225 【突発RP村】最初からクライマックス村4
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[窟へ下る裂け目の管理者と、天上へ至る道の管理者の兄弟は、 1個体の生命が分裂した存在だった。
イスルギも良く知っているその生命体の名は、シール・クエイサー>>17。 博士たる彼は魔術《クッキングマジック》に傾倒し、伝説の儀式魔術を完成させた。>>1:76
それこそが、宴《カーニバル》。 肉欲の宴《カーニバル・フォン・ド・ボー》。]
(74) 2015/06/05(Fri) 01時頃
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え―――…?
[シルクの胸の中央から突き出たのは、1本の腕。 黒の腕は、竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》の刃すら砕くだろう。暗黒竜の如く。]
(75) 2015/06/05(Fri) 01時頃
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[1つが2つ。2つが1つに還った事で、シルクの内側に変化が起きていたのだ。
偽りの聖杯鍋ではない、真の聖杯鍋《クッキンプレッシャー》が完成する。]
……ぁ い…
[シルクは己の意識が薄れていくのを感じていた。 黒い腕がマリオの身を穿とうと伸びていくのを止められない。
乗っ取られていく。心も体も。 変わっていくのは身体か、それとも。
己自身を器《ナベ》とし、博士の計画《レシピ》は完遂するのだろう。*]
(76) 2015/06/05(Fri) 01時頃
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おい、どうし――――――……… ッ
[男が声をかけた時は、既に遅かった。 >>75シルクの胸から出でる不気味な、黒い腕は 竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》の刃を容易く砕き割った。]
………く、ッ、……!!! オイ、目ぇ覚ましやがれこ の ……ッ!!!
[>>76大声で叫んでも、その声は届かない。 シルクの意識が、その奥底へ沈んでいくのを感じる。]
(77) 2015/06/05(Fri) 01時頃
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[ >>65 掌と掌が触れ合うとそこに宇宙ができる。 と、嘗てホンクールトゥ>>43 の伝説的師範の教えがあった。
今その空白を埋めるべくして現れたのは、聖杯鍋《クッキンプレッシャー》 ]
(78) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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[ ―――――――その時だった ]
(79) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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『 ………な』
『 みんな 』
(80) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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[>>68 シルクの告白を、聞いた。 何度も何度も頷いた] ありがとう、千と一回目を、信じてくれて。 かえていこう、一緒に。
[ ぼろぼろのありさまだけれど、お日様のように微笑んだ]
(81) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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[挑戦。その最初の一歩は、 聖杯鍋《クッキングプレッシャー》の破壊による、肉欲の宴《カーニバル・フォン・ド・ボー》の阻止である] [ 聖杯鍋《クッキンプレッシャー》を持つ手を掲げ、竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》で叩き割らんと、少年は気合を入れ、集中した。
その時、事件は起こる!>>75 ]
(82) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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あっ
[信じられないものを見たかのような少年の横顔。 その口からは、つつつ、と赤い血の筋が流れた]
[ はたして、シルクと、マリオの運命は!? 君は伝説の創《ハジマ》りの目撃者となる――**]
(83) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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…………何だ?
これは、声………?
[戦場に降り注ぐ、何処か、あたたかい声。 その声がするのは――――黒蝶の、黒い茨の中から。
>>1:66かつて、肉体を捨てて世界と同化した時の名残か その肉体が黒茨に取り込まれても、まだその声が 確かに聞こえた。]
(84) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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『 ……僕達も一緒に戦うよ』
『 大丈夫、誰も“一人じゃない”から 』
(85) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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……オスカー、……しぶとい奴、だぜ
[>>1:66彼が肉体を捨てる事になったのは、男のせいだった。 あの死の海に飲み込まれ、死を覚悟した時に、 降り注いだ光は、彼のものだった。
世界と同化する事で、その意識を繋いでいた彼が 黒蝶に飲み込まれてしまったのは……いつの事だったか。]
(86) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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[>>35アレ――――……言わずとも知れる、69番目の幻の御業。
だが、恐らくこれは主すらも予想していない。 じわりじわりと内部から毒が満ちるのを。
――――……そう、これで力を放出しきった時 星の死病《モール・ガルガンチュア》は急速に男の身体を蝕み]
( ………俺は死ぬ )
(87) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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……良いぜ、一度は死んだ筈の身体だ。 お前らの為に使うなら惜しくはねえ!!!!
[オスカーの声を聞いて、思い出した。 ―――今自身がすべき事を。]
ッ ァ アアアア アアア ――――― !!!!!
[男の身体は極限までエネルギーを高めたまま 空気中で超物質へと分解される。 紅いオーラが男を覆えば、 それは天空へ向かって一直線に伸び、急降下。
その肉体ごと、精神ごと、魂ごと、]
(88) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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[砕かれた竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》へと交わらんと]
(89) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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……
[遠くで叫び声が聞こえる。>>77 お陽様のような温かい笑みが遠ざかる。>>81
黒い腕《ハッシュネススプーン》は意思を持ち、 竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》の刃片の一部を女《パピヨン》>>60の元へと届けんと上空へ伸びた。]
(90) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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ブラッド・ソウル
Y 紅 魂 \ ゼクス・ノイン
(91) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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――――――………さあ 持て、俺を
[シュゥゥ ゥ――――……]
[紅い煙幕が消えた時に現れるのは 【ヤー】ニックの魂を宿した、新たな剣。
……そう、男は自身を剣と融合させる事で その剣にあった意志をそのままに引き継いだのだ。
―――――しかし、それだけではまだ足りない。]
(92) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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ニールの意志を継ぐ者《ニール・ザ・フィール》だけじゃない。
……もっと、多くの意志を《回収》しろ。 どんなに暴君だろうと、俺が抑えてやる。
……誰も一人にはさせやしねえ。
[>>85オスカーの声が響くままに、男の口から声が ………いや、それはもう声ではない。 皆の脳内に直接語りかける音波。]
(93) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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―――――そして、新たな剣《伝説》を創れ!!!!
(94) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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[そう、それは例えば
パンとともに、人々に心《やさしさ》をわける意志。 ヒトに固執し、愛される事を望んだ意志。 悲しみのない青を求め続ける意志。 守護の力を受け継ぎ、見守る意志。 仲間と共に在りたいという強い意志。
――――……散っていった仲間達の意志。]
(95) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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お前達は、いつだって俺に見せつけてくれたよな!!
絶望の中から見いだす希望を!! 憎たらしい程に真っ直ぐ向かってくるその眸を!!!
[人間であった頃の男の記憶が 次々と溢れては、昇華していく。]
もう一度俺に見せてくれよ、 あの時の光を、……そして伝説を――――!!!
[訴えかける声は、マリオに ………いや、この戦場にいる全ての者達へ!!!]
(96) 2015/06/05(Fri) 01時半頃
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お前なら出来る。 俺も力を貸してやる。
………やるぜ、マリオ 運命を回収するだけじゃない、再構築しろ。 ―――この狂った運命の※再構築《タイト・ロープ》を!!!
[>>67※遙か昔の伝承にある、古の言葉と同音である。 しかし、それを超越したこの力の名は 後に綴られる伝承において、こう呼ばれる事になる**]
(97) 2015/06/05(Fri) 02時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2015/06/05(Fri) 02時頃
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[きっと――、]
[きっと私は知っていた。]
[帰結《カーテンコール》は女の望んだままに。イレギュラーだらけのこの舞台で、その計画だけはずっと進行していた。 イスルギが彼の真の名>>17を呼んだ時にはもう遅く、全ては、彼が呼ばれたのはこの為だけに。 全ては出会ったときからはじまっていたのだ。
女は全てを知っていた。 計画《レシピ》は、この手の内に。
砕けた刃片>>90を受け取ると、女はその笑みを、ようやっとシルクに向けただろう。]
(98) 2015/06/05(Fri) 03時半頃
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馬鹿な子。 どうなるかぐらい、分かってると思っていたのに。 ねえ?
[くるくると、その破片を弄びながら女は嗤う。 確かに一度は愚かな選択をした。だが、道具としてその役目を終えたのならば、何も言うまい。 今彼は真の聖杯鍋《クッキンプレッシャー》と化し、竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》はこの手に。 破片であろうとも、その威力は十分すぎる事であろう。
伸びた黒い腕《ハッシュネススプーン》の指先に口づけると、]
(99) 2015/06/05(Fri) 03時半頃
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[愛おしげに、竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》の破片を撫でた。*]
(100) 2015/06/05(Fri) 03時半頃
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[女が記憶し、記録し、観測していたのは68番目まで。 それより上は未知数で、目覚めを迎えた『69』たる彼の真の能力は彼女の想像を優に超える物だったであろう。
しかし女には分かっている。 蝕む星の死病《モール・ガルガンチュア》は男の内部を浸食し、それは星読の娘≪メルヤ≫の比では無い事を。 死は近く、聖杯鍋も竜斬肉包丁の破片もこの手の中に。]
…面白い、手品ね。
[それでも冷や汗が伝うのは、何故なのか。
恐れる事は何も無い。 宴の材料は全て揃い、後は決められた手順を踏むだけだ。 今更アレが剣に姿を変えたとして、一体何が起こるというのだろう。
黒から溶け出す声>>84>>85には気付かない。気づけない。耳を傾けることなど忘れてしまったからだ。 忘れてしまったのはそれだけではなく、もっと大切な物も取りこぼしているのだが。]
(101) 2015/06/05(Fri) 05時頃
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伝説なんて、ずいぶんと子供みたいな事を。 もう少し頭がいい子だと思っていたけれど…
ああそう言えば、文字も怪しかったかしら。
[そう誤魔化しを口に出せば、焦りぐらいは隠し通せただろうか。 表情はつばの広い帽子で覆い隠して、同じように掲げたのは竜斬肉包丁《ドラゴンチョッパー・オリジナル》 その小さな破片を核に作り上げるのは、悔しい事に目の前の男の真似事でしかない。 しかし混ぜ合わせるのは飲み込んだ複数の、囚われた魂達。]
(102) 2015/06/05(Fri) 05時頃
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[破片を黒で覆い尽くし、聞こえる筈の怨嗟の声は耳に届かずに。 茨で出来た刃の切っ先を少年に、向ける。]
いいわ、もう少し踊ってあげる。
その両足が千切れて無くなるまで、 無様なステップを踏み続けなさい!!
[まさかそんな筈はあるまい。 黒死の蝶《ラモール・パピヨン》と名乗り殺戮の限りを尽くした愚かな女は、今初めて、見放された筈の神に祈りを捧げた。
あの少年が、 万物の救済と解放を司り、何色にも染まらず、ただ掬い、救い続ける、
≪カラーレス・ミディアム≫ 無色の巫女 の可能性を秘めている筈が――…**]
(103) 2015/06/05(Fri) 05時頃
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