204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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恨んでいいから、終わった後、逃げちまっていいから。
そんでも、今だけ――
[衝動を、別のもので発散させる。
口づけて、肌に触れて。 熱を煽って溺れさせる。
衣服の下に滑り込んだ手は、プリシラの高まる熱にすぐに気がついた。]
(61) 2014/11/24(Mon) 23時頃
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フィリップは、ルーツは彼が湯気でぬくくなってるので すりすり
2014/11/24(Mon) 23時頃
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…… ほんとに、……もう
[>>58 謝る声、ドナルドに甘い自分を自覚する。 ――本当に、今更だけれども。 大切であると伝わっていると、佳い。]
…… め。
[と、小さく叱るように。]
そんなに痛く、してないだろ。
[眉寄せる様子に、小さく苦笑した。 香油をつけていないのか、さらりと落ちる赤い髪を指ですくって口付けた。]
(62) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[呆れられたと思った。 もしかしたら、気付かれてしまったかもしれない。
食い殺してしまわないように、と言われたのを残念だと思ったことを。 食い殺して欲しいと思ったことを。 そういう感情を、衝動をバーナバス抱いていることすら。
バーナバスが言ったその言葉がどういう意味を持つか。 その本音に気付いていない。]
(63) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[衝動に身を任せたら、一緒にいられない。 永遠に失ってしまう>>60。 それは、嫌で。 ずっと一緒にいたい。]
食って欲しい。 けど、置いてかないで欲しい。
……だから俺も食いたい。
[そんな思いを零す。
バーナバスが直接触れるところが、熱く感じる。 唇が寄せられ、自分が泣いていたことに気付く。]
(64) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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……ん、 子守唄?
[>>59 小首を傾げ、それから頷く]
もちろん、……構わないよ。 ――フィリップくんも、 好きになってくれると いいけど。
[ラルフの好きだった歌、――眼を伏せて、寂しげに微笑む]
(65) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[バーナバスの言葉>>61を嫌がるように、縋りついた。 恨むはずがない。 逃げるわけがない。
経験なんてない。 熱を煽るその動きに抵抗できるはずがなかった。
直接そこに触れられるのは、恥ずかしいし少し怖い。 けれど、それ以上に嬉しい。
相変わらず、それを素直に伝えることは出来ないけれど。]
(66) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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――…………ッ!!
[唇に、丸みを帯びた親指の先が触れた。
小さく息を吐く代わりにそれが口の中に押し込まれる。
指先から更に奥、口内に収めるには容量の大きいそれに呼吸も奪われる心地がして、ディーンの眉が苦しげに寄る。
それでも潤む双眸はそのまま、ニコラから逸らされることはない。
彼から齎される全ては受け入れなければならない。
与えられるものがあるだけで心が歓喜に震えるようだった。
ディーンの口から引き抜かれるニコラの足には、ディーンの興奮を示すかのように唾液の糸が引いた。]
――…………キス、したい。
お願いだから、もっと 僕に、触れてくれ
[自らの哀願の声は、何とも惨めに聞こえた。
可愛く出来ているかなんて、判断出来ようはずもない。
ただ頬に触れる手に、もっととせがむように自らも頬を寄せて、強請る。]
……君だけを、愛している。
今までも、これからも。
だから、僕を 君だけのものにしてくれ
[胸に刺さる棘の痛みが、彼に触れている間だけ和らぐ。
彼の傍にいる時だけ、全ての罪が許される心地がする。
ディーンは右手を伸ばし、ニコラの柔らかな金色の髪に触れる。
見える場所にいる。触れられる場所にいる。
その事実に胸が詰まるようで、また小さく、息を吐いた。]
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[幼子を叱るようなフランシスの声>>62に瞬く。 照れくさそうに視線彷徨わせてから 再びフランシスの緑へと重ねて]
――…その叱り方、懐かしいな。
[ぽつ、と、言葉通り懐かしむ響き。 彼の優しさも甘さも痛いほどに伝わっていた。 良識備え、甘え方も教えてくれた保護者がいたからこそ ドナルドの今もあるのだと思う。]
痛くねぇけど、なんか、くすぐったい。
[そんな言葉を綴っていれば髪へと落ちる口付け。 くすぐったさよりも照れくささが勝り 目許が仄かに羞恥の色に染まる。]
(67) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[フランシスの頷きにふっと笑みが浮かぶ。]
良かった。
[寂しげな笑みと伏せられる其れを認め 一度目を伏せるはラルフを思うから]
――…好きになるよ。 フランシスの歌は優しい。 きれいな歌声、で、俺も、好き、だから。
(68) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[衝動を向けられる誰かに嫉妬を抱いたまま>>64 肌を暴く。
慣れぬ体がしがみ付くのに>>66、暗い愉悦を覚え。それでも心は晴れぬまま。
探り当てた昂ぶりを煽り、その奥の誰も知らないはずの窄まりへ指を滑らせる。]
な、忘れんなよ。 誰かを大事にするって。
[そして忘れてしまえ、こんな大人のことなんて。 忘れないでくれ、 しているから。]
(69) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[ぎゅっと 麻の袋に 所々皮で補強した 荷物入れに 諸々を放り込む 割れたマグカップも そのまま入れて
そんな時 ”聞こえた”ことに ふはっと苦笑して 肩で好きに遊んでるルーツをぎゅっとする]
ーーーいいのかな
[ぽつ とこぼしながら天井を見る]
(70) 2014/11/24(Mon) 23時半頃
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[相反する願いを抱えたままで、プリシラの抵抗も押さえつけ、強引にその体を拓かせる。 少しずつ奥へと踏み込む欲望を締め付ける内壁に、密やかな満足を抱いて。
同時に憐れむ気持ちを抱えて。]
(71) 2014/11/25(Tue) 00時頃
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――あい、してる。
[ふとこぼれたその言葉を免罪符だと思ったことはない。 けれど、それがわずかにプリシラに残ればいいと願う身勝手さを、許されたかった。]
(72) 2014/11/25(Tue) 00時頃
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……だろ、
[照れくさそうな様子を見て、>>67 ふふ、と笑った。フランシスが年を重ねてもあまり見た目が変らないせいで、余計懐かしく思えるのかもしれない。]
くすぐったい……、そっか。
[髪の手触りを指に絡めて 仄かに羞恥に染まる目元に、胸がつきりとしめつけられる。]
きれいな色。……好きだよ。
[ちいさく、囁く]
(73) 2014/11/25(Tue) 00時頃
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[斜めにかけた 荷物入れ ふと 柵に タオルをかけっぱなしだったことに 気がついた
ーーーニコラのタオル
少しだけ迷って それも手にとって インクで汚れた藁には見向きしないけど そうして 先と同じ階段を使って 上へ]
(74) 2014/11/25(Tue) 00時頃
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[変わらないようにみえるフランシス。 変わってゆくのはドナルドの方か。 背丈もあの頃とは違う。 今は、先祖返りと称されるそれと同じ力がある。]
――…俺は、フランシスの色のが、好きだ。
[照れ臭さに視線は外したまま。 けれど髪に絡む指先が気になってそちらを時折ちらとみる。]
たぶん。 そろそろフィリップ、戻ってくる、から。
――…俺も、遠くにいても、聞こえるように、なってて。 フィリップや、ラルフと、同じ、だったみたいなんだ。
[いずれ伝えようと思っていたこと。 隠し通す心算もなく、それを伝える。]
(75) 2014/11/25(Tue) 00時頃
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……だといいな。
[>>68 歌のこと。咎められたこと。 自身の歌を壊れた楽器と評されたときから 同行者たるドナルドとラルフ以外には、殆ど聞かせてこなかったのだ。]
……っ、―― ぁ、…あり、がとう
[不意打ちだったらしく。頬が少し紅くなった。 うた、そう、うたのこと。]
(76) 2014/11/25(Tue) 00時頃
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……大丈夫だって。
[安心させるようにフランシスに言葉を向ける。 礼の言葉には笑みを浮かべてみせるけれど 染まる頬にはたと瞬く。 褒められて照れたのか、とそんな風に思い。]
(77) 2014/11/25(Tue) 00時頃
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フィリップは、とん とかいだんをゆっくりのぼる
2014/11/25(Tue) 00時頃
うん、……うん。
[望んだ言葉は。
彼の口から、望む通りに与えられて。
小さく頷き、息を吐く。
吐き出せない呑み込めない想いの味が残った舌で、彼の唾液に濡れた唇を獣らしく舐めて。
触れるだけのキスをして、離れた。
甘い唾液の味で、舌の味が消えていく]
僕も、好き。
愛してる。
[もう一度、唇を重ねて]
……誰にもあげない。
[吐息に紛れて、囁いた]
[むぎゅ、とディーンの体を抱き締める。
しばらくそのまんま固まっていたが、段々小さく肩が震えてきて。
と、同時に煙のようにゆうらり、体が一瞬希薄になる。
形を取り戻したときには、なぜだか体は頭に合わせるみたいに幼くなっていて]
う、
[ひっく、としゃくりあげた]
うわああああ……ディーンのばかぁーー……。
さびしかったぁーー……。ばかぁーー……!
[べそ、と。
久しぶりに、声をあげて泣く。
困るかな。困るだろうな。
いいや、困ってしまえ。
そんな気持ちで、ぎゅっと抱きつく手に力を込めて。
ついでに、逃げないようにきちきち爪を立てておいた]
[歌は、一度止んで
少し間をおいて、あいのうたを、歌う。
正確に、忠実に
ただ、そこに表現される感情は
先の二つの歌ほど、流暢ではない]
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[自分ですら触ったことのない場所に触れられ、身体を硬くする>>69。 同性同士は勿論、女相手すら経験がない。 何をするのかなど考える余裕もなく、しがみついて肩に歯を立てる。]
んっ……ぅ。
[口からは言葉にならない息のみが漏れる。 忘れないというように、何度も頷いた。
バーナバスが自分を大事に思ってくれていること。 同じくらい、それ以上に大事にしたい。]
(78) 2014/11/25(Tue) 00時頃
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[強引に押し入られ、息が出来ない。 苦しくて痛くて、抵抗してもそれは叶わなかった。 生理的な涙がぼろぼろと溢れる。]
あぁ……ふ……んっ。
[細かく息を吐き、口付けを強請る。 そうでなければ、気持ちが口から漏れてしまいそうだったから。]
(79) 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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[それなのに。 その零れた言葉>>72を、耳が拾った。]
俺、も……俺も……。
[その言葉が、嘘でもなんでも嬉しくて。 今度は生理的でない涙が零れ、バーナバスを締め付ける。]
(80) 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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……、――そ う……、?
[色、どの色だろうかと、 自身の少々跳ねがちな髪をつまむがすぐに離して。 視線を外されたままなので、 そろ、と控えめに追いかけるように顔を傾けた。 ちらと視線が来て――フィリップが来るという言葉に、2度瞬いた]
あ、ぁ…?え?……どうして分かる?
[当然の疑問に、予想外の答えが与えられた。]
……ぇ?――え? ……うそ、……ほんとう に?
[瞬きを忘れたように、ドナルドを見つめ――]
(81) 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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[髪を気にする風なのを認めれば小さく笑う。 追いかける視線にそれが重なり、驚いたように瞬きして]
――……。
[全部、と付け足す言葉は先程より幾分小さな響き。 どうして、と問うフランシスから さらに尋ねるような響きがあればゆると頷く。]
本当。
[隻眼はまっすぐ緑の双眸を見詰め返す。]
(82) 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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[甘い言葉を交わし合うなど、初めてのことだ。
勿論、優しげに触れるキスも経験をしたことはない。
命があった時の欲は全て、本能に直結していた。
それが少しずつ変容していくのは、魂が因果を逃れたということだろうか。
触れた唇に食まれたいと望むより、むず痒いような気恥ずかしさの方が勝る。
もう一度唇が触れた時には、頭の奥が痺れるような心地がした。]
――…………ニコラ。
[いつもにも増して、言葉を探す回路が上手く働かない。
むき出しにされる独占欲と抱き締める腕とを受け入れて、言葉の代わりに両手をニコラの背中に回した。
その時、彼の身体の線がまた揺らぐ。]
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[ルーツにまた 静かにしてね と 聞かないだろう 注意一つ 中で 声のつながるを 知らされ フランシスが 驚いているとも知らず
緊張した面持ち そっと二回 個室の扉をノックする]
(83) 2014/11/25(Tue) 00時半頃
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