84 戀文村
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セレストが? 嬉しいな──それじゃあ一緒にここに住もうか。
って、それじゃ私は駄目な大人になってしまう。
うん、本当に、セレストはもっと甘えていいんだぞ。 心を許せる相手がいるセレストを見て、 私もダーラも幸せな気持ちになれるんだから。
[ふと真面目な顔になってそう言って。
それからしばらく、他愛のない話をしながら料理に舌鼓を打ち、ミルクだけでは足りないと強い酒を頼んで、最初の一口だけぐいとあおった後は、長い時間を掛けて、この時を楽しんだ。]
(56) 2012/03/26(Mon) 02時頃
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[酒場にいる面々に別れを告げて、帰る道すがら、ホレーショーとブローリンを見掛けて話し掛けようと近付いたが、二人共こちらを一瞥したきり何も言わず、背を向けて歩き去ってしまった。]
…───?
[女は酒で浮かれていた気分がスッと引いて行くのを感じた。]
(57) 2012/03/26(Mon) 02時頃
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[得体の知れない不安が胸を占める。
いつもとは違った表情と態度。 彼らは軍人だ。何か軍の機密に関わる事かもしれない。
もしそうなら、聞いても答えてはくれまい。]
────…。
[女はひとつ溜息を吐いて、ストールをぎゅっと掻き合わせた。 家までの道を、俯いてのろのろと歩く女の脳裏に、夕方ダーラとベネットに語った話が、現実感を伴って甦っていた。**]
(58) 2012/03/26(Mon) 02時頃
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[ビシッとダーラに甘えていいと言われ>>53、ヨーランダにも真顔で心配され]
ありがとう。
[二人の姉に存分に甘やかしてもらえている、そんな実感がセレストを笑顔に変えた。 その後も3人ではしゃぎ、ヨーランダが帰るときはハグして、ダーラと共に二階に上がる]
なーんかすごく幸せ。 もう思い残すことないな〜
[ダーラと同じベッドに入り、ポツリと呟いた。 …眠りにつくと、無意識なはずなのに、ダーラに抱きついていた。 それは幼子が母親にしがみつくようだった]
(59) 2012/03/26(Mon) 08時頃
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―朝― [いつもより早く目が覚めた。 ダーラが朝食を用意してくれただろうか? 無性に体を動かしたくなって、宿の洗濯をする 朝のうちにできるだけの洗濯を干し終えて、頷く]
ダーラさん…大好き。
[別れ際にギュッと抱きしめて、仕事場に向かった]
(60) 2012/03/26(Mon) 08時半頃
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―役場― [役場に行く途中、軍の人が慌ただしく行き来していた。 何があったのか、…思い当たることが全くないわけではなかったが、敢えて聞くことはしないで。
役場に行くと、サイモンが“自殺”しているのが見つかったと>>16村長から聞かされた。]
そうですか…
[なぜかその事に何の感情も沸かず、サイモンの死亡届を作っていると、伝令の軍の人がセレスト宛にと封筒を渡してきた。
――…昨日、サイモンに届いたものと、同じ封筒が…]
(61) 2012/03/26(Mon) 09時頃
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…ご苦労様です。
[抑揚のない声で、軍の人を労る。ひきつってはいたが、なんとが笑うことができたと…思っている]
村長…来ちゃいました。私にも。赤紙。
[見るまでもないが、中身を検める]
(62) 2012/03/26(Mon) 09時頃
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『 臨時召集令状
特別補充隊 セレスト・ナッシュ
上記の者に臨時招集を命じる 下に記載する日時に、指定の場所へ出頭せよ
日時――…』
(63) 2012/03/26(Mon) 09時頃
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[赤というよりはピンクの紙に印刷された短い文。]
これだけで……
[たったコレだけの文で、自分の命は奪われる事が決定するのだ。 村長が、掛ける言葉も見つからないというように、そっと肩に手をおいてきた。]
…村長、お世話になりました。 みんなに…お別れを言いたいので、早く帰ってもいいですか?
[村長は快諾した。]
ありがとうございます。 ――…それでは…さようなら。
[表情をなくしたまま、役場を後にする。 セレストを沈痛な面持ちで見送る村長…
セレストには見せることのなかったもう一つの書類を握りしめて。 その書類…死亡通知にはセレストの父の名が記載されていた。]
(64) 2012/03/26(Mon) 09時半頃
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ブローリンは、今日も、見張りに立つ。
2012/03/26(Mon) 10時頃
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―集会所― [見張りに立つブローリンに挨拶する]
ブローリンさんこんにちは。
[赤紙が来たことを伝え]
…ブローリンさん、 私の大好きなこの村を…よろしくおねがいします。
[笑顔で伝えた。]
あと…ホレーショーさんを責めないでください。 ホレーショーさんの気持ちは、私も分かりますから。
[ここは真顔で伝えた。でもすぐ笑顔に戻り、ペコリと頭を下げて、その場を離れた。]
(65) 2012/03/26(Mon) 10時半頃
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セレストは、ダーラにこのことをどうやって伝えようかと悩んだ。
2012/03/26(Mon) 11時頃
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―カフェ― [雑貨屋でレターセットを買い、そこでも別れの挨拶をして、 久々に訪れたカフェで、ジュースを頼む やはりどこか緊張しているのだろうか、ひどく喉が渇いた]
ソフィアさん…今までありがとね。
[そこに誰かいれば、自分に赤紙が来て、皆にお別れを言っている事を伝えただろう。 それから、便箋を広げ、手紙を書きだした。 一番大切な人へ…――]
(66) 2012/03/26(Mon) 11時頃
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[>>65、いつもどおりの挨拶にいつもどおりの会釈を返す。 結局二番ろくに寝ていないが、寝る気にもなれない。 限界が来ればするりと眠りに落ちられるだろう。 そのくらいでないと、すんなり眠れそうにもない…]
[次は彼女に届いたという。 目を地に伏せて、閉じて…、彼女を見返す。 かける言葉など思いつきはしない。 それでも伝えられた言葉には、重々しく頷いた]
[サイモンの顛末を聞き、少し眉を上げる。 知っていたのか。分隊長が話したのか、彼女から持ちかけたのか、 それはブローリンにはわからなかったが、笑顔の彼女を、 どこか悲しげにも見える、いつもの無表情で見下ろした。 差し出した手、握手を交わしてもらえれば、もう片方の手も添えて強く握った。
いずれ出立するときが来れば、"軍人"として見送る事になる。 今は、知人の一人として、送りたかった。 ただ、彼女の背中を見送る。 それにしても……]
(67) 2012/03/26(Mon) 13時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/03/26(Mon) 13時頃
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― 昨夜 ―
[ホレーショー>>1:300の抗議を小さく笑って聞き流し。 歩き出した背にかかる言葉に振り向いた]
……みつあみは遠慮する。
[それだけはこたえて自宅に戻り。 母親をなだめて、ヨーランダからもらった山菜をみせたり。 父からの手紙を読んだりしたあと。 家に帰ってきたミッシェル>>12を見やり]
姉さん、ホレーショーに口説かれたりした?
[軽く問いかけてみても否定がかえってくるだけで。 なら大丈夫かと、それっきり口にはせずに。 山菜は明日の夕食に出ることになり、もらった薬草を飲んだ。 自室に戻った後は、日記をつけて直に眠ったのだった]
(68) 2012/03/26(Mon) 13時半頃
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― 今朝 ―
――…んー……
[朝の光が目に入る。 のそのそと体を起こして、ゆっくりと身支度を斉える。 昨日はセレストとあっていなかったから、今日は顔を見ようとおもっていて。 まさかセレストに赤紙が届いているとは知らないからのんびりと朝ごはんを食べる。
そして出かける準備を終えた後]
――わかってる、わかってるって。 今日はちゃんと早く帰ってくるから。
[心配性な母親をなだめて、外へと出て行った]
(69) 2012/03/26(Mon) 13時半頃
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春までも、これからもよ? セレスが結婚するまでは家族で居ましょ。
[ヨーランダへはメッと叱りつつ、酒を作り ヤニクの演奏を聞きながら穏やかに過ごす 帰るというヨーランダを見送ってから 昨日と同じ様に二階へ二人で上がっていって]
(70) 2012/03/26(Mon) 13時半頃
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[今日もセレストは酔ったのだろうか?]
やぁよ、まだこれからじゃないの。 わっかいクセに枯れたこと言わないのっ。
[役場の仕事は心労が溜まりそうだ、と結論づけ 抱きついてくる背に手を回して寝息がきこえるまで 母親が子供をあやすみたいに撫で続けた 翌朝先に起きたセレストに起こされて目を覚まし やはり山盛りの朝食を用意した]
? どうしたのよ。 アタシもセレスが大好きよ。
[いつものハグより少しだけ腕に力を込めて抱きしめ 役場に向かうのを見送って酒場に戻る
セレストに赤紙が届いた事も 赤紙を受けたサイモンが「自殺した」事も まだ知らない**]
(71) 2012/03/26(Mon) 13時半頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/03/26(Mon) 13時半頃
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[外に出れば、なんだかいつもと違う空気が流れている。 なにがあったのだろうと首をかしげた。
軍人たちがあわただしく行き来しているのを見やり]
なにか、あったのかな……
[話を聞こうにも、軍人たちはこちらには視線もくれず。 役場にいくのが確実だろうかと、のんびりと役場に足を向けた]
(72) 2012/03/26(Mon) 13時半頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/03/26(Mon) 14時頃
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[役場は役場で、重苦しい雰囲気に囚れていた。 いつもなら役場にいるはずの幼馴染の姿は見えず。
村長に見つかり]
おはようございます、村長さん。
……そりゃ、僕が役場に来ることなんてめったにないけど…… なにがあったんですか? セレストもいないみたいだし……
[珍しいとからかうように言われて肩をすくめる。 周囲をきょろきょろと見ながら尋ねたことに、村長は悲しげな表情を浮かべて]
え……、サイモンさんが自殺したんですか? それに、セレストに赤紙がきたって……
[訃報と、幼馴染の元に届いた手紙の話に薄水色の瞳を大きく瞠目いた]
(73) 2012/03/26(Mon) 14時頃
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そう、ですか…… 教えてくれて、ありがとうございます。
[小さな吐息をこぼして頭を下げる。 あいさつ回りに行ったというセレストを捕まえにいくより、家で待つほうがいいのか、悩みながら役場をあとにした]
(74) 2012/03/26(Mon) 14時頃
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[なんと気丈な事か。サイモンの選択を認めながらも、自分はあえて逝こうと言うのか。 涙も見せず、笑顔すら浮かべ、残る自分に、軍人に、村を頼むとまで言い残していくのか]
………
[結局、弱音―もとい、本心をこぼすほどの仲ではなかったかもしれない。 彼女の思いがどうあれ、望んで往く訳があるまい。 何者か…誰か、彼女が心許す誰かが、村での最後の時まで、 彼女を癒してほしかった。この村は―――]
『聞いたか ブローリン。 昨日徴収がかかった役場の奴が死んだんだと。 俺も今から行かなきゃならんのだが…自殺だとさ』
[同僚が話しかけてくる。罵言雑言の類は少し目を伏せて聞き流すが、 それがセレストにまで及んだ所で、目を見開いて睨みつける。 表情が変わったのがわかったのだろう、ばつが悪そうに、それでも悪態をついて、 兵士は役場へと向かっていった]
(75) 2012/03/26(Mon) 14時頃
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ブローリンは、彼女が自殺などするものか…そう思い、だが、それが誰の為になるというのか…
2012/03/26(Mon) 14時頃
ブローリンは、俯いて、交代の時間を心待ちにする。
2012/03/26(Mon) 14時半頃
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[狭い村の中だから、歩いていても見つけることはできるはず。 家に閉じこもって待つよりも探しにいくほうを優先して。
きょろきょろと周囲を見ながら道を歩いている。
サイモンの自殺にも思うところはあるけれど、彼とはあまり親しくなかったから――その死を悼みはするけれど悲しむほどではなかった]
……っ、 すみません……
[余所見の上に考え事までしていたからか、役場へと向かう軍人の一人とぶつかって、慌てて頭を下げた。 ブローリンやホレーショーとはよくしゃべっているけれど、他の軍人にはあまりよく思われていない。 いまも、舌打ちをして邪魔だといわんばかりの視線だけを向けられた]
(76) 2012/03/26(Mon) 14時半頃
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『次の奴も死んでこの村から徴兵されないなんて事になりゃ 俺たちが出て行かなきゃならん 黙って行けばいいのにな』
[そう言った同僚の表情を、態度を、声色を思い返す。 なるほど、彼にも帰る家はあろう、待つ人はいよう。 そこに死しか待っていないと知って往きたい人間などいない。 だが、彼らは彼女らは戦いとは無縁の人々だ。 そんな人々を、戦場を見てきた上で、罵るとは。
殺すのは敵兵だ。だが殺させているのは自分たちではないか。 往くのが自分でなくて良かったと祈るのは良かろう。 身代わりが誰であれ、他人の不幸を喜んでしまうのも無理からぬだろう。 自分らがそれを口にして良いのか。直接ではないにしろ殺しているようなものだ。 それに比べて、あの分隊長のなんと潔い事か。]
[結局、自分も、役場へと向かったあの同僚と、 自制を失った本部と、それを遂行する上官と同類なのだ。 …言葉のない自分には教会で懺悔もできぬ。 自責と、自己嫌悪と、矜持と…様々な感情が混ざり煮えたぎった、 苦いスープを嚥下する様な顔で、広場を見やる]
(77) 2012/03/26(Mon) 14時半頃
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セレストは、ヨーランダにも会いに行きたいなと思っていつつ、まだカフェにいる
2012/03/26(Mon) 14時半頃
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[病弱であることで、よかったことなどない。 そんなことを言っても仕方がないと解っているからため息をつこうとして――かわりに幾つか咳がでた]
――……っ
[また体調を崩してしまったのだろうかと、わずかに眉を寄せる。 咳はあまり長くは続かなかったから、落ち着いたころにまた歩き出し]
……どこに、いるんだろ。
[どこかの店にはいっていれば道からではわからない。 雑貨屋やらを外から眺めて、カフェに其れらしき人影を見る]
――セレスト、いる?
[カフェの中に入りながら、声をかける]
(78) 2012/03/26(Mon) 15時頃
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―カフェ― [不意に自分の名前を呼ばれ、振り返ると、幼馴染の姿>>78]
エリアス、…顔色悪いよ?大丈夫?
[テーブルの向かいの椅子を勧める。まだ何も書いていない便箋は広げたまま。]
私を探してた…ってことは、聞いたのかな?これのこと。
[懐から出したピンクの紙を指して]
(79) 2012/03/26(Mon) 15時頃
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― カフェ ―
顔色が悪いのはいつものことだから、大丈夫だよ。
[真っ先に心配する声をかけてくる幼馴染>>79に僅かに苦笑し。 ソフィアに挨拶とともに温かい紅茶を頼む。 セレストの向かいに腰を下ろせば、白紙の便箋が広がっていた]
うん……さっき、村長さんに。 まさかセレストが戦地にいくことになるなんて……
なにかの、間違いだったらよかったのに。
[セレストが出したピンク色の手紙を見やり。 悲しげな色を浮かべた瞳を伏せた]
(80) 2012/03/26(Mon) 15時頃
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なりふり構わず…みたいね。 …私はいいのよ。この村に身内はいないし。 むしろ適任じゃないかしら?
[寂しげではあるが、フッと笑みを浮かべる…が]
でもね、これが続くとなると…そのほうが私は嫌だわ。
[真顔になってエリアスを見つめる]
(81) 2012/03/26(Mon) 15時頃
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エリアスは、セレストに視線を戻して、じっとみつめた。
2012/03/26(Mon) 15時頃
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適任だなんて、そんなことあるわけない。 村の皆が身内みたいなもんじゃないか。
――僕だって、セレストがいなくなると悲しいよ。
[続くほうがいやだと真顔で言うセレストをみつめ]
……戦争が、今すぐにでも終ればいいのにね。 村以外で、死にたくない、ね……
[“これ”が赤紙が届くことをさすのだと思って、小さくつぶやく]
(82) 2012/03/26(Mon) 15時半頃
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ふふっ、そうね、みんな身内…よね。 ホント、今すぐ終わればいいのに…
[外に視線を移してエリアスの言葉を繰り返したが、 村以外で死にたくないという言葉に、エリアスに再度目を移す。]
もしエリアスがここを出たくないと強く望むなら、 叶えてくれる人はいるわよ。 というより、私がその願いを叶えてあげたかった。
[時間がないから私には無理だけどね、と自嘲気味に言った。]
(83) 2012/03/26(Mon) 15時半頃
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今すぐ終ったら、きっとその手紙も意味がなくなるのにね。
[ソフィアがもってきた紅茶に口をつけて、小さく吐息をこぼす。 セレストが続ける言葉にゆるく首をかしげて]
――かなえてくれる人、か。 でも、今死にたいわけじゃないし、ね……
僕は子供のころ、セレストやクラリッサより先に死んじゃうんだと思ってたよ。 反対の立場になるなんて、考えたこともなかった。
[願いをかなえるというセレストの言葉の意味はなんとなく理解して。 サイモンの“自殺”ももしかしたらと思うものがあったが口にすることはなく]
――戦争にいっても、無事に帰ってこれると、いいね……
[ここ数日で徐々に増えている死亡通知の数。 それを実感していないからこそ、そんな希望をのべた]
(84) 2012/03/26(Mon) 15時半頃
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─ 村役場 ─
[ヴァイオレットとハワードの葬儀の準備が整った。 とは言っても、空の棺を埋葬するだけの、簡易葬儀。 それも、重なる訃報と徴兵で人手不足な村で今まで通りの形式に則った葬儀を行うのは難しく、今回は二人の合同葬儀の形を取ることになった。 ヴァイオレットと仲が良く、ハワードの部下でもあったセレストも、葬儀への参列を希望するかもしれないと、この日女は、セレストが職場に顔を出す時刻(エリアスが役場に顔を出すよりも前)を見計らって役場を訪れていた。]
────帰った? なぜ。体調でも、悪いのか。
[しかし、定位置に彼女の姿はなく、不思議そうに役場内を見回す女に職員のひとりが教えてくれた。
曰く『セレストに赤紙が来た』──と。]
(85) 2012/03/26(Mon) 16時頃
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