人狼議事


280 【半突発】茨姫の眠る町で

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【人】 ビール配り フローラ

―偃月亭―

ただいまー!

[少女は裏口から戻ると、軽くワンピースを払ってから手を洗い、エプロンを身に付ける。
抜けていた穴を埋めるよう、働いてくれたジェレミーに近付いていくと]

ジェレミーさん、お蔭で最初から見られたよ。
ありがとう。

[ステージについて色々と語りたいところだが、今は仕事に専念しよう。
空は夕方から夜闇へ。
月や星が空に、地上ではランプの灯りが煌めき始める。*]

(116) 蒼生 2018/08/16(Thu) 21時頃

【人】 ビール配り フローラ

―翌日・偃月亭 ―

[祭りが終わり、日常に戻る。
けれど、今年は大きな変化を迎えていた。
城の変化に少女が気付いたのは、一夜明けてから。
近くの店主が教えてくれてだった。

城を覆っていた茨は見事に消えた姿を、ぽかんと口を開けて眺めていたが、
思い出したのは、ルーカスとの話。
呪いが解ければ、姫君がどんな人か分かるかもしれない――と。

もしや、本当に呪いが解けたというのだろうか。
胸が期待と好奇心で高鳴るのを感じながらも、掃除を済ませた。]

(122) 蒼生 2018/08/16(Thu) 21時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[>>111掃除を終えて、二階で洗濯物を干していると
聞こえてきたのは、ジェレミーの声。
彼の仕事は今日で終わり、と父より聞いている。

少女がステージを見終えて帰った時には店は営業中。
>>120また明日も来る、という彼にその場では頷いた。
祭り当日という事もあって店は盛況で、四人で何とか回し終える事が出来たのだった。]

はぁい。

[応じる声は、少しばかり普段の張りがなかった。
今日でお別れなのだろうか。
そう思うと惜しくて。]

(123) 蒼生 2018/08/16(Thu) 21時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[やがて、少女と父親がジェレミーを出迎える。
兄は近くに用事で出掛けていた。]

ジェレミーさん、昨日はゆっくり休めた?
本当にお疲れ様。
とっても助かっちゃった。

[そう告げる少女の顔に浮かぶ笑みは、少しばかり陰を滲ませる。*]

(124) 蒼生 2018/08/16(Thu) 21時半頃

【人】 ビール配り フローラ

[>>125沈んだ顔を見せれば、宥めるように父親に肩を叩かれた。]

そっか、それなら良かった。

[眠れた、というのにはほっとしたように応じて。
けれど続いた言葉に目を丸くした。]

……え、
それ、本当っ?

[問いかけながら、思わず身を乗り出す少女の瞳は輝いていた。
クッキーやパンでも買ってやる、という言葉ではなく、
また来年も、という言葉の方に反応して。

一所に留まる人ではないのだろうが、またいつか来て欲しいと言おうと思っていた。
その時には目一杯ご馳走するから、と。
細いものでもいいから、縁を繋ぐ言葉を紡ごうと。]

(131) 蒼生 2018/08/16(Thu) 22時半頃

【人】 ビール配り フローラ

ジェレミーさんが来てくれたら、すごく、すっごく嬉しい!
お父さんも、お兄ちゃんもそうだと思う。
あ、あの、でも、無理はしないでね…?

[ね、と確かめるように父親の顔を窺えば、彼は静かに頷いた。
ジェレミーが望まぬ事を強いたくはないのだと。
けれど、と少女はそっと胸元を抑える。]

ジェレミーさんが来たいと思った時に、また来てくれたらいいなって思ってたの。

お手伝いじゃなくっても、いつでも遊びに来てね。
私、料理の腕を磨いておくから。

[縁を繋げていく事が出来たら嬉しい、と。
そう言って、微笑んだ。*]

(132) 蒼生 2018/08/16(Thu) 22時半頃

【人】 ビール配り フローラ

気になる事?

[>>136照れくさそうな応えには、少女は緩く首を捻る。
気の合う知り合いでも出来たのだろうか。
或いは、祭りや、この店を気に入ってくれたのだろうか。
――何にせよ、また、と思って貰えたのは素直に嬉しかった。]

任せておいて。
ジェレミーさんを驚かせるくらい、美味しい料理でお出迎えするんだから。
楽しみにしてるね。

[ゆるい微笑みに、少女は胸を張ってみせた。
そうして父と共に彼と握手を交わす。
何とか間に合った兄は餞別にと、保存のきく腸詰肉とパンをジェレミーに渡した。

見送る時には、弾けんばかりの笑顔で手を振った。
再会するその時を、楽しみに。*]

(139) 蒼生 2018/08/16(Thu) 23時頃

【人】 ビール配り フローラ

―いつかの未来―

[>>130可愛らしい部屋にお呼ばれした少女はいつもより少しだけお洒落をしてきた。
ローズピンクに薔薇の刺繍が施されたワンピースに身を包み。
ミートボールのクリーム煮を鍋一杯に作って差し入れて。

――今日はフェルゼに作って貰った蝋燭に火を灯す日。
真白の蝋燭にはポーチュラカの花が散らされ、
波か、フリルを思わせる装飾、翼を思わせるオブジェの添えられた作品はとても美しかった。
>>129見せて貰った時には思わず溜め息をついてしまったものだ。


月明かりだけが照らす部屋で、期待と緊張を胸に蝋燭を囲む。
蝋燭に灯された火がほわりと周囲を照らし、見つめる少女の顔を浮かび上がらせた。

白い蝋が溶け出して、甘く、けれど何処か大人びた香りが鼻腔を擽れば、少女は思わず頬を緩めた。
一人の職人が作った作品を愛でる、とても贅沢な時間を
幼い頃からの友人と新しい友人と共に分かち合う。
――抱えていたい思い出が、また一つ。**]

(142) 蒼生 2018/08/16(Thu) 23時頃

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