65 In Vitro Veritas
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[その後、心の奥で呟いた願いが届いたのか、
コーダによって、“彼女”の横に寝かせられた自分。
重なり合った手に、力が入ることはなかったけれど
嗚呼、これで―――…]
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>>6:101 …ニックがもし…ううん、誰かがもし、ホリーに何かして、ホリーが壊れたら…。
[静かに…けれどしっかり、言葉をつむぐ]
(12) 2011/10/06(Thu) 17時半頃
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私は自分で、自分を壊すから。
…それは覚えておいて。
[だって、オリジナルがいないのに自分がいても仕方がないと思うから…。 それだけ伝えると、クロはニックに背を向け、その場から去っていった]
(13) 2011/10/06(Thu) 18時頃
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[散花とそのクローンの間の異様な雰囲気を感じつつも、何でもないように軽い調子で。]
おう、俺もたまげた。
死んじまった後の世界なんざ、まるっきりオカルトの類だと思ってたかンなァ。
ユーレイつったら、すげェチカラとかあんのかなァと思ってたが、今ンとこそォいう類の何かはねェみてェな。
壁抜けられんのが便利、っつーくれェ?
[傍の壁を殴るフリ。手ごたえはなくすり抜け、手首の先が壁に埋まったように見えた。]
[ちら、と蛯江の方を見やる。やはり困惑した様子の彼の傍に寄り、耳打ちをした。]
なァ、古本屋サンとアイツのクローンの間にゃ、何があったんだ……?
[蛯江の前で"クローン"という言葉を口にするときには、ほんの少し目を伏せるようにしてしまう。
どこかに、まだ罪悪感が残っていた。
牧野医師の言う外科手術の方法を採ろうと心が傾いていたのは、蛯江のようなファンたちへの裏切りであったような気がして。
確実に、移植手術と比べてソリテス・ウルブスのためにはならない選択。
それでも。
どうしてか、自身のクローンからキャッチボールを教えてほしいと言われたときに、"俺にはヤツの目は取れねェ"――そう思ったのだ。
もう死んだのに裏切りもねェもんだ、と自嘲する。]
[目を逸らすように、それにしても、と改めて散花とネクを眺めやった。
殺しあうほどの何事かがあったらしい散花とネク。
蛯江を殺すほど憎んだらしいニック。
会ったばかりの己のために目を抉った赤毛。]
性格が違ェ、持ってる知識も辿ってきた過去も違ェ。
おんなしなのは、イデンシだけなんだろ。
なのに、なんであんなに互ェにこだわンだろなァ……。
[ぽつりと零した一言は、果たして誰かに聞こえたか。
己も涙を流す赤毛を見て一瞬抱いた感慨がなんだったのかは、未だはっきりと思い出せず。けれども、どこか懐かしい記憶を呼び覚まされるような感覚は、確かにあった。*]
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―スタッフルーム― [彼と“コーダ”とすれ違うように、階上へとあがる。 スタッフルームに置いた自分の荷物、 水につけてさえいなかった花束は、もうすっかり萎れ果ててしまっていた。
岩瀬のクローンの“赤毛”の伏せた姿がある。 眠っているのか死んでいるのかわからないけれど、 薄い赤の滲む穏やかな表情は、目覚めることなどないようにも見えた]
――……、
[一度病室の方面へ目を向ける、 血の匂いがしたような気がしたのだけれど、 それは赤毛のものかもしれず。
死に対する関心がひどく薄れてきている。 それはただの減っていく数値だ、装置が動くまでのカウントダウン]
(14) 2011/10/06(Thu) 18時半頃
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[リーネが牧野と“いっしょ”になったことを知らず、、 階下へと戻った時に、それを知れば少し悲しいような気はした。
望んだことが適わなかったからなのか。 彼女がきっかけであったからかはわからない。
自分の感情を読み解くには、諦めの中にありすぎた。 そして今望むことは、もうひとつだけしかない。 “怒り”をソリテスへ解き放つこと。
―――装置が動くのなら、誰でも構わない**]
(15) 2011/10/06(Thu) 19時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/10/06(Thu) 19時頃
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クロ……何を、言っているの……!?
[瞳を見開き、震える声。 オリジナルが壊れたら。 自分で、自分を、壊す?]
なんで……そんなのおかしいよ! 僕達は、一人の人間だ!オリジナルなんて関係ない! あいつらが壊れようがいなくなろうが……僕達は生きていくんだ。 そうじゃないと、いけない、のに……っ!
[世界の不条理を呪い、解放を望む。 こんな、オリジナルに生死を左右されるなんて間違っている。 けれどどれだけ言葉をかけても、去っていくクロを止める事は出来なかっただろう。 何故なら、彼女にもそう。信念があるのだから]
(16) 2011/10/06(Thu) 20時頃
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さて……と。
[早くクロを探さないといけない。 そうしないと、守りたいものも守れなくなる。 そんな予感に導かれるように、病院内部をクロを探して彷徨っていた。
……とは言え、周囲を警戒しながらではあったが。]
(17) 2011/10/06(Thu) 20時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2011/10/06(Thu) 20時半頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2011/10/06(Thu) 20時半頃
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―部屋―
リーネ……どうして?
[おなじ顔、ふたつ。 倒れてて。 動かない。 どうして?
わたし、明日から、ご飯ひとりなのかな……]
(18) 2011/10/06(Thu) 20時半頃
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>>16 ホリーが、答えをくれた人だからだよ。
[去り際、ニックに背を向けたまま告げる]
…最近、仕事をしながら考えてたんだ。 私たちは何でここでこうしているんだろう、って。 何かのための仕事のはずなのに、その『何か』がわからないままの毎日…。 確かに、『私たち』の在る理由は、喜べるものじゃなかったけど…でも、私はそれでもよかった。 私が在る理由は、ちゃんとここにあったから。 …ようやく見つけた答え…そしてコレは、きっと唯一の答え…。 だからだよ。
[最後に少しだけ振り向いて笑みを浮かべ、そのままその場を立ち去った]
(19) 2011/10/06(Thu) 20時半頃
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[たくさんこわれたひとを見た。 動いてるひとには、会わない。
ああもしかして。]
掃除って、このことだったのかなぁ?
[じゃあわたしも、だれかを掃除しなきゃ?**]
(20) 2011/10/06(Thu) 20時半頃
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どうして……どうして……! クロも、赤さんも、なんであいつらなんかに……!!
[会話はお互い譲らない。 クロを追いかけてもきっと結果は同じだろう。 苛立ちの中、当ても無く歩き回る]
認めない……許さない……
[オリジナルがいなければクローンは生まれなかった。 それは確かに事実なのだろうけれど。 生まれてきた自分達はもうそれは1個の生命体なのだ。 楽しければ笑い悲しければ泣く。 心を持った、人間なのだ。 それを……勝手に殺されて、バラされるなど]
許すものか……!!
(21) 2011/10/06(Thu) 20時半頃
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[見下ろすは一つの骸。 褐色の肌。金糸の髪。今は閉じられた碧の瞳]
僕達は。
[もう動くことの無い唇がかつて言った。 クローンはオリジナルの為に生きて死ぬのが当然だと]
お前達のための道具なんかじゃない。
[オリジナルが優先されるのは当然だと、言っていた。 ああ、思えば。 持ち物だって、服装だって、自分達に与えられているものとはまるで違って。 そう、まるで格差の縮図。それを思い知らされるようだ]
[憎い。 全てが憎らしい。 今までオリジナルがクローンから全て奪ってきたというのなら]
(22) 2011/10/06(Thu) 20時半頃
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