166 あざとい村
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[するりと離れた手に、少しだけ視線を送る。 からかうような笑みに、べーっと小さく舌を出して返した。]
─体育館─
… え、っと…
[話はどこまで伝わっているだろう。 中を覗くのは恐る恐る担った。]
(167) 2014/03/10(Mon) 01時半頃
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>>165
…え。
[端的なロビンの説明に目が丸くなった。自分がヒューを振り切ってからそんなことになるだなんて、よもや思ってはいなかった。]
え、 ええ? え?
[ロビンとスージーと、倉庫を見比べる。言葉は理解できるけれど、ヒューが悪霊つきだった、という事実を納得するまでに、いくらか時間がかかった。]
(170) 2014/03/10(Mon) 01時半頃
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うぐ…
[ロビンの指摘に眉が下がる。]
まったくもって、かえすことばもございません……
[ものすごく、とても、正論だ。結局、ヒュー先輩どころか、 カイルまでも迎えにこさせてしまった。 言い返すところのないアオイは、素直に頭を下げる。]
ごめんなさい。 …ありがとう。
[周りのことを、心配してくれたんだろう。スージーの執事は、 ほんとうに有能で心配りがゆきとどいている。]
(175) 2014/03/10(Mon) 01時半頃
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[>>169 スージーの高笑いに、まだ混乱中ながら、すごいなあ。と純粋に感心して頷いた。流石は大型新人だけある、ということだろう。]
占いは、連続で引き当てたんなら、 スージーに任せちゃってもいいんじゃないかな、 …ボク以外でお願いしたい……けど、
[選ぶのが負担じゃなければ。と、言い添える。狩人コースではあったけれど、ひっぱる。と前に出るにはまったくもって失態が多すぎて言い出しづらい。]
… そっか…
[ロビンが重ねる言葉に、ヒューに悪霊がついていたらしい。ということについて、認識が落ちついた。倉庫の方を見やる。]
(186) 2014/03/10(Mon) 02時頃
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[それから、前置きをして続けてくれるロビンのアドバイスに、身体の向きをロビンに対して正対するようにした。]
信じたいもの……
[言われて、考える。浮かぶ考えはいくつかあった。それこそ、ロビンが口にしたように、皆が無事でいることとか。色々。ただ、今、信じたいのは何か、と言われれば、]
… うん。そうだね。ありがとう。 参考にならないなんてことないよ。
… ボクも、ちゃんと、信じてみることにする。
[うん。と、ロビンの言葉を引き取って頷く。ありがとう。と、アドバイスにたよりないけれどちゃんとした笑みを浮かべた。 不安に迷うくらいなら、信じてみたっていいはずだ。 子どもみたいに、無意識にじゃなくて。意識的に。皆も、セシルだって──あのセシルなんだから、ちゃんと、何があったって、無事でいる筈だって。]
(187) 2014/03/10(Mon) 02時頃
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[スージーに誰を。と言われて、うろうろと視線をさまよわせた>>181。]
え、え、え。
ボクの希望は、 れ、レティーシャ先輩、とか……かな
[占いの希望を。と、言われて、悩む中で二択に残った先輩の名前を上げる。けれど、>>183 続くスージー自身の希望に、う。と詰まった。 横からカイルの発言もあって、うろたえたようにそちらにも視線を向ける。>>185]
(188) 2014/03/10(Mon) 02時半頃
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あうぅ。
[暫し、カイルとスージーの間を行き来していた視線は、 スージーの宝石のような瞳に見つめられて、そこで止まる。
まったくもって、断りづらい。だって、つんつんしてるのに、スージーの言ってくれてる言葉の中身は、すごく優しい。 じい。とスージーを見ながら、アオイはだんだん赤くなった。]
…… はい ……
[断りきれなくて、目をみたままはい。とおとなしく返事をした。]
うろちょろは、もう、しません。
[こく。と頷く。]
(189) 2014/03/10(Mon) 02時半頃
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アオイは、スージーが、八のときにいったい何があったのか、気になっている……
2014/03/10(Mon) 02時半頃
アオイは、スージーが、とても真剣なので、気になっていることはしかし言い出せずにいる……
2014/03/10(Mon) 02時半頃
アオイは、スージーの目が三角になったのにびくっとしている。
2014/03/10(Mon) 02時半頃
アオイは、スージーは、どうやらよほど八さ…のときのことを聞かれたくないようだとは思ったが、正直好奇心を刺激されてもいる……
2014/03/10(Mon) 02時半頃
アオイは、スージーに、話の続きを促したかったが、許されなかった。
2014/03/10(Mon) 03時頃
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うぐ、……
[報告については、じとり……とカイルの方を一度見やったが、結局世話を掛けていたため彼には何も言えなかった。不思議そうにされてしまって、スージーの首が傾ぐのにあわせるように、無意味にアオイは首を傾むけた。]
…うう、なんか緊張するなあ。
[わかればよろしい。と、背もたれに背中を預けるスージーに、後ろ側で手を組んで姿勢を真っ直ぐに戻す。照れくさいのと、緊張とを一緒くたに誤魔化すようにして少し笑った。]
(192) 2014/03/10(Mon) 03時頃
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アオイは、スージーの威嚇に、そっ……と好奇心を心の奥深くにしまいこんだ。 ひとまずは。
2014/03/10(Mon) 03時頃
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[ゆったりかつ悠然と、そして優雅に背もたれに身体をもたせかけたスージーが、つと意地悪げに目を細める。]
…!? な、なんだって……!!!!
[はっ!としてアオイが身体の前で防御するように手を構えて、さっと顔を青くした。]
だ、だ、だだだだだめ!!だめだよそんなの!! みちゃだめえ!!
だ、だって、7歳のときの……っとか、 9歳のときの……とか
だ、だめだめだめだめだめだめーーー!!
それは、カイルだって、せ、セシル兄ぃだってしらないんだからあああ!!!!
[終わる。世界が終わる。いっそ終わった方がましかもしれない。水色のパンジー柄がなんだというのかというレベルでともかく絶対だめだ。それだけは死守しなくてはならない。墓までもっていく秘密と言うのが誰にだってひとつやふたつはあるのだ。]
(195) 2014/03/10(Mon) 03時頃
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きょっ拒否だよそこだけは拒否断固断固拒否!!
だ、だめだよ? だめだからねっ? す、スージーってばあっ お願い、お願いだよっ 後生だからぁああ 特に7歳のときのことは、 ぜ、絶対みちゃだめだからねっ!?
[あわわわわ……と口元に手を当てて赤くなったり青くなったりと忙しい。なお、アオイはしらない──と思っているが、セシルにういてはどうだかわからなかった。しばらく、必死の懇願を続けていたが、どきどきひやひやしている間に、また
ぐう。 と何も食べていない、アオイのお腹が鳴った。]
…〜〜〜〜〜〜〜〜っっッッ
[絶句して、顔を両手で覆ってしゃがみこむ。 いっしょにいる。とスージーについ先程誓ったがために、今度は逃げ出すことは適わなかった。]
(196) 2014/03/10(Mon) 03時半頃
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[はらぺこのアオイの救世主になってくれたのは、ロビンか、はたまた大量にお菓子を持ちこんでいるレティーシャだっただろうか。]
…あ、ありがとうございます…
おいしい……
[暫くぶりのごはんは、空腹もあってたいそう美味だった。逃げ出したくなる衝動を必死にこらえはしたが、*どうしよう、ものすごく死にたい*。と、顔をあげられずに、アオイは思った。]
(197) 2014/03/10(Mon) 03時半頃
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