人狼議事


182 【身内】白粉花の村

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や、だ……、
ぃやだ、もう……!

[やだ、と。何度も繰り返して、ふるふると首を横に振る。
全部も何も、既に胃は空っぽだ。今更何かを吐き出そうとしても、粘っこい胃液くらいしか出てはこないだろう。

だというのに侵入してくる指を、必死に押しとどめ様とするけれど、手に力が入らない。
もう持ち上げる事すら億劫で、ただ涙目でその指を受け入れるしかなかった]

……ッぁ、ぐ、

[一瞬、その指に噛み付いてやろうかと力を込めるけれど。……けれどそうした後の事を考えて、ギリギリの所で踏み止まった。
僅かばかりは歯が食い込んだだろうけれど、痛みは伴わなかっただろう]

っう゛、えぇ、

[喉の奥から胃液がせり上がってくる感覚に、酷く顔を歪めて。ぼろぼろと涙を流しながら、またそれを吐き出そうとする。
これを吐き出せば、彼は満足してくれるだろうか。
薄っすらとそんな希望を持つけれど、果たしてどうだろうか]


(えぇ、嫌いでしょうね)

[無理した様子で吐かれた悪態に、胸中でほくそ笑む。此方の言葉に一々そうして歯向かってくる彼が愉快で堪らなく、そして愚かで疎ましく。
好かれているなど、欠片も思うていないとも。そんなつもりすら、あるわけがない。
それでも、何故だかほんの少しだけ胸がざわつくのも――常の、事で。

そんな事を考えていれば、指に僅かに食い込んだ歯に、微かに眉を寄せた。
嗚呼、まさか。まさか自分のこの指に、噛みつこうとでもしたのだろうかと]

学習しませんね、君も。

[呆れたような声と共に、押し込んだ指をほんの僅かに引いてやる。せり上がっているであろう胃液は、それで少しは楽になっただろうか。
しかし指を引き抜く事はせず、代わりに口内を弄ぶように擽ってやれば、彼は一体どうしただろう]


……嫌なら、乞うてみてください。

[今度は、聢と言葉にして。顔を寄せ、その耳に必ず届くように。
嫌だ嫌だと言うのなら。その願いを聞き入れて欲しいと、心から願っているのなら。
無様に惨めに懇願くらい、簡単にやってみせれるでしょう、と。
未だ頑として手放そうとしない、君の最後のその誇りを――かなぐり捨ててみてくださいよ、と]

――俺が君を、赦したくなるように。

[低く囁き、顎を掴んでいた手をそっと相手の頬へと伸ばし。溢れる涙へと唇を寄せ、あやすように雫を掬う。
抵抗する気力も無くしているらしい彼は、果たしてそれを振り払えたかどうか。

触れるだけで嘔吐く程に、見つめるだけで青ざめる程に。それ程までに、その身体を蝕む事が出来たのならば。
次はその、辛うじて保たれているその心を。
――粉々に、砕いてあげましょうか]


【人】 童話作家 ネル

[胸に感じる暖かな体温>>5:54に、目を細めて。奇病を患って、寿命を宣告されて。散々な人生だと、思ったけれど。
彼女にーーデメテルに、この病院で出会えたことには、確かに感謝すらしなければいけないかもしれない。]

………っ、

やだ、なあ、ほんと。それは、こっちの台詞だよ
……ありがとう、デメテル。一緒に、いてくれて

[常とは違う口調で、名を呼ばれて。真っ直ぐに告げられる感謝の言葉は、まさに自分が伝えるべき言葉で。
彼女がいなければ、負の感情に押しつぶされて、今頃気がおかしくなっていたんじゃないかと、本当に恐ろしく思う。
綺麗な笑顔と大人びた口調は、やっと本当の彼女を見れたように感じられて。この上なく心が満たされた。]

ーーこれからも、一緒に生きよう

[下手なプロポーズみたいだ、なんて後で羞恥に飲まれそうだけれど、今どうしてもこの言葉を伝えたくて。
無闇に希望を持つのは嫌いだけれど。それでも彼女と共に生きたいと、そう思ってしまったから。
退院したら、やりたいことも出来たのだ。小さな絵本の約束を、あの少女が覚えているかは分からないけれど。]

(2) 2014/07/05(Sat) 23時半頃

それって、変な酔い方でもしたんでしょー?

[彼のにつられて笑うと、お酒をあんまり飲まないのか、それともお酒に弱い体質なのか、と想像してみて。正体の分からない“友達”とやらに対抗心と嫉妬が入り混じった感情を抱く。]

じゃーあ。
わたしがグラマラスな大人の見た目になったら、嫌でも付き合わせるー。

[少し考えて駄々っ子のように言えばその時にはいい大人になってお酒を飲むようになっているんじゃないかなー、なんて続けた。それとも未だに誰かの言い付けを守って禁酒しているのだろうか。それも、面白いかもしれないなぁ、と思って。――どちらにしても退院後にお互いどうしているか予想も出来なくて。彼の周りにもっと人が寄り付いたら、レティーシャことも、こうして話していることも、過去として追いやられてしまうのではないだろうか、と不安に思ったりするけれど。]



――そんなに見ても、何も面白くないよ?

[視線を感じて彼を一瞥すると、首を傾げた。さっきまで彼のことを観察していた自分の姿と重なって、苦笑いを浮かべて、なんだか恥ずかしい、と片手で火照った顔を軽く隠した。だからといって彼の視線が嫌なわけではなく、寧ろ彼を独占している気になって心地よくも感じて。残り少ないパフェを食べ切るとご馳走様でしたと手を合わせ、目を伏せた。彼をわたしに縛り付けるにはどうすればいいだろう、と。楽しそうに笑む表情とは別に、彼に見えないところで爪が食い込むくらいに手を握りしめた。]


【人】 水商売 ローズマリー

―夢を、見ていた。

[夢の中。彼女はやけに白い部屋に立ち尽くしていた。
辺りを見回すと何も無かったが、背後から肩に添えられた手にはっと後ろを振り返る。
そこに居た、白衣を着込んだ新米の医師は何時も通り無表情で。触れられた肩に感じた温もりは何処か事務的で。
医師は何かをぼそり と呟く。が、彼女の耳には何も聞こえない。その唇が動くのを確かに目にしたのだけれど。
そしてひとつその肩をぽん と叩かれれば、医師はくるりと振り返り、ゆっくりとその歩みを進めて。
白い光に消えてゆくその白い背中を、追いかけることもなく、呼び止めることもなく ただ見送った]

(3) 2014/07/05(Sat) 23時半頃

…何が"セーフ"ですか。

[呑気な声には、深くため息を吐く。怪我がないのならば良かったけれど。
それでも素直に名前を復唱されれば、聞き分けの良さにうんうんと頷く。]

ええ、まあ、そういう事になりますね。
完治するまで…貴女が元気になるまで、お手伝いさせて頂きますから、……、

[嬉しそうな声にも、悪い気はしない。とりあえずは離れようと身を引き掛けたところで、腕に抱き着かれて目を丸くした。
子供には――肉親ですら例外なく――好かれた試しがない。無邪気なその動作に、僅かに狼狽えながら。]

…え、ええ。
こちらこそ、よろしく…お願いします。

[見上げてくる真っ直ぐな視線から目を逸らす訳にもいかずに、やや上ずった言葉を返す。
再び戻った不本意な呼び名にまで、意識は回らずに。予想外のことに頬が薄らと熱を持つ感覚すら、不可抗力とはいえ情けない。]

(――これだから、子供は嫌いなんだ)

[目の前の少女に、恨みがある訳ではないけれど。確認するように内心毒付いて、――思わず浮かびかけた"子供"の面影は、少女の思考する様子に意識を向けることで追い払った。]


[変な酔い方、と言われればピクリと肩を動かして。酔った勢いで男とベッドでもつれ合い、その挙句ディーンに近付かれ耳に息を吹きかけられたり素顔を見られたりと、暴走に暴走を繰り返したなどと誰に言えるだろうか]

そ、そうだねー。なんか僕お酒苦手みたいだにゃー

[あんまり記憶になくって。ととっさに嘘をついたがそれは見破られてしまうだろう]

んー、僕は今のままのレティでも凄い好きだけどにゃー

[もしも、マリーのような体型になったらと想像してクスリと笑う。それはきっとマリーだからこそ似合う所でありレティにはやっぱり今のままが良いな、と勝手に思ってみたり]

…でも、完治したらお祝いにちょっとだけ飲むと良いかもね

[勿論僕はお酒を飲まないよ、とは言わなかった。せっかくのお祝い事に水を差すようだったし、それはレティーシャの望む事ではないだろう。もしもそんな状況になったら考えれば良い事だ]

ニハハ、レティにずっと見られてた気がしたから仕返しかな?

[自分が見ている事を指摘されればその視線は自分の空のトレイに移して、いつトレイを返却しようか。食べ終わったなら席を立って場所を移動するべきかと迷っていた]


ふたごの……、
…もしかして、コープラさんでしょうか?

[少女の知り合いで、双子の男性といえば、一人しか浮かばない。
あの青年がこの少女と親しくしている様子が、どうにも想像できずに、曖昧な答えになったけれど。
それではきっと伝わらないだろうと、その後に慌てて特徴を並べ立てながら。
先ほど目を通したばかりのカルテの情報は、難なく思い出された。]

彼なら確か、病棟4階――420号室に居るはずだと、思うのですけれど。

[期待に満ちた眼差しを受けながら、どことない居心地の悪さに目を伏せつつ答える。
行くのならば立ちなさい、と。しがみついた少女の肩に手をやって離しながら。
場所が分からないのなら、案内くらいはしてやろうとは思うけれど。]


【人】 水商売 ローズマリー

―夢、その続き。

[見送った背中が白い彼方に消えるのを確認すると、彼女は再び踵を返す。その光を掻き分けるように先へ先へと進むと、これまた見たことのある人影を見つけて。
その特徴的な猫のフードの青年は、隣で微笑む髪の短い、ふわりとした少女と仲睦まじく話をしていて。近づく彼女にまるで気付かない。
一歩、一歩とその二つの影に近づき、ついにすれ違う。それでも気付かない二人組を彼女は振り返ることなくそのままゆっくりと進む]

(4) 2014/07/06(Sun) 00時頃

そっかあ、苦手なら仕方ないねー。

[彼の反応から嘘にはすぐに気づいたけれど、それなら無理に勧めないよ、と笑った。彼が動揺するような何かがあったこと、そんな姿を見た誰かがいることに静かに憤りを感じて。誰かが既に彼の素顔を見ているかもしれないと思うと、息が詰まるような感覚に襲われる。この感情を抑える術は持ち合わせていなくて、より一層握り込む手に力を加えることしか出来なかった。]

気を遣われるのは苦手なんだもん。

[ぽつり、と呟くと右手の人差し指でつん、と彼の額の辺りを1度つついて。苦手なんだから無理して飲もうとしなくていいから、と続けた。執着心と欲に塗れた心にもまだほんの僅かながらに良心のような気持ちは残っていて、それがなんだか気恥ずかしくて小さく息を吐く。それでも、恥ずかしさは消えなかったけれど。]



なんだぁ、気付いてたんだねぇ……?

[でも、クシャちゃんは見られても恥ずかしがらないから仕返し以上だよ、と口を尖らせれば空のお皿とその下のトレーを見つめて。食べ終わっているのに此処に居座るのは迷惑だろう、と考える。]

――クシャちゃん。もう少し時間ある?

[よければ、わたしのお部屋に来ない?と声を掛けて。こんなこと人に言ったのは初めてなせいか声は震えていたけれど、彼には気付かれていただろうか。]


[無理して飲まなくて良いよ、と言われるとそれなら少しでも酒の席に同席出来るように何か違う飲み物でも頼みたいな、と考えながらそれがいつになるかを想像してるだけで楽しかった]

ニハハ、そりゃあんなに見られたら恥ずかしいにゃー

[全くそんな素振りは見せずにむしろ気にしていなかったようにヘラリと笑ってみせる。実際内心では頬にクリームでもついてたかな?と不安だったが指摘がない所からそういう心配は無さそうだった
レティーシャの部屋に来ないか、という問いには気まずそうにヘラリと笑って応える。女性の部屋に上がり込むのはさすがに道徳的にはどうなのだろうか。とは言っても公共施設の病院なので間違った事はないだろうが、それでも相手がレティーシャだと緊張する所もあった]

んー、僕は平気だよ

[無難な返しをしてから、トレイを持って立つ。もしもレティーシャがそれを肯定と受け取るのならトレイを返却してからレティーシャの部屋へ向かうだろう]


クシャちゃんも恥ずかしかったなら、おあいこでいーよっ!

[彼の嘘はすごく分かりやすい。これといって明確な理由はないけれど、直感で彼の嘘が分かってしまうのだ。彼に悪気は無いんだろうけど、彼に嘘を吐かれることが――見え透いた嘘を吐かれることが我慢出来なくて。それを素直に信じてあげられる余裕も、優しさも枯れ果ててしまった。]

そっか。それなら、良かった……。

[彼の答えに、断られたらどう誤魔化そうかと思っていたところだった、と安堵の笑みを漏らす。それじゃあ、行こうか!と明るく言えばトレーを返して自室へと足を進めて。

転院してから自室には向かって居なかったが為に、院内の地図と睨めっこしながら廊下を数分ほど進んだあたりで足を止める。何度か部屋の番号と名前を確認すれば、小さく頷いて。]

……ん。ここみたい……!

[呟くと扉を開けて一足早く物の少ない部屋に入ると、入っていいよー、と声を掛ける。それからベットの端に座れば手荷物が部屋に届けられていることに気付いて中身を覗いた。手荷物の中のワインオープナーを取り出すと、彼に見つからないようにポケットの中に入れて。]


う?コープラさん……?

[セシルの言葉に、そんな名前の人いたかなぁ。と不思議そうな顔をして。]

んーと、ふたごのおにーちゃんは
オスカーおにーちゃん。ていうの。
あさがおといっしょに、あさがおのタネうえたんだー。

[情報にもならない情報を朝顔なりに付け加えていたが。]


[やがてセシルが述べた『コープラさん』の特徴が、オスカーのものと合致することに気がつくと、ようやく納得したらしく大きく頷いて]

4かいにいるんだね。

[促されるままにきちんと立てば、ついでに浴衣を手で軽く払う。

場所がわからなければ案内を。という相手の気遣いなんて、朝顔には伝わるわけもなくて]

わんわんのせんせー。ありがと
あさがお、あいにいってくるー。

[ぺこりと勢い良くお辞儀を一つして、パタパタと廊下をかけて行く。

呼び止められれば、振り向きはするだろうが。
心はとても急いているから、きっと立ち止まることはしないだろう。]


[エレベーターに乗り込み一階の食堂を目指す。ここに人が居れば自然と被害妄想でも生んだのだろうが、一人で乗り込んだためか、気分は幾つか楽だった。
オスカーには発症時の自覚などは殆どないのだけれど。]

…平和だ、

[白い病院の内装で、平和で穏やかな時間が過ぎる。刺激とは無縁だったけれど、そんな時間も悪くない]

[部屋を出て、手に汗を浮かばせながら廊下を歩く人とすれ違ったけれど、彼らの関心がこちらに向いていないことが冷静な頭で気付けた。

…薬が効いてるのだろうか、と希望的に思う。苦しくならないし、思考を掻き乱すあの感覚が無い。何となく寂しい気がして気分は高揚しなかったけれど]

[そうして開いた扉を見れば思考することを止めて、目的地へ向かうべくエレベーターを降りた。]


天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2014/07/06(Sun) 01時半頃


[女性の部屋を覗いた時、健全な年相応の反応としてはドキドキするべきだっただろうか。ただ、クシャミの目にはその部屋はごく普通の病室で中は真新しく、そして白黒だった]

ニハハ、素敵な部屋だにゃー。僕もまだ自室あんまり行ってないからこんな感じなのかわからないけど

[そういえばここに来て延命処置をしてから真っ先に向かったのはディーンの所だった。と思い出しながら適当な椅子に不躾にも許可なく座った
道で迷っていた所から見ると恐らく彼女もあまりこの部屋に来ていないのだろう。隔離病院にずっと居た身としてはあまり病室にこもるのも楽しいと思える事ではないのかもしれない]

で、僕に何かお話でもあったのかな?

[別に話を強要したわけでも用がないと呼んではいけないわけでもなかったが、彼女の挙動はクシャミからしても少し気になる所であり、話があるのなら素直に聞き入れただろう]


―転院先・自室―

[やけに閑散とした部屋で存在を主張するベッドの端に腰かけてる。
未だにぼやける頭は、以前までのそれと違って眠気による物ではない。

伏せた頭に手を寄せて、前髪の辺りをくしゃりと掻き混ぜた。

馬鹿みたいな問答も覚えてる。ぶっ倒れたのも覚えてる。
いまいち信じがたい手紙を見て。よく分かんない内に運ばれて。
引き摺り込まれるなり早々の処置に苛ついて、存分に暴れた気もするけど。

それからの記憶がいまいち朧げだ。
もう長い事此処まで意識の遠退きかける感覚には出会ってなかった。
完全に途切れてくれる事はなかったけれど、それでも考えなくて済む時間が訪れるのは、待ち焦がれていたものに違いない。
いっそ、昨日の記憶のすべてを曖昧に濁してくれればもっとよかったけど。


頸に強く痕を残す痣や、手首のぐずぐずの傷や、腫れ上がった手の甲の関節や。過去の傷痕にも、ああだこうだと口を挟まれた気がするけど、眠気にかまけて黙ってたに違いない。]


うん、綺麗なお部屋だね!
ベットもふっかふかだし……!

[素敵な部屋と彼は言うけれどレティーシャの目には家具の少ない質素な部屋にしか見えなくて。彼の目が完治していないのではないか、という疑いの色を濃くすれば唇をきゅっと結んだ。彼は――なんで嘘を吐くのだろうか。負の感情はもう自分ではどうにもできない程に心を染めあげて、後戻りはもう出来ないのだと知らせるように酷く痛んだ。]

……わたし、ね。
クシャちゃんに嘘吐かれているの、知ってるんだよ?
――ねぇ。教えて。
どうして、わたしに嘘を吐くの……?

[震える声で彼に訴えかけるように言葉を吐くと、静かに立ち上がり変に警戒されないように気を使って彼にゆっくり背後から歩み寄る。ある程度の距離まで近付くと、そのまま彼の背中に体重を預けて左腕を身体に絡ませて。その後素早く右手でポケットの中を弄り、先ほどのワインオープナーを取り出すと強く握った。]

ごめんね、
こんなはずじゃ、なかったのに――……。

[彼の耳元で囁けば、自らの醜い心を表しているような螺旋状の針を彼の背中に軽く触れさせて。弄ぶようにくるくるとワインオープナーを回すと、悲しげに目を伏せた。]


あっ、ぅ、

[僅かに指が引かれても、それで安堵出来る筈も無く。咳き込みたいのを何とか耐えて、涙目のまま鋭い視線を向ける。

けれど流石に噛み付く事は出来ず、されるがまま、ようやっと届いた手で彼の腕を剥がそうとした。
――学習しないなどと言われたが、していなかったらもっと思い切り噛み付いている。それこそ、血が滲むくらいには]

[乞うてみろという言葉には、一瞬目を見開いて。寄せられた顔から逃げようとするけれど、きっと意味は無かっただろう。

唯一残ったプライドまでも差し出せという彼を、強く強く睨む。
そして頬に伸ばされた手に、爪を立てて。寄せられた唇から逃げる様に、小さく首を振った。
振り払う事は出来ずとも、受け入れてやる義理も無い。……否。受け入れたく、ない]

……ぁ、

[戸惑う様に喉が震える。どうするべきなのか、分からなかった。
――やめてくれと乞えば、この場は救われるのかもしれない。だがそれではきっとこれから先、このまま彼に支配されたままになるのだろう。
けれど乞わなければ乞わないで、何をされるか分からないというのは確かにあった。

でも。だからといって]


無理だ、そんな……。

[よりいっそう涙を零して、頬に触れる手を引き剥がすでもなく、握り込む様にして彼の手に触れた]

そんなこと、できない……、

[ふるふると首を振って、まるで許しを乞う様な声音で、そう言った。

頭の中がぐちゃぐちゃで、どうすれば良いか分からない。
彼の言う通りにしないで、何をされるのか。想像すら出来ないけれど、それでもちっぽけなプライド故に、そんな提案を受け入れる事なんて出来なかった。
そうして何度も、痛い目に遭っている筈なのに]

いやだ、

[まるで駄々をこねる子供の様にたどたどしい言葉を落とす。
しゃくりあげる度に揺れる肩は、酷く惨めだろう。とっくに保たなければいけないプライドなんて、壊されてしまっているのだと……そんな事、分かっていたけれど]


―――…、

[こんな事してたって、仕方がない。
重たい腰を持ち上げて、軋む微かな金属音のみ残して、まだ暫くは使う事もないだろうベッドを後にする。

靴底を引き摺るような気怠い動きで、慣れない室内を横切った。
扉を開いた先に広がっている廊下。
病院の景色なんて何処も似たようなものではあるけれど、
それでもそこにもやはり慣れない空気を感じる。

すれ違う病人達は、あそこにいた連中に比べれば、まだ活力があるような気がした。――まあ、気のせいだろうけど。

数メートルいった先に見えた窓に足を止める。
漏れ入る陽光はやけに眩しくて目に刺さるようで、
鬱陶しげに双眸を細めて顔を伏せると、また億劫そうに歩き出した。]


…痛い、じゃないですか。

[甲に立てられた爪に、微かに不機嫌そうに呟く。涙目のまま向けられた視線を、微かに強めた眼差しで睨み返し。
――割と機嫌が良い事に、感謝してくださいよ。
常ならば、それこそそのまま喉の奥を指で抉るくらいはしたかもしれない。しかし今は、責めるように一度だけ、上顎を軽く引っ掻いてやるだけにしておいた。
小さく呟いた言葉は、彼に届いたかは分からないけれど]

出来ませんか。
……なら、仕方ありませんね。

[戸惑いながらも拒絶の言葉を口にする彼に、溜息交じりにそう告げる。眉を下げ、至極残念そうな、落胆したような表情を浮かべて見せながら。

まるで乞うような彼の声は、それはそれは甘美にこの耳を擽ったけれど。
だが足りない。そんなものでは赦しはしない――もっと無様に、泣いてくれなければ。

指を一度完全に引き抜き、顎を掴もうと手を掛ける。例え抵抗されようとも、無理矢理強くその顎を掴もうとするだろう――その傷口に、指を食い込ませるようにして]


――ディーン。

[涙を流す相手の瞳を覗き込みながら。猫撫で声で名を呼ぶと、何とも人の良い笑みを浮かべて見せる――それこそまるで、善人のような、そんな笑みを]

ちゃんと、乞う事が出来たなら――今日はもう、"何もしませんよ"。

[たどたどしくも拒絶する、彼の震えるその肩へとそっと触れようと、空いている手を伸ばす。
嗚呼、しかし。まるで子供のように泣きじゃくる姿は、何とも愛らしいものではないか。

彼が目立った抵抗をしなければ、医者は宥めるように、安心させようとでもするように、その髪へと触れただろう。
そうして自然と顔を綻ばせながら、ゆっくり、言い聞かせるように言葉を紡ぐ。
――彼にとっての一筋の希望を、決して零させないように]

――出来ますか。

[たっぷりの慈愛と、警告を込めたその一言は。果たして、彼にはどう届いただろうか]


青い鳥 デメテルは、メモを貼った。

2014/07/06(Sun) 10時頃


【人】 青い鳥 デメテル

っー!

[彼のプロポーズのような言葉を聞けば>>2、顔が茹で上げられたように一気に紅くなる。
心が跳ねる。熱い。恥ずかしい、
ーでも、嬉しい、どうしよう。なんて。
頭の中では彼がタキシードを着て、自分が白いドレスに身を包んで幸せそうに笑っているところまで想像してしまいその羞恥を彼に抱きつく事で誤魔化した。]

ー、いる、いっしょに、
ドレスは白くてかわいいの………なんでもない忘れてくれ、

[そしてそのままこくこくと頷きながら、思わず考えていたことを口走ってしまってまた自らを恥ずかしさに貶める。嗚呼、彼に聞かれてたらどうしようなんて思い。
…彼の為に、何をしたら、どう生きれば、幸せなんだろうと思い。

頭の中では、いつもネルに読んでもらっていた大好きなあの絵本の最後の一節が頭をよぎった。]

(5) 2014/07/06(Sun) 10時頃

【人】 青い鳥 デメテル


"ーチルチルはずいぶん遠くまで青い鳥を探しに旅をしたのですが、なんのことはない、それはごく身近にいたのです。

チルチルは青い鳥をお婆さんに差しだします。そのおかげで病気の女の子はすっかり元気になりました。



こうしてチルチルとミチルは、幸福とは気がつかないだけでごく身の回りに潜んでいるもの。

しかも自分のためだけでなく、他人のために求めるとき、それははかりしれなく大きくなることを知ったのです。"

(6) 2014/07/06(Sun) 10時頃

づ、ぅ……っ、

[傷口に食い込む指に、小さく呻く。その痛みに体が引き攣って、制止する事すら出来ない。

呼ばれた名前に彼の方を見れば、その顔に浮かべられた笑みに小さく息を呑んだ。いつもいつも、やっている事とは正反対の顔をする奴だ。とてもじゃないが、理解出来ない。
――嫌だ。この笑顔は、嫌いだ]

ほんとうに……?

[彼の言葉に、思わず確認する様に問いを投げて。
何もしないなどと、そんな言葉を信じる事は出来なかったけれど。でも、今の自分はそれに縋るしか無いのだと気付いて、きつく眉を寄せる。

宥める様に触れてくる手には、欠片の安堵も浮かばなかった。とはいえ、それでも殴られたり嬲られたりするよりは、余程マシだというものだ。
そう考えれば、振り払う事もせずに、諦めた様に受け入れた。

――言い聞かせる様に紡がれた言葉に反発しようにも、言葉が見つからない。確かに彼から逃れる方法は、他には無いのだろう。
それなら最初から従順になっておけば良かったと……そうは思えなかったけれど]


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朝顔
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ヤニク
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クシャミ
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ガーディ
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ディーン
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オスカー
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レティーシャ
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セシル
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キリシマ
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突然死 (0人)

裏方に (1人)

カリュクス
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