3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―生徒会室―
―――…あなた、いたの? 待っていなさい、って言ったのに。
[>>225 揺れる長すぎる 髪 今になって気付いたように、目を向けて。
そして壁際のオスカーを 見た]
……ああ、彼 と一緒に おくって ほしいの ね ?
(230) 2010/03/07(Sun) 23時頃
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[>>226 影は所詮、ただの影。 怯えも 恐れも 痛みも しらない、
熱に触れた脚が焼ききられれば、 ぽとり落ちて 黒は 蟻のように蠢き散った。]
楽しい? 力に 快も不快も ないわね…
[歪む 青 獣にきらめいた 3色の軌跡 思い出して]
君の ソレ は心地いいの?力を奮えることが楽しい? あの時、それを 彼にかざした時、心が震えなかった?
焔は、破壊。 それが君の力の 意味 でしょう?
[脚はまた影より、ぞわり、生えて伸びる]
(232) 2010/03/07(Sun) 23時頃
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[残滓は消えた己に問う]
(もう少し強ければ―
耐えたならば―
魂がなく残留思念だけでは動けない
終わった過去でも変えられない過去でも動けば―)
還って来い、ヘクター・アナ・ダ・シウヴァよ。
[握れない大地色のビー玉]
ケイト・グリフィズ、貴女は。
[闇の中。少女の名を呼んだ。
見える光景に顔を歪める]
そこ、で。
[助けは恐らく届かないのだろう。
もしも間に合ったのなら。
この世界に飛ばされることもなかったのだろうか]
生物「教師」、ですか。
でもそれは、「先生」ではありません。
それはただの獣です。
[言葉は冷たい響き]
ピッパ。フィリッパ。
[名前を呼んだ。この光景は、かなりきついもの。
過去のもの、何より自分たちは亡者で。
だから、何も出来ない]
……見ない方がいい。
[彼女に向かって手を伸ばす。
彼女はケイトは嫌いではないと言っていた。
そして、何より彼女とケイトは同じ性だから]
[出来ることなら、望まれるなら。
そのはじめから終わりまで、彼女の手をとってその目を、耳を、ふさぎたい]
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―生徒会室―
――楽しいのでしょう、こわす こと
[>>238 こころが抑えようとしていた 闇に 触れていく。 憎悪の種は すでに 芽吹いているから、 その こえ は凛と 低く冷えた]
――まもりたいの? でも、無理だわ
君に出来るのは壊すことだけ。 ほら、彼女にその手で触れたら、傷つける。
[蜘蛛は こころ を咬もうと牙を隠しながら、笑んで。
彼女に駆け寄ろうとする彼のわき腹を、 その影の太い脚が横殴りに襲った]
(244) 2010/03/07(Sun) 23時頃
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……貴女の待つ「せんせ」、は来ないのかもしれません。
ですが、もしこの事態がわかったのなら、来たのでしょう。
[少女へ向けて。
あの国語教師がどれほどの教師であるのか知らない。
けれど今まで慕っていた教師であるなら、助けに来ないはずがない。
例え少女に対し特別な思いがなかったとしても、彼が「教師」であったのなら。
否、「人」であったのなら]
この手が届かないことが、恨めしいと、思います。
貴女がしたことは許されることではない。
ですが、万が一にでも助けられるのなら、その心だけでも。
[けれども少女は助かる事無く]
……――。
[ただ苦い思いを闇の中に含ませただけ]
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[>>240 女は こえ にそちらを向いた]
泣いて叫んでるだけじゃ、 誰も止めてくれないの…
あなた、知らなかった?
わたし、知らなかったのよ。ばかね。 もっと早くこうしていれば――……
[ ふかい やみ が降りてくる ] [ せかいの いろが かわる ]
――…死ななかったのに、あの人も
(249) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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けいと
[深淵で鳶色の目を開ける。
ごろりと闇に身を沈めたまま呟くのは]
[現代へと戻るあちらの景色。
聞こえてくる音。
闇の中]
――…。
[視線を落とす。震えることのない自分の裡]
[哂い声。
ふと思う。
あの二人の教師は、いまはどうしているのだろうかと。
思うだけで問うことはなかったけれど。
それだけは、心に疑問として浮かんだ]
[光が消えた。綺麗な生の気配が消えた]
[今まであったのは幻。過去の光。ただ、それだけ]
[そんなことは分かっているのに]
………ない。ここには何も無い。
『来るな』(おいで)
『やってしまえ』(やめとけよ)
[闇に溶けかけた魂がかすかに蠢く。
綺麗なものが、たった一つでもこの死後の世界にあればいい。
それだけを頼りに、闇へと対抗している**]
[ピアノを、――嫌になった。
才能などないからなのか
あの子が生まれたからなのか
元々好きではなかったのか
全ての思いが消えて
ピアノを弾いた時の音。それは]
……そか、夢じゃないよね。
あっはは何を期待してるんだか
[鳶色の眸を開くたびに思ったそれは
“夢物語”でしかないのだ。]
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―小ホール―
――絶対、護る、か。 君の口から その言葉 聞きたくないな。
[冷えた青は薄氷の色、歪めて細められる]
まもれないよ。 きみになんてまもれない。 まもれるはずなんて、ない。
[衝撃を受けた少年の小柄な身体は、跳ねただろう。 少女へと伸ばされた腕は、届くか届かぬか。
どちらにせよ
崩れた体勢を狙って、鎌の爪が振り下ろされるだけ。 蜘蛛ごしにたつ女は、いっそ無防備なほど。 やみ の中、足も動かさずにそれを見つめている]
(257) 2010/03/07(Sun) 23時半頃
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[溢れた悲しみは、抱えてきた心の闇で]
[離れていた指先を再び鍵盤へ向けたのは]
[彼の音に惹かれたからか]
ですから私はもっと、あの音を聴きたかった。
[聴きたくないのは本当。聴きたいのも、本当。
忘れてしまいたい(忘れたくない)]
…メアリー。
[金色を染めた冷たい闇は、赤く染めた絆の糸へと染みていく。]
こっちへ、くるかい?
[闇が戻ると掴かもうとした大地色のビー玉は消えて何もない]
壊れたモノは還らない。
[立ちつくす男
空虚な声]
[侵蝕してくる闇。
それに抗うのは
最後に抱いた思いを忘れたくないからだろう]
…ル。
[その名を呼ぶ声は小さく掠れた]
[闇の中 緋色の哂い声のする方へと 蒼い蝶は羽ばたいた]
[闇は冷たいのか、温かいのか。
横たわった身体を闇色が包んでいく。
どろり、と手が沈んだ。]
……行きたい
[赤い糸の先は、どこか。
聞こえた声に笑った。]
過去は変わらない。
元通りになんかならない。
たとえ、本当に夜明けが来ても、
犯した罪が消えることも、
壊れたものが直ることも無いね。
[浮かべるは、哀しげな笑み。]
扉が閉じてしまう
暗い、怖い ひとりは嫌
おいていくの?
あたし---い子だから?
[一瞬闇に囚われて]
サイモン?!
[どこかから聞こえてくる知らない男がサイモンの声に聞こえる]
『こんなに君のこと、想っているのに。
君に傍にいてほしかったのに。
僕を一番だと想ってほしかったのに』
[塞いでいた耳に流れ込む闇の声]
『…のために みんなを おくってあげないとね。』
ちがう、 ちがう あたし そんな事望んでいない
[手の中のビー玉は徐々暖かみを失いつつも
ケイトの冷たさを温める]
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―小ホール―
泣いてる?わたしはもう泣いてないわ。 夢見がちなのも、ほどほどに ね。
[>>256 少女の幼さには構わず、ただ背を向けて、少年に向かう]
そう、でも何度でも言ってあげる。 君には無理よ。絶対に無理、護れない。
[重ねた否定、>>260彼の声も聞こえるか。 紅玉の瞳、顔を上げて睨まれても、女はただ睥睨の眼差しを送るのみ]
そんなものをいくら焼いても、無駄よ。 影は所詮、影だもの。
[振るわれた脚が霧散すれば、また次の脚。 鋭い爪は 首を狙って、床に突き刺さって。そしてまた、]
――逃がさない から
(267) 2010/03/08(Mon) 00時頃
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