人狼議事


8 DOREI品評会

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……。

[こちらの口数は少なく、電話越しに低い男の声が続く。]


……っ、…気にするな。

[それから、淡々と返答する男の金の眼が一寸開いて]



……そうか。
 解った、それが いい。


切るよ。親父。

       ――― …じゃあな。


[静かに痛みを堪えながら そう最後に言って電話を受話器の上に置いた。
―――チン、と高い音が鳴ったけれど その音がどこか遠い。

まだじんじんと痛む下半身の傷口からぷくりと血の玉が浮かんでいたがバイブが巻かれているのでそれを確認する事も出来ないまま、脱がされた服を傷口を広げないように着させられた。]


んっやぁ……、


どこっに、 ……なに……?

[少女の語彙に、性器を指す単語はあまりに少なかった。
苦痛を伴う抽送に、気が変になってしまいそう。
時折乱される前後運動が、予期せぬ箇所を刳っていく。]

はぁ……ぁっ、 ここ、に……、

[できるのは、胸から臍に、下腹にと滑らせた自らの指先を、茂みの奥に埋めようとすることだけ。とぷり、また押し出された露が椅子に染み込んでいった。]


な、でもいいか、ら……
挿れて ほし、 ――っ

[ぶるぶると華奢な全身を震わせて、裡は男の細い指をぎゅうと締め付ける。裡が熱くて蕩けてしまいそうで、今は逐一伝わってくる指の動き、それを逃すまいとするように。]

……しろ、は、 ゃっ ……やだ、 抜いて

[指示語ではあるが、はしたない要求を、強気な言葉しか発しなかった唇が勝手に紡ぐ。淫蕩な悦びに平伏した身体は、少女の意思で自由にはならなかった。
縋るものが欲しくてのばした手は、男の髪すら掴めずに宙を泳ぐ。]


[その後、電話の内容を問われればある程度応えはする。

歩き始めて、彼の背後に居るシノへと向ける顔に笑みは浮かべない。特別な感情を消すかのように、痛みに耐えるように
―――唯、静かにルーカスが客間に戻るのに付いて行く。]


…………ッ!

[その威容には、さすがに目を見張った。人工の採掘機にも似た細長いドリル。最早人間の器官の一部とも思えぬ凶器が天に向かって聳える様に、少女の瞳は釘付けになる。]


なに……ソレ、 ……ひっ、

[この舞台で見慣れたかに思っていたけれど、ちっともそうではなかったもの。きっと突き刺されるのはツィーだろう、そう虚しい期待をしてみる。
相変わらず、ぎりぎりの苦痛と快楽が鬩ぎ合って少女を嘖むけれど、それより。
畏怖と恐怖を通り越して、贄のような怯えが、はっきりと少女の瞳に揺れていた。]


や、やだっ……、

[ぶんぶんと怯えきった顔を凄い勢いで横に振る。
正に蜘蛛の巣にかかった蝶の心境を今味わっていた。]

――――あ゛っ ――

[視界が真っ赤に染まった、気がした。
大きく一突き、排泄以外の役目を知らない秘孔が貫かれる。
押し上げられた内臓が、口から出てしまうのではないかと錯覚するほど。
その実、少女の大理石のようだった乳白色の肌を覆っているのは、男の墨色の髪と女のうねるブルネットで、耳元で弾ける女の嬌声とともに、火照った肌を愛撫していく。]

んぁー あぁっ、ぁっ、やぁ――ッ


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[主人が傷を嬲るたび、少女の尻を凶器がえぐる。
奇しくも少女の嫁ぐ先では、翡翠の姫が飼い主に同じ箇所を抉じ開けられているところか。

主人の取り出す絢爛な細工物は、今までに見たどんなものより鋭くて、思わずその異様さにしばし目を奪われた。
いよいよ直々にその槍が振るわれるだろうと、身を引こうとした腰はその手に捕らえられ…]


メモを貼った。


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あああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!
[未だ誰も触れた事のないその部分は、鋭い宝石飾りの槍で、一気に奥底まで貫かれた。
大きく弓なりに体を反らせ、突き上げられた腰は深く少女の奥を突く。
僅かに遅れて重なる悲鳴の奏でる和音。

熱い箇所を無数に切り裂かれ、薔薇色に染まった蜜が内腿から床へと滴る。
激しい痛みと充足感。
体の底まで主人のものになった女は、少女の華奢な体をすがりつくように抱きしめて、
激しく揺さぶられながら、掠れた嬌声をあげ続ける。
幾度もその内側は、きゅうきゅうと男の槍を締め付けながら切り裂かれて。


[少女ごと椅子に押し付けられるように、男はぐいとひときわ強く貫く。
子宮口に刺さるほど深く打ち込まれたモノが、ドクンと大きく脈打って、
灼熱をぶち込まれたと感じたのは、繋がった裡側と食いちぎられた肩の傷。]

はぅ……ぁ!!!!!!!
[その痛みにか絶頂にか、はげしく硬直し痙攣する身体。
息も詰まったまま真っ白に飛ぶ視界。

熱情を中へ受け止められたことと、消えることの無い証を刻まれた歓びに、打ち震えたまま意識を手放した。]


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[何処をどう歩いて連れてこられたのかすら覚えていない。
気がつけば舞台の下で主人の膝へと寄り添い、やさしい手に撫でられていた。
肩に焼き付けられた痕と、裂かれた裡側が酷く痛んだけれど、
胎内をまだ満たしたままの男の精に、心の中も満たされていた。

うっとりと目を閉じ、躾のいい犬が甘えるようにその膝に頬を寄せている。]


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― →客席 ―

[足取りは痛みのせいもあってのろりとしたもの。
ルーカスが歩く数歩後ろを静かについて歩く。
シノが来ているなら、鈴の音でそれを知る。]


――――… 相変わらず、…

[悪趣味だ。
舞台上で、両手足を広げてられた女達の末路。
金の瞳を半眼にして 静かに 陰鬱な男を睨んだ。]


[穿たれる衝撃は椅子の背に吸収される。
ガクンガクンと引っくり返りそうになりながら、ぎりぎりの均衡を保って三人分の体重に椅子の脚が浮いた。]

は、……っ、っ、

[少女はもう揺さぶられるままに、一刻も早く尻孔から異物が取り除かれることだけを願う。手は弱々く、ブルネットの合間から女の肩を押し返そうとするけれど、

その脇を掠めていく灼熱。

ゆら、と空気に陽炎がたった気がした。そして。
肉を焼く異臭が香を打ち消す。じゅくじゅくとケロイド状の皮膚が、眼前に入って、我が事のように叫んでいた。]

い゛っ――――やああああぁあぁ!

[火傷の苦痛に、ツィーが身体を強張らせた、その肩越しに見た男の笑みは、道化のそれと重なって感じられた。少女は到れぬまま、女の身体が重く圧し掛かってくる。
幻想的だった部屋は、一瞬にして地獄絵図の悪夢と化していたのだった。]



―――…っ、 理解し難い …ご趣味だと 思ってな。

[瞼を落として半眼のまま、言い放つけれど
痛みがまだ癒えるわけもなく 言葉はたどたどしい。]


[立つこともままならぬ少女は、後方の孔に模型を突っ込まれたまま、椅子に拘束されていた。
愚かな好奇心の代償、摘まれた二度目の喪失の証に、漆黒の羽根付帽子だけが、置き忘れたように客席に戻ることになる。]


─ 回想 舞台 ─

[肌を震わせたグロリア>>*14のうなじに軽く鼻先を埋めて、イアンは小さく息を漏らした。
 椅子に座るグロリアは主人。後ろに立つ買われたイアンの手は、グロリアのたおやかな手に恋人同士重ねられたまま。カルヴィナの返答には、]

女だから買われたんだろうに。

[詳細を説明する気の無い呟き。カルヴィナの葡萄色の瞳は客席ではイアンの濃茶色と同じく、黒に塗りつぶされたように見える。
 グロリアとカルヴィナ、立場のまったく異なる貴族の女同士の会話が始まる。イアンは口を挟まず、カルヴィナを観察する。傷、痛み、快楽、屈辱、嫌悪、復讐心──今は恐怖は見えない。カルヴィナを会話した時の事を思い出すに、世間知らず故の無知と、想像力の欠如が、完全なる恐怖から少女を遠ざけているように見えなくも無い。]


─ 回想 舞台 ─

[「心持だけは、どんな地位にしても誰にも壊されない>>*16」と言うグロリアの言葉に、イアンは声を立てずに笑った。その言葉を口にしたグロリアをでは無い──イアン自身の辿り着いた現実と。
 自分はまだ矜持を保てているのだと信じているらしきカルヴィナを。
 心を壊して生きのびる事と、誰にも壊されない死人になる事と。
 嗚呼、とイアンは呟く。

「よっぽど気に入られたみたいだね、イアン。
 よ か っ た ね 。
 カルヴィナを見下ろして、イアンは今度ははっきりと声を立てて笑った。]


カルヴィナ、お嬢ちゃん。
きみには理解出来ない事を言おう。
俺は、きみと違って、グロリアの奴隷で構わないんだ。
運良く気に入られて卑屈に安堵してる?
別にそう思われても問題無い。


俺も変わってしまったんだよ。


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― 舞台袖・個室 ―

[それから。
金目の青年に施される細工を、震えながら見守った。
目を背けようとすれば主人から声が飛んだか。
何度か意識が遠のきそうになったけれど、それも青年の悲鳴で引き戻された。

施術が終わり、青年が電話を手に取る。
自分が電話をするということ。
そんな思考は全くといっていい程頭に無かった。
異国に着き次第、連絡を入れると言っていたのに。

ちらちらと、電話をする青年を見遣る。
主人がその様子に気付いたなら、おずおずと要望を伝えて。
私が電話をかけることができたかどうかは、さておき。]


― →客席 ―

…、りん。

[今は無言で主人と青年の後ろについて、客席へと向かって歩いていた。
ゆったりとした歩みに倣って、鈴がちりんと啼く。

青年と再会してから。
彼が此方に向ける表情に感情は無くて。
それは私の罪悪感を酷く煽った。

私が、頼みさえ。
願いさえしなければ。]

……、っ…。

[心が軋んで、小さく息を吐く。

何が最善で何が最悪か。
もう、よくわからなくなってきていた。]


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― 客席 ―

―――… 。

[っ、と 小さく息を呑む音。
鈴の音が 奥に響く。

視線は陰鬱な男へと向いたまま
背後で確かに感じる 彼女の存在。

どんな形であれ 傍に居れる事は

良いのか
悪いのか


――― 今の、自分には 解らない。

      父親の言葉が  頭からまだ抜けてなくて。]


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[悦楽と苦渋の中で遠のく意識で思う。
奴隷を羨ましいと宣うおんなと、その奴隷になったおとこのこと。]

…………っは、

[死から逃れるために、魂を売り渡すくらいなら。延々続く責め苦の中で死んだ方がマシだと。散々嬲られた少女は未だ消えぬ思いを抱きながら、そのどうしても守りたかったものと相反する結論を下す。]

誇りを捨てた僕が、再興する家に何の価値があると謂うんだ。
――いい。僕はシルバーバーグ子爵にして、最後のウィングフィールド当主。

当主の誇りとともに、 僕 は 逝 こ う 。


[暫し、思考をしてから

―――つい、と視線をやや背後の鈴の鳴る方へ。
金の瞳は相変わらず、感情を込めないようにして]


シノ。

[短く名を呼び、それから ゆっくりと
 彼女に聞き取りやすいように発音する。]



  ――… テ ッ ド だ。


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僕は変われない……変わりたいと思えない。




けれど、誇りが死んだらその時は。
残ったこの屍骸は初めて、ただのカルヴィナという名の少女として、

……………………。



奴隷のままじゃ、何も望めない、な。


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─ 回想 舞台 ─

[グロリアにも声を掛けたヴェイスパタインと言う客。声から男性である事が分かる──の腕の中に居る、忠実で従順な犬のような、あるいは家具のようなツィーと言う奴隷。最初、舞台の上でおそれ嫌悪した彼女と、近い所へ来たのかもしれない、とイアンは想った。
 悪魔に誘われるように、彼等の部屋へ行ったカルヴィナの華奢な少年のような背。それよりも、扇子の下に僅かに見えたグロリアの自己嫌悪の表情に、すぐ側の後ろから見ていた所為でイアンは気付く。身体の内側からじわりと燃え広がる炎のようなものが有る。
 見上げた彼女に無言で顔を寄せ、それから肩を抱きしめた。]

嫉妬深く愚かな男奴隷が望むから
仕方なくあの子を手放した
って考えるのはだめかな?

[後ろから扇子を持った手に手を重ねる。扇のちいさな影に隠すようして、グロリアの襟元を探り、落とすくちづけは白い肌につけた紅い花の上。]


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…、……!

[ぼんやりと青年の後姿を眺めていると、金の瞳が此方を振り返って。
急に向けられたその感情を宿さない瞳にぎくりとする。

咄嗟に視線を逸らしそうになったが、名を呼ばれて、漆黒は金の瞳を見上げた。]



―――…テッ ド?

[ゆっくりと伝えられた言葉を復唱する。
あまりに唐突で、漆黒は不思議そうに瞬いた。]


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…… そうだ。


[漆黒が瞬くところまで見て
そしてすぐに背を向けるように視線を外していく。

顔を向けずの侭、背中側に向けて ぽつりと]


俺の、…名前だ。


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[買って欲しいと懇願する女の声が響く。

――― 取り残された者の末路が死ならば…]

…っ

[何も出来ずの 自分が不甲斐なく思う。
表情は険しい。]



『貴方の なまえ…。
 なぜ 急に…?』


[名前を教えてくれた事は、素直に嬉しかった。
もっと言えば、話しかけてくれた事すら嬉しかった。
心のどこかで、もう話しかけて貰えないような気がしていたから。

だから、視線が外され、向けられた背中にはまた壁が出来た気がして。
少しばかり不安は募る。
急に名を教えてくれた事。

何か、意味があるのだろうか。]


[陰鬱な男の笑い声に、ぎり、と奥歯を噛んで
両手を力いっぱい握りしめた。]



…ッ、痛

[びり、と力めば身体に残る痛みに響いた。]


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