238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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お前、何者なんだ。
[彼女に対する『疑い』も、深まっていく。 あくまで、俺を断罪する心算でありながら。
彼女の『気』は、酷く澱んで見えて。 その『気』は、菖蒲と同質の者に見えて。]
(159) 2015/09/17(Thu) 00時頃
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[多数の障壁を相手にする。 特徴さえ掴んでしまえば、直撃する事は無くなる。 全ての障壁を躱す事は叶わねど。 それでも一人前の意地と根性で、最後の一枚まで捌ききる。
最後の一枚は。]
破ッ!!
[先程よりも強い打撃で、破壊した。 そのままの勢いで、隼のように突っ込み、 彼女に向かって一発喰らわせる。 それがどうなったかに関わらず。 彼は再び高く飛翔して。]
(193) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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――そんな、月並みな答えを期待してる訳じゃ無いんだよ。
[警戒は、解かない。]
あんたこそ、ウチの家のこと、何にも知らないだろ。 『心』と『気』の道を行く、龍山家。 それにして、龍山流拳法の師範代、龍山快流。
……言葉は、態度は、いくらでも繕えるが。 内に潜む『気』は、嘘をつかない。
[ついでにいうと、近くにいる気配にもとっくに気がついていたが。>>91 様子を見るためにひとまずは黙っている事にした。]
(194) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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……あんたの『気』、澱んでんだよ。 俺には、わかるんだ。 [冷たく、言い放つ。
もっと、言うと。 菖蒲よりも冷たく。 菖蒲よりも薄汚い。
それが、あんただ。]
(195) 2015/09/17(Thu) 01時半頃
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[夢現、昏いナカ。
私は唯皆の争いを眺めていたのです。
傍に玉露さんはいたのでしょうか。
いたのなら、少し不安そうに貴女を見たでしょう。
紫電を纏うカイちゃんと。
それに敵意を剥きだす”あなた”
――それに割って入った一陣の風。
彼らを見ながら、願うのです。
どうか、死なないで、と*]
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[秋津の思わぬ援護に、思わず驚きの表情を見せる。 その援護も有りながら、躱していったが……]
く、数が多すぎ……
――うぁああ!! [盾の一個が、自身を貫き。 俺は、落下し、地面に叩きつけられた……]
(218) 2015/09/17(Thu) 14時頃
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[……十数秒後。 むくり、と立ち上がる。 腹、脚、そこら中血まみれで。 もはや戦える状態では無いのは分かってて。 ゆらり、と左手を差し出す。]
……悪ぃな、お前。 お前、これが、欲しいんだろ? あんたの正体が、何にしても。
[『味方』ならば、護るために。 『仲間』ならば、集めるために。 最後まで戦う道も、考えたが。
そのような事を口走ってしまうのは、菖蒲のいない今。心に穴が開いたからか。]
だが……。
(219) 2015/09/17(Thu) 14時頃
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ただでやるわけには、いかねぇ。 駄賃は頂こうか、仰代麗亞。
[桃色の龍の聖痕が、異様に眩しく光り、 快流の体も、桃色のオーラに包まれる。 先程の『気』とは明らかに違うのが、見て取れるだろう。
それは――龍山家門外不出の、禁術**]
(220) 2015/09/17(Thu) 14時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 14時頃
カイルは、エフにも、遺言。残したかったな。
2015/09/17(Thu) 14時頃
[ここは、どこなのかしら。気が付けば宙に浮かんだような空間。
死後の、待合室というものなのかしら。
ここが地の下とも、空の上ともわからない。
聞き覚えのある声に名前を呼ばれ、驚いて振り向くと]
アヤメちゃん?
どうして、ここに…
[自分で死後の待合室のようだ、と思ったことを思い出す]
[私と同じく12柱に幼馴染の当主がいる、素直で可愛い女の子。
一人きり残ってしまった紫藤の当主。この子も]
アヤメちゃんも、死んでしまったのね。
私もよ。
…ゆっくりしましょう。きっと、長く待たされることになるわ。
[彼女がどうして死んでしまったのかは気になるけど、それを話すかは彼女に任せよう**]
――玉露さんも、やっぱり。
[ゆっくりしましょうと、優しく告げられる声に
私はほろりと涙を零したのです。]
わた、し。
わたし、知ってた。
史夏さんもいってた、けど。
当主同士じゃどんなに想っても。
どんなに願っても。思いが通じる事はないって。
――それに、カイちゃんがいつか。
世界が定めた掟で殺されるのが怖くて。
[思いが届かぬのならせめて。
貴方が傷つかぬ世界にしたかった、唯それだけだった。]
巻き込んで、ごめんなさい……
わたし、は。
[しゃくりあげつつ、私は彼女に告げるのです。
門を開こうとしたこと。そして――
恋してはいけない人に、恋をしたことを。*]
[天まで轟く龍の咆哮。
対峙するは永久ともいえる時間を生きた”聖痕(ひと)”
風の乙女の助力はあろうが、
先程まで紫電を浴びた身は聊か不利なのはいなめぬか]
――私の声が、届かぬのなら。
私の思いだけでも――
[祈るは唯彼の無事。
聖痕(わたし)の力(こころ)は、貴方と共に
声を聴く第三者の存在は知らねど
私は唯、祈るのです*]
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[紫電の力と、気の力。 この2つが合わさり、桃色のオーラが形作られていく。 そして、生み出されたものは……]
グアアアアアア!!! [そう、この禁術……『龍王召喚』。 自身が、桃色の龍になること。 そしてそれは、龍山家を守護する龍王を呼び出す事であった。 荘厳とした佇まい。そして、その咆哮が響き渡る。]
(237) 2015/09/17(Thu) 19時半頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 19時半頃
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[透明な盾を、こともなげに爪で割り、 ゆうゆうと空へと上がっていく。]
……仰代の者、秋津の者よ。 お初にお目にかかる。
[そして、龍王は、その口を開いた。]
儂は……龍王。 龍山家を守護する者ぞ。
(251) 2015/09/17(Thu) 20時半頃
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ああ、悲しや。
[目を閉じて、憂う表情を見せる。]
12の柱が争い、傷つけ合う。 龍山の者も、死を覚悟して渡り合う。
それは、なんとも悲しき事よ。
[そして、彼は知っていた。 『見守る存在』でしかない彼だが。 全てを見守っていたのだった。]
(252) 2015/09/17(Thu) 20時半頃
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仰代の者よ。 天界の扉については、儂が口を出す事では無い。 じゃが、見過ごせぬのは。 龍山快流に罪をなすりつけ、自らの所業を認めぬ不遜な態度。
[そう言うと、龍王は目を細めた。]
とぼけても無駄じゃよ。 儂には全てお見通しであるが故。
例え神が許そうと。 儂は貴様を、金輪際許しはせぬ。 儂は。たとえ快流が死しても、快流の味方じゃ……!
(253) 2015/09/17(Thu) 20時半頃
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[仰代の、全ての言葉を聞いた後。
龍王は一気に近づき。
装飾の盾を粉々に割り。
爪を彼女の首につきたて。
そこに、漆黒の刻印を結びつけた。]
(271) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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[快流は、知っていた。 こんな事をやってしまえば、死んでしまうという事も。
傷まみれの体で、ぼろぼろになりながらも。 それでもこの技を使ったのは。]
儂は、この地では戦う力を持たぬ。 そして、快流もまもなく死ぬじゃろう。
しかし、それが快流の思い。 おぬしに一矢報いらんとする、その心。
[そう、禁術を使ってでも、彼女に一矢報いろうとしたのだった。]
(272) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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その刻印が、おぬしの力を灼いていく。 おぬし以外の者が味わった屈辱を。 快流が味わった、痛みと苦しみを。
今度はおぬしが味わう番じゃ。
[龍王は全て見ていたのだ。 彼女が雨を降らした事を。]
(273) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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……それでは、こやつは貰い受ける。 天界の門が開くかどうかにも興味は無い。 聖痕も好きにするがいい。
じゃが……。
その天界の扉が開いた時。 覚悟するのじゃな。
[そう告げると、龍王は再びオーラとなって消えていく。 そして、残ったところには。 聖痕を模した2枚の皮膚だけが、そこにあった。]
(274) 2015/09/17(Thu) 21時頃
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截拳道 カイルは、メモを貼った。
2015/09/17(Thu) 21時頃
―――ああ、カイちゃん……!!
[ほろり、と零れ落ちる涙。
知ってしまったその死は、
私を打ち砕きがくりと膝をつく。
玉露さんはそんな私をどう思ったろう。
お前が裏切ったせいだと言ったか、それとも。
私はほろほろと涙を零し、
彼の命の燈火が消えるのを、唯見ているしかなかったのです]
もちろんよ、イツキ。
私の力、使ってちょうだい
[貴方が正しいひとなことは、私が1番知っているわ。少しでもいい。届け
とイツキに宿る蝶野の聖痕へと祈る**]
確かに。私とあなたは志を同じくしたけれど。
でも私、――”あなた”には使ってほしくないの。
私の心は、カイちゃんにしか、あげたくない。
[ぽろり。零れる涙はおちてきえる]
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