256 【突発RP村】胡蝶の夢
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うん。
[見詰められながら俺はいとも簡単に、肯定する。
貴女に気付かれていたことにもやはり、驚きは無かった。
ケヴィンが霊能者だった、それを皆に伝えた。それは自分の亡骸の傍に在るだけで知れた事。
また別の手段で知ったなどとは、思いもしないけれど。]
美味しかったさ、我を忘れるくらいには。
[感情の乗らない声が語るのは、確かな事実。
胸の内で自らに繰り返した言い訳は、あの夜の誤魔化しは。
もう、何も要らない。]
[触れようと伸ばした手のように、
飛び入る身体が彼に拒まれることはなかった。
温もりこそ感じられはしないものの、確かな腕の感触。
まるで何も変わってはいないかのような。]
……ひ…っく……ヴェスパ おにいさ、ん…
会えてよかった、よぅ……
[会えた、と言えるだろうか。
居ないもの同士ならばこれも、幻かもしれないけれど
それでも今、わたしの視界に彼がいたのは確かだから。
鼻を啜りながら ぎゅう、と抱きしめ返した。]
[死者となったオーレリアと対話しながらも、耳は別の聲を捉える。
難しい話をするんだな、なんて随分他人事。
だって俺はもう死んでいるから。
何もかもが今や関係がなくて、少しだけ聞いていて虚しくもある。
そして、その会話からは仲間に迫る危機なんて、気付けなかった。*]
[抱きしめる身体に思う。
こんなにも小さく一生懸命な命が失われてしまったのか。
改めて思う、少女の死の切なさを。
帰りを待つ人々のいる、少女の命を重さを。]
ハナちゃん、怖かったよね。
苦しかったよね、痛かったよね。
僕が代わってあげられれば、どんなに良かったことか。
本当に、悔しい。
[今は涙は出ないけれど、悲しみは深く深く。]
[ すんなりと彼は、肯定しました。
… なぜ、どうして、なにがあったの。
向けたいと思う言葉は、幾らでもあります。
淡々と述べる言葉に、私は、]
─── …… ッ
[ …… 大きく頬を、叩くのでした。
じわりと、瞳が滲みます。
あなたは、本当にそれでいいの、
あなたは、本当は、…… 問い質したくとも、
何も言葉に乗せられませんでした。]
[ 彼が、別の聲に耳を傾けていようと、
私には関係ありませんでした。
あの日のように、ただ、この腕の中に、
収めるように、抱き締める、だけ。*]
|
……いや。 私が今日会ったのはメルヤという修道女だけだからな。
オーレリアか。
その遺体は、どうした?
[目が据わっている、ように見えた。>>106 この特殊な状況と、オーレリアの死が彼をそうさせたのだろうか。
自分が人狼と疑われているとは露も思わず――というか、もしそうでもどうでもいいのだ。
人を食う自分は、いずれ人の“愚かな感情”に殺されるのだろうと覚悟していたから。
食べもしないのに命を奪う、その下劣であさましい行為に、]
(108) 2016/11/18(Fri) 00時頃
|
[ 全てを包み込むような、大きな背 ──
彼が向かう先は、果たして。
何かを感じ取るように、
はじかれるように、
…… 私は、顔をあげました。]
…… ── ケヴィン 、
[ 唇を噛み締めて、かれの名を紡ぎます。
あなたは、しあわせに、なって。
あなたは、]
[いたわる言葉にじわり、と
熱もなく眸が潤むのを感じた。
ふるふると言葉も無く首をふり、
顔埋めては抱きしめる力を強める。]
……ううん、へいき よ
…わたし、何も出来なかった……の…
おにいさん、が……酷いこと、されてるの
見てただけ、で、触れられなくて……
[言葉にすれば、もどかしさは募るばかり。
流れる雫はきっと感じられはしないけれど
ごめんね、を 同じようにわたしも口にした。*]
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