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【人】 薬売り 芙蓉―隠世への路― (10) 2011/09/16(Fri) 14時半頃 |
【人】 薬売り 芙蓉――人であり、妖であり、 (11) 2011/09/16(Fri) 15時頃 |
【人】 薬売り 芙蓉……行ってきたよ。ちゃあんと、送り届けてきた。 (12) 2011/09/16(Fri) 15時頃 |
だって?
[言葉をなぞって、への字口のひとつ目童女を見つめる。
今にも泣きそうな、けれどそれを必死に我慢している顔。
屈んで、童女が己を見上げなくてもいいように視線を合わせて、ぽそぽそと話される内容に静かに耳を傾けた。]
―――…そう、か。
寂しかったな。
[そっと、頭を撫でる。]
【人】 子守り 日向―青葉村/秋月邸― (13) 2011/09/16(Fri) 17時頃 |
でも……
私は皆ではないと思うなあ。
[穏やかな優しい声で童女に告げる。]
正体……そりゃあ、急に見せられたら驚くヒトが多いだろうが。
本当に仲良くなって、その絆が本物ならば…
―――逃げないよ。
[断言する。]
そも、見た目や姿形で逃げるような相手なぞ、此方から三行半突き付けてやればいい。な?
[だから、傷つく必要はない。
そして、どうか全てのヒトに絶望しないようにと心の中で願う。]
【人】 子守り 日向[お邪魔します、と口の中で呟いて、 (14) 2011/09/16(Fri) 17時頃 |
[己の言葉に大きな瞳が更に大きく見開かれれば。]
はっはっはっ。
[無意味に胸を張ってみせる半妖眼鏡。
一つ目童女の考え込む姿を楽しげに見守る。
やがて、口にされる問い。]
私は、秋月仁右衛門。
それ以上でも以下でもないが。
まぁ 少なくとも"おじさん"ではない。
[ここぞ、とばかりに訂正を試みた。]
メモを貼った。
【人】 子守り 日向 秋、月、仁、……右、衛、門。 (15) 2011/09/16(Fri) 17時頃 |
【人】 子守り 日向[紐解かぬ二冊目の手記を丹念に調べたならば、 (16) 2011/09/16(Fri) 17時頃 |
【人】 子守り 日向[ひとの気配の無い仁右衛門の部屋に、女中は首を傾げていた。 (17) 2011/09/16(Fri) 17時頃 |
――回想:隠世への路――
[歩き始めて
解るも何も、これ一本道じゃないか?
[半分は妖怪―――その為か、誘い道ははっきり見えていて。
掛けられた志乃の言葉
送って差し上げ…あの、だな。志乃君。
[彼女は己が意志を誤解している。けれど。]
――――…はぁ。
[こうなってしまっては訂正するのも憚られて、一方的に話される内容に耳を傾けつつも小さく溜息を零した。]
……そうだなぁ。
向こうは私の知らないことの方が多いのだろうなあ。
ああ、勿論父は捜すつもりだよ。
その時に、色々相談してみようと思っている。
[馴れ初め話が聞きたいと言われれば。]
はは。やはり興味を持っていたのか。
ああ、構わんよ。
私のは――――…参ったな。
[舌を出して無邪気に微笑む志乃に照れたように頭を掻いた。]
――――いや、よく来てくれたも何もだな。
[芙蓉に会えば
驚いたかと問われて、初めて芙蓉が妖なのだという思考に思い至った。
半妖眼鏡にとって、誰が妖であるか等はそれ程重要ではないらしい。]
ああ、そういえば。そうなるのだよなぁ。
[呑気に応えつつ、世間知らずな様子だった屋台での芙蓉を思い出して、心の中でひとり納得する。]
ほうほう、いいところ、なのか。
[一方的に連れて行かれる身としては、そのように言われても複雑なのだが、全く自覚がないらしい志乃と芙蓉を責める気持ちにはなれない。
女子だし。
おそらく、辰次だったりしたら散々だったろう。
後で此方に来るというし、その時に話をしようと今は言葉を呑み込む。]
生きるということは、人、妖関係なく大変なことだと私は思うな。
だから、半妖である、ということは関係ない。
まぁ、私はそれなりに楽しく*生きていたよ*
――回想:了――
─ あやかしの里 ─
────……〜〜〜〜
[ぽんと頭に置かれた手が、暖かい
視線を合わせて話しかけてくれる声が、暖かい。
暖かくて、暖かくて、じんわりとした塊が、
喉をせり上がって目からぽろりと零れて落ちる。
ぽろ、ぽろ、ぽろ。
大きな黒い一つ目から、ぽろぽろと雫が零れて落ちた]
……じゃ、ないかなあ。
あさも、逃げないでくれるかなあ。
おだんご…っ、いっしょに食べなさいねって…
[たまこにおまけをしてもらった、お月見団子。
未だ大事に大事に、手の中に抱えてある。
ぎゅうと目をつぶると、一層ぽろぽろ涙が零れた。
朝に貰った大切な狐のお面は、今も黒髪に括っているけれど]
[お里について、はぐれた鏡写しのもうひとり。
鏡写しではなくなってから、恐れて探しに行けずある。
朝顔が心細い思いをしていないかと気がかりだけれど、
───この姿を嫌われるのは、一層怖い]
…っ、えぐ…っ…
おじさん、じゃ、ないの?
あきづきじんえもんは、おじさんじゃ、ないの?
[鼻をすすり上げて、ぐちゃぐちゃになった顔で、
目の前の眼鏡の”あきづきじんえもん”を見た。
真剣な顔に、ほんの少し、小さな笑みが浮かぶ]
……へんなの。
[おじさんに、以上も以下もないのに。
そんな言葉は、盛大にすすり上げた鼻に紛れて*消えた*]
メモを貼った。
メモを貼った。
うぉ?!
ど、どうした?
頭撫でられるの嫌だったのか?!
[童女の大きな目に雫が溢れだすのを見ればあわわと慌てて。
頭に乗せていた己が手を離そうとする。]
あさ…?
[あの時、一緒に居た子だろうか。]
その子はヒトなのかい?
一緒に此処に来たのかい?
[ぽたり、ぽたりと大粒の滴を零しながらも話される内容に確認を入れる。
双子――ではなかったが、ふたりに出会った時に名前を右から左に流していたからだ。
童女の涙に動揺して、やたら疑問符ばかりになっていることに眼鏡は気付いていない。]
団子……私も食べたいぞ。
[ぽそり。]
あ…ああ。 おじさん じゃないぞ。
あきづきじんえもんは、おじさん じゃない。
あきづきじんえもんは、永遠におにいさん だ。
[しゃくり上げる童女に対して、何を言っているのか。
まるで洗脳のように、繰り返して念を押している。
どさくさに紛れて、変なことも言っている。
きっと恐らく多分、あたふたしている所為なのだろう。]
―――全くもって、へんじゃないぞ?
[童女の顔に笑みが浮かべば、眼鏡の顔も自然と*綻んだ*]
【人】 琴弾き 志乃>>12 (20) 2011/09/16(Fri) 20時頃 |
【人】 薬売り 芙蓉―神社― (21) 2011/09/16(Fri) 21時頃 |
【人】 武家の娘 沙耶 ―手妻小屋― (22) 2011/09/16(Fri) 21時頃 |
【人】 琴弾き 志乃>>21 (24) 2011/09/16(Fri) 21時半頃 |
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