25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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何故、…そんなことを。
[怪訝そうに
ロビン、を、イビセラを、見た。
髪結いを叱られた、なのに]
もう
届かない
[唇を噛んで、俯いた。]
――――、朧様…
|
―A棟渡り廊下―
ありがとうございます。
[本郷に頭を下げ、高嶺も飲み終わったならまず茶器を片付けて。 友の姿を探していると刷衛の部屋に居るだろうとの話。 となると踏み込めはしなくて。本邸内は何かと慌しくて。
眠ることも出来ず。危険だと言われながら一人、本邸の見える廊下で時間を過ごした]
(166) 2010/08/07(Sat) 13時半頃
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…かげつ…
[自分を抱くようにしながら、俯いた。]
誑かしてはと、煽ってくれたものですから。
ただ
私は未だ、人食いの花としては未熟もの
すっかり主さまのもと根付いてしまいました。
……花主は一人の花のものでなく
けれど今は、主さまには私だけ
[外した視線は白い鳥に]
もう、届かない?
これまでも
届いていたとでも、思うの?
さあ……何故そんな事をしたのか
総てはあの方の手の内やも
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 14時頃
[風が運ぶ囀り]
ボクは、
[戀は糸と言うと心で出来ているのだと
柔らかくも切ないその言葉に
憧れていた遠い記憶]
失せもの探して
声を裂く
いとしや、いとし
我が吾子は
――…そら、其処にいるよ。
[登る声は拾えども
冬の声は届かない]
|
―A棟渡り廊下―
[幼い頃に注ぎ込まれた恨み唄怨み唄。 他に縋るものなどなし、地に落ちた蛍は必ずしも優しかったばかりでない。このまま朽ちるよりと言ったその人が、身体を与え或いは貪らせることも教えたのだ]
「学院に居たという肩書きあれば同じように使えるよ」
[川辺の宿、主にそう言っていたのも聞こえてしまった。 それでも花になりたかった。誰かが望んでくれるものに]
けれど僕は。
[今となってもまだひとり。陽の下でも羽織離さず呟いた]
(173) 2010/08/07(Sat) 14時頃
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[――――りん。
微かな鈴の音を立てて
顔を上げる。]
…―――届いていたなどと
思っては、いない。
死しては
手、伸ばすも 叶わぬ …
執事見習い ロビンのただ傍に立ち、あちらを*見やる*
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 14時半頃
望みはひとつ
願いはひとつ
二つ心抱いたなら――
[薄い唇から、うたを零すは主持つ花]
ふぅん
飛ぶ白鳥すら
あの高い嶺には届かないんだ。
[複雑な色帯びて呟くのは冬の蕾]
誰なら、届いたんだろうね。
[傍らにある法泉の
手を取り指を絡めて寄り添う。
遠く、現世を見遣る瞳は雪空の色
何時しか、気付けば其処にあるべきレンズが無かった**]
|
[冷泉、ロビン、重なってゆく死が背筋を冷やす。 僅か憧れもあった鵠の死はセンターへの恐怖も含めて特に。 けれど動かなくては始まらない。本郷の言葉を思い出して]
明之進には伝言を頼むとか。 邦夜様に伺って、お茶を届けたりとか。
[口に出すと方針が決まった。 人を探して本邸の中へ向かう]
(177) 2010/08/07(Sat) 15時頃
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門下生 一平太は、下駄の音には足止めて唇固く引き結ぶ。
2010/08/07(Sat) 15時頃
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―本邸・廊下―
[霞の月が立てる音には、暗い想いが引き起こされる。 あの琵琶の音には惹かれるが、だからこそ許せない。 そんな気を弾いてくれた声がある]
虎鉄殿。まだ知らせを聞いてない? 法泉様とロビン殿が一緒に死んでいたと。 それから…鵠殿が。疑いありと殺されて。
[心境変化に追いつかず、少し表情乏しい顔で虎鉄に答えた]
(179) 2010/08/07(Sat) 15時頃
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|
…何か。
[霞月夜に向けたのも、一見は同じ顔。 ただ黒檀は少しばかり睨むよう。 その向こう、小鳥はその色彩からそうと知れて。 書いた名を思い出し、居心地悪そうに視線をそらせた]
(182) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
|
……わからない。
……死者にはもう、遠いことだ。
[俯いて、思うは何か。]
――――― …
[言葉は、少なく。
もののためしか、
高い位置で自分の髪を結い上げる。
鈴が、鳴る]
|
そうだ。 明之進と、邦夜様が何処にいるかご存知ですか。
[虎鉄と霞月夜、両方に問いかけた**]
(184) 2010/08/07(Sat) 15時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 15時半頃
門下生 一平太は、ランタン職人 ヴェスパタインに首を傾げ、いいえと答えた。
2010/08/07(Sat) 15時半頃
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[邦夜の場所を教えてくれたことにはきちんと感謝して]
そういうものなのですか?
[人狼病には詳しくない。 霞月夜の話を半信半疑で聞いていたが]
それは…!
[胸の奥が痛い。 そこからじわじわと何かが染み広がるよう]
(190) 2010/08/07(Sat) 16時頃
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似ないね。
……そうしても、白い鳥は変わらない
[鈴の音に、思うた事そのままひとつ。
見遣る先
広がる不信]
|
邦夜様は護る。命懸けても。
[小さく呟いたのは霞月夜にも届いたか。 相手は何でもするといわれた人。悩み揺れる視線を去るまで向けた]
そう。いや、いいんだ。 もし明之進を見かけたら、探してたと伝えてくれる?
[虎鉄の反応は惑ったことで薄れてしまって。 だから深く考えずそうと頼んだ**]
(194) 2010/08/07(Sat) 16時半頃
|
…―――― そうか
[手を話せば、
まとめていただけの髪は
するりとほどけた。]
…そう、変わるはずも
ない な
変わりたかった?
[僅かに、首を傾ぐ。
レンズ無くとも、瞳は焦点を定めて]
……―――
…己は、己であろうと。
[一度だけ視線を合わせる。
それから、誰かを探すようにさまよう]
死してなお?
己とは存外にあやふやなものだよ。
……死者の先輩として言っておくけど。
[硬質な声音。
冬の蕾は咲かぬまま、一夜先に此処にあり]
ふたつ心生まれれば
身はひとつ
引き裂かれ
望み叶わず、破れ散る
[散った花が詠う]
――――っ、……
[眉を寄せた。
紫苑色がつり上がる。]
ふたり、 いたのか。
ひとつの、からだに。
…そんなことが……
[―――声。
それから、
常世ではない鈴の音。
白い鳥は独り堕ちる。
混乱と混沌の中
独り]
――――…
…朧さま
……―――華月
かげつ、 …っ
[手を伸ばしても、隔たりは彼方だ。
りん、と鈴が啼いて
俯いた顔を髪が隠す。]
否
ひとつ、身に 二つこころは
いれられぬ
駒鳥は落ち、花が咲いた
其れが私
[花が謂う]
ボクを殺したのは、噂だよ。
多芸は多才じゃない
それなのに
あの時は、未だ花は選ばれていなかった
それなのに
[臥せっていたあの日
微かな期待打ち砕かれて、冬の蕾は行き場をなくしたと]
[ぽつり。
首を振って、傍らの主に身を寄せる]
……いまは、二人でひとり
寂しさは此処に
淋しさは此処に
埋めてくれるのは、主さま
それから
新たな私が、現世に。
[冷たい色の瞳は、ゆっくりと閉じる。
応接の間に、
手を伸ばせば鍵盤が触れる
それでも、生者に音は届かない]
[諌められれば、やがて洋琴の音はぷつり途切れる]
……主さま。
[困ったように見上げて**]
[狭間に呼びかけるこえ
主の傍から、そちらへ
意識を向ければ気配は傍に]
……嗚呼、思い出した
昨年喰われた……明の
[そう聞いたのは霞の月に。
今時の幽霊はあれほど存在感あるものかと謂ったのを覚えている。
ふ、と自らの手に視線を落とした]
[呟きは揺らぐ。
狭間からうつしよへ
届くとも解らず。
まどろむように、意識はまた
温もり求め、主の傍**]
門下生 一平太は、本屋 ベネットに話の続きを促した。
2010/08/07(Sat) 20時頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/07(Sat) 20時頃
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