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また?
[やはり一度こちらで感じた気は彼のものだったか……
経緯を聞き、翳りを感じれば、おおよその顛末が見えてくる
嗚呼やはり明之進の歯車は彼であったか…小さくため息も漏れたか]
一平太さん。
[先程までのやんわりとした口調から、少しだけ機微としたものに変わったか]
またと言ってくれてありがとう。
その心を明之進に見せてあげて欲しいんよ。
[おそらく、急にいなくなってしまったから取り乱している……
流石に明之進の心をはっきりと捉えることはできなかったから、女が見聞きしたことを彼に語って聞かせただろう]
[志乃と共に一平太達を迎えに来れば各々にぺこりとお辞儀して]
はい。
一平太様達も、此方に来られたのですね。
「また」…?それはいったい…。一平太様は、一度来たことがあるのですか…?
[事情を聞き、表情を曇らせる一平太の顔を見れば、悲しげに目を伏せて]
そう、ですか…そんなことが…。
こないに思って貰えて明之進もええ友達を持ったんやなぁ……
これでも届かん言うんやったら……
龍っつぁんやのうて、うちがあンたをぼてくりこかして奥歯ガタガタ言わせますよぅ?
[彼のいる場所へ導きながら、ちょっとだけ物騒なことを呟いてもみたか]
一平太さん。ほんまに来てくれてありがとうなぁ。
【人】 薬売り 芙蓉で、ね。 (24) 2011/09/21(Wed) 01時頃 |
わ、あまり無茶はしないでくれ、
俺はあやかしだし男だから、このくらいの火傷は平気だが!
[沙耶が炎に手を翳すなら、慌てて制止する。
気持ちはわかるのだが、体のつくりは自分たちとは違うのだ]
…さっき、志乃さんが一平太を迎えに行く、って言ってたぞ。
お前、こんな姿で一平太に会うつもりか?
ズット ズット 一人デ
アヤカシニ ナッテカラダッテ
一人ノ方ガ 長カッタ
[傍に誰もいなかった、長い間。]
一人ノ時ヲ モウ過ゴシタクナイ
[じぃと見つめられれば、こちらもじぃと彼女を見つめ目を細める]
そう。ともだち!
[おそらくゆりにだろう。ともだちになれるのかと言の葉が紡がれれば]
当たり前やん!
[機先を制するようにわっと飛びつけば、彼女をぎゅうと抱きしめる]
うちも、ゆりさんも、センセも他のみんなもみんなみんな友達やよ。
不安になんかならんでええ。
寂しいなんて思わんでええ。友達にそないな想いさせせんからな。
[ね? ゆりさんと目で問いかけ、おそらく彼女と一緒にこの可愛らしい友人の頭を撫でたことだろう]
『こりゃ、見事だねえ。』
[狐火がぽつ、ぽつ、と導くように順に道の先へ灯る
青白い光に照らされる火花が散ったみたいな赤い花の群れ
ふわりと金木犀が香って、遠くで賑やかな祭り囃子の音
揚羽はゆったりと体を宙に預け、夢見心地で呟いた]
[影送りたちが道の両端をたたた、と走るように幾人も去ってゆく
たまこは芙蓉に向かって、いってきます、と最後に大きく手を振った]
コノ姿 ガ 受ケ入レラレナイナラ
さよト一緒ダ
[鬼火の姿のまま]
イツカ居ナクナル 嘘ヲツク
僕ハ イラナインダ
[
はい。
夕ちゃんのお友達になりたいです。
現世で、約束しましたよね。夕ちゃんのおうちに遊びにいかせてください、って。
約束、ちゃんと守れました。夕ちゃんのところに、遊びにきちゃいましたから。
[悪戯っぽく笑うとにこにこと楽しそうに笑った]
『ねえ、たまこ。口が開いたままだよ。』
……え。あ。
う、うん。そうだねえ。ここが、あやかしの里なんだね。
…みんな、いるみたい。
[むぅ、と口を結んで揚羽を睨む
影送りと狐火たちに送られながら、ずうっと道を歩いて、里へと向かう
消えた気配が集まっているのを感じる
一度目を閉じて、それから、開くと意を決して眉をきり、と上げた]
───うん。やくそく。
ゆりおねえちゃん。
おうちに遊びに来てくれて──…、嬉しい。
…ありがとう。
[あの時の他愛もない約束。
その言葉を引いて、童女が漸く嬉しそうに微笑んだ。
そうして志乃の元へと歩み寄り、お礼のように抱きしめる]
[
あ、志乃様、ずるいです。私だって夕ちゃんをぎゅーってしたいのに!
[ぎゅ、と志乃と一緒に夕顔を抱きしめる。志乃の目に笑って頷き、夕顔の頭を優しく撫でた]
けさらんぱさらん… …? ???
[一平太らの到着に、明之進の炎。
どうしたの?と、童女は困ったように首を傾げた。
あちこちを見て、仁右衛門の元へと戻って着物を掴む。
もう少しこうしていようと、そう*思った*]
【人】 薬売り 芙蓉たくさん、その目で、見ておくれ。 (25) 2011/09/21(Wed) 01時頃 |
[辰次に制止され
あり、がとう……。
でも、こうしなきゃって、思ったから……。
[焼けて紅の斑になった指を見て、志乃の事をふと思う。
彼女ならきっと許してくれるだろうと、そう思うのだけれど]
そう……一平太さん、こっちに来てるのよね。
せめて、言葉だけでも……ちゃんと聞いてあげて欲しいの。
[彼がここから消えたのもまた、本意ではなかろうと考えていた。
引っ込めた右手をそっと擦りつつ、明之進と辰次を見詰める]
メモを貼った。
え?
どういうこと…?
[
それは、僕が。
―そう、僕が居なくなってしまったから?
だから、変わっちゃったんだ…。
明之進
ふん。会う気はあるのか。
…じゃあ、もうすぐ来るだろうから、逃げないで大人しく待て。
その姿のままで。
[なだめるように、明之進に告げる
……安心しろ。
もし受け入れてもらえないようなら、
絶望する前に俺がこの手でお前を滅してやる。
二度とよみがえることもない。
それが、お前をあやかしにした俺の責任だ。
[鬼火を掴む手に力が入る。まなざしは鋭く、真剣で。]
ええええ、そんな。
わたしが、お願いしたせいで。
あれが…?
明ちゃん、なの?ぜんぜんちがうよ。
あのとき見た子と、ぜんぜんちがう…
[手のひらに乗せたふうわりとした白い毛玉を思い出して
思わず手を口に当て、ううん、と首を振った]
―うん分ってる。
僕が行く。連れてって。
[
まだ、伝えてないこと、たくさんあるんだ。
言わなきゃいけないこと、いっぱいあるんだ。
これからのこと、教えてあげなきゃいけないんだ。
[視線はまだ見ていない友のために。
懐にしまったの片手の拳をぎゅっと握って。]
ん…もしかしたら、嫌いになっていなくなったとか思うてるんかもしれへんね。
せやけど、一平太さん逢いに来てくれたんやったら、
あの子の誤解も解ける思うしねぇ…
一平太さんだけ違いますんよぅ。
うちら妖しも……ううん、妖しだけちゃう。みんなみんな明之進大事や思うてるから
せやから、逢うてお話して欲しい思いますんよぅ?
[先に見えたのは辰次か沙耶だっただろうか。
鬼火となった明之進よりも先に視界に入ってきて。
緩まったのは自分の足か、はたまた乗ったものの足か。どの道その場に到着すれば、まずは一つ息を飲んだ。]
一平太、さん……!
[その姿
よか、った……。
待ってた、の……。
[右手を袖に隠すようにしつつ]
明之進……私、じゃ、遅過ぎたみたいだけど。
一平太さんなら、きっと間に合う、から。
声、届けて……欲しいの。
[少し身体を傾けたなら、青白き火の姿も一平太の目に届くか]
沙耶、辰次、そして周囲の言葉には、今は小さく首を縦に振るだけで返すだろう。
[白い毛玉とは、異なるを越えた、
明之進くん、で、いいんだよね。
[それでも、其れより上に思うは。]
僕だよ。
いっぺいた、覚えているよね。
[なんてさびしげな色だろう―。]
……おう。
来てくれたかぁ。もうちょっと遅かったら、俺の手が暖を取るのにいい感じの炭になるところだった…
[一平太の声を聞けば、苦笑しながら明之進から離れた。冗談を言う余裕はあるらしい。]
─ 炎の前 ─
ただいまぁ。
[胸中は秘めながら、剣呑たる状況に場違いにも思えるゆるやかな声色で一平太達と共に戻る
二人とも無茶せんかったん?
[明之進を一度不安げに見つめてから、辰次と沙耶の元へ向かう]
沙耶…大丈夫?
[離れ際既に彼女は火傷を負っていたはずで、駆け寄れば心配そうに彼女をとその右手を覗き込んだ]
知ラナイ
[すっかり心を閉ざして
一平太の言葉
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