95 File.2:Do you Love me?
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[お湯が沸くまでの間、志木達の会話を聞いていた。志木の言葉には同意して頷く]
ラルフとワンダは相互の信頼関係も強いようですし…大切な片割れが排除されれば、その反応や変化など、データを取る上でも貴重なサンプルになりそうですね。
わたしもフィリップの動きには期待しています。
[薄く微笑む。
やがてピー、というお湯が沸いたことを知らせる電子音が鳴ると、お茶を淹れる作業に取り掛かった。]
[希望者がいたならば、お茶の入ったカップをそれぞれに渡し]
……。
森澤さん。お茶、どうぞ。
[少し逡巡した後、席で資料を捲っている森澤の机にもカップを置いておいた**]
|
死ね、るか、こんな所で死な、ねー、ぞ……。
[託されたものがある、そして守れなかった嘗ての約束。 だからこそ託された想い(>>5:116)は守りたかった。]
俺、は生き残、るっ!!
[体を起こしてあたりを見回す。 ポーチュの姿を見つけたら共に部屋を出ようとするだろう。 ラルフとワンダの襲撃を警戒しながら**]
(16) 2012/07/04(Wed) 09時頃
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[賭けていた、という言葉にはふふと赤い唇端をあげて
楽しげに、薄く、わらう]
うン?
なンだい、不謹慎かい?
ふふ、ありがとう、筌瀬君は今日も美人だね。
[胸元のポケットから眼鏡を取り出しつつ譲られたモニタを覗きこもうとし
背からかけられた誉の声に、柳眉を顰めて体ごと振り返った]
誉さん、その呼び方やめて下さいって何時も言ってるでしょう。
若年性健忘症ですか?
父に言って病室準備させましょうか。
[口尖らせて文句めいた言葉を言うのも何時もの事だから
別に本気で怒っているわけではない]
ああ、和蓮君もありがとう、今日の君もきれいだ。
可愛い牧田君、ロリータコンプレックスの男だけじゃなく
私にもお茶をくれないか。
[メールは見たと肩を少し揺すってから、モニタを覗きこむ。
誉に見せたよりもさらに、眉がぐぐと寄せられた]
魚屋 ワンダは、メモを貼った。
2012/07/04(Wed) 10時頃
…何だ?
精神に異常をきたしたのか。
私のクローンの癖に、詰まらん事になったな。
[出て来たモニタの情報に、眼鏡の奥で思いっきり顔を顰める。
キーボードを叩いて動画を再生すると、更に口が歪められた]
そういえばずっと「会話」をしていたからな。
我がクローンながらに気持ち悪い子供だ。
顔はいいのにな。
[言いながら眼鏡を外して胸元へと仕舞いシガレットケースを取り出す。
口に咥えて強く一度吸えば、ぽうと前に光が灯った。
煙の出ない、電子煙草だ]
しかし…どこかで見た気がするんだよな。
何だったか…既視感だ。
|
―書庫扉前―
[>>10間抜けな面も、いつもの無愛想な顔でじとっと見たまま >>12 ラルフの言葉を聞けば、こちらもにや、と笑い返す。 左右に分かれ扉に背をつけて並ぶ侭、肩にあたるラルフの指。]
わーってるよ。 せいぜい、頑張んな。主人公様。
[>>13 笑う顔に、嫌味交じりの言葉を返す。]
(17) 2012/07/04(Wed) 10時半頃
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――…いえ、そんな事は。
双見さんのクローンですもの。
賭けたくなる気持ちも分かるかなぁ、って。
ふふ、ありがとうございます。
双見さんも相変わらず――…
[微か開く間。
涅色は見惚れるように双見を見詰めてから
洗練された所作や言葉、姿を思い
ほぅ、と息を零し甘い微笑を浮かべ口を開く]
スマートで格好良いです。
|
[>>14 背の扉の内側へとこちらも耳を澄ませる。 あの塩酸ともうひとつの薬品が どれほどのものかは解らないままだが、 多少はダメージをくらってくれねーと、不利だなー とかぼんやり思っていると、ラルフが口を開いた。]
…?
(18) 2012/07/04(Wed) 11時頃
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[なんか昔よくみた目がこちらを向いていれば 仏頂面を向けて、>>15 耳にする言葉。]
そーだケド…、
――…ぁあ?
つーか てめー元気じゃねーか。
[やる必要ねーだろ、と一掃するつもり。]
(19) 2012/07/04(Wed) 11時頃
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[筌瀬の心地よい言葉には、目を細めた笑みを横顔に浮かべる。
ギィ、と椅子の背凭れに体重を預け、
電子煙草を指で挟み口から離した]
ふふ、有難う。
しかし君のクローンを仲間に引き入れに行くとはね。
私のクローンは私に似て面食いらしい。
[悪戯めいた表情]
被験者達の繋がりは、隣人という事を始め
その交流方法や時間が浅深を大きく左右するのは間違いない。
面白いデータが取れそうだ。
[電子煙草を咥え直し、キーボードを細い指が叩くたびに
画面は代わり、色々な画面を映していく。
そのどの画面も、白の中に赤ばかり]
魚屋 ワンダは、メモを貼った。
2012/07/04(Wed) 12時頃
[椅子に凭れる双見の傍らに立つ女は胸元の首飾りを手遊ぶ。
双見が口開く気配と共に視線を向ければ
悪戯めいた表情とその言葉に涅色を瞬かせた]
あら、容姿で選ぶなら隣を優先させそうなもの――…
一人で引き入れやすそうだったから、と思ってましたけどぉ
双見さんの御眼鏡にかなうなら、嬉しいです。
[口調は変わらぬままで常通りの装い。
軽口と思うようにはしていても褒められると嬉しいもので
女の白い肌、目許には薄っすらと朱が刷かれていた]
確かに。
私のクローンも定期的に面会出来た
詩亜ちゃんのクローンに懐いていたようですし。
[アイリスとレティーシャの記録を思い浮かべ紡ぐが
もう一方の隣人、ピエールの姿が過ぎればオリジナルと重なり
吐息を飲み込み、首飾りを握り締めた]
双見さんのクローンに対しても
思い入れが深かったように思います。
[自ら死を選んだクローンに不甲斐なさを感じるが
読み取りきれぬ同じ姿をした被験者を興味深いとも思っていた]
一人だから、は確かにね。
弱っている所につけこむなんて、酷い子だ。
[双見は筌瀬へと顔を向けて、パールベージュの唇で笑ってみせる。
隣、との言葉には、うん、と呟いて画面へと視線を戻す]
そういえば面白いね、北東の方にある部屋の子達ばかり残っている。
それも関係あるのかな?
[トントン、と四角く整えられた爪でモニタを叩いて見せた]
そうだね、私のクローンと君のクローンは、
隣人でもないのに何やら深く思い入れがありそうだったね。
吊り橋効果かな?
君のクローンが死んでから、私のクローンは異常をきたしたようだし…
[キィ、と椅子を回して筌瀬の方へと体ごと向く。
彼女が首飾りを握りしめるのになんとなく眇めた視線を寄せ
口許に笑み浮かべるまま、肘掛に肘ついたまま手を胸元で組んだ]
後で脳の解剖をするのが楽しみだね。
何を思ってどう考えたのか、追えるととても面白い。
双見さんの言葉は心地良いから
きっと簡単に落ちてしまったンでしょうね。
[自分のクローンは血の海に浸っている。
モニタに映る書庫らしきその場所を見遣り
パールベージュのくちびるへと視線を落とした]
――…あなたにならつけこまれて利用されてもいい、かな。
最後の瞬間まで綺麗に騙してくれるでしょう ?
[知的で麗しい先輩、双見へとにっこり微笑む]
北東――…
部屋の位置関係も関係あるんでしょうか。
鬼門、鬼が出入りする方角、でしたっけ。
本能的に畏怖したか、それとも鬼が宿ったか――…
なぁんて、オカルトによりすぎかしら。
[双見の爪先が示すモニタを見詰め
くすくすと楽しそうに笑った]
それは買いかぶりすぎだよ、筌瀬君。
君のような聡明なお嬢さんを騙しきるなんて、
できようはずもないじゃないか。
[にっこり微笑む彼女を見て、くすくすと笑い声。
軽く握った手を口許に当てて肩を少し震わせて、わらう]
利用して騙しているように思っていても、
気づけばこちらが利用されている、なんて事になりそうだ。
[猫科の肉食獣を彷彿とさせる目を細めた笑い顔]
ああ、鬼門、鬼門か…
君はそっち方面に詳しいのかい?
私はてんで知らなくてね。
[続いた言葉に、少し興味深そうに続ける]
吊り橋効果があったなら
私のクローンの最期も理解できるかもしれません。
細かな記録を見てみないことにははっきりとは言えませんけど
詩亜ちゃんのクローンに次いで
多く交流したのが双見さんのクローンですし。
[双見がクローンの異常を言えば不思議そうに首を傾げる。
オスカーの変化の理由までは分からず
何か思うところがあるのだろうかと双見に視線戻せば
眇めた視線が注がれるのに気付き飾り握る指先がピクと跳ねた]
データとして興味深いですけどぉ
クローンと分かっていても自分と瓜二つな者が解剖されるのは
なんだか奇妙な感覚で、考えるだけでも――…
[苦手、と言うようにへなりと眉を下げて情けない表情]
あ、志木さァん。
反対されて一回は引きましたけど。
やっぱり銃は入れておいても良かったんじゃないですかねェ。
簡単に殺せる武器、があったほうが、裏切りがやりやすい。
次があったら、入れて下さいよ。
勿論、弾は空砲でも良いんで。
[ふと、少し向こうの人影が動いたのに視線を向けて声をかけた]
|
―書庫―
いき て る…。
[ゆっくりと、手をついて起き上がる。 血溜まりに落ちていた点滴のチューブで腕をきつく縛って止血をし、 血溜まりに触れてべとべとになった金髪を、括り上げた。
血の気を失って蒼白の体をどす黒い赤のワンピースに包み、 よろよろと立ち上がって、倒れた本棚の角に座る。]
(20) 2012/07/04(Wed) 13時頃
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ふぃりっぷ……
[無事だったのか、と、一度はターゲットになっていた隣人を見るのは やはり感情の伴わないガラス玉。
伴って外へと促されたなら、首を振って、]
少し、休みたいの。 生き、残るんでしょ…。
[このまま出て行っても、いいサンドバッグにしかならない。 ワンダとラルフが出て行った扉を目で示し、鍵をかけて、と頼む。
ここで生き残ったなら、最後まで残って…空を、見る。 感情を失えども想いは残っていた。]
(21) 2012/07/04(Wed) 13時頃
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[そうして、赤黒いシミをつけた鞄から、残っていた携帯食料を取り出す。 だめでもともとなら、食べておいても損はない。
薬品の臭気の残るこの場所に長くいてもよくないことはわかっているけれど 外に出るよりはマシだと、本能で悟っていた。
いつもの電子音声が流れた時は、意識が朦朧として聞き取れなかった。 でも、オスカーは動かないし、パティも向こうで倒れたまま。 呼ばれたのは、きっとこの2人なのだろう。
そうして、血塗れてもなお冷たい感触ままの首輪に触れた。]
(22) 2012/07/04(Wed) 13時半頃
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吊り橋効果はあったと思うんだけれども…
それにしても、私のクローンは。
異常を起こしてから、考えられているように見えて考えていないね。
ポーチュラカに襲いかかったのは、愚行としか言いようがない。
だって彼女は放置しておけば、モナリザが処分してくれたんだ。
異常の切欠はアイリスの死だとは思うのだけれど、
まぁ、やっぱりそのへんは解剖してから――
[はぁ、とひとつ溜息をついてから。
解剖という言葉に筌瀬が情けない表情を作るのを見て、
楽しげに喉の奥から、詰まったような笑い声を零す]
なんだいその顔、美人が台無しだよ。
別に自分に痛みを感じるわけじゃないし自分の脳じゃないんだ、
そんな顔しなくなっていいじゃないか
[少しツボったのか 肩が揺れ続ける]
志木さんの意見なら、通りますよ。
ああ、生き残った被験者が男女になったら、
その遺伝子掛け合わせた子供を培養するのも
楽しいかもしれませんね。
[双見は何時だってこうやって思いつきで無茶な要望を出して行く。
勿論殆どが通らないのだけれども、言うのは只だと思っている]
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[律儀にターゲットを知らせる声にガラス玉をくるりとさせる。]
ターゲットは、ふぃりっぷ、だって。 この首輪、わたしのお隣さんばかり言うのよ?
オスカーも、二回。 フィリップも…これで、二回目。
すごく。いじわる。
[色のないガラス玉でフィリップを見て、くすりと笑う。]
でも…襲わない、わ。 だって、生き残るのは二人、なんでしょう?
知らない人と生き残るなんて、絶対にイヤだもの。
[にこりとしたまま、口調は淡々。]
(23) 2012/07/04(Wed) 13時半頃
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[命令を無視した結果、 あのネズミみたいに殺されてしまうなら、それでも構わない。 命令よりも、想いの成就を取った。]
ねえ、ふぃりっぷ。
…わたしを、信じてくれる? 最後まで、味方でいてくれる?
[かくん、と首を傾げて*問いかけた。*]
(24) 2012/07/04(Wed) 13時半頃
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