65 In Vitro Veritas
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[まだ呻いてはいるけれど、部屋の外に聞こえる音は出せないみたいだからこれで正解]
暴れたら台から落ちるよ。 痛くしたいわけじゃない。 気持ちよくなってよ。
[剥き出しの腿を撫でて、落ち着いた声を出す。
細長い試験管だろうか、目に付いたそれを手に取る。 いつから使われて無いのかわからないが、自分に無いものの代用品には少し足りないかもしれないけれど仕方ない。 足が邪魔。 でも、切り落とす訳にも行かないから纏めて抱え上げて……ちょっと重いけれど頑張ろう]
(78) 2011/10/01(Sat) 00時半頃
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そう。 やっぱり、大切な人だったんだ…。
[ふ、と目は伏せられる。 しかし何処からか響いてきた声に、すぐに開けられることになったのだけれど。]
声、したわね。
[何処からだろう、と彼と同じく廊下へと視線を向けた。]
(79) 2011/10/01(Sat) 00時半頃
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[症状、言葉を聞けばわずか眉根の寄る]
……兄さんは、 もともと繊細なところがあったから。 腕を傷めたときも、弾けなくなることを怖がってた。
でも、もし……、
[腕が治る可能性は本当になかったのだろうか。 もし、安易に移植をしなかったら――? 少なくとも兄の心が今のような形で壊れることはなかったかもしれない。
何故あの音は失われてしまったのか。 それは何の誰のせいなのか――ふと、心が彷徨う]
(80) 2011/10/01(Sat) 01時頃
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[漠然と感じていたのは、イワセが自分を―― それは自分自身ではなく、自分の目であるのだけれど ――必要としている、それだけだった。
仕事でも足を引っ張っていた。 運動でも相手に迷惑ばかりかけていた。
だから、“必要としてくれる”ということは、それは、]
……俺の目、とらなくていいって。 そういう方法が、あるって。
……でもイワセ、悩んでて。ヤキュウが、好きだから。 ヤキュウ、楽しいって ショウタイするって。 キャッチボールも、おしえてくれるって 俺、イワセとオナジイデンシだから、上手くなるって
[零すのは、言葉の断片。イワセと交わした会話の欠片。 ――― それから、不意に口を閉ざし、ゆるく、首を横に振る。]
……わからないから、いっぱい、イワセに、聞きたかったん、です
[歪な笑みは、途切れぬまま。*]
(81) 2011/10/01(Sat) 01時頃
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[腿を撫でられる感覚。 そんなところに人の手が触れるのを許したことはないから、恐怖と嫌悪と気持ち悪さとで、ぞわっと鳥肌が立つ。 逃げなきゃ。なんとかして逃げなきゃ。 縄が解けないかと必死に結び目を什器に擦り付けたり、手首を引っ張ったりしていた]
……、ん、……んう…っ!?
[ネクが手に取ったのは試験管。 まさか、……まさかそれを?
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ!!
足を抱えられて、必死に足を動かして抵抗した。 ブーツの底で、顔でも、どこでもいい、蹴り上げようともがく]
(82) 2011/10/01(Sat) 01時頃
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[言葉の途切れた沈黙は一瞬]
俺のクローンには兄のことは言ってない。 ――…言わなくていいと、思う。
とりあえず、今の声の方に言ってみる。
[蝦江をそのままにはしておけない。 脱いだジャケットを被せてやって、 そっと隅にその亡骸を寄せた、いまはそれだけで。 それから牧野を促すように視線をやり、廊下の先へと歩き出す。
たどり着くのはコントロールルーム、だっただろう]
(83) 2011/10/01(Sat) 01時頃
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[やや暫くして。
また、別な人の声が聞こえてきて。
そしてハッと我に返る。
知らない女が、自分をあれこれ調べている。
ああ、自分は死んだんだと、いやでも理解させられる。
そこにまた、人が増える。
彼はたしか、雨宮とかいったはずだ。]
………なんだよ、それ。
まるで、俺が悪いみたいじゃねーか。
[自分はただ、当たり前の事を言っただけなのに。
クローンは、自分達に万が一の事が起きた時のため、存在する。
だから、万が一の時に犠牲となるのは、仕方がない。
憐れみがないわけではないけれど、それが、クローンの存在意義なのだから。
なのに、何故?
何故、怒りを向けられた?
わけがわからない。]
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― B1F:スタッフルーム→ ―
[音、も聞こえてないわけでは無かったが 彼女が椅子から立ち上がったことに反応して>>41 同じように立ち上がれば、遠くに目を凝らしてみる。]
……
[B1Fの廊下を彷徨うのは二度目。 彼女の後ろを、一定の間隔を保って歩いていた。 その内ニックと出くわした後、彼女は階下へと足を向けるが 自分は足を止めたまま、目の前の男をじっと見ていた。
彼女の背を見送る彼と、視線が合ったのはいつになるか。]
(84) 2011/10/01(Sat) 01時頃
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[自分が始めて犯された日のことは実はあまり覚えていない。 少なくとも合意ではなかったし、何より何も知らない子供だった。 しかし身体は慣れるもので、次第に苦痛だけで無いものも感じられるようになってきていて]
あ、んま暴れないでって……言ったでしょ。 いてて、痛いよ!
[もがく硬いブーツの底が腕や顔を掠める。直撃したら凄く痛いだろう。危ない、このままじゃする前に怪我してしまう。 ロボットは居ないけれどペナルティはなるべく受けたくない。
でも、どんなに暴れていてもそこに挿入されたら流石に力入らないよね? 透明ガラスで出来たものだろうか、それを強引に押し込もうと力を込めた]
(85) 2011/10/01(Sat) 01時頃
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にっく
[いつからか、そう呼んでいた名前を呼ぶ。 彼の内から湧き上がる怒りを、止めることは出来ない。 壊すことを止められるほど、力があるわけでもない。
―――いつも、通り]
………
[彼の方へと伸ばした手は、その服を掴むことが出来ただろうか。 叶わなくとも、その鈍く光る眸が、彼を捉えて続けて。]
(86) 2011/10/01(Sat) 01時半頃
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そだね、同じだね。
[小さく笑った。16番の顔に視線を流す。 もし、新しくクローンを作っても、同じなのだろうか?]
ええと。無垢ってのは、えーと。 真っ白、ってことかな?
[もしもこの真っ白な子を穢したら、心も自分と同じ様になるのだろうか? 浮かんだ考えを鼻で笑い飛ばした]
あれ? 人呼んでる?
[コントロールルームから助けを呼ぶ声が聞こえていた>>70**]
(87) 2011/10/01(Sat) 01時半頃
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[医者らしき女と雨宮の話は、あまりよく理解できなかった。
そも、真剣に聞いていなかった。
何故自分が殺されなくてはならなかったのか、まだ納得しきる事ができていなくて。]
……なんだ、今の声。
[その時聞こえてきた声は、雨宮と似たものだった。
彼のクローンが、誰かを呼んでいる?]
おいっ、まさか……!
[ニックが他にも殺したか!?
まず頭を過ぎったのはそれだった。]
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―コントロールルーム― [促した彼女が着いてきたか否か、 確かめぬまま、声のした方北側廊下を歩いていく。 人の姿が見えなければ、自ずと視線はコントロールルームの扉へ向かった。
開いた隙間からそれは感じられただろうか。 もう血の匂いには麻痺してしまっていたかもしれない]
――……、なんだ、どういう。
[ただそこにある光景を理解できない。 捉えた映像の意味を認識できない。
抉られた眼窩と、押し込まれた眼窩と、どちらも血塗れて。 取り出された岩瀬の眼球はどこにあっただろう]
…… っ、
[口元を押さえて、戸口に立ち尽くした*]
(88) 2011/10/01(Sat) 01時半頃
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[痛いと言うなら、もっと蹴りつけてやろう。それこそ、何も喋れなくなるくらいに。 だが、中々当たらない。掠りはするが、狙った一撃は避けられてばかりだ。
抵抗はどれだけの時間稼ぎになっただろうか。 結局は努力虚しく、ひやりとした硬いものが外唇に触れる。 そしてそれが、中へと]
(89) 2011/10/01(Sat) 01時半頃
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――――!!
[悲鳴は声にならなかった。 破瓜の痛みに涙と汗が浮かび、全身が強張って動けなくなる。
いやだ、いやだ。 助けて、たすけて。
だけど、青年の声は届かなくて]
(90) 2011/10/01(Sat) 01時半頃
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[初めて見た、自分と同じ姿形をしたもの。 同じだけれど、違うもの。
最初こそ拒絶されはしたが、 手の温もりをも受け入れてくれた人。]
いっしょ が いいの
[彼女が壊されるのならば 自分も一緒にと そんな、途方も無い想いをニックへと注いだけれど きっとその少ない言葉で、そこまで通じるはずもなく。
仲が良かったクローン皆、いっしょがいいと そういう意味にも取れたかもしれない。]
(91) 2011/10/01(Sat) 01時半頃
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[ふと、その一言を放てば一歩引いて 彼女が消えた後を追うように階下へ足を向ける。
“皆は僕が守る”そのニックの呟きすら、聞こえずに。 皮肉にも、彼女の望みは彼とは真逆だった**]
(92) 2011/10/01(Sat) 02時頃
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ひつじ リンダは、メモを貼った。
2011/10/01(Sat) 02時頃
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あれ、泣いちゃった。 ちょっと足りなかった?ふやす?
[きつい肉を押し分けて無遠慮に突っ込んだ。 当然拒絶する身体の抵抗もかなりあるけれど、蹴ってくる足が止まったので受け入れたのだと思った。ほら、やっぱり女だよ。体液で動きやすくなるまで揺らして、持てるぎりぎりまで挿入する。 その光景を見て、無性に疼いた。同性相手では起こらないと思っていたけれど、そうでも無いようだ。 それとも、散花だけにこうなるのだろうか]
(93) 2011/10/01(Sat) 02時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/10/01(Sat) 02時頃
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[首を横に振る。 抜いてくれ、これを。自分の尊厳を傷つける、それを。今直ぐに。 だけど伝わらない。或いは、この頭のおかしなクローンは最初から理解する気がないのかもしれない]
ん、……っふ、……ぐ、うぅ……!
[女のように犯される。それは、そうだ。 どんなに心が拒絶しても、生まれ持ってきた性別は女なのだから。 でもそれがたまらなく嫌で、許せない。 流れ出す血のせいで抽挿が深く滑らかになっていくのも耐え難い。
涙で濡れた目を、ネクに向ける。 それは欲情と捉えられたかもしれない。 だが、心のなかではずっと呪詛を吐き続けていた]
(94) 2011/10/01(Sat) 02時半頃
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[殺してやる]
[許さない。許さない許さない許さない。 殺してやる。こんな奴の身体なんかいらない。こんな奴の身体を貰って長らえるくらいなら死んだほうがマシだ。
刺し違ええてでも、たとえ此処から出られなくなったとしても、絶対に殺してやる。
そうしないと、己の心が、 散花ベネディクトが殺されてしまう]
(95) 2011/10/01(Sat) 02時半頃
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[いや、もう死んでいるのかもしれない。
古本屋の店主として人前に立ち、 老若男女別け隔てなく接客して、 時には何の意味もない薀蓄を滔々と語っていた、 温厚で、だけどちょっと変わった青年「散花ベネディクト」に戻れる気は、
もう、しなかった**]
(96) 2011/10/01(Sat) 02時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/10/01(Sat) 02時半頃
[ふわふわと浮遊する身は、おそらく、雨宮達より早くコントロールルームへ着いたろう。
扉など、あってもなくても今の自分には関係なく、するりと中へ入り込む。
そこに見えたのは、赤いもの。
ああ、また血だ。
やっぱりまた誰かが死んだ。殺された。]
おいおい、今度は誰……───。
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[何かを訴えるような視線、暴れる動きはもう見られない。
やっと、女である事を受け入れたんだね。嬉しい。 その顔とってもドキドキするし綺麗。もっと沢山の表情が見たい。
これからは私が相手になるから、道具じゃなくて深く繋がれる方法を探して二人だけでいっぱいになろう。そんな意味を込めた笑顔が浮かんでいる。 だったらもう、この棒は不要かな?私上手く出来た?ずるりと引き抜いて、どこかへ転がした。
たとえ散花の殺意を知ったとしてもこの笑顔は*崩れることは無い*]
(97) 2011/10/01(Sat) 03時頃
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岩瀬さん!!!
何で、何だよコレ!!
どういう事なんだよ!!!
[目の前の光景は、状況を理解するのに時間を要した己の時より、ずっと衝撃的だった。
首に巻き付いた荒縄。
血に染まった顔。
怪我をした左目が、ひどく不自然で……]
岩瀬さん……岩瀬さん!!
な……一体、何があったんすか!
まさかニックが……俺のクローンがアンタの事を……?!
ンな冗談…………勘弁して、くださいよ……?!
[縋り付き、その身を揺さぶろうにも、腕はするりとすり抜ける。
何故、なぜこんなことに……。]
おぃ………何で……だよ…………。
なん、で…………。
[声が震える。
身体から力が抜け、血溜まりの中にへたり込む。
けれど、その身に血は付かず───**]
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ごめん、私はちょっと休んでからいくね。
[声のした方へと向かうセシルの背に声をかけた。]
…―――疲れた。
[元々精神的に強い方では無い。 ここに来てからの疲労がたまって、壁に寄りかかる様にして座りこんだ。**]
(98) 2011/10/01(Sat) 03時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/10/01(Sat) 03時頃
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―― B1階/廊下 ――
リーネ。 どうしたの?
[視線が合う。 名を呼べば寄って来た彼女の手が、衣服の端を緩く掴んで]
――……。
[続く言葉。 大丈夫、守るから。 ずっと一緒にいられるから。 そう答えようとして。 けれど何故だろう、言葉が続かなかった]
(99) 2011/10/01(Sat) 08時頃
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[普段から、言葉少なな相手と接することはよくある事。 だから言葉よりも、そこに乗る感情で意味を理解する。 今の言葉は、何か違う。 自分が言おうとした返事は、何か違う気がした。 だからただ黙ったまま、そっとリーネの頭を撫でた]
[少しだけ]
[考える時間が欲しくなった**]
(100) 2011/10/01(Sat) 08時頃
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>>81 [赤毛をぎゅっと抱きしめていた。 そう、この優しいやつを、壊したくなかったから。
だけど、赤毛は、それでもイワセを求める。]
――……目をとらなくていい ほうほう? イワセが?
[その言葉にまた青灰の瞳は揺れる。そして頬はひくついた。 そのあと続く言葉の欠片。わからない言葉もあるけれど、それは、イワセと赤毛が確かに、何かが通じたものを示してい ること、わかる。]
イワセに……
[イワセに訊きたかった、その言葉に、抱き寄せていた腕の力は緩み…。 そのまま、赤毛の身体を放してしまう……。
その笑みが、さっきのセシルが出した音楽と重なる。]
(101) 2011/10/01(Sat) 08時半頃
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