44 【game〜ドコカノ町】
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え―――…
[少し身を引いて身体全体を窓に映してみた。
肩よりも少し長い栗色の癖っ毛。
ヨーランダの其れよりも少し大きい猫目。
大きな牡丹が袖にあしらわれた橙色の着物。
ばん、と音を立てて彼女は窓硝子を叩いた。]
まだ、奈々には戻れないの―――…
[自分はヨーランダ、ヨーランダ、と彼女は自分に念じた。
まだ、戦わなくちゃいけない時が、あるかもしれないし。
それに――――…
手をどけると、そこにはアイスブルーの瞳が戻っていた。
記憶を取り戻した今、保つのが難しくなってきているのは明白だった。
顔を悲しそうに、歪めた。
ヤニクが19階に着いたのはそのしばらく後だったかもしれない。]
何?!
[光の乱舞、そして、その瞬きがぐるり終わったあと、
現れるドア]
[ここにヨーランダも、居るのだろうか…]
[大きいポプラとナユタが話をしていた。説明を聞いていると…光に目を瞑る]
何、ごと!?
……ご冗談も、大概になさいませ。
[軽口に返す。いつかも言った言葉だ、これは。
いい子と言われれば、どこか悔しげで]
離して下さい……己の足で歩けます。
[ドナルドやアシモフを包んだ繭を追って行こうと。
19階に向かうだろうと言うのは、想像に易い]
あそこか!?
[一つしかない扉、確認すれば、リンダの忠告もはんばに駆けていく。]
[どこかで扉を蹴り開ける音がする。
ナユタが駆け出したのを見て、おろおろと周囲を見やり。
開かれた扉の向こう。
部屋の中、埋め尽くすような鳥の目と視線が合ってしまった]
ひっ
[とてもじゃないけど、部屋に近寄るなんて、出来ない]
― 屋上 ―
あははー。やっぱり、叱られちゃった。
[両手を離し、志乃を解放する]
うん、行ってらっしゃい。
[にこり笑顔を向けて。リュヌドは動かない。エレベーターに向かう志乃を、黙って見送る]
[ヤニクと一緒に19階へ エレベーターが開くと人か集まっている]
えっと こんにちは はじめまして
お邪魔します
[やっぱり何かのパーティーなのか。
まあ、中にはコスプレしていないまともそうなひともいるしとすこし安心して。
その後、困ったように始めてみる人たちに頭をさげた]
[部屋に入ると、同時に赤い鳥の大群の黒い眼がぎょろりとこちらを見る。]
――…ッ
な、なんなんだ!!ここは!!
[でもその中央。寝台に座る髪の長い女。]
おいッ!!お前!!
セシルか?!
[その声は届かないかもしれないけど。]
[部屋に入ると、同時に赤い鳥の大群の黒い眼がぎょろりとこちらを見る。]
――…ッ
な、なんなんだ!!ここは!!
[でもその中央。寝台に座る髪の長い女。]
おいッ!!お前!!
セシルか?!
[その声は届かないかもしれないけど。]
あ、はじめまして。
えっとね、中身こんなんだけどリンダです。
[カミジャーにはじめましてと言われても特に疑問には思わなかった。
自分が既にキャラの格好ではないから。
まさか、相手がゲーム中のことを覚えていないだなんて思っていない]
まあ、見ての通り佳境だけど。
カミジャーもその格好なら戦えるのかな?
― 19階 ―
[蹴りあげられる扉に目が行く]
[えーと、カミジャーじゃなければなんていう名前なんだい? と、エレベーター内でカミジャーに問いかけていた。
名を教えて貰えればその名前で。でなければカミジャーと。そう呼んで扉へと向かう]
ヨーランダ!
[あぁ、見つけた! 嬉しい顔、すぐさま表情を曇らせて。困ったような泣いているような、何とも情け無い表情になる]
[突然、激しい光が起きて目の前が真っ白になった。
光が収まり、ようやく目が慣れてくれば、1901号室のドアが見えた。]
あ―――…
[赤いフードも、見えたような気がした。]
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三つ?
[詠唱を保留状態にして問いかける。効果は少し落ちてしまうけれど仕方ない。]
どういうこと? アシモフくんが集めたんじゃないの?
[話がつかめない。ここがなくなるという言葉には、ぎり、と唇を噛んだ。 たぶん本当の敵はあっち。けれども攻撃は通用しないのだろう。]
……まさか、ドナさん?
[様子がおかしいのは、操られているから……プレゼントを持っているから? 色の変わったヤニクのこと、ようやく思い出した。
そして、鳥が飛び立つ。]
(67) 2011/02/25(Fri) 21時半頃
|
[カミジャーやリンダにも。
それからまだ言葉を交わしていなかった人にも挨拶はしたけれど。
光のせいで途中で途切れて]
――っ!
や、やだっ、なにこれ?!
[耳をつんざく激しい音に眉を寄せて耳を押さえる。
鳥が視界をさえぎるのに、しゃがみこんで]
――っ!!!
[あたり一面真っ暗になったことに、
声をださずに悲鳴を上げた]
[現れた宇宙空間に、驚いて、
手がもがく…が、そこにキャラクターたちは浮いているような形になるだろうか。]
こ、これはッ
[宇宙空間の中、セシルのいるベッドが、
遠い……。]
ポプラッ!大丈夫か!
[セシルを確認してから、振り返り、ポプラを呼ぶ。]
何でそんな顔…するの?
[ヤニクに名前を呼ばれ、ヤニクの顔が目に入ったけれども、彼の表情を見て、聞いてしまった。
けれども、彼女自身もどんな顔をしていいのかわからなくて―――…。
嬉しいような、困ったような、変な表情になっていただろう。]
――っうわ!!
[と、のんびり挨拶をしている場合ではなかったようだ。
一斉に飛ぶ赤い鳥に、腕で顔をガードして眼を閉じる。
劈く音は歯を食いしばって耐えた]
……っ、な、に……。
[収まったところでそろそろっと目を開いて、辺りを見た]
びっくりして慌てて黒い鴉を召喚し、その背に乗った。別に乗らずとも"落ちない"と気づくのはもう少し後。
―屋上―
リュヌド様は……行かれないのですか?
[エレベータの前。残るフード姿を振り返る。
「会ってみたかった」、それがリュヌドの言葉なら、
志乃に聞こえたかどうかは解らない。]
ふええっ、もうやだーっ!
[ナユタ+85の声は聞こえるけれど。
不意に切り替わった景色や、
宇宙に投げ出されたように見える空間が恐くて。
その場を動く事ができなかった]
|
[世界が変わる。上も下もない空間。自分が立っているのか寝ているのかもわからない不安定な感覚。]
やっ、気持ちわる……ううん、だいじょぶ。
[ぐるぐると視界が揺れた。ドナルドと目が合った。……わざと、ハートマークのPOPをとばした。]
ドナさん! 遊ぼっか!!
[満面の笑み。……自分はプレゼントを持たない。今からアシモフとドナルドを倒して手に入れるには、HPも技構成も心許なさ過ぎる。ならばドナルドを引き付けて隙を作ろう──というのは建前で。 自分の跳躍力が存分に活かせそうなこのステージで、彼と遊んでみたいという気持ちが半分。]
(70) 2011/02/25(Fri) 22時頃
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[このカミジャーのように、彼女にもきっと触れる事が出来るのだろう。
けれども、答えられず、足が動けず、腕も伸ばせず…。そうこうしているうちに――]
ぅわああぁぁあ!
[真っ赤に染まる視界。亀裂音。そして黒…。
身近に居たカミジャーの頭をぎゅぅと抱きかかえ、突然の変化にたじろいだ]
…なにここ…うちゅ、う……?
[よくわからないなりに巻き込まれて、気がつけばこんなところ。]
えっと、これ…どゆこと…???
― 屋上 ―
うん。行かない。
[振り返る志乃に、頷く]
プレゼントが1箇所に集まる。
その時が来れば、俺は用済み。
俺がヤニクを捨てたように、俺も捨てられる。それだけのことなんだよ。
ねぇ。志乃ちゃん。…楽しかったよ。
[最後まで見届けたかった。『セシル』の姿ではないあの子に会いたかった。
けれども、この世界はもうすぐ終わるだろうから…。尾の半分はノイズに消えた。次は、どこが消えるのだろう…]
ふぇぇぇぇっ!?
[突如景色が切り替わり、宇宙空間のような場所に放り出され、彼女は間抜けな声をあげた。]
な、何なのこの場所!?
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[ドナルドに対して逆さまに浮いたまま、ばっと右手を突き出す。中指にはめられた氷砂糖のリングが星明かりにきらきらと光った。]
プレゼント、もらいにきたよ! "レッツ・パーティータイム!!"
[起動するのは"魔法少女の絶対時間"。しばらく行動が制限される代わりに最大限の強化をかけ、その間の回避率を著しく上げる……いわゆる変身タイム。 粉砂糖が振りかけられるエフェクトを伴いながら、27秒間、くるくると踊った。]
(74) 2011/02/25(Fri) 22時頃
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[最後にきらりと、砂糖の結晶のティアラを装着して、ふわり、舞い上がったスカートが元に戻る。スピードも攻撃力も大きく上がった。一撃で即死なのは変わらないけれど、どこまで踊れるか。]
目に入ると痛いよ? "アシッドシュガー!"
[防御力低下の砂糖をドナルドめがけ振りかけた。]
(76) 2011/02/25(Fri) 22時頃
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[目の前の男はまともそうだった---のに挨拶に驚いた]
お名前---リンダさんです…か そうなんですね。
[それに戦うとか、そのカッコとか]
…あの やっぱりここコスプレパーティですか?
ああ、なにかのイベントなんですよね。
[本気で困った]
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