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フランシスが信頼できる、というのはわかるけれど。
でも、やっぱりそれって。
シメオンが望んでなかったら、……意味ないよね……
[もし、フランシスにそんなことをされたら。
それはきっと痛くて悲しくて、なにも信じられなくなりそうな気がして。
大人になっても、衝動がなくならないというディーン
誰かを望んでしまえば、大人でも衝動は我慢できなくなる?
[そうなのかもしれないと、ふと思う]
[愛されていたことを指摘されて
小さくはにかむ。
こんな風に実感するのは痛くて悲しいけれど。
それでも、思われているということは、嬉しいものだった]
――……ああ。
[
ディーンは静かに、肯定の相槌を返す。]
衝動は、感情によって突き動かされる。
感情は制御できない。
感情が暴走すれば、衝動も制御できなくなる。
誰かを思う気持ちは、我慢しきれない衝動に直結する。
大人も、例外じゃない。
……個人差は、あるが。
[疑問への答えは、最後に、言葉が全て主観に基づくものであることを言い添えて、
……素直な子供は、愛される。
そういうもの、なんだ……
[人と接すれば衝動を感じるかもしれないからと。
浅く広い付き合いしかしてこなかったから、ディーン
大人になっても制御できないなら……
フィリップとは大人になっても、一緒にはいられなかったのかな……
[それは悲しいことだと、ため息をつく。
ディーンの主観ではあっても、自分より長く生きた人の意見であれば。
それが真実に近いものであるかのように聞こえていた]
……愛されていたことを、こんな風に知りたくはなかったけどね。
[自らに素直であったことは否定しない。
ぽつり、と小さく返した]
……僕は、僕の衝動しか知らない。
我慢の限度も、堪え方も、人それぞれだ。
――……僕は、我慢が得意ではなかったが、
ベネットはきっと、我慢強い方だ。
だから、君なら……
[怒りを露わにしながらも、復讐を遂げるより先に
であれば同行者も、彼の我慢強さに倣うことが出来るはずだ。
そう考えて口にした可能性の話は、そもそも意味のないものだと終盤に至って気がついた。
ディーンは言葉を切り、小さく息を吐く。]
……知らないよりは、良い。
こんな形でも。
そうだね。
フランシスは、とても我慢強いし……
――なら、……ドナルドも、大丈夫、だよね……
[ディーン
死んでしまった己よりも、もう一人の同行者を気にかける。
――復讐を、望む言葉が、実行されなければいいと願う]
うん、そう、だね。
どんな形でも……
俺も、フランシスたちが大好きだったし。
[衝動には結びつかなくても。
大切だったことに変わりはなくて。
だから、彼らが、生きていればいいと、願う**]
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![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[ぺたん ぺたん…………] (323) 2014/11/23(Sun) 15時頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[ルーツは目覚めると 一匹だった (324) 2014/11/23(Sun) 15時頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ
(328) 2014/11/23(Sun) 15時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[周囲を見渡す 誰もいない 食事が終わった (329) 2014/11/23(Sun) 15時半頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[一つ深く息を吐いた (330) 2014/11/23(Sun) 16時頃 |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[ルーツに謝りながら また 嘴に (347) 2014/11/23(Sun) 18時頃 |
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[
首を縦に振ることもできず、ただ聞き届けるだけだ。
彼らの関係はまさしく「思い合う家族」と言うに相応しいもののように思えていた。]
……思いは、届く。
[絶対、という保証は何処にもないが、ディーンはそう呟いた。
勿論、全てが無残に引き裂かれる悲劇の物語も存在している。
ただ、彼らに関しては悲劇ばかりでないと良いと、願っている。
昔馴染みの嘆く顔は、あまり見たいものではない。]
うん……そう、願うけど……
[ディーン
信じてくれるドナルド
あの時、衝動のままに噛み千切ったのは事実。
ドナルドを食べたときは、それだけの体力がなかったし。
引き止める存在が、多かったからだ]
[
藍鉄色の瞳は、無邪気な子供の顔の裏にあるものを見透かす。
その事実だけで、ぞくぞくと背筋が震えるような心地がした。]
――……ニコラ。僕の、ニコラ。
[囁く声は微かに熱を帯びていた。
真実を暴こうとする声も、唇も、瞳も、全てが愛おしい。]
![]() |
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[トレイルが向こうの階段へ向かう (369) 2014/11/23(Sun) 20時半頃 |
[ノックスがトレイルを追いかける姿に、ゆるりと瞳を伏せる。
わかってはいたけれど。
やはり見るのは辛くて。
フィリップは居間から出て行った後、どうしているのだろう。
伝わる思いだけではよくわからず。
ノックスの言葉を否定するフランシスが見える。
あの時、水を飲みたいと思わなければ。
居間に行かなければ、こんなことにはならなかっただろうかと考え]
……いつかは、同じことになっていたかも。
[抱いていたものは否定できずに、ため息をこぼした]
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[居間の戸口をじっとみていた (371) 2014/11/23(Sun) 21時頃 |
![]() |
――……ラルフ、君は……ノックスの、ことを?
[
こぼれる溜息と彼の言葉から推測して、ディーンは問い掛ける。
自分の衝動が他の同族とは異なる、ねじ曲がったものだということはよく分かっている。
ラルフがノックスの耳を食べた。
ということは、彼に少なからず情があったということなのだろうと推測出来る。]
[ディーン
彼へと視線を戻して、考えるように首をかしげた]
ノックスさんに、衝動を感じたのかといえば、そう、だけど。
それが、好き、ってことなのかどうかは、よくわかんない。
[触れられるのが嬉しかったのは、ノックスだけじゃなく、フィリップにも。
けれど、血に彩られた姿を見てみたいと思ったのはノックスで。
フィリップには食べられてもいいとは、思えた。
そういう気持ちが、なんというのなのかはよくわからないまま。
向ける思いはあるけれど、その種類がわかっていない]
……そうか。
好意があるから、食べたくなる
……だけ、とは限らない、のか?
[自分とニコラの間はとてもシンプルだった。
欲しいと思う側と、求められたいと思う側の意思の合致、感情の一致、それだけだ。
ディーンは同族の特殊性を詳しくは知らない。
ラルフの抱く欲望の質も、自分を獣と称したフィリップのことも、知らない事は沢山ある。]
……俺は、先祖がえりだから。
好きになった人が食べたい、とか、
食べられたい、だけじゃないのかも。
[ディーン
ノックスが淡い初恋のようなものだっただろうことにはまだ気づいていなくて。
いまの、自分の感情すらきちんと理解する前にコトに及んで命を失った。
だから、いまだに、よくわかっていない]
知らないことばかりで、困る。
……先祖がえり?
[聞き慣れない言葉に、ディーンは
衝動にも多少の個人差があるのは知っている。
自分のように、食べられたいと願う個体がそう多くないことも。
しかし、それだけだ。]
――……。
[本当はこれから、様々なことを知っていくはずだった子供が今、自分と同じ場所にいる。
その事実に、ディーンは僅かに目を伏せる。
しかし。
![]() | 【人】 鳥使い フィリップ[珍しく 彼がにっこりと笑う (383) 2014/11/23(Sun) 21時半頃 |
[ディーンはニコラの傍に歩み寄る。
薄曇りの空の色をした瞳を正面から覗き込む。
しかし、灰色の瞳は違う感情を表している。
――何故、彼の同行者たちは気付かないのだろう。
彼が願っていることは、そう多くないのに。]
ニコラ。
僕は、ここにいる。
……君と、ずっと一緒にいる。
[彼の同行者たちが気付かない以上、ニコラの空白を埋められる者は他にはいない。しかし、この姿が彼に見えることは無い。
音程は平坦な、しかし僅かに震えるディーンの声はニコラには届かない。]
……うん、先祖がえり。
衝動がつよくて、人狼にしか聞こえない"声"が使える……ってやつ。
[いうほど、衝動が強かったかどうかはわからない。
それでも、フランシスたちとはまた違ったのは事実だ。
名前を呼ばれたディーンがニコラの傍へと向かうのを見て。
居間の外へと向かう]
……?
[フィリップが、ノックスたちと相対している。
トレイルへと手を伸ばす様子に、首をかしげ]
フィリップ……?
[不安がにじむ声が、届かないとわかっていても呼びかける]
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