151 雪に沈む村
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/26(Tue) 23時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 00時頃
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なんだよー。 俺が持ってきてやったんだから感謝しろよなー。
[別にお前がえらいわけじゃねーだろ>>14、というトニーの言葉にカルヴィンは口を尖らせる。 ブーツに履きかえるために小屋に戻ったトニーを横目に、カルヴィンはしゃがみこんで作業を開始する。 雪玉をせっせと量産し始めたのだった]
ふっふっふ。雪合戦を制すには、入念な下準備が必要なのだ。
[雪玉を作っては横に積み重ねる。正直言って本気だった。 子供の遊びは、いつだって本気なのだ]
あんまし硬く握っちゃうと、トニー痛いだろうからな。
[もちろん手加減をするのも忘れない。 微妙な匙加減で雪玉を握っていく。その様は、遥か東国に住まうというスシ=シェフの姿を彷彿とさせた]
これで勝ったな。
[不敵な笑みを浮かべるカルヴィンは、雪玉作りに夢中で背後の注意を怠っていた]
(15) 2013/11/27(Wed) 00時頃
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>>15 すげー。
[ブーツに足を入れると、靴底からじんわりと温かさが伝わってきた。 まるで、ブーツそのものが熱を発しているようだ。 その素材が何かを知らなくても、ドナルドとウォーレンからのプレゼントなら、そんな不思議な力を持ったブーツだとしてもおかしくはない。]
よーし、今度こそ負けねーぞ!
[頬をパンパンと叩き、気合を入れ、外に出ると、カルヴィンがこちらに背を向け、かがみこんでいる。 どうやらせっせと雪玉をつくっているようだ。]
(チャーンス!)
[カルヴィンはまだ自分には気づいていない。 そっと足もとの雪をすくい、手早く雪玉をつくると、その背に向かって、思いきり投げつけた。]
(16) 2013/11/27(Wed) 00時半頃
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ふぎゃあっ。
[>>16背中にトニーの投げた雪玉を食らい、カルヴィンは情けない声を上げる。 不意の一撃に、やられたと舌打ちをする]
くっそー。奇襲だなんて卑怯だぞー!
[つい昨日の自分の行いを棚に上げて、ぷんすかと地団太を踏む]
こんにゃろっ。俺の本気を見せてやる。
[手元の雪玉を拾い上げて、トニーに向かって投げつける。 ――戦争の幕開けだった]
(17) 2013/11/27(Wed) 00時半頃
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―― 山の洞窟→教会 ―― [>>12トニーから笑顔を向けられれば、それに応えるように手を振った。 そして別れ、雪道の中を歩く。途中、お屋敷の方へと続く道のところまで来ると、少しだけ足を止めその先を見詰めて、独りごち。]
もう、寝てるかにゃ。
[それから、また歩みを進めて。こちらの方が速いだろうと、獣へと姿を変えて山を登る。 塒にしようと思っていた洞窟は、川から近い位置にある。少し、その川の上流にある滝へと向かう。 滝の裏側にある洞窟の中に足を踏み入れると、いつもはそこに静かに身体を横たえている老龍がいない。>>3:50]
バーニー?あれぇ、いにゃいのかなー。
[呼びかけると反響する自分の声だけが返ってきて、反応はない。 遊んでいたら、たまたま見付けたこの洞窟で、バーナバスと出会ったのはどれぐらい前だったか。縄張りを見回るような調子で、勝手に押しかけてきていた。 もっとも、物忘れが激しいらしく、最初の頃は名前さえ覚えてもらえなかったけれど。>>0:105]
(18) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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[そういえば、ここにも最近はこれなかったから、彼が冬をどう過ごすつもりなのかは聞いていない。他の龍族と同じように、冬眠をするものばかりだと思っていたけれど。もしかしたら。]
もう旅にでもでちゃった、とか……?
[しょげたように耳を垂れ、ふるりと一度首をふって、青年が塒にしようと思っていた洞窟へと向かう。]
……よっと、
[荷物をまとめると少し重いけれど、なんとか一度で運べそうだ。背負うようにして、黒い獣の姿のまま、元来た道を駆け下りた。]
(19) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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[ウォーレンと少し言葉を交わしただろうか、用事を済ませて工房を後にします。]
……。
[いくつも気になることがあって、もうすぐみんなとは当分会えなくなると知っていて、なんだかいつもとは自分が違う何かのようで、頭の中がぐるぐるします。]
へくしっ!
[また、だいぶ冷えてきました。明日もうろうろしていられるかはわかりません。普通の人間族よりも寒さに強い事は決してないのですから。]
そだ…それならせめて最後に……。
(20) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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[昨日のだるさが嘘かのように。体が軽かった。 思い切りはしゃいだ。トニーとの雪合戦は楽しかった]
へへーん。そんなヘナチョコボールじゃ当たらないぞ!
[――だから。油断していた]
ぶひゃっ。
[不意にトニーの放った雪玉が、カルヴィンの顔面に直撃した。 ふかふかの新雪にドシャリ、と倒れ込む]
やりやがった……な……。
[顔の雪を払って立ち上がろうとしたカルヴィンは、その違和感に気付く]
(21) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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[顔面の左半分にも、鱗が広がっていた]
(22) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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……あ。ぐ。
[どうしてこんな時に。こんなに楽しい時に。 言いようのない絶望感。次に襲ってきたのは、紛れもない恐怖だった]
……見ないで。
[それは、絞り出すような声。 顔面を押さえて、うずくまる]
お願いだから。見ないで。
[我ながら泣きそうな声だった**]
(23) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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―― 時計塔→教会 ―― [青年は、歩きやすい道までくれば人の姿へと変える。 そうして、村の入口にある時計塔へと先に向かえば、抱えていた荷物を降ろした。>>2:152
教会と同じように、少し古びているこの時計塔。てっぺんに登ったことはあっても、今まで中に入ったことはない。気がする。チャールズがいるようなら、中を探検してみてもいいか尋ねたろう。 それから、何か手伝えることがないか、とも。 いないならば、ひとまず荷物だけ置いて、教会へ一度戻る。]
(24) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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―― 教会裏手の墓地 ―― [教会へと戻ってくると、ちらちらと雪が舞う中、墓地に佇んでいる人の姿が見えた。>>4:52 見慣れぬ人。けれど。]
バーニー?
[人の姿は初めてみたかもしれない。 それでも、それがバーナバスだろうとわかるのは、チャールズやドナルドのような匂いがその老人から少し、するからだろう。 普段、お墓参りをしにくる人の邪魔はしないよう、声をかけたりはしないのだけれど。思わず名前を呼びかけてしまった。]
(25) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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>>17 よっしゃ、大成功!!
[カルヴィンが上げた情けない声に、こぶしを掲げて喜ぶ。]
卑怯もなにも、先に奇襲しかけたのはそっちだろー? 敵に背中見せる方が悪い!
[昨日の自分を棚に上げるカルヴィンに、きしし、と笑いながら、反論した。
仕返しだ、とカルヴィンが雪玉を投げつけてくれば、トニーも負けじと応戦する。 手加減なしの、本気の雪合戦。
本当に、楽しい時間だった。 カルヴィンの異変に気づくまでは――]
(26) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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[>>4:61もし、背負子を背負ったウォーレンともすれ違ったようならば。少しだけ、呼び止めたろう。]
ウォーレン!どっか行くの?
[旅に出るとは思っていなかった。 青年が問いかければ、買い出しだと聞けただろうか。]
これ、本当は昨日、 できたときに渡すつもりだったんだけど……。 忘れてた、ごめん。
[そういって彼に差し出したのは、ここ数日付き合ってもらって、作っていたもののうちの一つ。 彼にはすでに見慣れているだろう真鍮製の丸いチャーム。真ん中には金槌が描かれているから、もしかしたら作っている途中で気づかれていたかもしれないけれど。]
ウォーレンのおかげでできたから。 たくさん手伝ってくれて、ありがと!
[青年は嬉しそうにへへっと笑みを零して、お礼を伝えた。]
(27) 2013/11/27(Wed) 01時頃
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―森の湖―
[滑ります、滑ります。 一面の湖は分厚く凍り、女の子が乗っても割れる心配はありませんでした。
滑り方は前回の冬、チャールズに教えてもらいました。足の悪い彼は実際に滑って見せてはくれませんでしたが、それでも教えるのがとてもうまかったのをよくおぼえています。
湖の上には女の子一人でした。澄んだ空気の中、女の子は何も考えずにくるくると滑ります。雪が舞い、風が頬を撫でます。]
(28) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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[ウォーレンを見送り、バーナバスとも少し、何か話したかもしれない。 それから、教会の自室へと向かうと、壁際にある小さな本棚から本を一冊取り出して。大事そうにカバンへとしまって、再び外へでる。
朝から歩き回っていたから、少し眠気を孕んだ眼をこすりながら、青年は、次はソフィアの赤い屋根のお店へと向かった。 ノックをしてから扉をくぐれば、そこにはソフィアのお母さんが出迎えてくれたろう。]
こんにちは! あの、ソフィいるかにゃー?
[彼女は戻ってきていたろうか。 戻っていなければ少し、待たせてもらっただろう。]
(29) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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[真っ白な翼を、いっぱいに広げて。
女の子は静かな冬を踊ります。]
(30) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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クシャミは、くぁと、あくびを一つ。**
2013/11/27(Wed) 01時半頃
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[自宅兼店を出て、向かった先は村の入口。 外の世界へ続く街道には、幾つかの足跡や轍が残っている。 また何人か、冬を乗り切るために街の外へと出かけていったのだろう]
本当に、寂しくなるわねぇ。
[村には、あとどれだけの住人が残っているのだろうか。 ジリヤにとって、『眠る』までの短い期間の事とは言え、やはり言葉を交わす相手が減るのは寂しいものだ。
取り立てて何をするでもなく、街道脇で佇んだまま、ぼんやりと物思いに耽った。 思い返すのは、ソフィアの事。 帰らぬ父をまだ気に掛けたままの様子の彼女を、このまま長い冬に取り残すのは少し胸が痛む。 何か言葉を掛けてあげたいけれど、と思わずにはいられない。 それから、常であればそろそろ眠りについている時期であろうカルヴィン。 あの元気な悪戯っ子の姿を見かけなくなれば、静寂が冬の寒さを一層際立たせるだろう]
(31) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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……そろそろ、私もきちんと『眠る』準備をしなくては、だわ。
[自分に言い聞かせるよう呟いて、雲の切れ間から覗く青空を見上げた。
――そんな風にして時間を過ごしていると、村の方から待ち人の姿が見えてきた。 旅支度をしっかりと済ませ、慣れた様子で道を来るのは、昨晩も顔を合わせたドワーフの老人だ]
こんにちは、ウォーレン。
お見送りに来たのよ。 もしかしたら、貴方が戻ってくる前に私が眠ってしまうかもしれないでしょう?
[昨晩、ピエールの店で今日出かけていくつもりだという話は聞いたけれど、きちんと見送る言葉を掛けていなかった。 彼の方へと歩み寄って、穏やかな挨拶を向ける]
(32) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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[人ほどに短命ではなく、龍族ほど長命でもない。 ドワーフとドリュアスという違いこそあれ、ジリヤにとっては、彼は近しい存在に感じられる数少ない住民だ]
気をつけて行ってらしてね。 旅の安全と無事をお祈りするわ。
[掛ける言葉こそ少ないけれど、そこにめいいっぱい、祈る気持ちを込めた。 きっと、彼には伝わるだろうと思う]
これから一年が、良い冬になりますように。
[少し気が早いかもしれない言葉を添えて、微笑みながら彼を見送った*]
(33) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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―自宅―
ただい……あれ? クシャ来てたんだ?
[しばらく経ってから。家に帰った女の子をクシャミと母親が出迎えてくれました。]
……寒かったから暖まりにお茶でも飲みに来たの…かな? ていうかもし寒いんだったら無理しないほうがいいよ? 昨日も言ったけど秋の寒さとは比べものにならないくらい寒いんだから……。
[言いながら戸棚の茶葉を漁り、アツアツでなくても味のおいしいものを選び、ふたを開けて、お湯を沸かして、茶葉を匙ですくって、盛大に葉を溢したり、それで母親に訝しげに見られたりして、彼にお茶を準備してあげようとします。]
(34) 2013/11/27(Wed) 01時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 01時半頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 01時半頃
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>>23 …カルヴィン?
[突然顔を押さえうずくまったカルヴィンに、慌てて駆け寄る。]
だ、大丈夫か?ゴメンな…
[やはり具合が悪かったのだろうか。 少しやりすぎたかもしれない。
心配そうに近づくトニーに、カルヴィンが絞り出すような、泣きそうな声で訴える。 そして、ようやく異変に気付いた。]
(35) 2013/11/27(Wed) 02時頃
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カルヴィン、その顔…っ!
[鱗で覆われた、カルヴィンの顔。 手では覆いきれないほどに、それは広がっていた。]
え…えっと…
[突然の出来事にどうして良いかわからず、ただ茫然とする。 見ないでと言われたが、目をそらすことが出来なかった。 しばらく口を噤み、ようやく言葉を発する。]
…とりあえず、小屋、入るか?**
(36) 2013/11/27(Wed) 02時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/27(Wed) 02時頃
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-教会-
[バーナバスは、どれだけ長い間墓の前で追憶していただろうか。 愛した女が死出の旅路へ旅立ったあとから、どれほどの時が過ぎたか。 己に『不死』の呪いをかけた、最愛の女性。 婚約はしなかった。したところで、女を苦しめるだけだという考えからだった。 そこにどんな会話があり、経緯があったのかは当人同士しか分からないのだろう。 事情を知るものが口を閉ざした今、それを知りうるものはもういないけれど。]
……ん?
[ピョコピョコとフードから出た特徴的な耳。 フリンフリンと動く、足の間からチラチラと見える尻尾。 老人はこの獣人族の若者を知っていた。]
(37) 2013/11/27(Wed) 05時半頃
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クリス!クリスじゃないか!
[全然違った。もしかしたら青年―――クシャミは不思議そうな顔をしたかもしれない。 流石に老人も呼称に違和感を感じたのか、ちょっと思い直す。]
クシャ…クシャトリア?違うの。 アレックス?もっと違うな… ハクション。あー近い。近いぞ…
[ようやっと脳内で正しい方向に到達したのか、 ぽん、と手を叩き一声。]
クシャミ……クシャミか!思い出したぞぃ! あーいやいや、私がこの姿でお前さんと会ったのは初めてだと思うのだが、良く分かったのー!
(38) 2013/11/27(Wed) 05時半頃
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[墓の前で佇んでいたことがバツが悪かったのだろう、バーナバスはクシャミへ恥ずかしそうに墓石を見せた。]
……昔な、私がまだ若いころじゃ。 この女と一緒に過ごしていたんじゃ。 龍族の私が、じゃぞ? まあ…当然コイツのほうが先に逝っちまったんだが… その時に作ったもんじゃ、流石に墓石はもうボロボロだのぅ……
[老人は、まるで本人の頭を撫でているかのように、優しく、しかし無造作にペタペタと墓石を撫でる。 クシャミはどんな反応をしただろうか。 いずれにせよ、これは過去の話だ。 既に、終わってしまった話だ。]
ところで、お前さん冬はどうするつもりじゃ? 冬眠場所のアテはあるのかいの?
[と、まるで今までの重い雰囲気を振り払うようにクシャミに問う。 その後も世間話が続けばしばらく話しこむだろう。**]
(39) 2013/11/27(Wed) 06時頃
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―― 墓地 ――
クリスじゃにゃーい!
[>>38こちらに気付いたらしいバーナバスが青年の名前を呼ぶが、クしかあっていない。続けていろいろな名前を口にする度おもしろそうに笑いながら違う、おしい!など合いの手を入れて、ようやく正解に辿りつけば軽く拍手を送った。 このやりとりも、老龍と黒猫の間ではよくあることだ。]
うん、バーニーの匂いがしたから!
[すん、と鼻を鳴らして自慢げに腰に手をあてる。]
(40) 2013/11/27(Wed) 12時半頃
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[ウォーレンを見送った後、足を向けたのは昨日もお邪魔したソフィアのお店。 やはり、昨日の事がまだ引っかかったままなのだ。 いつ知人と顔を合わせられなくなるか判らないこの時期だからこそ、きちんと話はしておきたい。 ジリヤになにができるのか、わからないけれど]
こんにちは、お邪魔してもよろしくて?
[赤い屋根のお店の前で足を止め、コンコンと軽くノックした。 店の中へと声を掛けて、返事を待つ間に靴についた雪を落とす]
(41) 2013/11/27(Wed) 15時頃
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[古びた墓がこちらへ見えるようにか、バーナ バスが位置を少しずらした。近寄って、その墓 石をまじまじと眺める。 雨風にさらされ、風化したのか、そこに刻まれ ていたであろう文字はもはや読むことも出来ない。 静かに語るバーナバスの、目深に被った帽子の下辺りをじいと見つめる。]
そのひとは、人間族だったの? ……バーニーの、大切な人?
[口をついてでるのは、聞くまでもないようなそんな質問。ボロボロになっている墓を撫でるその手も、同じだけ、それ以上に歳を取っている。 自分よりも、相手の方が先にいなくなるとわかっていて、それでも一緒にいるというのは、どんな気持ちなのだろう。]
…バーニー。 寂しい?
[いなくなってからもずっと、こうしてそばにいるほど。 そんなひとを失うというのは、一体どれほど辛いだろうか。 考えるとら自分のことでないというのに、ぎゅうと胸の奥が痛くなった。]
(42) 2013/11/27(Wed) 15時半頃
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―― ソフィアのお店 ―― [店の隅に座らせてもらい、ソフィアの母と訪れるお客さんとのやりとりを眺め。 うつらうつらと眠気に負けそうになっていた頃にまた扉が開き、ようやく目当ての人物が帰ってきた。>>34]
ソフィだー。おかえりー。
[前髪の下の眼をこすりながらソフィアにへらっとした笑みを向ける。]
んーん、ちがう、大丈夫だよ。 無理してにゃーい。
[急激なこの眠気も、ソフィアのいう寒さのせいなのかもしれない。 羽をぱたぱたとさせながら、バタバタと慌ただしくお茶をいれる様子を見ながら、くぁとまたあくびと、伸びをして。]
(43) 2013/11/27(Wed) 18時半頃
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