68 Trick or Treat? ― Battle or Die ―
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[おじちゃんは、その場にいる人1人1人を、睨むように見渡します。 ミイラと枯れ木。黒猫のモニカさん。ビスクドール。倒れた女吸血鬼>>4:89と、顔面花だらけのお化け。 そして…]
(骸骨、あれか)
[棒を握る手に、ぎゅっと力が篭りました。 モニカさんが先程教えてくれた>>12情報とも照合して、現状を把握しようと努めます。 花が散り>>10、1人の男になりました。おじちゃんの知らない人でした。 でもモニカさんは知っている人みたいです。『私が、笑うよ』>>4:105。そんな言葉をモニカさんがかけた相手が、どうしてスティーブンさんらしき人と戦って、死んでいったのか。おじちゃんにはさっぱりわかりませんが。]
[と、枯れ木がこちらに手を振っているのに気付きました>>20。こちらは中身がわかっていると言っても、なんとまぁフレンドリーなことでしょう。]
よう植物。積もる話はまた後で。で、おめーそれ大怪我負ってんの?
[だから!おじちゃん、通じませんてば。]
(22) 2011/10/26(Wed) 02時頃
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[笑顔の視界が少し、滲んだ。 どうしても自分は泣いてしまうみたいだ。 だって、女の子なんだもの、仕方がない]
(最期に逢えて、話せて、本当に嬉しかった。 だから、笑ってね。 泣きたかったら、泣いてね。 私みたいに泣きながらでも良いから。 上手く笑えなくたって大丈夫だから。 私が、一緒に笑うから……)
[小さく囁きかける言葉は彼に届いただろうか。 傍に落ちていたクラウンのクッキーを丁寧に拾い上げて。 最後にもう一度、ばいばい、と少女は満面の笑みを彼に向けた]
(23) 2011/10/26(Wed) 02時頃
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…なんかヘンな事言われた気はするんだけど。 まあ、いいか。
[最初の言葉のニュアンスだけ、受け取ったらしい。 左足を擦りながら、よろよろ。 鞄とバスケット込みで広場入口まで歩いてみる。]
まあ、それなりには?
[左足の辺りを指差す。 見た目は、枯れ木が樹液の出てる辺りを枝で指しているようにしか見えない。]
(24) 2011/10/26(Wed) 02時頃
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へクターは、だらだら滴っている樹液>>17が気になっているみたいです。
2011/10/26(Wed) 02時頃
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[硬質な笑い声が聞こえた。己が逃げようとし始めたのがおかしいのだろうか、と考える。傷付いた獲物を喜んで追ったり甚振ったりするのは動物にはよくある事、だ。今の相手は動物どころかお化けだ、人間を狩るのはそれは楽しいに違いない。 ふざけやがって。また、心の内で毒づいた。 こいつが「怖くない」お化けである事など、絶対にないだろう。 そう、考えながら]
……会いたかった? ……俺は、会いたくなかったよ。 お前みたいな骨野郎にはな。 あの……男? ……あの、痩せた男、か? あいつを……殺したの、お前なのか? ……
[断片的に認識出来る言葉に、男は眉間の皺を深め]
……お菓子…… 美味い? …… 冗談じゃ、ねえ。 誰が、喰われてたまるかよ……!
[お化けが己を殺そうと、喰おうとしている。男が認知する状況は、その一つのみで。傷口の傍を押さえたまま、踵を返して走り出そうとした。だが、引き攣った傷口が強く痛んだために、咄嗟に動きを止めてしまい――次の瞬間には、骸骨の手が伸びてきていた]
(25) 2011/10/26(Wed) 02時頃
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スティーブンは、わりと痛い、というジェスチャー。枯れ木なので通じるとは思えないが。
2011/10/26(Wed) 02時頃
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[彼が“あげる”と言ってくれた、お菓子。 見れば彼の事を思いださせる、クラウンのクッキー。 割れないように、大事にその包みをポーチに仕舞った。
集めたお菓子の事は、いずれ皆で話さねばなるまい。 ただ、今だけは。 その存在を傍に置いておきたくて。 彼の落としたお菓子については、誰かが思い出すか 尋ねるかするまで黙秘する事に*した*]
(26) 2011/10/26(Wed) 02時頃
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[しゃらりと涼やかな音が耳元に落ちる。 クロス。ピアス、 そう、ごく短い単語による思考が、頭に浮かんで]
――……っぎ、ああぁっ!!
[目を見開き、叫び声をあげた。無理矢理に千切り取られたピアス。ぱっと血が飛び散る。負傷の度合いは先より明らかに小さくも。痛みは先よりも強く、鋭く、感じられた。 裂けた其処を咄嗟に押さえようとしたが、左腕は上がり難く。右腕では、遠く。ただその場から後ろに逃れようとして]
(27) 2011/10/26(Wed) 02時頃
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[枯れ木がばっさばっさ枝を下に向けてます。 シュールです。とてもシュールです。]
あんまり無理して枝曲げると、なけなしの葉っぱがなくなっちまうよ?
[お医者さんのジェスチャーは、おじちゃんには全く通じていません。 まぁ、とりあえず変な運動するくらいには元気っぽい。勝手にそう解釈して、おじちゃんはまた紙飛行機を飛ばしました。 きちんと軌道に乗れば、それはお医者さんに届くはずです。]
『こちらヘクター、まだ現役20代。おめーがスティーブンなのはわかった。あとモニカとそこのビスクドールも敵じゃねーっぽい。ミイラも仲間っぽいんはわかった。あの骸骨が敵っぽいのもわかった。あとは知らん。
今戦えそうなの、誰。見た感じ、敵さんもこっち側も、無傷ではなさそうなんだけど』
[返答によっては動きが変わります。おじちゃんはいつでも飛び出せるよう、やっぱり棒を構えています。]
(28) 2011/10/26(Wed) 02時半頃
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[気付いてみれば体から出ていて、死体を見下ろしていた。
上から見る自分は胸を貫かれてるし人相は悪いし、腕も足も途切れてるしで
逆に、どこか面白かった。
死体に向けて会釈するらしい相手に、男は首をゆるく傾ぐ]
ええと。じゃあ、お疲れ様です。
[その相手の左足に―道化が刺したであろう枯れ木と似た位置に―傷があるのをみて]
ああ……。枯れ木か。まあ、同じようにちょっと枯れてそうです、ね?この方も。
結構お化けになるときには特徴が残るんでしょうか。
[新たに死体のそばに来た女の子の姿に]
御嬢さんは、孤児院の。懐かしい。
そう、あなたもいたのか。大変だったろうに。
猫になってるとは思いもしなかった。
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何だ、一体?!
[リンディの叫び声が聞こえたので、反射的に振り返る。 そういえば奴が残っていたのを忘れていた。ついさっきまで。]
(29) 2011/10/26(Wed) 02時半頃
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[ぽつぽつと対応するように返す。死体の手に触れる彼女に、少し眉は寄る]
道化が約束をしてすみません。
死体なんて気持ち悪いですよね。
でも、ですね。
俺が「道化」を演じてた時も、モニカさんに、
猫嬢にお会いできて嬉しかったんですよ。本当に。
……道化みたいな、表現は俺には出来ませんが。ええ。
[瞳がうるみだすモニカに、少しく男は慌てた。
涙に弱いのは道化もネイサンも男も一緒らしい。]
あ、の!ごめんなさい、あんな約束のせいで!
道化には言って聞かせますんで!
[ちょっとした父親の台詞じみてる言葉を紡ぐ。
けれど囁かれる言葉に、男は静かになった]
……ええ。ありがとう、ございます。
道化といい、御嬢さんといい――
人が、いいですね?
[少しく細められた目。注意すればわかる位に輪郭がにじんで。
口元も柔らかく、あげられていた。
涙のかけらも見せないような、そんな笑みを浮かべた彼女に
男も手を振る。唇の形だけで「ありがとう」と紡いだ。]
へクターは、叫び声がした>>27のはいつだったでしょう。
2011/10/26(Wed) 02時半頃
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[直後、後頭部に何か当たった。いたい。 振り返るとそれは紙飛行機だった。 取り急ぎ、同じメモの裏側に文章を書いて飛ばしておいた。 視線はリンディと骸骨に向け直す。]
『20代は20代でも崖っぷちじゃないか。
悪いけど、僕は補助くらいしか出来ないよ。少々傷が深い。 コリーンさんも大分消耗してるね。リンディ君は、ここからじゃよくわからないがいくらか負傷しているらしい。
骸骨はよくわからない、以上。』
(30) 2011/10/26(Wed) 02時半頃
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おいおい怪我人だらけじゃねーの!!!
[返事>>30に目を見開きました。 急いで新しい紙を取り出し、またお医者さんに投げつけます。 『怪我人は怪我人同士で手当てしてろ!俺っち行く!』
それから、また別のメッセージを、2つ。
『着いてくっか?ちょいと、怖い思いすっかもしんねーけど。』
これは、マーゴさんへ。
『無理だけはすんなよ。でも、おめー、骸骨やっつけてーんだろ?』 これは、モニカさんへ。]
(31) 2011/10/26(Wed) 02時半頃
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[広場を見渡してみる。
生きていた時は一人しか見えなかった人間も、
こうして死んでみれば広場には多く見える。
幽霊になった五体満足で一歩一歩踏みしめて。
面倒くさいから街頭の上に座る事にした。
生きていたころには良くやった動作、幽体になってもうまくできるかは――気の持ちよう?
座って片足をぶらつかせる。
下に見るのは赤革の男と長身の――]
馬鹿と煙は高いところが好き、と言うが
まあ、道化やってたんだし?
で。彼はどうするのかな。背の高いやつを殺したい、ようだけど。
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[それぞれ投げつけてから、おじちゃんは走り出します。 先程、叫び声がしたほうへ>>27。大丈夫、たぶん。おじちゃんが元気です。ちょっと背中が抉れているだけです。 痛み止めの副作用で眠いですけど、おじちゃんがだるいのはいつもです。
骸骨の姿を見つければ、―――いいえ、先に見つかってしまうかもしれませんが、 おじちゃんはありったけのお化けを呼ぶでしょう。 体力が続く限り、みんなが倒したお化けのありったけを。
その時ミイラのリンダさんはどうなっているでしょうか。どうか、間に合いますよう。]
(32) 2011/10/26(Wed) 02時半頃
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[あ、一個だけ。反論し忘れてしまいました。
『俺っちは崖っぷちじゃねー!!』
これを届ける余裕は、もう、ないですね。**]
(33) 2011/10/26(Wed) 02時半頃
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…あいた。だから後頭部に紙飛行機は。
[頭を擦りながら、メモを見る。]
応急処置出来るもの、持ってないんだけどねえ。 さて。
[走っていくヘクターを見送って。 仕方ないので、予備のハンカチで爪で刺された傷口だけ縛っておいたのだけど。 …うん、焼け石に水かもしれない。**]
(34) 2011/10/26(Wed) 02時半頃
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― 意識の闇の中 ―
[全身を巡った毒のせいか意識は泥に埋もれるかのようにドロドロとして覚醒出来そうにない。 けれど、勝手に例の力は戦っていた花のお化けのイメージを見る。 彼はどんなに人間然としていようがやはり頭に浮かぶイメージは花のお化けそのままのイメージだった]
(35) 2011/10/26(Wed) 06時半頃
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コリーンは、辺りの血は体内に戻り、再び吐血しを繰り返しているだろう**
2011/10/26(Wed) 06時半頃
リンダは、未だ肩に刺さっていた斧が、ぐらりと揺れる。男の意識は、ただ混乱して**
2011/10/26(Wed) 08時頃
牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/10/26(Wed) 08時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/26(Wed) 08時半頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/26(Wed) 08時半頃
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――やっぱお前、いい声で啼くんじゃねえか。 ぞくぞくすんね。
[バーンスタインは僅かに恍惚の色が浮かんだ目を細めて言った。先刻までの興奮した様子はもう、窺えず。
獲物を仕留める時、彼の心は凪ぐ。]
鬼ごっこか?いいぜ、逃げるなら逃げろよ。 逃げたら追うのが、猟犬の性…ってな。
[肩に刺さった斧に目をやると、それを一瞬、深く喰い込ませてから、抜いた。斧は再び左手に帰る。]
――行けよ。
[広場の外を、顎で示した。リンディが其方へ向かうなら、自身も血を流しつつ、追う。]
(36) 2011/10/26(Wed) 09時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/26(Wed) 09時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/26(Wed) 09時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/26(Wed) 09時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/26(Wed) 09時半頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/26(Wed) 09時半頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2011/10/26(Wed) 09時半頃
[自分が手当てした事を見られたらしく少し申し訳無さそうに]
すみまセン、あれぐらいの事しか出来なくテ……。
医者だったら助けられたのかと、思いますガ。
[自分は薬を扱う事しか出来ない。スティーブンみたいに医者だったら、助けられるかも、と心の中で思ってしまったのか、一瞬少し笑顔に曇りが出る。
そしてヘクターの事を問われれば、黙って頷くと、モニカの後をついて行きたいと言われ、顎に手を当てて考える。
あの先にはきっと恐ろしい殺し合いがあるのだろう。されど、ゾーイはモニカの後をついて行きたがっている様子を見て、腹を据えた]
……分かりましタ。
では、一緒に行きまショウ。
[そっと手を差し伸べてみる。ゾーイが手を繋いでくれるかどうかは分からない。握ってくれれば離さない様にしっかりと*握るだろう*]
→広場へ
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……ぐ、ぁ……!
[一たび食い込んだ後に肩から抜かれる斧に、今度は呻くような声が漏れた。よろめくように後ろに下がる。血が溢れ出る肩を押さえ]
……ひっ、……くそ、ふざけ…… ふざけ、んな、
[冷えた汗が肌に滲む。 苦痛が、怒りが、焦燥が、惑乱が、恐怖が、表情に混じり合い]
ちく、しょ、……!
[肩を押さえたまま、男は走り出した。骸骨から離れるために、広場の外に向けて。その選択は相手の思うツボであると、逃れようと思うなら多くが集まるこの場からむしろ離れないべきだと、冷静に考える余裕は、生涯で初めて受ける多大な痛みに混乱した男にはなかった。走り出す間際に見えた幾つかの姿が、男にとって敵と認識しているか、どちらとも知れぬ者であったというのもあったか]
畜生……!
[痛い。血が出る。やばい。痛い。殺される。死。死んでたまるか。 逃げる。とにかく、逃げてから、なんとか。 荒れた思考を巡らせながら、男は街を*駆けていき*]
(37) 2011/10/26(Wed) 10時半頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/10/26(Wed) 10時半頃
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― 独白・あまり重要でない幕間1 ―
殺人とは、快楽に等しい。
どんな上等の女を抱くよりも、どんな上等の酒を飲むよりも強い快楽が手に入れられる。
もう数え切れないくらい、殺した。 男も女も子供も年寄りも。俺の前ではただの肉塊に過ぎない。
(38) 2011/10/26(Wed) 11時半頃
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― 独白・あまり重要でない幕間2 ―
初めて赤い血の生き物を殺したのは、エレメンタリィを卒業する直前だった。
当時の俺は、表面上は絵に描いたようないい子ちゃんだった。笑うなよ、本当の話なんだ。
――だが、内心ではいつも、血に飢えていた。何がきっかけだったのかは、定かではないが。 物心ついた頃には、既に血を欲していたような気がする。
(39) 2011/10/26(Wed) 11時半頃
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― 独白・あまり重要でない幕間3 ―
まあ、とにかく、やったのは王道のウサギ小屋。鍵をくすねて、夜中に忍び込んだ。あいつら可愛いのな。あんな小っこい頭して、ちゃんと俺がナニモノなのか理解していやがった。
それからは、野良猫や野良犬を捕まえては、生きたままバラバラにするのが、唯一の楽しみ。暗い青春時代だぜ、まったく。
(40) 2011/10/26(Wed) 11時半頃
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― 独白・あまり重要でない幕間4 ―
ああ、そうそう俺、一応いいとこの坊ちゃんだったんだ。いや、本当だって。由緒正しい男爵家。ナイトだっけか?まあいいや、俺にゃ関係ない。
次兄が医者でさ。18のとき、俺も医科大に入った。だけど、やっぱ無理なのな。 人の命を壊したい俺に、医者なんて務まるはずもなく。結局、教養課程で挫折して1年で辞めて、ついでにそのまま家を出た。
(41) 2011/10/26(Wed) 11時半頃
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― 独白・あまり重要でない幕間5 ―
19で家を出て、ふらふらしてたところをとある鍵師に拾われた。
そいつに弟子入りして使いっ走りをしながら、そのうち、師匠の裏稼業を手伝うようになった。アブない薬の運び屋とか、情報屋まがいの事とか。ついに俺は自分に相応しい場所を見つけた、と、喜んだもんさ。
(42) 2011/10/26(Wed) 11時半頃
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― 独白・あまり重要でない幕間6 ―
初めて殺しをやったのは、21の時だった。
そいつは娼婦だった。それなりに気に入って、何度か買った後。仕事を済ませたあいつは、俺に言った。
『――お得意様が、さあ。アンタよりよっぽど金払いのいい奴。 あたしの客にアンタが居るの知って嫌がってんだ。悪いケド、今日限りにしてくれるかい?
ていうか、さあ…。聞いたよ、アンタ貴族サマなんだって?人間堕ちりゃ堕ちるもんなんだねえ。なんで良家の坊ちゃんがそんなんなっちまうのさ。
それにさ、気持ち悪いんだよアンタ。自分より弱い奴しか相手にできないんだろ。蛇みたいな目ェしやがってさ。いや、どっちかというと小っちゃい蜥蜴ちゃん、か。
(43) 2011/10/26(Wed) 11時半頃
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― 独白・あまり重要でない幕間7 ―
ま、悪く思わないでおくれよ。――弟子が同じ女と寝てんのは気に入らないんだってさ。 アンタがあいつの弟子だったとはねえ…。道理で似てると思ったさ。
くく、色々仕込まれたんだろ?あの変態に、さあ。』
その日の記憶は、そこで途切れている。
翌朝の新聞で、その娼婦―名はノーマ、といった―が死んだことを知った。
否、理解した。 洗面台に投げ捨てられた血染めのシャツの理由を。
(44) 2011/10/26(Wed) 11時半頃
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― 独白・あまり重要でない幕間8 ―
それから、俺は便利屋の仕事をしながら、ちょくちょく趣味で殺しをやるようになった。
元々素質はあったのだ。それが、ふとしたきっかけで解放されただけ。
兎も角そうして、今の俺が出来上がったというわけよ。ザック・ザ・リッパー、とでも名乗ってみようか?ひひ。
――ああ、解ってるよ、つまんねえ。洒落は苦手なんだ。
(45) 2011/10/26(Wed) 11時半頃
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― 独白・あまり重要でない幕間9 ―
路地裏で、あのでかい男に会った時。
ひと目見た瞬間に、解った。こいつは俺の獲物だ。
そういう奴に出会うと背筋がぞわりとして、気分が高揚する。あいつが苦しみ泣き叫ぶさまを、見たい。許しを請う姿を、殺してくれと乞う姿を。
一目惚れっていうのかね、こういうのも。
(46) 2011/10/26(Wed) 11時半頃
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