉]
誰の思考?
誰の痛み?
---そして わたしは誰だろう
[そういえば、ヤニクが言っていた。
ゲームに乗る理由ができたって。
どんな理由なんだろう。]
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[ヤニクの目を見て出した、軽いジャブ。 後退して避けられた]
『出てこいよぉ、 ぉ!』
『自由に動けるってのはた〜のしぃぜぇ?』
『聞こえてるんだろぉ? 何して欲しいよ、言ってみろ。かなえてやるぜ』
『くっはははははっはははは』
[ヤニクが低い体勢を取る。白い斧を振るった。フェイント込みで。 本命は、その後に繰り出す鉄のブーツでの回し蹴り]
(88) 2011/02/24(Thu) 23時半頃
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