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[また、少し遠い目をしたろうか。
いえ。……むしろ、自分の事を優先して、ホリーさんの事なんて考えてすらいなかったかも、知れませんよ。
[自嘲気味に笑って、足早に歩くのをゆっくりと追いかける。
校門に辿り着けば。]
自転車、置いてきます。けど。
[調理室で待ってもらって。フランスパンも買ってきて、鍵ももらってきましょうか?と、訊ねる。
その後、調理室に入れば、よい匂いが外に、流れていくか。*]
メモを貼った。
[抱きしめられ、されるがままだった。
それでも最後に少しだけ腕を伸ばそうとして、止めて]
わたし、会長にこうされるの、嫌なんじゃない。
……分からないけど、苦しくなるだけ。
[小さくなっていく呟きは、不思議なほど鮮明に届いた。
似たもの同士なのかもしれないね。それは、言わなかったけれど]
わたしは、それでいいよ。
会長は皆の事を考えてるから、わたしのことまで考えなくて。
それでもこうして居られるなら。
[答えられた言葉は、たったそれだけだった。
訊ねられれば鍋片手に頷いて、ルーカスの背中を見送っただろう]
ひとり、調理室へと向かう**
抱きしめ返したら、案外苦しくないかもしれませんよ?
[嫌じゃないけど、苦しいと。言われて、そして動いて、止まった腕に、くすりと笑って。それから、ホリーの言葉が終わると、離れた。]
……? みんなの事。というか、なんでしょう、ね。
[ゆっくりと、言葉の意味を考えながら、ホリーを見て、言って。何か言おうとしたけど、言葉にならなかった。
居られるなら、と言う言葉。やっぱり、一緒に行きましょうか。と言おうとして、うやむやになった。]
[なんとなしに、少し手を取って、それから離して、歩き出した。]
……苦しい、か。
[ふと、手を自分の胸に当ててみて。小さく繰り返した。それがなんなのか、考えるように。
フランスパンは購買では{3}÷2(切り上げ)種類しかなかったので、一通り買って。鍵を借りると、足早に調理室へと向かった。*]
[自分とマーゴ。知ってか知らずか、感覚的な共通点。花束を受けとれば、複雑な気分。
ソフィアのじっと顔を見れば、別段恥ずかしそうでもなく。真意は掴めないが、照れ隠しっぽくもないように見える。]
そ、時代劇のあれ。実は好きだった。
― 伝説の樹 ―
[頬を撫でる風の感覚に目を覚まし辺りを見回す、グラウンドには人影がなく、木の葉の優しい影が未だに照りつける太陽から守ってくれていた]
ん‥‥‥あれ、私、なんでこんなところに?
[いつの間に、そしていつから伝説の樹の下に居たのだろう。
影を作り出している木の葉を見上げるとサクランボのような、リンゴのような不思議な木の実が見えて、驚いて目を擦る]
えっ、桜ってこんな実が生るっけ?!
[手をどけて改めて樹を見るとそこには木の葉だけが風にそよいで]
‥‥‥そうよね、桜の実ってもっと小さくてミニチュアサクランボみたいなのだもんね。
[ほっとしたような、それでいてもう少しで熟しそうなそれに早く熟して欲しいと祈りたくなるような、妙な感覚だったけれど白昼夢だとすぐに忘れた]
んー‥‥‥はぁ‥‥‥。
って、今何時?!
[大きく伸びをしてため息を一つ、グラウンドに他の生徒の姿が見えない事にはっとして腕時計を見ようとしてふっと頭を過ぎる思考]
‥‥‥あ、今日お休みの日だっけ。
はぁ、焦って損した‥‥‥。
[ぼんやりと思い出す、確か歌の自主練習をするために学校に来ていたのだった、と思う、多分。
今朝の出来事のはずがなぜか記憶は明瞭ではなくて、不確定な事をそうだと信じ込むしかなかった。
別段それが不便とも思わなかったし、日常なんてそんなものだと割り切って立ち上がる]
さて、歌の練習がんばろっと。
[澄んだ声でAmazing Graceを口ずさむ、ラルフの携帯の着信音だったそれは自然と耳に残っていて自身も結構お気に入りの曲だったりする]
? え、ど、どーかした?
[見つめられれば、アイスでも付いたままだろうかと、わたわたぺたぺた顔をさすり。
洗って返すね、と借りたハンカチを自分のポケットへ折り入れて]
しっぶいねー。うちはお父さんが見てた。エンディングとか、さっさと切っちゃうひとなのに、これがいいんだとか言って、最後まで見てたなぁ。
『to:ルーカス
title:ごはんまだー
message:(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン』
[そもそも今日、彼が学校に居るかも知らない。ので、あまり意味はない。
おはよー、とかそんな挨拶と同じ気軽さで、ぽちりとメールを送り]
……あれ。アイリス先輩の声が、聞こえる気がする。
[防音の室内で。こてりと首をかしげた]
クシャミをした。
[なんて力説をしてみたり。
じっと見たときの慌て方を見て唸り、何でもないと返した。]
アイリス先輩の声した?そうかなあ…
[聞き逃した?と呟いた。]
なにはともあれ、一階からはシチューの香りが漂いだし
階段から2階や外にも流れるか
―― 通学路 ――
[ラッタッタッタ・・・ と原付のエンジン音をさせながら]
暑いねー。夏だねー。
…夏が続けばいいねー…。泳ぐと気持ちいい夏。
[前カゴに黒い子犬を乗せて、のんびりと走っていた]
― 1F廊下 ―
[昇降口で上履きに履き替えて校舎に入れば不思議と漂ってくるシチューの香りにきょとんとして辺りを見回す]
調理部の子が料理してるのかしら?
そう言えば何となくお腹減ったような‥‥‥。
まだ何も食べてなかったっけ、少し分けてもらえるかなぁ‥‥‥。
[調理室へと向かって進んで、扉を数回ノックしてから開く]
こんにちはー‥‥‥?
あれ、会長さん?
調理部の子は居ないの?
[中に居た人物に驚きの声を上げてキョロキョロと辺りを見回す]
ここで、誰かシチュー作ってるでしょ?
もしかして会長さん?
今日はねー。アーちゃんがー。
天文部の活動とか言ってたんだよー。
[黒い子犬に話しかけながら]
今日の夜は晴れそうだから、チャンスだって。
ナントカ流星群も見えるかもしれないらしいよ。んふ。
ひと泳ぎしたら、屋上に行こうねー…。
[校門を抜けて。講堂横に原付を止める]
でも、アーちゃん、天文部だったっけなぁ…。誰か、違う人だったと思うんだけど…。
[言いながら、校舎内を抜けて部室棟へ。途中、何だかいいにおいがするなぁと思いながら、今日も練習に精を出す]
……? ふさふさ、どうしたの?
[黒い子犬は、じっと、体育館と部室棟の間の、何も無い空間をみつめている]
…お前、最近そうやって何も無いところ見る事あるよね…。
猫はそういうのあるっていうけど…何か居る?
[目を凝らしても。何も見えることは無い]
……見えてはいけない。その秘密を思い出して勘付かれてはいけない……ダメなんだよ。どんなに見たくても。それは、見てはいけないの。引きずり込んだら、ダメだからね。
[ぼんやりとした呟きは、そのまま泡のように消える]
おいで。水着に着替えてプールに行くよ。
[そう言って、その場を後にし、プールへ*向かった*]
メモを貼った。
そなの?
[力説
ひとの顔みて唸ったりしたのは、結局なんだったのか、分からなかったけど]
うーんー…… あんま自信は無いけど、どっかで先輩、クシャミしてたりするかもね。
…… てゆか、 ……ふんふん、…季節を先取りし過ぎてるけども、こう、ダイレクトに胃袋をくすぐる、アットホームな匂いがしないかね。
[すんすん、と鼻をひくつかせ。
泣いて飛び込んだのが嘘のような、わくわくした笑顔で、探しに行こうよー!とサイモンの背を押して、放送室を出たり]
メモを貼った。
―調理室―
[少しだけ触れて離れた手を、握ったり開いたりして]
抱きしめ、返したら……。
[鍋にかけたシチューの湯気を、ぼんやり見つめる。
決して掴めないそれは、今の自分とどこか重なるようで、
傍にルーカスがいないことを確認しため息を吐く]
わかんない。
[だから、自分の言葉でもうまく表せない。
先程の発言なんて早く忘れてくれればいいと、思った]
アイリスの姿が見えれば、ひらひらと手を振った。会長特製シチュー食べる?と。調理室に自分は珍しいかもしれない*
―三階廊下―
[屋上から退避して、校内へ。
三階へ降りた所で声をかけられた。
振り返った先にいたのは、見知った部活仲間]
どした?
え、天文部の活動スケジュール?
[投げられたのは、天文部の活動スケジュールを聞いているか、という問い。
合同合宿の予定を立てるのに必要なのだと]
あー……んじゃ、教室戻って、いたら聞いとく。
[何気なく返して。
何か、言葉にできない違和感。
誰に聞くつもりなんだろうか、自分は]
『……テッド?』
[つい、黙り込んでいると、訝しげに名を呼ばれた]
……ん、ああ。
わり、ぼーっとしてた。
[ひらひらと手を振って誤魔化すと、部活仲間は不思議そうに首を傾げ。
とにかく、頼んだ! と言って去って行く]
……なんっか。
妙な感じ。
美味しそうだなーと、鍋を見つめ*
→ 調理室 ―
[下ー、右かな?と背中を押したまま、ふんふんきょろきょろ。
探すまでもなく、1階に降りれば、匂いの元は直ぐ分かる場所なのだが]
シチューぷりーず!
ってあれ、ホリー先輩?
[にょきっと顔を出せば、サイモンが押しやられたままなら、彼のほうが先に顔を出す事になる。
それはともかく。顔を覗かせると、其処に居たのは調理部の誰かではなく。
アイリスも既に中だっただろうか。こんにちはー、と挨拶してから]
合宿でもするんですか?
[その組み合わせに、そんな連想をしたよう]
[ひょい、と教室を覗き込んでみるものの。
探している姿は見つからなくて。
そも、誰を探してるのか、も曖昧になっていて]
……暑さにでも、当たったか、な。
なんか、冷たいもん、買ってくっか。
[その曖昧さを振り払うように言って、踵を返し、また階段を降りていく]
全く、初めのうちのアレはなんとやら。
[と半ば強引に外に出された。薄汚れた天井を見てため息をついた。とは言え、確かに何かの食べ物がありそうな予感でもある。興味はあった。]
─ →グラウンド─
[階段降りて一階へ。
調理室の方から聞こえてくる声に足が止まる、ものの]
……んー。
[さっき、屋上で感じた気持ちがなんなのか、整理がついていないから。
そちらに向かうのは、何となく、躊躇われて。
先に購買へ行こう、と外に出る。
少し進んで、何気なく視線をめぐらせたなら、目に入るのは伝説の樹]
……お?
なんだ、誰か、ダウンしてる?
[そこにもたれかかる人影が見えた気がして。
大丈夫かな、と足を向けた直後──砂混じりの風が一陣、吹き抜けた]
メモを貼った。
― 調理室 ―
[そういえば家庭科室じゃなくて調理室なんだよなーと思ったり。ソフィアに結局押し込まれるような形で先に中に入った。]
こちらは先輩が作ったです?
[ホリー先輩の姿に一言。謎の申し訳なさに心が揺れて少し噛んだだろうか。]
[一瞬の空白。
翻るのは、あおのひかり。
声が、聞こえた気がした。
『ついさっきまで』『一緒に』『先を語っていた』『声』]
……って……。
[同時、蘇るのは、混濁する直前に意識に響いた、言葉]
……なん、だよ。
人、殴りたかった、とか言っといて。
[ぼそり、呟く]
……わり。
吐き出させる前に、オレだけ消えちまって。
[どうにもならなかったら、頼る、と言ってくれたのに。
そうする前に、自分は『あの場所』から、消えてしまった。
自分は、何だかんだと頼らせてもらえたのに]
[呟きの後、再び、風が吹き抜けて。
あおのひかりは、砂の奥に、紛れる]
……っと……あれ。
[ひとつ、ふたつ。
瞬き。
樹の下には、人の姿は、ない]
……本格的に、ヤバイかも。
水分、摂るか。
[ふる、と頭を軽く振って、改めて向かうのは、購買]
― 白昼夢・樹の下 ―
[誰かが泣いている気がした。
泣き声も、涙のひとつぶもなかったけど、そんな気がした]
不器用だったんだね、君は。
[足は校舎の古びた床でなく、地面を踏みしめていた。
その感触は無いに等しかったけど。
自分よりずっと背の高い筈のそのひとが、ちいさな迷子の少年みたいに見えて、よしよし、と伸ばした手も、ぬくもりを伝える事は無い]
ごめんね。クラスメートなのに、あたしは何を見てたんだろ。
でも、そんなズリエルだから、あたしは君のギターが好きなんだとも思うよ。
だから…… 此処じゃ無理でも、戻れたら。
もっかい、クラスメート、やりなおそ? ズリエルが付き合ってくれるならだけど。
ちゃんと、君のことを見て、ほんとは君がどういうひとかを知って、友達になりたい。
だから、
[無責任に言葉を掛けることしか出来ないけど。
ちゃんと撫でてあげることすら出来ないけど。
願うことすら、夢が覚めれば忘れてしまうけど]
がんばって。……ギターさんなら尚更、ファンの期待に、こたえてくれるよね?
いつまでもめそめそしてるあたしとか、あたしじゃないもーん。
[なんて、ケロっと言ってみせるが、また顔をあわせたらどうなるかは分からない。
のは、別に言わない。
短文に何故か噛んだ
おや。アイリーさん。ちょうど今、シチューをあっためている所だったんですよ。
ええ、うちで作ったの、持ってきたんですよ。
[食べます?とアイリスに聞きながら、メールに気づくと。]
そふぃさんって{1}ちゃねらーでしたっけ?
[呟きながら。]
『to:ソフィア
title:RE:ごはんまだー
message:
シチュー持ってきました出来ました ×・)つ フ !』
[と、返信したところで、ソフィアの声が聞こえたか。]
音楽関係とDIY関係おんりーの1ちゃねらーのようだ。
[会長も居たようで。最近会長を困らせるような行動をしてないはず。つまりは大丈夫!と思った。ただ、ちょっと会長もソフィアホリー先輩同様、眩しかった。]
あ、メール。ちょとtまって。
[メールの内容を見て、表情を曇らせ、わざわざいわんでも…声にならない心情の吐露。携帯を閉じれば、周りに一言。]
なんかまちがいくさい。
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