308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】
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[ 片づけをしようと席を立ったとき、
ゾーイがジャーディンにじゃれついてたわ。
あの子はそれを少し笑って受け止めていた。
食事中、物欲しげにしていたオッドの喉を、
ウィレムがこそばすように撫でてやってた。
ジャーディンがその様子を見て、
おまえも同じものが食えたらいいのに≠ニ、
少し疲れは滲むけれど穏やかな声で言った。
わたし、ようやく少しだけ、
これでよかったんだと思えた気がしたの。]
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[健司たちが普段通ってくるであろう、 見つかる可能性が一番高い、 高速へと続く主要な道路は 事故が起きていて通ることができなかった。 もう炎はとうに消えていて、 焦げ付いた臭いだけが辺りにまだ残っていた。
バンを端に止め、鍬を片手に、 何台も巻き込まれていた車の隙間を、 なるべく音をたてないように そろりそろりと縫うように歩く。
見慣れた青い車はないか? もしくは、ゾンビたちが残っていやしないか。]
(19) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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[そっと覗き込んだ無人の車の中には、 べっとりと血の手形がついていた。 何かが腐ったようなにおいもして、 思わず顔をしかめる。
顔をしかめながら確認したが、 焼け焦げた死体が残っているだけで、 そこには生きた人間はもちろん、 ゾンビも一人もいなかった。*]
(20) 2020/10/25(Sun) 20時頃
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百姓 ワットは、メモを貼った。
2020/10/25(Sun) 20時頃
[兄貴をクローゼットに閉じ込めた、翌日。]
……10個。入るかな。
[ありったけの米を炊いて、おむすびを作る。
具のレパートリーなんて残っちゃいないから、
全部に梅干を詰めて塩を振り、海苔で味付けた。
昔、兄貴と旅行に行った時に使った
大きなリュックサックを引っ張り出してきて、
ティッシュやタオルを底に敷き詰める。
そして、ペットボトルに詰めた水数本と、
作ったおにぎりとを詰め込んでいく。
きっと、長い旅になる。
どこかで食べ物を見つけた時用にと、
割りばしや紙コップなんかも、隙間に詰めた。]
[例えば、今日のことを予めわかってたなら
人を好きになったりしなかったんだろうか。]
[リュックサックの中を八割満たしたところで、
次で最後にしようか、と
元帥と言い交しながら、次の家へ向かう。
気が付けば、なじみ深い場所に来ていた。]
ここでさあ
小さい頃、遊んだんだよね。
子供が遊ぶにはちょっと狭いけど
学校がそばにあって、
帰り道の途中で公園によって……
[思い出話をしながら、
真っ白なアパートに入っていく。
…………見覚えのある建物だ。
沙良とその家族が住んでいる場所だ。
歩むごとに口数が少なくなっていく。
それに気づいてか、元帥が「大丈夫か」と
珍しく声をかけてきたから、首を横に振った。]
でも、いかなきゃなんだろ
[ここは、やめてくれ、とか。
そんな事言えるはずもなかった。
どこに物資があるかわからない状態で
えり好みなんかしてられない。
俺は意を決してその一室に入っていく。
――――鍵は、開いていた。]
[玄関先に女の人が倒れている。
沙良の母親だ。
大昔、おばさん、と呼ばわって、
「おばさんって呼ばないで」と
沙良に怒られたっけ。
優しい人だったから、俺の言葉にもころころ笑って
それが沙良の顔によく似ていたのを覚えている。
手を合わせながら、その死体をまたいだ。]
[リビングに入っていく。
つっかえるものがあったから、
無理やりにこじ開けると、ごろりとまた何かが転がった。
ドアノブを使って男が首を吊っている。
眼鏡をかけた壮年の男性。
沙良の父親だ。
「娘さんを俺にください」って言う妄想はしてたけど
面と向かって話したことは、あんまなかったかも。]
「クシャミ」
……なんすか、元帥
「大丈夫か」
[瞬く。手、と言われて、俺は改めて自分の手を見る。
見た事もないくらいに震えていた。
やだな、と軽薄に回る口を動かして、
いつも通りを演じてみようとするけれど、
やっぱり上滑りで、元帥の目はごまかせない。]
なんでも、ないっすよ
ここ誰もいないみたいっすね
元帥は台所漁っててだにゃー
「嘘ついてんじゃねえよ。
とりあえず他の部屋の安全確保できるまで
お前から離れたりしねえからな」
なにそれ。男前かよ。惚れて良い?
[軽口を叩きながら、
俺は沙良の部屋の扉に手をかける。]
[入ったのは随分遠い昔だ。
まだ俺達がランドセルを背負っていた頃。
うろおぼえだけど
ピンクと水色と白をふんだんにつかった
女の子らしいお部屋だった記憶がある。
入るだけで甘いミルクティーのにおいがして、
女の子ってマジで砂糖でできてんのかなって
錯覚できるような、そういう可愛らしい部屋だった。
この扉を開けたら、変わらない姿の沙良がいて、
昔と変わらない笑顔を浮かべて、
「いらっしゃい、秋くん」って、言ってくれねえかな。
そんなわけねえよな。ウケる。
物音を立てないように扉を開ける。]
[途端に襲い来たのは、
強烈な腐臭と、蠅の羽音だった。]
[可愛いぬいぐるみが置かれたベッドの上に
白と赤と黒でまぜこぜになった何かが転がっている。
それは人間と同じくらいの大きさで、
背格好は男のものに見えた。
もっと言えば、服装は、
俺が殺した進のものと、おんなじだった。
その人「だったもの」の胸で泣くように
誰かが、ベッドの傍でうずくまっている。
泣いているように見えないのは、
強烈な腐臭と共に響く、粘っこい咀嚼音のせい。]
[指通りがよさそうだった亜麻色の髪は乱れて
蠅がまとわりついている。
いつも清潔そうにみえた服に血が滲んでいる。
すべすべだったはずの腕が、
枯れ枝みたいになってる。]
[何。――これは、何。]
う゛
[振り向いたそれと、目が合った。
脳が揺さぶられる感覚。
そいつが扉の前に辿り着く前に、
俺はとっさに扉を閉める。
ばん、ばん、と扉を殴る音が響く。
元帥が太い腕で扉を固定して
鍵を閉めるのが見えた。
我慢できたのはそれまで。
せりあがってきた吐き気をこらえきれずに
マスクを外して、俺はトイレに駆け込んだ。]
[なんで?
沙良の部屋に進の死体がある。
ゾンビになった沙良がそれを食べてる。
なんで?
俺さ、2人の幸せを願って身を引いた筈なんだよ。
片思いこじらせ童貞だって、身の程を知って
進には当たったけど、沙良に恨み言は言わなかった。
なんで?
明日なんかこなければいいって、
そんな罰当たりなこと願ったから、
二人には幸せな明日はこなかったの?
なんで?]
[あの日。進を殺したあの日。
俺が保身にかられて逃げ出さなければ。
沙良を説得していれば。
ああいうことには、なんなかったのかもしれない。
そう思うだけでもう俺は死んでしまいたい。
何が英雄だ。何が。
大事な友達だって好きな女の子だって
誰一人守れやしないんだ。
生きてる価値一番ないやつが
なんで生きてるんだよ。
なんで。]
「クシャミ。……クシャミ。おい、串谷秋!」
[揺さぶられる感覚に我を取り戻す。
珍しく焦った目をした元帥が、
俺をのぞき込んでいた。]
元帥。
[そういえばこいつの本名、知らないんだよな。
って、どうでもいいことを考えた後、
へらりと笑って、俺は声をあげて泣いた。]
[キャロライナに出会ったのは、実り満ちた畑だった。]
[海を越え、初めて降り立った大地は
写真で見たよりもずっと広く、私は少し辟易していた。
どこかしこ作物が実り、肥料のすえたような匂いがする。
先輩のサポートとはいえ、契約相手の前で
鼻を摘む訳にはいかず、実状確認の名目で
ひとりの時間を得てようやく鼻筋に皺を刻んだ。]
……何もないな。
[ここにいるのは元々大豆かトウモロコシだけで、
賛同する声も、声量を憚る必要もない。
後者は収穫間近で、実った種を青い葉の内に隠して、
白い髭を乾いた風に揺らしていた。
息苦しさなど欠片もしらないような土地に、
息をするのすら躊躇ってしまう。]
[規律正しい養父母の下、道を外れることなく生きてきた。
学業の成績は特別秀でている訳ではなかったが、
幸運にも職を得ることができ、就職してすぐ借りた
アパートにも、今では余裕を持って住み続けている。
シエスタを切り上げる度に真面目だな、と言う同僚へは、
両親に似たのさ。と、肩を竦めて見せた。
人というものが、あまり好きではない。
近づけば感じる体温が苦手だ。
――肌の奥に何かが入ってくる心地がする。
感情の滲む声が苦手だ。
――耳の底を己の意思とは別に擽られる感覚がする。
共有を強いられる時間も、並ぶことで生まれる比較も、
そして何より、それらの恩恵を得ながらも
疎い続けている自分自身が好きではなかった。]
……っ、 と、
[腰の辺りに強い衝撃があり、蹈鞴を踏んだ。
丁寧に磨かれた革靴の先が柔い土へとめり込む。
振り向いた視線の先には、燃えるような赤毛があった。]
“お兄さん、どこから来たの!?”
[キャロライナ――キャロルは、
ここら一帯の畑を管理する一家の末娘だった。
周囲に建物のほとんどないこの地で生まれ育ち、
スクールには通わず、家の手伝いをしているのだと言う。
大人とばかり接しているからだろうか。
彼女は私の知る子どもよりずっとしっかりしていて、
そして私の知る何よりも自由だった。
そんな彼女を揺れるトウモロコシの前で初めて見た時、
私は太陽の在処をようやく知れた気がしたのだ。
これまで、曇天の中で生きていたことに気づいたのだ。]
[それから暫く、仕事でこの国へ滞在することになった。
畑にも足繁く通い、合間はすべてキャロルと過ごした。
周囲は私が彼女と遊んであげていると思い、感謝したが、
実際は私が彼女に教えを乞うていただけだった。
二人きりの間だけ私は彼女を先生と呼び敬語で話したし、
彼女は私をミケーロと呼んだ。
夕食のパイを気づかれずに一切れ攫う方法。
女性の社会進出における問題点について。
屋根から見る星がどうして他より美しく見えるのか。
電話線を繋がず遠方と話すにはどうしたらいいか。
彼女はまず自分の考えを情感たっぷりに語り上げた後で、
必ず私へ「ミケーロはどう思う?」と尋ねた。
それに答えている間は疎う体温も声も、
自身への嫌悪も何もかもを忘れられたから、
私は夢中になって己が考えを述べた。]
[ある授業の休憩時間、私は先生へ尋ねたことがある。]
寂しくはないのですか?
[彼女はいつもひとりだった。
周囲とソリが合わない様子も、嫌っている訳でもない。
畑の手伝いもすれば、食事だって共にとっているようだ。
けれど、それでも、ひとりだった。]
“どうして? こんなにも自由なのに!”
[少女は笑いながら両手を広げ、当然のように答える。
出会ったあの日、呼吸を躊躇った感覚を思い出した。
論理的な理由などどこにもなくて、きっかけも曖昧だ。
けれど、それだけで、私は。]
[数ヶ月に渡る準備を終え、本国へ帰った後も、
毎年夏になると畑の様子を見る名目で彼女の元を訪れた。
一年目の夏、彼女は得意げに自分の名前を書いて見せた。
地面に枝で穿たれた文字は、最後だけ裏返っていた。
数年目の夏、彼女は顔に大きな傷を作っていた。
通りがかった旅人と喧嘩をしたのだと笑っていた。
それから更に数年後、彼女のお腹は大きく膨らんでいた。
父親はいないのだと言う。
名前をつけてと頼まれたから、丁重に辞退した。
翌年、シーシャと名付けられた男の子が生まれた。]
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