204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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……それでも欲しかった。 僕ら二人、不幸になってもいいから、欲しかった。
[>>476子供っぽい?と。 首を傾げて。
ちょっとだけ、笑う]
……ほら。
[>>483言葉に詰まったベネットを見れば、笑いは深くなった。
くすくす、くすくす。
壊れたオルゴールみたいな笑い方。 それは、ベネットから返された、問いかけの答えにふいと止んで。
>>488微笑み、小首を傾ぐ]
(502) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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トレイル 読ませたいなら ちょっと俺も近づくよ
[上でノックスが覗き込んでくる 一度視線を上に投げ 弓の射線斜めに取るため一段下がる ノックスの提案で ドナルドが首根っこつかむ そうやっておりてきて 血文字に近づく そうなっても 射線が生きる位置に]
(503) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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それは。 ベネットの本心?違うよね?
ベネットは、本当はなにがしたいの?
もっと、汚い、怖い。純粋な。 本当に身を任せたら。
体の奥の一番底に手を伸ばしたら
―――どれだけ気持ちいいだろうね?
(504) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[それから、はあっと。 大きくため息を吐く]
……でも、そっか。 ディーンには、会えないんだね。
[ゆっくりと、瞬きをして。 目をつぶり、開けて。
微笑み]
じゃあ。
(505) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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会えるとこに行ってくる。
(506) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[ポケットの中、小さなナイフ。 よく磨かれたそれは、ポケットから引き抜けば、ペチカの明かりできらきら輝いて。
グレーの目を貫いた感触は、桃よりは固かった]
―――、
[声は、圧し殺して。 ぐらり、と。 後ろ向きに倒れる。 スローモーション。世界の流れが、遅い。
誰かが大きな声を出すなら、口の前、人差し指をたてて。 ゆっくりと噴き出す赤の水を見ながら、微笑んだ口はそのままに。
唇を、微かに動かした]
(507) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[暇、と言われて渋い顔になる。 なれど続く言葉>>500にゆると首傾け]
なら、首輪でもつけさせて貰おうか。
[胸に巻くサラシの一部を解いて 手を広げるノックスの首へとしゅるり絡めようと腕が動く。]
(508) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[用心深いことだ。 そんな事しなくても、動けないのくらい 見てわからないのかな。
痛みや熱を感じる時期はとうに過ぎ 足の感覚は既にない。 手の感覚も、無い 無いが、まだ、動く]
(509) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[さようなら!さようなら!さようなら!! また遊ぼう、うんと近い未来に!!**]
(510) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[一番厄介なのは 射殺す際 ノックスが庇うこと
殺したいのは ノックスではなくトレイル ノックスがとっさにかばえない そう言う斜線を得るため
白い息が 口から落ちる じっと どのタイミングで 弓を放つべきかーーー]
(511) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[一つ まさか当人の手で ノックスの大切な大切な子供が いなくなっていることは気がつかない]
(512) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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……僕は、ただ。ニコラが殺されるのが許されるものだと、言われたくなかっただけだ。
これ以上 フランシスを悲しませる事を、 君にさせたくない だけだ。
[そう思うことも、想像だと笑うかい?>>499
白布の首輪を付けさせられたノックスは、階段を足早に降りる。>>508
包帯とも革とも鉄枷とも違う感触。 弓を番えたフィリップをちらと見てから、トレイルの傍にしゃがみこんだ。]
トレイル…… しっかり。
(513) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[トレイルはノックスに食べられる以外の死を選んだ。
彼等を残していくことに 罪悪感は少ない。
ニコラは、一番を別に決めた。
ノックスは
自分を一番と言い切れない彼に伝えよう。 この身が動かなくなっても 彼がトレイルの言葉を、願いを
ひとつだけ叶えてくれたなら]
(514) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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トレイルは、ニコラスの起こした行動を知らない。
2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[ラルフを犯し 汚れた彼を 許せないけれど、
ほんとうは
食べられたい 頭の先から、爪先までぜんぶ
でも その大きな願いはきっとまた叶わないから
ひとつだけ]
(515) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[トレイルの様子をじっと観察する 指の先 血の気は引いている 落下した様子 骨の一本や二本は折れているだろう すぐさま下山して 医者に見せれば助かるか ……雪がやむまで ここに閉じ込めれば 十分助からない範囲か そう思って弓の射線から外す
もう 手の施せない 子供 それをじっくり見るも 苦しまぬよう 手に掛けるも 自由]
(516) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[ノックスがトレイルを一番だと 本当に思ってくれたら、叶うこと。
文字はちゃんと書けているだろうか。 目が霞んで、よくわからない。 小さな文字を、文字同士が重ならないように。
血は流れ続けている。 足から、鎖骨から、落ちた衝撃で インクには事欠かないが 広がって、文字を消してしまう前に 読んでもらえないと意味がない]
(517) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[ノックスの音に、ノイズが混じっている。 >>513傍に居るのだと、気づくのに 少し時間がかかった。
トレイルは、ノックスの姿を見てから 文字を指差した。 我儘な子供から、最期のメッセージ]
(518) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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――…なら、そのまま言えばいい。 回りくどい言い方ばっかしてると 大事なこと伝えそびれることもあるンだからさ。
フランシスを悲しませる事、か。 俺にさせたくないのは、なんでだろうね。
[ノックスが案じるのは己ではないと感じる。 だが、それを確かめる心算もなく、小さく息吐いた。 動きを制限するための白布をノックスの首に巻き その動きにならうように階段をおりてゆく。]
(519) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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”ノックスがお風呂で食べてくれなかったのが、いけないんだ。 だから、僕を失うのは、ノックスの所為だ。
でも、可哀相なノックスに、チャンスをあげる。
その、唇から
もう、僕の名前以外の音は、出さないで。
永遠に、僕の名だけ呼んで 生き続けられたら
いつか”
(520) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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ドナルドーーー放っておいても 大丈夫だよ
[判断を得たところで 腐臭のような血の匂い いたくもなかったから 弓を下ろして 階段を上がる
ドナルドの手を汚させはしていない フランシスとラルフに 申し訳ないこと させないですんで 内心安堵を得る]
(521) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[―――――死んだあとの事は 今のトレイルにはわからない けれど、もし 幼い頃読み聞かせてもらった本の世界のように 死後にも世界が続いていたなら]
(522) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[いつか僕もノックスを、一番だって 伝えるから。
そう、書きたかった。 書き切る途中でノックスが現れて 指さして、それから また続きを書こうとして
何処まで書き切れたかは、わからない。 指先は途中で動かなくなって
一階に転がったトレイルは そのまま目を閉じたのだから**]
(523) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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トレイルは、ノックスの声が聞こえているうちはまだ、生きているのだと思うけれど
2014/11/24(Mon) 02時半頃
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……な んだい。やめて くれ。そんな まるで…
[最期の ような。 肩から足から。新たな血を流していた。痛ましい。 それでも床に書き付けられていく文字。必死に伝えようとしているものがある。
止めようとして……ノックスは、上げた手をトレイルの背に 置いた。 ここは寒い。 そうして、トレイルの側から体を寄せて、目を寄せて 一文字漏らさず読んでいく。]
(524) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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―居間―
[なんて、嫌な笑いだと――フランシスは思う。 臓腑の底が冷えるような>>502 それでいて奇妙に鈴の音に似た、笑い。
>>504 彼は、うたうように問いかける。 問いかける。聞かれたくない、見たくない、場所。]
な、……なんで、そんな、こと。 だって、そうでなければ。 ……おれは、おれで、いられない。
[気づけば、自分を抱くように――して。 ぞ、っと、したからだ。口の中が乾いている]
守れないのは ……いやなんだ やめろ、……やめて、くれ。
[首を横に振る。こどものくせに、なんて、謂えなかった。――だって、純粋な、何も知らない子供ほど、真実に近いことも、知っている。だから怖い。]
(525) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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トレイルは、ノックスの声は何処から聞こえていたのか――、距離感が消えてしまった**
2014/11/24(Mon) 02時半頃
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―居間―
[>>505 溜息の意味が、分からなかった。 微笑みは幼いくせに、ぞろりとした深淵を孕んでいる様に見えた。]
――え?
[>>506 その言葉が 何を意味するのかも]
(526) 2014/11/24(Mon) 02時半頃
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[気づいたときには、既に何もかも手遅れ。>>507 フランシスよりも離れていたバーナバスと、 彼に庇われていたプリシラが行動を起こせようはずもない。]
―― …… !!
[息を飲む音が悲鳴めいて響く。 ナイフは深々と冬の空のようなグレーの眼に突き刺さり 体内を巡る定めの赤を鮮烈に外の世界に導いた。 プラチナブロンドを染め抜いて。
ニコラは笑い。>>510 軽やかに唇を動かした。 それが最期。]
(527) 2014/11/24(Mon) 03時頃
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[フィリップの言葉>>521に フィリップとトレイル、そしてノックスを順にみて 少し考えたのち、頷いた。
ノックスの首に巻いた白布を緩め片側を離し する、と滑らせ解いて、手をおろす。]
――――……。
[ラルフ、と唇のみで綴る名。 吹雪がおさまれば一緒に山小屋を出る未来の為に 己が身を分け与えようとした大事な、同行者。]
(528) 2014/11/24(Mon) 03時頃
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[ニコラの手に光るものが何なのか、気付かなかった。
噴き出した赤>>507。]
ニコラ!
[理解するには頭が追いつかず、その名前を叫んだ。 人差し指が、笑んだ口元に添えられて。]
(529) 2014/11/24(Mon) 03時頃
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[昔、遊んでいた頃。
最後に別れた時、なんて言って別れたっけ。
「また遊ぼう」
確かにそう言った。 あの時と同じように。]
あ、ああ……ニコラ。
[折角また会えたのに、遊んでない。 殆ど話せていなかった昔の友人から目を逸らす。]
(530) 2014/11/24(Mon) 03時頃
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[ドナルドの頷きに安堵する この状況 自分は人殺しの範疇だが ドナルドは 違う と思いたい。 白い布は白いまま 一緒に階段を上がれば ]
血の匂い
[ドナルドと顔を一度みて 駆け出した]
(531) 2014/11/24(Mon) 03時頃
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