103 善と悪の果実
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[男は、銃を握りしめていた。
揺らめく、視界。
ふと、血に濡れた目を瞬かせ、顔を上げる。 澱んだ目の前の光景が遠退き、ステンドグラスの前に立つ自分。
静まり返った廊下は、見回しても誰もいない。 頭の痛みも、顔の前をとめどなく伝い落ちていた血も、いつの間にか引いていた。]
(48) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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[ふと、気がつくと足元にうずくまる小さな影がある。 その姿に、どこか、見覚えがある気がした。
──遠くから、微かに漂う焼けた瓦礫の臭い。 煙草を咥えたまま、制帽の陰から見下ろした、小さな痩せた身体。
──ああ。 確か、その子は。
遠い、記憶。
警官は、静かに手を伸ばす。]
(49) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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[一時、躊躇ったが。 静かに小さな頭に手を置くと。 声を落とした。]
どうした?お前。
[ゆっくりと上げられた顔。 大きな、黒い目。 それが、きょろりと動いたのを見ると。
警官は制帽の下で笑みを浮かべた。
古い記憶の断片と、そして、魂だけの世界で。 警官は、少年の目を覗きこむ。
死んだ男の目には。 おそらく、見たいものしか、束の間しか、もう見えない。]
(50) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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[ ──来るか? お前も、1人なら。
声とはならず。 だが、少年に問い掛ける。 差し伸べた手。
どこにも、行く所がない事は解っている。 だが、他にかけるような、優しい言葉や、慰めは。 自分自身への、救いとなるものも、見つかりはしない。
俺は──、何が、欲しかったんだろう?
やがて、男の周りに見えていた物が、闇に沈んでいくように消え始める。
少年の姿も、霞んで行く。
男は、弱々しく、だが静かに笑って。 もう、見る事を止めようと。 目を閉じた。**]
(51) SILENT 2012/10/01(Mon) 02時頃
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――遠い記憶【被験体・0678】――
[埋め込まれた撥条は、ギリギリと狂った音を立てていた。
人の体に、人とは違うものを交える。 それも行き過ぎた――延命措置の為などでなく――新たに命を生み出すような行為。 成功すれば神にさえ成し得る、研究。
神が、それを許すはずが無かった。]
(52) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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【被験体・0678】
身長 --- 148cm 体重 --- 34kg 血液型 --- A(RH+)
仔細 --- 子供用内臓機導入後、身体的特徴の変化。 白い肌は浅黒くなり、髪は脱色。 年齢に不相応な学習能力の高さを見せる。 尚、内臓機は安定して動いている模様。 反面、身体的成長は著しく低下。 身長体重、共に何の変化もなし。
(53) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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[艶やかな黒髪は色褪せ、荒れた鉄錆の色になった。 白かった肌は廃油交じりの浅黒いものに変わった。 眸の色は作られた、黒。 濡れた烏の色のようだと、少年は思った。
体の成長が止まったことは、誰よりも少年自身が理解していた。 関節はギチギチと成長しようと鳴り響くのに 痛みと歯車の軋むような音だけで、それ以上身長が伸びることも 体重が増えることも無かった。
一年もしない間に、少年は色々な知識を手に入れた。 そして創られた人間たちが保管された、この“楽園”から逃げ出す事を決める。 多様な薬品があるこの研究施設を壊すことは、簡単だった。 大規模な爆破は、少年の手によるものである。 生き残ったものは居ないともされる粉塵の中。 生きることに固執した少年は、ただ一人、生き残っていた――…]
(54) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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―差し出された手―
[眸の調子が可笑しい。 作り物の眸から、ぱたぱたと何かが零れ落ちている。 肺も可笑しくなったらしい。 呼吸がうまく出来なくて、僕は小刻みに殺した息を吸い上げる。 その姿はまるで、子供が嗚咽をかみ殺しているような。]
っ…、……
[刹那。 痛んだ髪に落とされる手のひらは、生きていた時に僕の頭を撫でたもの。 頭をゆっくりと上げる。]
(55) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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………――――
[どうしてこの人は、こうして僕を“何度も”撫でるんだろう。 この邸に来て、二度目。 彼が覚えているかは知らないけれど、あの日にも、きっと。
掛けられる言葉は無い。 それは不安でたまらなくて。 子供に戻ってしまったんだろうか。 僕は23歳の、子供の形だけを持つ大人の筈なのに。
この人が、手を握るから。 この人が、頭を撫でるから。
僕は──、何が、欲しかったんだろう?]
(56) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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[差し出された手に、恐る恐る手を伸ばした。 暖かな右手を、その手に指に絡める。 彼が目を閉じるなら、僕が目を開けて手を引こう。
暗闇の向こう側。 光があるかなんて知れないけれど。 真っ黒な眸は、きっとこの為に与えられたものなんだ。
楽園に背を向けて、僕らはきっと扉をくぐった―――……**]
(57) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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――遠い未来の想像:あたたかなてのひら――
おかあさーーーん!!
[少年は走っていた。 秋に染まる草原の中を。 黒い眸に、浅黒い肌、秋色の髪を風に揺らして。
土に汚れてよれよれになったシャツ。 きっと、こんなに汚してっておかあさんに怒られる。 でもそんな時、守ってくれる大きな手がある事を少年は知っていた。]
おとうさーーーん!!
[走る。 飛びつくようにジャンプすれば、きっと抱きとめてくれる温もりがあるだろう。 擦り寄って顔を上げれば、頭に添えられる手。 それはどこか懐かしい。]
(58) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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[少年の右足には輝く銀のプレート。 そこに刻まれた文字は―――――………**]
(59) anbito 2012/10/01(Mon) 03時半頃
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―扉をくぐる前―
……………。
[怯えた姿はどこにあるだろうか。 鈍い銀の運命に結ばれた相手を、烏は探す。 見えずとも、声は届くだろう。 大人びた音が唇を動かした。]
ジョセフ殿。 “僕”はいつでも、貴方を見ていますよ。
[僕という暗闇は憎悪、悪夢、嫉妬、色々な姿となって。 怯える彼をただ只管に見守っているだろう。
…――例え怯えからとしても、闇を退ける力があったのなら。
いや、これは僕が口にしたって無意味なものだ。 だから笑って見せた。 嘲うのでなく、年相応の、それで。]
(60) anbito 2012/10/01(Mon) 04時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
anbito 2012/10/01(Mon) 04時半頃
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―――――――…うふふ。
[突き放されて、華奢な体はあっさりと床へ沈んでいく。 二度と浮上できないことを、知りながら。 けれど浮かべるのは穏やかな微笑み]
(61) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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どさり。
[床へ学者が倒れ伏す]
(62) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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ぐしゃり。
[其れと同時に、夕闇の指先が届かぬままであった赤い果実は、 床へ勢いよく落ちて哀れに潰れた。
"それ"は、禁断の果実などではなく。 ―――――…真実、"ただの"血塗れた林檎]
(63) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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ふふふ…。 っはは、 は 。
信じましたか?
林檎なんて、――――…嗚呼、 この中の何処かにはあるでしょうけれど。
[散乱する無数の林檎。 夕闇の光を受けて、朱色に輝くそれらは、眩しいばかりで]
もう、間に合いません。
(64) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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あなたもぼくも、もう、どこへもいけない。
[手にしてすぐに、それが唯の林檎だと気づいていた。 そして、改めて手を伸ばす力が 己に残されていないことも、知っていた]
(65) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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["禁断の果実"は大広間の片隅、 暗がりへと転がり、ぽつねんと佇んでいる。
果たして夕闇伯は、其処にたどり着けるだろうか。
嗚呼、いずれにせよ、もはや学者には]
(66) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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ぼく、 は だ
[惨めに血を吐き出しながら、やがて、動かなくなった**]
(67) nanami 2012/10/01(Mon) 08時頃
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――っ、ぐ、……
[口元を押さえ、よ数歩後ろによろめいた。
速効性の毒物は 体を侵食し呼吸を奪う。]
……ッ、屑めが……!!
[毒の量が僅かに少なかったのか 直ぐに倒れるということはないが、 それはただの遅延でしかない。
血を吐き、動かなくなったモノを憎悪の表情で睨みつけながら、ひとつ咳き込む。掌が血で汚れた。]
(68) azuma 2012/10/01(Mon) 12時頃
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ぐっ……、ぅ なる、ものか―――斯様な、ところで……!!
[落ちた果実は偽の林檎。 真なる知恵の実は何処にあるのか。 焦点定まらなくなっていく濃紫の眼が 果実を睨み、黄金を探す。 手で机の上をなぎ払い、艶やかな果実を黄昏色の光の下へとぶちまける。落ちる林檎、滑稽に転がる。]
っ、何処だ、……
[近づく死の足音か、 誰のものとも知れぬさざめきが耳に届く。 呻き、囁き、冷たい歌。 怨霊の声が、大きくなっていく]
(69) azuma 2012/10/01(Mon) 12時頃
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嗚呼、……喧しいぞ……ッ ……っ、ぅ く、……
[死に身を浸したものの呼びかけは生ける者には猛毒だ。 内より外より蝕まれ、机の端に手を付き、ついに夕闇伯の体はずるずると床に崩れ落ちた。艶やかな黒髪が広がる。]
…――ッ、――づ、
[ぼやけていく視界、 見えない、何も見えなくなる。 あざ笑うような金色の光の残滓がちらつくばかり。
床に爪を立て、 そのまま―――]
(70) azuma 2012/10/01(Mon) 12時頃
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[――後に残るは静寂。
偶然にも倒れ臥したその場所で、 黄金の林檎まであと僅かな距離。
夕闇は、太陽に触れることは叶わずに**]
(71) azuma 2012/10/01(Mon) 12時頃
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ヘクターは、ヴェスパタインのせなかばっしばっし。しごといく!
ふらぅ 2012/10/01(Mon) 13時半頃
ヴェスパタインは、ばしばしされてむせた。 いってらっしゃい!
azuma 2012/10/01(Mon) 13時半頃
ヴェスパタインは、ファブリーズを用意した
azuma 2012/10/01(Mon) 19時頃
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――終演――
[カーテンコールは無い。アンコールも無い。 ただ静かな幕引きを 伸ばされた二人の手が届かないのを、認めて。 耳を塞ぎながら呪詛を繰り返していた男は、口を噤んだ。
ふわりと
重さのない身体が、黄金の傍に寄り。衝動に駆られ手を伸ばす。 冷たさも、温かさも、硬さも、柔らかさも、色すらも。 ―――…失せてゆく。褪せてゆく。]
ああ、あああ………
[震える口唇から、永遠に失われた呼吸が漏れた。 何処で間違えたのだろう。何処から間違えたのだろう。 白黒に褪せる視界の中で。 生前から、手袋を嵌めていた左手に。冷えた感触が、とつり。]
(72) mo_om 2012/10/01(Mon) 21時頃
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[左薬指には、銀の指環。]
(73) mo_om 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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「嬉しい。」
[安月給三ヵ月分で、意を決して買った銀の指環。 三ヵ月分纏めたってお世辞にも高いとは言い難かったけれど 妻は、暗い空にそれを掲げて笑ったんだ。
―――あの頃は良かった。 それだけで、良かった。]
……… くそったれ。
[キン、と床を弾く金属音。 薄れゆく男の、左手から解けるようにして、指環が落ちる。 銀は車輪のように滑り ころころ、ころころと、壁に触れて。―――*静かに*]
(74) mo_om 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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ヘクターは、盛大に噴いた。あの村、な……。
ふらぅ 2012/10/01(Mon) 21時半頃
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― 銃声が重なる前 ―
「わるくない」
「なにもわるくない」
[その言葉を、信じたい言葉だけを信じて少女は無防備に背を向けた。
悪いのは自分じゃない。 この手が赤いのも 先が――未来が見えないのも 邪魔をする誰かのせいだと、見たくないものから目を逸らした]
(75) 茄子 2012/10/01(Mon) 22時頃
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[背中に感じた衝撃が何か、理解できないまま 少女の意識は急速に流れ 屋敷に満ちた悪意と怨嗟、悲痛の叫びの中へと溶け込んでいく]
に さま 守る って
[言ってくれた。 だからきっと、このまま、意識を失ったとて
一人じゃない。一人になるわけがない]
(76) 茄子 2012/10/01(Mon) 22時頃
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