79 This is a MURDER GAME
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仕方ない……? んー。どうみても、楽しそうにやってるとしか思えないけどっ!
[相手がシャベルを振り翳したのを見て、とっさに左腕を上げて防御の姿勢をとろうとして]
しまっ、
[ちりり、と左腕が鈍く痛む。
――やっちゃった。
そうこうしている内に、無抵抗に男のシャベルを左肩で受けてしまった]
――があっ!
[同時に少量の血を吐き出して、衝撃を身体全てで感じ取る。先ほど受けた、メスによる傷口が、さらに広がったような気がした]
――ぐっ!
[だが、それと同時に間合いに入ってきた男の左肩向けて、右手のバールを叩きつけようと]
(10) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
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―――…!!!
[叫びは最早声にはならず、穴の空いた喉から空気が漏れるだけ。赤毛は何度も、俺の首に鋏を突き刺した。体中が小刻みに痙攣を起こし、辺りが血の海に沈むのがわかる。噴出した鮮血に溺れながら、ぼんやりと視線を彷徨わせる。
最後の一撃、一際大きな痛みが襲う。痙攣は止まらない。俺がさっき殺したあの男と同じように、今度は自分自身の身体が不自然に跳ね続けている。
こんなに痛いのに、苦しいのに。まるで歓喜に打ち震えているようにも感じた。
赤毛が再び、口を開く。]
『愉しかったか?』
[その声が、今度ははっきりと聞こえた。
ああ、最高の気分だ。
奴に答えを聞かせてやれないのを残念に思う。
その直後、辛うじて保たれていた視野が、突然真っ暗になった。それから赤毛が立ち上がった気配があり、]
/*
くらんくあーっぷ。
もう、だめね、随所にあいが、あふれて
いきるのが つら(死んでます
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ッぐ……!!
[振り抜いたシャベルを女に当てる事には成功したが、その振り抜いて隙だらけのところをバールで殴られた>>10
目の前の女のどこにそんな力があるのか。 ズンズンという痛み。患部から波紋のように痛みも広がって。
同じような痛みを、以前もどこかで感じたような気がする。 本人の記憶からは何故か消えているけれど、殺された夜、何度も鉄パイプで殴られたあの痛みに近い。
バールを叩き込まれた場所に手をやろうとして、バールの先端が肩に埋まっているのに気付く。
女の手は、まだバールを握っていただろうか? それなら殴り飛ばそうと裏拳を横っ面に目掛けて。 女が既に手を放して間合いをとっていたなら、バールを肩から引き抜いて、後方に投げ捨てただろう。]
……ってぇ。
[じわっと生成りのシャツに血が滲み、そのシミは広がっていく。ドクン、ドクンと患部からまるで音がしているかのように感じる。]
(11) 2012/02/13(Mon) 03時頃
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ノックスは、女の方に意識を移した。**
2012/02/13(Mon) 03時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 04時頃
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[身体に力が入らないし、酷く寒い。 建物の隙間の暗がりに猫のように潜みながら、小さく身を丸めた。]
(12) 2012/02/13(Mon) 07時頃
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/*
ザックさんが可愛い。(「・∀・)「(ぞんびー
しかしすっかりめろめろですね。
可愛らしさにニヨニヨしておこう。によによ。
/*
(*ノノ)(ミラレテタ…
ひゅーがすてきでによによなの。によ。しあわせ。
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[肉を抉る鈍い音が辺りに響いた。]
んふふ、
[崩れた男の表情に、思わず唇から笑みを零す。だが、バールを掴んだままの状態では、一気に放たれた裏拳を避けきることができず、頬にそのまま受けてしまう]
……あがっ!
[その弾みで、右手をバールから離してしまったことに気付いたのは、吹き飛ばされ、地面に倒れ込んだ後だった]
――――痛っ――。
[口の中に、新しい血の味が広がる。頬がへこみ、頬骨が潰れ、右目の下半分の視界を邪魔している。 新しい血の味が、口の中に広がった。どうやら、口の中も切れているらしい。 いつものように、血を道に吐き出し、袖で拭う。 身体を起こそうとするが、僅かとはいえ視界の消失と、今までの出血によって、意識は朦朧としてしまっている。立ちあがるまでは、いかなかった]
(13) 2012/02/13(Mon) 16時頃
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――ん、ぐっ――。ころさ……ないと……。
[唯一視界にはっきりと捕えているのは楽しそうで――優しげな顔。――誰もが持っている、偽りの仮面と同じもの]
――――潰さ、ないと。
[女は、ポケットの中から、手探りで武器を取り出す。かちり、と爪に金属の感触。 取り出したのは一本のメス。自分自身に当たったもの。 それを顔目がけて、――下から突き上げようとした。だが、視界がはっきりしないままの攻撃は、当たったかどうかすら、判別がつかない。もしかしたら別の部位を突いているかもしれない**]
(14) 2012/02/13(Mon) 16時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 16時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 16時頃
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[手首は落ち、眼球は破れ、頭蓋はへこみ。 身体中、いたるところを斬りつけられて。 普通の人間であったなら、とっくに命を落としているだろう。
それでも死なない。
死ねない。]
あ。
……りゃ?
[血だまりのなか、起き上がる。]
(15) 2012/02/13(Mon) 22時頃
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/*
私の死に際そろそろきそうですわー。
[わくわく]
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[糸の縺れた操り人形のごとく。 ふらり、よろりと。]
あ──────
りゃっ!!!
けけっけけ、けっ。
[アイロンを掴んだままの右手を振るう。 寧ろ、アイロンに振り回されているかのように。]
(16) 2012/02/13(Mon) 22時頃
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[めきょり]
ひはっ。
[ごとり]
は、ひゃっ。
[ごすり]
ひひゃ、は、ははは!!!
[音に、感触に、臭いに、酔う。]
(17) 2012/02/13(Mon) 22時頃
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ころしてやる…。
[荒い息を突きながらふらつく足取りで男は歩く。 全身は赤く濡れて、もはや誰の血なのかもわからない] ころ、して、――…。
[身が傾ぎ、壁にぶつかるように崩れ落ちる。 べたりと血糊がコンクリートに染みついた]
……どいつも、こいつも。
[亡霊のように恨みがましく呟きを零しながら、 壁に手を突き立ち上がる]
に く ら し い 。
[指先が何かに触れる。薄汚れた立て看板のようだった。 硬質の其れを、ずるずると引き摺るように運んで行く]
(18) 2012/02/13(Mon) 22時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 22時半頃
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[殴り続けているうちに、目の前のシスターは、いつの間にか動かなくなっていた。 しかし、そんなことにすら気付かない。]
ァはっ。
あかっ。
[なぐる。
なぐるなぐるなぐるなんどなんどんもなんども。]
(19) 2012/02/13(Mon) 22時半頃
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―回想―
嗚呼、そうだよ! はは! 俺があいつを殺してやったんだよ!!
[群衆の中取り押さえられて、男は高らかに哂い声をあげる]
理由? 理由なんざ必要か?
(20) 2012/02/13(Mon) 23時頃
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[群衆の白い目、軽蔑するような眼差しが向けられる。 全てが全て対岸の火事。 遠くで喜劇を嘲笑うような、冷たい瞳の群れ]
こんな筈じゃ。…こんな筈じゃなかったんだ。
[かつては向けられる瞳の全てが、好意的なものだったのに。 小さく零れた声を、聞き届けた者はいない]
死ねよ。…死ねよ。
[くく、とさも楽しそうに、狂ったように喉を鳴らす]
御前らも全員、死んじまえよ!!!
[腐っても元兵卒。 身を捩じり捉えられていた腕を解くと、迷いなく警官に殴りかかる。 けれど、所詮は隻腕のゴロツキ]
(21) 2012/02/13(Mon) 23時頃
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―――――――バンッ。
[銃弾一発で、終わった]
(22) 2012/02/13(Mon) 23時頃
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……う、…ッ。
[痛みを堪えようと歯を食いしばりながら、吹き飛んだ女を見る。
酷い状態だ。 女に手をあげ、顔をへこませ、口からは血が流れている。 あんな状態に自分がしたのだ。]
…ぁがッ、……うぁ゛…。
[急に頭が痛くなり、ぐちゃぐちゃになった妹の顔が脳裏に浮かぶ。]
……は、ははっ。
[今の自分は、何をしているのだろう。 女に向ける顔は、まだ妹が生きていた頃の笑顔>>14]
(23) 2012/02/13(Mon) 23時頃
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―表通り―
――――……からからからから。
[金属の乾いた音を響かせながら、 看板を引き摺りやってきたのは表通り。 人の気配に、声に、匂いに、呼び寄せられるように]
殺してやる。
殺してやる。
殺してやる。
[眼前では、化け物が化け物を殴りつけていた。 もう其れが何者だって構いはしなかった]
(24) 2012/02/13(Mon) 23時頃
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[ゆったりとした動作で重い看板を振りあげると、 力任せに女>>19の背中へ振り下ろした]
(25) 2012/02/13(Mon) 23時頃
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[ボソボソと女が何か言った>>14気がした。 その刹那――。]
うぁぁぁぁぁぁーッ!!!
[突き上げられたメスは、自分の左頬を裂き、眼球の上を滑って行った。 スローモーションのように、目の前をメスを握った女の手が通過していくのが見え、視界の半分が赤に染まったかと思ったら―。
次の瞬間――、左目は開けられなくなっていた。 肩も、頬も、目も…、女から受けた傷は全て左側。 加えて…やはり縄男にぶつけられた薬品は厄介なものだったのだろうか、左腕にも違和感を感じて。
左半身がズクンズクンを痛む。
そんな状況で、妹は左利きだったな…などと思い返していた。]
(26) 2012/02/13(Mon) 23時頃
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―回想―
[生まれた時からずっと傍らにあった自分の分身。 恋愛感情こそ抱いてはいなかったが、特別な存在だった。
誰よりも近く、かけがえのない存在。
そんな彼女は、結婚が決まっていた。]
『あたしはこの家を出るけど、 あたしたち、ずっとずっと一緒よ…。』
[普段自分に荷物持ちをさせたり、あれこれとコキ使ったり。 そんな彼女から思いもよらない言葉をもらい、危うく泣きそうになった記憶がある。]
(27) 2012/02/13(Mon) 23時頃
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『ノックスは右利き、あたしは左利き。 あたしは体が弱い代わりに頭を使うことが得意。 ノックスは勉強は出来ないけど、丈夫な体を持ってる。
あたしたち、二人で補い合ってる気がしない? んふふ、こんな事もう二度と言わないから、…よく聞いて。
ノックスと双子に生まれられてよかった。 これからもずっと、そうだと思う――。
―――ずっと、一緒よ。』
(28) 2012/02/13(Mon) 23時頃
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[結婚式の準備に追われる彼女は、本当に幸せそうだった。 自分も双子の兄として恥ずかしくないよう、結婚式に合わせてスーツを新調したり。
彼女が生涯の中でも一、二を争うほどの輝きを放つだろうその日を、心待ちにしていた。
事件は結婚式の3日前に起きた。
全てがブチ壊された。 婚約はこちらの家から解消を申し入れた。]
『結婚相手の男性もまだ若い。』
[そう言って両親が頭を下げ、聞き入れてもらった。]
(この手で執行出来ない)死刑なんて望まない。 (この手で殺せないのなら)生きて苦しめ。
(だって、俺は妹の分身なんだから…、俺が…。
俺たちはずっと一緒だから。)
(29) 2012/02/13(Mon) 23時頃
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[無意識に、そんな心理が根をはっていた。 そしてニュースや新聞で知る犯罪者、特に殺人犯に対する憎悪が徐々に心を蝕んでいった。
そして鬱屈とした日常の全てがあの夜、人を殺した瞬間に浄化されたような気がした。]
ざまぁみろ。生命を奪われる恐怖を思い知れ。 ざまぁみろ。生命を奪う恐怖を思い知れ。
[けれどどうしたことだろう。 浄化されたハズの憎しみは、本人にとっては無意識のものではあったが、死んでもなお…全てが消えることはなかった。
天国と聞いて、もしかしたら彼女に会えるかもしれないと思った。 …すぐに、有り得ないと自分に言い聞かせたのだけれど。
万が一行けたとしても、妹に合わせる顔が無い。]
(30) 2012/02/13(Mon) 23時頃
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