人狼議事


126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜

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[彼女の、相棒の名はセシル。









                ――……私の、名だ。]


[それから彼女は、残された私のローブを羽織り
 何事もなかったように、魔法使いを続けた。

 あれから何年が経ったか。
 私は彼女の右腕の中で、彼女を見守っていた。]


[――……妙に、昔のことを思い出す。
 彼女の魂がその體から離れ
 私も、彼女の右腕から離れたからだろうか。

 彼女の魂は既にヴェラの右腕に宿っているのだろう。
 ならば、私も其処へ行くのだ。

 私がまだ其処に居なかったのは、
 彼女への執着のようなっものだ。

 しかし、彼女の身体が霧散した今、
 私も其処へ行く。

 それは魔法使いの理だからではなく。]


[彼女がイアンの攻撃を受け、
 魔法使いの生贄になることを願った理由。
 それは――彼女自身が語るはずだ。
 彼女の言葉で。

 代わりに、私は少し眠ることにしよう。
 彼女の魂の傍で。*]


【人】 歌い手 コリーン

[背後の森へと、姿を消したソフィア。>>50
ヤニクを傷つけた事に、酷く苛立ちを感じながらも。]

 ……とにかく、雨の当たらない所に移動しましょう。
 こんな所に居たら、死んじゃう。

[そう言って、ヤニクの腕を肩にかけ、自身の腕を彼の腰に回して支えようと。]

 貴方は、隠れて休んでいるといいわ。
 私は、アイツを探しに行く。

[そう言っても、彼がそれを望まないならば。
彼の意思を尊重するだろうけど。]

(56) 2013/06/20(Thu) 00時半頃

メモを貼った。


[―何やってんだよ。
下級の魔物なんか放っておけばいい。
あんたは一人なのに。

ホレーショーが戦闘中に、自分達の躯に群がろうとする魔物を追い払っているのに気付く。
目の前の戦いに集中しろとも、ヴェラを逃がしてやれとも、自分は言えなかった。]

あ…っ…。

[ホレーショーの鉤爪はヴェラの足に食い込んでしかと捉え、彼の身体を地面に叩きつける。
直接触れる事で魔物の纏う冷気は、人の姿のヴェラに伝わっているだろう。
感覚は繋がっていないから、それがどれ程のものかは分からないが。

やがて氷纏う尾がヴェラに振り下ろされ、突き出した左手で防ぎきれずに彼の胸に至れば。
既に肉体を失って感じない筈の胸の痛みに顔を歪めた。]


【人】 歌い手 コリーン

[ねぇ。ホレーショー。
私は、貴方を『対象』の疑いから外した事はないの。
そうであって欲しくないと、願ってはいたけれど。]

[『ツェリさんが対象じゃない保証はないけど。
それでも心配だと思うなら。
力になれると……なりたいと思うのなら』]

[それは、いつかソフィアに言った言葉>>2:79
……本当はね。私自身の事だったのよ。]

[私は、貴方が『対象』だったとしても――……。]

(59) 2013/06/20(Thu) 00時半頃

メモを貼った。


―当たり前だろ。
俺はずっとあの人達の背を追いかけてたんだから。

[応じる言葉は、少しだけ誇らしげに。

ホレーショーとヴェラの消耗の差は激しい。
けれど傷ついた彼にもうやめろとも望めない。
―例えこの声が聞こえたとしても聞かないだろう。それは彼の矜持に関わる事だから。

ヴェラは、かつて自分を片腕と呼んでくれた男は、気高く強い。
どれ程傷ついても闘志を失わないその姿は、自分が追おうと決めた背から少しも変わっていなかった。]

……。

[―けれど、それが今は胸の痛みを増す。**]


メモを貼った。


【人】 歌い手 コリーン

 ばぁか。置いて行けるわけないでしょ。
 ……ていうか、重いんだけど。
 ちょっと、ダイエットでもしときなさいよね。

[わざと憎まれ口を言って、緩く笑う。
傷だらけの私が、男性の体重を支えているのだから、当たり前だ。]

[廃屋に着けば、インナーの下の方をぴりぴり裂く。
さすがに、スカートの長さが、そろそろ危険だと思って。
それで、鎖骨まで断ち切られたヤニクの肩口を縛り、左目にも布をあてて。]

 貴方、回復魔法でも覚えなさいよ。
 私の服が、足りなくなるから。

[などと冗談を言って、廃屋を出ようと立ち上がった。]

(68) 2013/06/20(Thu) 01時半頃

【人】 歌い手 コリーン

 死ぬんじゃないわよ。

 ……行ってきます。

[そう言って、廃屋の外へ駆け出した。**]

(72) 2013/06/20(Thu) 02時頃

歌い手 コリーンは、メモを貼った。

2013/06/20(Thu) 02時頃


[―早く消えてしまえ。

未だ地面に横たわった自分の躯を見つめる。
それで魔物の意識が逸れなくなればいい、と思いながら。

ツェツィーリヤの肉体が霧散し、風に舞うローブ。
それと同時に、場は動く。

供物である毛皮を手放し、前のめりに倒れ込んだヴェラ。
無言で彼に近付いていくホレーショー。

―魔物の鉤爪が、ヴェラへと向かう。]

 ―…っ。

[その結末を知りたくない、とでもいうようにイアンの躯は崩れる。
魔に落ちた所為か、うっすらと紅に染まった砂は風に煽られ霧散した。
其処に「死神の指先」と「鉤爪の破片」、ペンダントを残して。**]


メモを貼った。


【人】 歌い手 コリーン

[降り注ぐ赤い雨は、皮膚を伝い、傷から溢れる赤い血を混ぜて流れていく。]

[私は、この雨が、この村が、嫌いだ。]

[私は、『聖杯』が、嫌いだ。]
 
 だって、貴女の願いは、叶ってないじゃない。

[以前調べた、この村の伝説が事実ならば。]

[『止まない雨を』。
確かにその願いは叶ったのかもしれない。でも。]

(76) 2013/06/20(Thu) 19時頃

【人】 歌い手 コリーン

 貴女は、本当は。
 貴女にとって何より大切な、『村の人達の幸せ』を。
 『村の人達の未来』を、願っていたんでしょ?

[自分の命を捧げる程の願いは、雨に流れる。]

[私は、『聖杯』が、嫌いだ。
きっと、本当の幸せは得られないから。
きっと、本当の願いは叶わないから。
きっと、悲しみを生むから。
言葉通りに願いを叶えた『聖杯』に悪意を感じるのは、エゴかもしれないけれど。]

(77) 2013/06/20(Thu) 19時頃

【人】 歌い手 コリーン

[赤い雨は瞼に落ちて、頬を流れて、落ちていく。]

[『雨を受けるのが聖杯なら。
受けた水は、毒水にでも変わってそうだわ』
――……それは、いつか言った言葉。>>0:103]

[人の涙を受けるのが、『聖杯』なら。
きっと、本当の幸せは得られない。]

[それでも、求めてしまう。願ってしまう。
私だって――……。]

[だから私は、『聖杯』が、大嫌いだ。]

(78) 2013/06/20(Thu) 19時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[身体を打つ雨。止まない雨。冷たい雨。
泣いているのは、雨に消えた村人か、血を流す女か。それとも。

――……ねぇ。貴方なの? ホレーショー。**]

(79) 2013/06/20(Thu) 19時半頃

【人】 歌い手 コリーン

― 回想・廃屋 ―

[ヤニクの言葉>>75に、目を丸くして。]

 ばぁか。100万年早いわよ。
 悔しかったら、早く元気になりなさい。

[などと冗談を言いながら、軽口を聞けた事に少し安堵して。
緩く笑みを浮かべ。]

[そうして、廃屋を後にした。→>>72]

(80) 2013/06/20(Thu) 19時半頃

【人】 歌い手 コリーン

[雨を跳ね上げながら、走る。

どこに居るかなんて、分からないから。
先程村に訪れた、夜明けの光>>3:110
その光源の方へと、向かって。]

[そこで見た光景は、振り下ろされた鉤爪と。
そちらへ右手を翳す、ヴェラの姿。>>87]

(88) 2013/06/20(Thu) 20時半頃

【人】 歌い手 コリーン

 だめぇぇええッッ!!!

[走りながら、思う。]

[氷蜥蜴が、ホレーショーじゃなかったら?
――……でも、もしもそうだったら、取り返しがつかないよ。]

[もしホレーショーでも。
私とヤニクを、殺そうとしたのよ?]

[――……それでも、嫌なの。]

(89) 2013/06/20(Thu) 21時頃

【人】 歌い手 コリーン

[私は咄嗟に、氷蜥蜴を背にする様に、右手を翳すヴェラの前に身体を滑り込ませた。
私が、氷蜥蜴に殺されるだろうか。
私が、生贄にされるだろうか。

――……それでも、足が止まらなかったの。**]

(90) 2013/06/20(Thu) 21時頃

歌い手 コリーンは、メモを貼った。

2013/06/20(Thu) 21時頃


―     ―
[ツェツィーリヤは其処にいた。

 彼女が覚えているのは、
 魔物と化したイアンの武器を受けたこと。
 其れから先は、千切れたように曖昧だ。]

 ……嗚呼。
 私は……。

[千切れたような記憶を手繰り寄せ
 ツェツィーリヤは、ヴェラの右腕に居ると知る。
 傍にいる気配を探ろうとすれば、
 其処に感じる気配は、イアンの物。

 イアンもまた、同じように生贄にされたのだと知れば
 彼女の魂は悲しげに揺れる。]


メモを貼った。


メモを貼った。


 ―ヴェラさん…っ?

[地に伏したヴェラが、右手を氷を纏う蜥蜴に向ける。

自己を生贄とした術は知識としては知っているが、使用したことも目にした事もない。
だから右手に向けられた彼の声が、何を意図してのものであるかは分からず。

けれどそれまで静かだったツェツィーリヤの声が聞こえれば、其方に意識は映った。]

 …ツェツィーリヤさん。

[途方もない願いの為に、ヴェスパタインと同じく、自分が瀕死に追いやった魂。
名前を紡いだだけで、それ以上は何も言えない。]


歌い手 コリーンは、メモを貼った。

2013/06/20(Thu) 22時半頃


…っ。
何してんだよ、ホレーショーさん…!

[彼の心中が分からない故に、コリーンの乱入が予想外だったのか、という考えに至った。

彼らを置いて走り去るホレーショーに、声を投げかける。]


[ツェツィーリヤはその名を呼ばれ、微笑む。]

 ……貴方も、此方にいらしたのですね。

[それは、感情を隠すことを止めた彼女の
 何処か寂しげな笑み。]


【人】 歌い手 コリーン

[背を裂かれるはずの鉤爪は、届かないまま。>>91
ヴェラの後ろ、イアンの遺骸が雨に霧散するのが見えた。]

[氷蜥蜴は、再び私の前から姿を消して。>>92]

 ヴェラさん。ごめんなさい。
 
 あの魔物、ホレーショーかもしれないの。
 もしも、そうなら。
 《生贄》、に……。

[しないで。と、小さく呟くのは。
『傷つけないで』ではなく、《生贄》というのは。
……その対の意味に、気付くでしょうか。]

(96) 2013/06/20(Thu) 23時頃

 ……うん。

[ツェツィーリヤは微笑んでいる。

けれど、それは自分が何度か目にしたそれとは違い、何処か寂しそうだと感じた。]

 ……。
 …ごめんな、さい。

[震える声でやっと紡いだのは、謝罪の言葉。]


[生と死の狭間を漂っていた時に聞こえていた魔物の声は、
 今もまだツェツィーリヤに聞こえている。

 それは、魔法使いの右腕が
 魔物に近いものであるからなのだろうか。
 或いは、他に理由があるのかもしれない。

 聞こえた氷蜥蜴の声に
 何処か言い訳のような響きを感じていた。]


【人】 歌い手 コリーン

[『詫びて撫でろ』>>94
その言葉が聞こえるわけでは、なかったけれど。
向き合っているその顔が、優しい顔に、見えて。]

 ごめんなさい。ごめんなさい……。

[ぼろぼろと零れる涙が、止まらない。
雨が降っていて、良かったと思った。]

(98) 2013/06/20(Thu) 23時頃

[短い沈黙の後にイアンが紡いだ声は震えていて。]

 ……何を、
 謝るのでしょうか?

[返す言葉は、あの時と同じ言葉。]


【人】 歌い手 コリーン

 イア『ン』?

[持ち上げられた右手、両手で受け止めて。>>97]

 無理しないで……。
 今、雨を凌げる所に、運ぶから……。

[そう言って、彼をおんぶして運ぼうと。
ヴェラは小柄で、身長も自分の方が少し高い位だし。] 

(100) 2013/06/20(Thu) 23時半頃

【人】 歌い手 コリーン

 やだ。やだよ。ヴェラさん。
 やだぁ……。

[涙が溢れて、止まらない。]

 私、力持ちだから、なんて事ないのよ。
 だから、乗ってよ。

 やだ。頼まれない。
 だから、頑張ってよ。

(103) 2013/06/20(Thu) 23時半頃

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