84 戀文村
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…──あの日、旅立っていれば、
ヤニクは村を出れたのかな。
[傍らのセレストにだけ聞こえればいいと、声は囁くよう。]
村に駐留する軍人に見つかれば、
捕まって戦地へ送られたかもしれない。
そう思えば、私もダーラと同じ事をしていたかもしれない。
止めてもきっと、ヤニクは出て行ったろうから。
…──いや、私はそこまでの思いを抱いていなかったが、
思いが強ければ、或いは……な。
[視線をダーラに遣って]
とはいえ、彼女の考えは彼女にしかわからない。
私達は、私達に出来る事をしよう。
[セレストの微笑に気付き、首を傾けて笑む。
いつも人の事を考えて、笑顔を絶やさないセレスト。
自分の為の笑顔だとしても、きっといつか、それを浮かべる人の心からも痛みや恐れの記憶を和らげてくれると信じて。]
愛した村と、
そこに暮らした人達と、
想いを共に────。
[己は、生きて待つ事より、共に往く事を選んだ。
村の外で散った魂が迷わぬよう、ここへ導くを選んだ。
だから死んで後も、そのように在ろう。
ただ、静かに待つのだ。
それぞれの出す答えを。
そしていつか、ここへ還る事を望む者がいるなら。
その時は標になろう。
遠く輝く星のように。
全ての魂に安寧が訪れても。
変わらず輝き続けよう────。]
…──養父さんもいつか、見つけてくれるかな。
[ふと、空を見上げて。
ぽつりと零した。]
[ヨーランダの囁きに首をかしげる]
正直なところはわからない。
…私も同じ立場なら、同じように手を下したかもしれないけれど…
[ダーラにしかわからないというヨーランダに]
そう…だね。
[ヨーランダの秘めた想いをすべて理解はできなかったが、
自分もまた、ヨーランダと共に居ようと決めていた。
こちらを見て笑うヨーランダに]
そうだね、私達にできること…
[村に残る者には平安を、そして、すべての人の安寧を願い続ける。
今のセレストにできるのは、それくらい。
ぽつりとこぼしたヨーランダの呟きには]
見つけるよ、きっと…――。
[同じように空を見上げて答える。ヨーランダへ向ける顔は、いつでも…笑顔。]
[心を壊した女に、理屈は届かない
届いていたら、最初からこんな事はしていないのだから
しがみつくセレストを抱きしめ、涙を拭われてやっと
自身が泣いていた事に気づいた]
ううん、セレスよりは平気。
ありがとう、優しい子。
……眠る貴方は、綺麗だったわ。
[首を傾げる
それから少しだけ身を屈めてセレストの肩に額を押し付けた]
それに。
生きているより、自由よ。
どうしてだめなの?
どうして。
みんな、まだ全員ではないけれど自由になったわ。
戦争のないところで、幸せじゃないの?
ちがうの?
アタシの考えは、おかしいの?
[ダーラの頭が自身の肩につくことで、漸く頭を撫でることができた]
…自由よりも、不自由でも生きていることのほうが大事だと思う人も…
いるってことじゃないかな。
上手く言えないけれど。
[頭を撫でる。優しく、優しく。]
ダーラの気持ちは分かる。
私も同じ考えだったし、同じ立場なら、同じ結論を出したと思う。
もし、間違いと呼べるものがあるとしたら、
ヤニクの意見を、ヤニクの望みを、聞かなかったことだけ。
…でも、あの時は、時間がなかった。
とにかく、急がないといけない…
ダーラに焦る思いがあったのは見てたから、
分かるよ。
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・・・そうなのかな。 そうだったら、きっといいな。
・・・もうあの手紙はきっと必要ないから、そうだとしたら、私の口から直接伝えたい。 ・・いろいろなものを失ったけど、新しく家族になりたい人がいるんです。
・・・あなたたちの事も、否定しません。私も、母に対しては同じことを思っていたから。
[ダーラの事について知ると、唇を噛んだ]
・・・・私のせいなのかな。
(28) 2012/03/31(Sat) 23時半頃
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大丈夫ですよ、私は生き続けます。 時が経てば、生き残ってすまないと思う事もなくなるかもしれないから。
・・・あの人も、悲しみを抱えてるかもしれないから。それだってなんとかしてあげたいから。・・・あの人を閉じ込めているものから。 もらった時間のおかげで、そう思えそうな気がしています。
[静かに、くすりと笑ってそう言った]
(29) 2012/03/31(Sat) 23時半頃
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…誰が間違っているとか、誰が正しいなんて、
今は誰にも分からないんじゃないかな。
[ダーラの頭を撫でながら。答える]
[存外、というよりは意外なことだった。
男は、戦場というものに対して適性があったらしい。
たとえ自転車がなくとも、メッセンジャーバッグがなくとも。
戦線付近の村にたどり着いた時、そこは既に村の機能がなかった。
転がる人だったもの、朽ちた家。
もうすぐ咲いただろう花のつぼみは痩せて、踏みしだかれていた]
…嫌だねえ。
[すすけた顔の熊のぬいぐるみを手に、小さく呟いた。
そこには、少し前まで確かに人間がいたのだ。
奪い、奪われ、それがただ繰り返されている事実がそこにある。
男に与えられたのは、事後処理の仕事だった。
ともすれば目を覆いたくなるような破片たちを片付けることだった。
嫌だといったところで、仕事から逃げられるわけでもない]
[一つ、二つと積み上げて。
三つ四つ、と扉を閉める。
ひとり離れたところで作業していたせいか、
気がつくとあたりに急ごしらえな同僚の気配はない。
一度戻らないと、あっという間にMIAかも知れないと思った男は
いつもより少しだけ速い足取りで誰かに合流しようと
そう、思ったはずだった]
……?
[一瞬だと、痛みというものは感じないというが
それはどうやらほんとうだったらしい。
背中から、自分の腹に向かって銀色が生えていた。
ゆっくり振り返ると、子供がいた。
少年は、恐怖と憎しみだけで丸い目をいっぱいにして
痩せて汚れたその手で不釣合いなナイフを手にしていた]
……。
[ああ、と。
空気が一つ零れた。
それと一緒に、口元がゆるぼったい笑みを浮かべた。
二歩前に踏み出すと、体から銀色が抜けた。
振り返ったと同時に、今度は逆に腹から背に抜けた。
今度は、ちゃんと痛かった。
少年の吐く殺意を耳にすれば、男はただただ、笑った]
そりゃあ…嫌だよねえ。
[親が子にするように彼の体を両の腕で覆うと
銀色を手にしていた少年の喉が、ひ、と細く音をあげた。
男はゆるく背を撫でて、自分の手には何もないことを示す。
自分も、少年も、誰も彼もが嫌に決まっていた。
戦争なんて、望んでしているわけではない]
──いきなよ。
[腕は解けて、少年の手を取り、やせ細った手を柄から外してやると
ゆら、ゆら、と。少年を追い立てるように手は揺れる。
これでは、冗談じゃなくMIAだと男はただ緩やかに思った。
そんなことを思うより先に、背が踏み荒らされた地にくっついて
小さな足音は文字通り逃げていく。
少しばかり億劫そうに息を吐き出す男の目の前には
広がり続ける青い空]
……いきなよ。
[少年に最早声は届かないけれど。
吐き出した声を再び飲み込むように
大きく息を吸い込んで、ゆるく笑った男はそれっきり───]
[次に目を開けたとき、男は自分の姿を見下ろしていた。
ゆるく笑った口元を見下ろして]
だらしない顔してんねえ。
[ぷ、と小さく噴出した。
自分のことであるのに、自分でないようだった。
羽ばたきの音に視界は空へ向かう。
空に浮かぶ白い鳩]
お迎えかねえ。
[どこへ連れて行ってくれるのだろう。
それとも、今度は神様専属の郵便配達員にでもなれというのだろうか。
まあ、それも悪くない。
そんな風に男はゆるぼったく微笑んで白い鳩の示す先へ]
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・・・行ってきてください。 そして、望むなら、戻ってきてください。
あなたが戻ってきたのなら、他の人達も戻ってくるかもしれないから。 ・・・今は、そう信じたい。
[そう言って、他にも少し会話して彼の後姿を見送る事になるだろう**]
(32) 2012/04/01(Sun) 00時頃
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