309 【誰歓】【飛び入り歓迎】学園の七不思議3
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[ 世界一のお姫様が相手だ。 エスコートするのにふさわしいのは やはり“お姫様抱っこ”だろう? ]
(142) 希 2021/01/06(Wed) 19時半頃
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カレー? うん、たくさん種類があるみたいだから おかわりはすると思うけど ……
[ と、思ったのに、 どうにも慌てさせてしまったみたいで。>>127 彼女の心の内が読めれば、 柔らかくて肌触りが良く甘い匂いがする素敵な躰だと、 絶賛したんだけど……。 ]
アイリス嬢は頑張り屋さんだからね。 たまには甘やかさせてよ。
[ それでも望まれれば、少し残念そうに。 お姫様を地上に降ろしただろう。 ]
(143) 希 2021/01/06(Wed) 19時半頃
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え。女の子っぽこと? そうだね ……
[ 目線はこちらの方が高かったかもしれないけど。 今度は並んで二人で歩きながら。 先輩と後輩。 部活の仲間同士として。
他愛もない会話 …… と片付ける前に、 こちらを案じてくれる思いやりが 可愛らしい声音から伝わってきたかもしれない。 ]
…… ない、かな。
(144) 希 2021/01/06(Wed) 19時半頃
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[ 対する答えは身も蓋もないものだったかもしれない。
今もスカートよりズボンの方が歩きやすいと思うし、 装飾品の類は自分を飾るより、 可愛い女の子達が身につけて楽しそうに笑う姿を 見る方が好きだ。 ]
まあ、人間は変わる生き物だから。 こんな私でも。 誰かの為に鏡の前で明日の洋服を選ぶような そんな日が、来るかもしれないけど ……
[ 自分で口にしてみてだけれど。 どうにもピンと来ない。 何だったら、そんな日は永遠に訪れない可能性だって 十分にあると思うけれど ───。 ]
(145) 希 2021/01/06(Wed) 19時半頃
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まあ、どちらでも構わないよ。 私が私であることには、 きっと変わりないからね。
[ 部屋が見えてくれば、 それではと、隅の方にオーレリアの荷物を降ろす。 エスコートも終わりの時間だ。 ]
(146) 希 2021/01/06(Wed) 19時半頃
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アイリス嬢。 エスコートを任せてくれてありがとう。 残念だけど、ここから先、君の隣を歩くのは。
君の未来の王子様に任せるとしよう。
[ 恭しく頭を下げると、 結んだ唇を微かに綻ばせて。 静かにその場を後にした。 ]*
(147) 希 2021/01/06(Wed) 19時半頃
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怖がり娘って、 ひょっとして私の事?
…… 今度修行でもしようかな。 滝行とかどう思う?
[ 相談に乗ってくれている友人との 他愛もない雑談の一幕。>>138 負けず嫌いを覗かせた後、
そうそう、未来のスキー合宿の件だけど フェルゼも追加でよろしくね。
彼と繰り広げた死闘を思い出せば くすくすと笑って。 ]
(148) 希 2021/01/06(Wed) 19時半頃
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君のママは楽しそうでいいと思うけど。 パパがいて悪いことはないと思うよ。 ママもパパもできる愉快なオネエでお兄さんは 私だったらお得な気分だし。
[ もちろん役割を両立させるのは、 グスタフの負担が大きいだろうから。 ならば私が財布になろう。
ここまで親身になって相談に乗ってくれたんだ。 逃がすわけがないんだ。
そんな秘めたる足長おじさん計画を実現させるには、 子供の「親」の許可が不可欠だろうけど…。>>0:97 ]
(149) 希 2021/01/06(Wed) 19時半頃
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つまり …… 彼は、私が好きだった……?
[ 閑話休題。 グスタフに懇々と諭してもらって 当たり前の事を、ようやく口にする。 ここからスタート地点、というのも どうにも呑気な話だけれど、納得はできて。 ]
そうだね。 私が彼にもらったものは、 暖かくて得難いものだったんだろう。
[ 自分がそれに見合うものを返せているのか。 実際はどうであれ、 自身の中での答えは出ていた。 ]
(150) 希 2021/01/06(Wed) 20時頃
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ありがとう、グスタフ。
君に惚れる人も、君が惚れる人も、 きっと幸せ者だろうね。
[ ふふっと目元を和らげれば、手を振り返し。 踵を返す足は、彼とは反対の方角へ。 ]*
(151) 希 2021/01/06(Wed) 20時頃
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ー グラウンド ー
[ 動いていると感じなかった寒さが 体を冷やしていく。陽も落ちかけ 夜の帳が下りようとしている。]
もうすぐ暗くなるね。
[ はー。と吐いた白い息が 風に流され……消えていく。 ]
僕は…。少しは強くなれたかな。
(152) kogeneko 2021/01/06(Wed) 20時頃
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[ 小さい頃の僕は
雪が、冬が
ーーーーーー怖かったんだ。
]
(153) kogeneko 2021/01/06(Wed) 20時頃
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[ にこりと淋しげに雪だるまさんに笑いかる。]
内緒だよ?君にしか言ったことないんだ。
[口に人差し指を持ってきて秘密のサイン。]
(154) kogeneko 2021/01/06(Wed) 20時頃
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今はね。大丈夫だよ。 寒いのは苦手だけどね。
人の温かさを知っているから。 知ることができたから。
スキー部のみんなはね。 すっごく温かいんだ。 君に自慢したいくらい。 雪も、冬も、白い世界も。 今は大好き。 勿論君のことも好きだよ。
[ 白で作られた君。温かさに触れると溶けてしまう。 でも、そんな君にだからこそ温かさを知ってほしい。 溶けても、消えても、その温かさだけは残るから。]
(155) kogeneko 2021/01/06(Wed) 20時頃
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[ これは秘密。雪のように刹那な僕の秘密の告白。**]
(156) kogeneko 2021/01/06(Wed) 20時頃
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─── それから ───
[ アイリスと別れ、再び一人になり、廊下を歩く。 貰った言葉の数々を、頭に思い浮かべながら。 ]
‘‘ 王子様にも、お姫様気分な時が あってもいいんじゃないかなーっ ’’
‘‘ 遅咲きなのを無理する必要はねえよ ’’
(157) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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そうだね、私は ───
(158) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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あの時の気持ちには嘘偽りはない。 私の初恋がまだなのも事実なら、 君に追い越されたのも、事実なんだろう。
けれど、時間がなかったとはいえ 互いに不足している部分もあったと思う。
私も、─── 君も。
[ 心なしか“君も”を強く主張したのは、 呆れたようにこちらの思考にストップをかけた 友人の顔を思い浮かべたからでは決してない。>>136
もっとわかりやすく告白してくれなら。 なんて思考が洩れようものなら、 総ツッコミは間違いなかっただろう。 ]
(159) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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一つ言えることは。 私は貰ったものに見合えるほど 君の気持ちに向き合えてはいなかった。
[ ならばこのまま終わりにする事はできない。>>150 最も彼がオスカーに関わりたくないと言うのなら、 無理強いする事は難しいだろうけれど。
…… 一応試みたことはある。 告白を受けて、彼の許可を得て抱きしめた時の事。 その体温を肌で感じながら、心は凪いだままだった。
なら彼と自分の好きは違うものだろうと、 そう結論づけたのだけれど。 ]
(160) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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考えてみたんだけど。 私試合中とか、当たり前のように 男子とハグしたりハイタッチするからね。
指針としては足りなかったと思うんだよ。
[ ─── と、言うわけで。 廊下を歩く柔らかそうな金の髪。 彼、もといジャーディンを捕獲して、
自分でもあまり纏まっているとはいえない それでも大切な友人や後輩のおかげで 辿り着いた思考を吐露すれば。
彼の目を真っ直ぐに見つめながら口を開く。 必要な、許可を得るために。>>0:163 ]
(161) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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─── というわけで。
私は君にキスをしてみようと思うんだけど
いいかな?*
(162) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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[一生懸命、心を込めて作った雪像。 翌朝に置いてある採点表は>>#0>>#1。
ウエダ評価 ・全体のバランス 12点 ・デザイン 9点 ・精密さ 20点 ・独自性 17点 ・ウエダの好み 11点
奥様評価 末吉[[omikuji]]
だった事でしょう。]
(163) doubt 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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──────
(164) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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[ 唇の行方がどうなったかは、 それはおそらく、ジャーディンの選択次第。
不意に視線を窓に映す。 視界に飛び込んできたのは、 みんなが作った雪だるま、薔薇、白鳥達。 白銀の中に輝く光景に目を見開いた。 ]
あっ、雪像!私も作りたい。 一番大きいやつ! [ 声を上げるなり、手近にあった窓をガラリと開いた。 肌を襲う冷気も気にした様子を見せず。
大きく綺麗な雪像を作るなら、 誰にも踏まれていない真っ新な雪が不可欠。 出遅れた事を考えれば、 一刻も早くあの場に行かなければ───! ]
(165) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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それじゃあ、ジャーディン。 先に行ってるからね。
[ そんな言葉を残したら。 瞳を輝かせた、少年のような笑みを向けた後。 いつかのように、ひらりと窓枠を飛び越える。 えっ、裸足じゃないかって? そこは大丈夫。 反省を踏まえて、靴を持ち歩くことにした。
こうしておけば、誰かのピンチだって すぐに駆け付けられるだろう───? ]
(166) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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[
いつまで、王子様でいられるかはわからない。
ガラスの靴を求める少女になる日が、 自分にも訪れるのかもしれないけれど。
それでも、今はまだ───
]
(167) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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[ 大地を蹴りながら、雪玉を作る。 腕を思いっきり振り上げれば、 雪玉はグスタフ[[who]]の後頭部に当たっただろうか?
当たっても、外れても。 どちらにせよ、けらけらと笑い声をあげて。 ]
(168) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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[ 大事な仲間達の所に駆け付けて、一緒に走り回れる
スニーカーが好きなんだ。 ]**
(169) 希 2021/01/06(Wed) 20時半頃
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[花の雪像は花弁の細部にこだわり、とても精密で、まずまずのできだったけれど。 薔薇の周りの花の量や、花束のデザインにはもう少し頑張りの余地があったかもしれない。 ウエダの好みは、分かりようも無かったけれど。]
[雪像を作り終えて。 辺りを見回して、目に飛び込んだのは、美しい白鳥の雪像。>>133 そしてその前に座るのは、フェルゼ先輩>>156と。]
……フェルゼ先輩。
[傍へ行くと、声をかけ。]
とても素敵です。先輩の、白鳥の雪像。
(170) doubt 2021/01/06(Wed) 21時頃
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[それは、二人の睦まじさと、支え合う心を表す様。 寄り添う白鳥を、暫し見つめ。 それから、先輩の横に座る、雪だるまさんへ視線を落とし。]
雪だるまさん、持っててくれてありがとうございます。 ……それと。ただいま!
[あの世界で、待ってる>>2:220と言ってくれた先輩に、私は、待ってて、と返す事ができなかった。 だから今、こうして、ただいまを言える事が嬉しい。
嬉しいから、とびきりの、笑顔で。**]
(171) doubt 2021/01/06(Wed) 21時頃
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