238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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宣戦布告か。 そんなものをして何の意味が…。
[12柱を狙う理由などあるものだろうか。 特に思い当たらず、ただ一つ思いついたのが門を開く事であった。 しかしその門を開く事も今やお伽話に近いものであり、現実として行われるとはとても思えず首を傾げる。
ドローンについて問われれば手に持っているドローンをじっと見つめ。]
これは土御門も知らない物だ。 細かく分解してみなければはっきりとした事は分からん。 しかしこのベアリング、これは土御門で使用する物と似ているように思えるが。 詳しくはやはり解析してみなければなんとも言えん。
[軸受部分を見て難しい表情へと変わる。 土御門の物とほんの少しだけ似ている、それが何を指すのか。 例えば、昔研究をしていた人物が作成に携わっているのかもしれなかった。]
(109) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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―快流の記憶―
[ある時、父はこう言ってきた。
『世界の掟を壊そうとする者が出てきた時は』
そう言うと、父は一拍置き、重い口を開く。
『殺してでも、止めろ。 例えそれが、12の柱であってもだ。』
その時の父の表情は、いつもに増して厳しく。それでいて苦しそうだった。
『えっ……』 『酷な話かもしれないが、それほど重大な話だ。 それだけ、世界の掟は絶対に護らなければならないのだよ』 『12の柱でも……、 例え、菖蒲でも、ですか?』 『そうだ』 『そんな……』]
(110) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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[父は続ける。
『だが、 もう一つだけ、教える事がある』 『もう、一つだけ?』
父が、教えてくれた事。
『例え、その様な輩が現れたとしても――』]
――ぎりぎりまで、希望を棄てるな。
[その言葉を、自分の言葉として。 今日まで、生きてきたんだ。*]
(111) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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[目を閉じ、苦々しげな表情を浮かべるも、 決断したかのように、指を突きつける。]
紫藤 菖蒲。 ――君を、拘束する。
[それは、菖蒲の誘いに対する"否"の返事で。
苦肉の策だった。 少なくとも、俺は世界を、裏切りたくはない。 けれど、彼女を殺す事など出来はしない。
だから俺は、父の教えを護るつもりだ。 瀬戸際まで、彼女の考えが変わる事を信じる。 だって、俺らは、幼馴染みだろう?]
(112) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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人使いが荒いのね、アンジェ・ロイス
良いわ、それはこちらでやっておきましょうか。
[サイモンはどうにも返事できない状態の様で。 それでも、彼の名で指示を出す事に異存はないと告げる。]
怯えてはいるようだけれど。 世界の要ですものね、これぐらい用心深い方が良いでしょう?
(@9) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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結界が張られていく、力ある者達だけが残されるわ。 これはアンジェ・ロイスか……それとも“彼ら”か。
どちらが優勢なのかしらね。
[水の通信が終わってから。 彼女は誰にともなく呟いていた。]
(@10) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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……動いたか。
[結界が張られていくのを愉しげに見やる。 これで邪魔は入らないのだろう。
ドローンに命令を下したように、無関係な人間を殺す事は好まない。 門を開いた後にどうなるかは知った事ではないが。]
(113) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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……これは
[ビルに備え付けられた画面から、臨時ニュースが流れる。 それと同時、一瞬、蒼い線が、それから立ち上る光が見えた。]
……そう、これは……神威様の……
…………そう、天使の、力。
(114) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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はああああああああ!!
[天使形態のまま、"気"を放つ。 龍山流拳法の奥義の一つ、『龍気法』。 手錠も何も必要無い。この気を喰らってしまえば、並大抵の人ならば崩れ落ちる程の、龍の気を放つ。
だが、相手は12柱の1柱。油断はしない。 全力で、迎え撃つ。
この気をまともに喰らってしまえば、相手は動けなくなる筈だ。]
(115) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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オスカーは、カイルの説得はどうなったのかなんて思いつつ。
2015/09/12(Sat) 22時頃
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嗚呼、素晴らしい力です。
古より、この世界を分かちし主に、最も近しき種、天使……
その、力が、これ。
[そう。 対象が狭く、力の行使に、限りがある自分とは、違う。]
(116) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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これで、近隣の方は無事に済むでしょう。
喜ばしい事ですね。
[両手を組み、安堵の笑みを。]
(117) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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なんか、じゃないもん。 あなただからだよ。カイちゃん。
[己には引けない、引かない。 冗談なんかで言わないわ>>107 悲痛な声を聞いてもその考えは、かわらない。
正義感が強いカイちゃんだから。 絶対、頷かないってわかってたけど。 それでも私、貴方の為なら世界を変えるわ。
拘束すると、決別の返事>>112をした彼に。 少しだけ悲し気に揺らめいた瞳は――鳶色から、紫苑に代わる。]
(118) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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悲しませてごめんね、カイちゃん。 でも私、どうしても世界を、かえたいの。
――紫藤家当主、紫藤菖蒲。 貴方の痕、奪わせて頂きます。
[ばちり、と大気を震わせる紫電。 今日は何だか調子がいい。 全力を出しても体の反動は少ないかもって思う位に。 大切な幼馴染、大好きな人。
貴方を傷つけたくないの。だからできれば 味方であって、欲しかった。 痕を奪うのだって本当はしたくない。 だからぎりぎりまで、説得してみる。だって私達 ――幼馴染、でしょう?]
(119) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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[告げたと同時か、裂帛の気>>115が私を襲う。 普通の人間ならばこれだけで気を失うだろう。 でも――]
っ、く……!!!
[がくり、と膝をつくけれど、私は其れに屈することはできない。 叶えたい願いがある。 叶えなければ、いけない願いがあるの。
唇を噛んで、大気を震わせる紫電。 真っ直ぐ向かうは貴方の翼。
より精密なコントロールができるのは、実は半分こして食べたクレープが 『幸運』をわけてくれたかも、なんて。]
(120) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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[遠距離型且つ体力の少ない私は、近づかれれば勝機はない。 だから、堕としたあとも近寄らせない様に牽制するつもりだし。 空からも、近寄らせないとばかりに張り巡らされた雷。
だからお願いこっちに来ちゃだめだよ。 だって、触れれば怪我しちゃうもの。*]
(121) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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だーよねぇ。
[自分でもわかっていた考えの欠点を突かれて、あっさりとその考えを捨てる。 ドローンについての見解を聞くと、よくわからないなりに頷きつつわかりそうなところだけ拾って]
ええと、つまりツッチーの家のじゃないけど、 似てるところはあるってことであってる?
んー…それって内部に黒幕がいたり?なーんて――
[冗談めかして相手が濁した可能性を指摘しようとしたところで響く スマートフォンの避難警告>>104を伝えるサイレンにびくりと肩を揺らす]
(122) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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さて、俺も出るか。
[鞘に納めた日本刀を携えて。 彼はひとまず、高層ビルを出る事にしたのだった。]
誰かしら、ドローンを飛ばしてるやつがいる。 ならば……“そいつ”を探して倒すのはそんなにおかしな事じゃないからな。
[そう呟いていた、まったくひどい自作自演だったのだが。]
(123) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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…――大須賀ァ、 こいつら、数が多くてキリがねえ。
所詮ガキの玩具だろ。 リモコンか司令塔か、それに近い目星は、まだ無いのか。
[声をかけたのは、付近に居る彼の使い走り。 小物を相手にするよりか派手に本体を叩いた方が早いと、街を広く見る灰が柱の指示を待つ。
こんな相手に消耗してはたまらない。 弾切れを起こすのは、何も銃だけでは無いのだから。]
しかしまぁ、なんだってこうも俺だけ狙われるのかね。 幸々戸の長男には見向きもしねえ。
標的のえり好みたぁいい趣味してる。 操ってる奴は相当の、
(124) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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馬鹿だろうよ。
[喧嘩を売る相手を間違えたなと、ひと際大きい火柱を立ち昇らせて。 人気の消え始めた街中で、手加減をする気は更々ない。]
(125) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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[目立つ>>72のならば式鬼紙《シキガミ》も同じことだ。 手妻だ路上パフォーマンスだと誤魔化しは利く方かもしれぬが。]
……理岐です。
[背後に銃声>>74を聞きながら、電話に出る。 相手は本家の家屋敷の管理をする年配の男だ。 その彼が告げるのは、当主の居る本家にもドローンが出現したが防護障壁により大事に至ってはいないとの報告。]
此方にも出現しています。 狙いはボクではなく三黒の当主のようですが。 ……"形代"を?分かりました引き受けましょう。
[通話の間も紙虫の群れは色鮮やかな霧の塊ように中空でうねり。 近付くドローンを裂き墜とし、結果的には無防備になった三黒>>75を護る。]
(126) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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[無事を問われる事のなかった通話を切る。
女であれば。 或いは相応の婿入り先があれば。
一族の者が囁く言葉と顔。 例えば女であり三黒の家>>73から声が掛れば、断る道はない。 幸か不幸か、幸々戸の長男の存在は宙ぶらりんのままだが、緊急時の役目ならある。]
(127) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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――――繋がった。
[四肢に針を刺すような感覚。 紙虫の群れが空で一瞬静止して、湧き上がる天敵である炎>>76に煽られ、焼かれ、数十が落ちた。]
……先に。 ボクは、狙われていない。
[三黒にへと返した声は苦しげ。 ぎゅ、と服の胸元を掴み近くの電灯に手をつき、倒れそうな身体を支える。 式鬼紙《シキガミ》達も動きを止めたまま、ひたりと冷や汗が落ちる。]
(128) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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[次いで展開されていく青い結界に、12柱の翼のない天使の姿を連想して、しばし沈黙ののちに切り出す]
なーんか、結構やばそう? カムイの結界だよね、コレ。
[青い壁に包囲された空間に 嫌な予感しか浮かばず乾いた笑いを洩らした]
(129) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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[――『形代』 人の形を模して、人の身代わりとなるもの。 幸々戸に伝わる秘術の一つには人間そのものを形代とするものがある。 術式には長い準備期間が必要であり、その詳細は極秘中の極秘。 だが、12柱の者ならば知っているだろう。 それが行われれば『形代』の人間が生存している間は対象者を害する事は絶対に出来ないと。
宙ぶらりんの長男でも緊急時の役目ならある。 当主《弟》の盾になる事だ。]
(130) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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うちは研究に対しては広く門戸を開いているからな。 関わった家は多いし、誰がとまでは言えんし似ているだけでそうとも言い切れん。 本当にただの推測なんだが…。
[過去に関わった家は多い。 それは研究するに対する貪欲までの探究心故に。 外の知識を取り入れ、発展してきた。]
内部に黒幕か、あまり考えなくはな……、結界か。
[避難勧告とほぼ同時だっただろうか、アンジェ・ロイスの張った結界を感知したのは。]
この結界内で動ける人物は限られるだろう。 それこそ俺達12柱でなければ難しい。 これで動きが止まらなければ。
[12柱に黒幕がいる可能性が高い、つまりはそういう事。]
(131) 2015/09/12(Sat) 22時頃
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……どうだろうな。 一つ、心当たりがないわけじゃないが。
[そう返して見せた。 さて、こちらの話に乗ってくれればありがたいんだけれど。]
うちの連中以外にこんな事をしてきそうなのは土御門。 それと……アンジェ・ロイスだ。
[確証はないが、技術レベルと隠匿したまま開発できる所を考えるとそうなるだろうなんて……傍から見たらミスリーダーに見えるかもしれないが。]
ひとまず、アンジェ・ロイスを探してみるよ。 何か分かったら連絡するから。
(132) 2015/09/12(Sat) 22時半頃
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[とん、とんと自身の家の屋根へ登り そこから空へと飛び立つように、男は駆け出した。]
―――――……よ、っと
[だが、その天使の力は 未だ未熟な身体に宿るもの。
ヒトを癒し。 ヒトの安全を喜び。 >>117両手を組むその姿こそ
――――嗚呼、余程 “天使” と云えるのかも知れない。]
(133) 2015/09/12(Sat) 22時半頃
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[『龍気法』の効果はあったようだ。>>120 苦しむ表情を見せながらも、これで少しは良くなる!と思った瞬間。]
――うわぁっ!!
[迂闊だった。翼を攻撃され、気が乱れる。 思わず体勢をが崩れかけるも、なんとか踏ん張り。]
いつつ……
[雷が当たった所の翼を撫でる。こんな所で一矢報いられるとは。 その内、気がつけば、菖蒲は雷を起こしていて。]
(134) 2015/09/12(Sat) 22時半頃
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[この、2人を分かつ雷が。 運命をも分かつ気がして。 俺はどうしようもなく、唇を噛んだ。]
菖蒲!! 俺は、希望を棄てないからな!!
[まっすぐに、雷の道を見る。 これさえ越えてしまえば、菖蒲に会えるのに――!]
(135) 2015/09/12(Sat) 22時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/09/12(Sat) 22時半頃
アイリスは、オスカー、カイちゃんがねーわからずやなんだよ、ぐすんっ。
2015/09/12(Sat) 22時半頃
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日向の問いは、それじゃない。
[>>@1どこまでも真面目に聞こえて、その実、どこまでも不真面目に。 重々しい口ぶりに、少女は店員を睨み付けた。]
深く問わない事、感謝はしている。
けれど。
――――“日向”は、子供であってはならない。
[何を成せる身でもない。 けれども。器は幼くとも、“日向”は当主なのだから。]
(136) 2015/09/12(Sat) 22時半頃
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