18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜
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―夜・集会所前―
[ 扉の横の壁に寄りかかるように座って、欠けた月の色を見ていた。 もしも狂人が戻ってくれば、一番にその前に立てるように。冷たい風の中で膝を抱える。きっと二度と生きた姿を見ることはないだろうと、思いながら。
集会所を出ようとした時、ガストンは止めただろうか。 追いかけてまで殺したりしないわよ、と精一杯の虚勢は、言えただろうか。たとえ手にかけずとも、ペラジーが死ねば自分は人殺しなのに。]
終わって…お願いよ。終わりに、して。
[ 手の中の白く光る石が、滑って地面に落ちた。ころりと転がって離れて行く。]
(18) 2010/07/07(Wed) 23時半頃
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[ペラジーは毒瓶を手に耳に残る笑い声と共に扉の向こうへと去って行った]
……信じ、られンネ。
[再投票を迫られたペラジーは自らの死を選んだらしかった、最期までペラジーという存在は理解が出来なかった]
……コレで、ホントに終わるのかネ。 結局ペラジーの口からは自白も自供もなかッたケド。 犯人だッたとも思えないナ。
……ペラジー自身何を考えてるのか分からなかッたケドネ。
[面倒臭そうに頭を掻いて壁から背を離すと外から何かが倒れた音が聴こえただろうか]
それじゃ今夜は解散しますかネ?
(19) 2010/07/07(Wed) 23時半頃
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[ 処刑、という言葉に頭を振った。]
ああ、そう言えば……俺も処刑されたんだっけな。
[ 誰が処刑されたのかは知らない、と言われれば。]
どうせその内、ひょっこりと顔を出すだろうぜ?
[ さも当たり前のように言った。]
ちょっと!人が死ぬのにそんな言い方ないでしょ!
[当たり前のように言うドナルドに怒る。しかし、その勢いはすぐに萎んで]
…ドナルドさんは嫌じゃないの?みんな。ずっと仲良くしてたのに、それなのにこんな殺し合いなんて…
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ミッシェル……
[ 石のなくなった手の平。 指を開けば、僅かに歪んだ、古い花の髪留め。 壊れた留め金を直せる職人は死んだ。死なせたのは――]
ミッシェル、ごめんね…
[ 確信したと、思った。 ペラジーが、”殺されるため”に”襲撃”を続けたのだと。だからこれで終わりにできると。]
(どうしてこんなに、息が苦しいの)
[ フランシスカの涙の理由を、想像してしまうから。 ミッシェルを殺していないと、ついに言わなかった理由を、考えてしまうから。
『私はやっていないんだよね』 自ら死を選んだ女が、あの場で嘘をつく理由を、見つけられないから。]
(20) 2010/07/08(Thu) 00時頃
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[ 震える指で、白い花の留め金を開こうとして、小さく声を上げる。
壊れた金具が割れて、弾けた。 指先に微かな痛みが走り、同時に髪留めが飛んで、草むらへ落ちる。]
――ぁ
[ 立ち上がることは出来なかった。 白い花の消えた草むらに目を凝らす。弱い月の光の下で、壊れた髪留めは草に隠れて見つからなかった。]
(21) 2010/07/08(Thu) 00時半頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2010/07/08(Thu) 00時半頃
[ アイリスの怒りに目を見開いた。
やがて、その目を細めて。]
人が死ぬのに……ねぇ?
人でなければバンバン殺していいって言い草だなあ。
人狼なら死んで当然、てか?
[ アイリスはどのような顔をしただろうか。
冗談だと首を竦めてみせた。]
ふん、火元がんなキレイ事言ったら笑い話にもならねえ。
[ 続く問いにはそう答える。
あくまで、この事件の切欠は己。]
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[集会場の外に出ようとするタバサに声をかける。 >>18]
……見届けなくても良いだろう。 あいつは……ミッシェルを殺していないんだからな。
[渡された毒で、他の村人を殺すかもしれない。だが、その心配はしていなかった。 それでも無理に止めることはしない。すぐに戻れとだけ告げ、小さく溜息を吐いた。]
(22) 2010/07/08(Thu) 00時半頃
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[部屋の中に視線を向け、椅子に座り込んだヨーランダ >>17に気付く。]
大丈夫か? ……疲れただろう。
[声をかけたが、返事はあっただろうか。 つられる様に窓の外へと視線を向け、欠けた月を見た。]
(23) 2010/07/08(Thu) 00時半頃
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――あ、
[ドナルドの言葉で自分の失敗に気付いて俯く]
そんなつもりじゃ…ごめんなさい。
[俯いたまま謝る。]
すっかり忘れてたけど、ドナルドさんは人狼なんだよね。
話してるだけじゃ、全然そんな風には見えないのに
[自分自身も襲われているのに、おかしな話だと思う。しかし、こうして話してるドナルドはやはり人間にしか見えず困惑した様子で呟く]
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[ヤニクの包帯を変えるというヨーランダを >>17手伝いながら、呟く。]
まだ、終わっていない。 ……ペラジーは“人狼”じゃないからな。
[人間だと分かっていながら、見殺しにした。 はっきりとは言わない。しかし、それは事実。]
もし、今日また誰かが襲われるとしたら、タバサが危ない。 あいつは、あいつだけが、ペラジーを“人狼”だと信じて――信じたいと思っているからな。 まあ、襲われたとしても……ヘクターがいるから大丈夫だとは思うがな。
[そう言って、この話は終わりだと言うように包帯を巻いたばかりのヤニクの背を叩いた。]
(24) 2010/07/08(Thu) 00時半頃
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[ 白い石も白い花もなくなった。 手の平を、見る。指の腹が避けて血玉が浮き上がっていた。
紅い血――]
……
[ 声が聞こえた気がした。琥珀の眸に、若草が映る。 手の平に触れて重みを伝えたのは――なんだっただろう。
赤い血の玉の上に、記憶が幻の像を重ねる。 艶やかな蜜を孕んだ、真っ紅な林檎。]
……テッド…?
[ 見知らぬ、懐かしい、小柄な少年。 この場所で、別れる前に囁かれた言葉をが甦った。 『――また、アナタの手で抱きしめて貰えるって、信じてる』と。]
(25) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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[ うつむいて謝るアイリスに、にやりと笑う。]
いいぜ、とっくに美味しい思いをさせてもらったからよォ?
[ ポンと小さな額を叩いた。]
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[ペラジーが去った集会所を見回し目を伏せる]
――ヤな感じだナ。 全然終わった感じがしないヨ。
[小さく呟く、側に居た者にはその呟きが聴こえただろう]
敢えて外で毒を煽る様を見たいなんてタバサも良い趣味ダネ。
[窓の外を見て空を見上げる、欠けた月から淡く光が降り注ぎ、額にくすぐったさを感じる]
(月光浴びれば早く治るみたいね、俺も外出ればよかったかな)
[ため息を一つ漏らす、まだ終わっていないであろう人狼事件]
(さて、誰を守るべきなのかな。)
[凶牙の矛先は誰に向けられるのか――]
(26) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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…変なこと言う子ね。 ――ごめん、ね。
[ 自分が犠牲になればいい、とは。 今は、思ってはいない。 死ぬなと言ってくれた人に謝るのは、無茶をすることに対して。
賭け金は自分の命。 賭けたのは、絆の深さと少女の心。
――私を殺すのよ――
この身が楯ならば、止まってくれるのではと。 くだらない自惚れと未練でしかないのだろうか。]
(27) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2010/07/08(Thu) 01時頃
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[悶々と考えていれば不意に叩かれる背、そういえば解散の後血の滲んだ包帯を替えた方が良いとヨーランダに言われ、その最中であった事に今更気づく]
――ッ!! ガストン、そのクセ直せヨ! 背中斬れてるヤツの背中叩くなンてありえないダロ!
[元々治癒力を得る間際に貰った傷は治りが悪く、興奮した事で開きかけていた、そこにガストンの背中叩きが加わり替えたばかりの包帯にもうっすら血は滲む]
ヘクターが居るからとかそういう穴が一番危ない気もするけどネ。 それを言ったらヨーランダにもガストンが居るダロ。
(28) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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[夕食を、と用意をするヨーランダを手伝おうとも思ったが、タバサがいまだ戻らないことに気付くと外に出た。]
……どうした。戻らないのか。
[扉のすぐ横に立っているタバサをすぐに見つければ、声をかける。 『終わった』と、信じたいと願うタバサ。一人に出来ないと中へ入るように促すが、果たして。]
(29) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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[ペラジーの笑い声が、キッチンで膝を抱える少女の元にも届く。
自分が殺すも同然なペラジー。 その笑い声は、少女の心に突き刺さる。
やがて彼女が集会所を出るまで――否、ヨーランダが夕食を作りにキッチンへきても。
ずっと動くことなく。
欠けた月の照らす少女の横顔は、何を想うか。]
(30) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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[ふと、窓をみやれば。
視界の先にひとつの影。]
……姉さん。
[ぽつり、呟いて。
そっと椅子から立ち上がると。
窓から月夜へと身を躍らせた。]
(31) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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[ぱたぱたと、スカートが風に煽られる。
舞う髪を押さえれば、手に触れるは赤い花。
足を向けるは赤い大切な、華の元。
少女が傍に佇むこと、華はいったい何を想う。]
(32) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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―深夜・集会所前―
[ 紅い林檎の幻を手の平の中で転がすと、小さな光が走った。 夢だろうかと、ぼんやり思う。いつの間にか寝てしまったのか。ガストンが中に入れと言ってから、どれほどの間外に座り込んでいたのだろう。
林檎の紅の皮の上を、光が走って軌跡を作る。 くるり、くるりと光が踊り、林檎の上に紋様を描いた。]
――これは。
[ 見慣れない模様、いや見慣れた模様。 占い師の腕の入れ墨の形に似たカタチを、林檎の上に浮かばせて光は穏やかに瞬いた。]
(33) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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…ヘクター…… ヘク、タ――
[ 月夜の幻は、現れたときと同じように唐突に消えた。 何もなくなった手の平を食い入るように見つめて、ふらりと、立ち上がる。
ペラジーが歩き去った森の方へ視線を流して。]
傍に、いたいの。 ずっと傍に。いれたら――
[ だからまだ死ねない、と心の中で呟いて。 現れたフランシスカの方を、振り向いた。]
(34) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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[ドナルドの言葉に慌てて距離を取り]
う、つ、次は返り討ちなんですから!
[自分を守るように身を抱いていつかも言ったような台詞を吐く]
水商売 タバサは、メモを貼った。
2010/07/08(Thu) 01時頃
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― >>28 ―
[ヤニクに叫ばれ、ぽりぽりと首を掻いた。]
ああ、すまん。 そんなに強く叩いたつもりはないんだが……。
[血の滲んだ包帯を見て、謝る。 そして。]
俺は、終わっていないと信じてる。 油断はしないさ。 だが……タバサは。疑っていない。 襲われても、それでも信じていたら……。
[そう静かに告げた。]
(35) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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― 深夜・集会所前 ―
……――いい加減、中に入れよ、タバサ。 護れるもんも、護れなくなるだろうがよ。
[ふらり、と影をはらませ。 いつもとは違う、夜の顔。 目に光るのは、静かな。本来の、いろ]
[自分の名を呟く女の隣には、踊るように、佇むひとりの少女。その名を、二人の名を、引き裂くように、静かに。]
なぁ、お前もそうおもうだろ? フランシスカ……なんで、逃げねぇだよ、お前は。
なぜ、消えてくれなかったんだっつってんだよ、お前は。
[手の中の黒い石を、ぎゅっと握り締めて。]
(36) 2010/07/08(Thu) 01時頃
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[聴こえた呟き。
そっと、瞳を閉じて。
何かを、決意したように、華と視線を絡ませる。]
……思い出す、ね。小さい頃、よくぬけだして、月夜に遊んだ。
[懐かしむように、慈しむように。
華から月へと視線を向けて。
幼き頃へと、人間だった頃へと、意識を飛ばす。
丘へと視線を向ければ、小さな華が歌い、小さな花が舞う――そんな情景が、脳裏に浮かび。]
姉さん。お願い、きいてくれる?
[ただ穏やかに、常の笑顔を、浮かべられただろうか。]
(37) 2010/07/08(Thu) 01時半頃
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歌って?
.
(38) 2010/07/08(Thu) 01時半頃
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[フランシスカが椅子から立ち上がるのを横目で見ると曲刀を腰元に密着させて席を立つ]
サイモンが占い師だッた、ッて考え方は頭になかッたのは認めるケド、俺、ヘクター信じてるしネ。
そンでガストンも信じてるカラ――
ちょッと行ッてくるヨ。 タバサが危なさそうだからネ。
[席を離れる前にヨーランダの耳元に口を寄せ]
傷開いたら後で治療してネ、二人きりデ。
[と囁き口許に笑みを作って見せたか]
あ、タバサ守るつもりで下手打って死んだら後は頼むヨ?
[振り返りそれだけ告げて、駆ける――]
(39) 2010/07/08(Thu) 01時半頃
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[ 距離を離しつつ強がるアイリスに大声で笑う。
そのまま、背を向けて逆方向へと。]
じゃあな! アイリス!
[ 手を頭の上で振り、目の前の下り坂――生者にも、踏み入れる必要のないものにも見えない、地の底へと至る道。]
さあて……行くか。
[ 肩を一度回してから、踏み入れた。]
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[ かけられた声。 先に聞こえたのは、フランシスカのものだろう。 月を見上げる視線と笑顔を見る。
そして、男の。]
……えぇ…
[ どちらに向けての返答なのか、自分でもわからなかった。]
(どうして、居て欲しいときに、いつもそこにいるの)
[ フランシスカは、ヘクターの言葉に応えただろうか。やがて、首を傾けて掠れた声で囁いた。]
何の歌がいい? …言っとくけど、きっと聞けたもんじゃないわよ。
(40) 2010/07/08(Thu) 01時半頃
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