60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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…ぁ…、 でも――…ん、ぅ…
[咎めの言葉にひくりと震えるとセピアを揺らして。 続けようとする言葉は許されず、舌を絡めとられてしまえば 上に、下に与えられる快楽を声で逃すこともできない。]
っふ…ん、んぅ、ん、ん――…!!
[声にならない分がくがくと身を震わせ 深い口付けにこくりと反らした喉が鳴る。 疼きを感じれば己を律して祈りを唱えてきた。 自らも多くは触れたことのない下肢、 巧みに触れられれば昇りつめるのはあっという間で きつく眉根を寄せて、絡み合う舌が強張って。]
(123) 2011/08/09(Tue) 20時頃
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[唇が微かに触れ合うかどうかで、ふっと顔を背け目を伏せた。]
…好きな人が、居たんだ。
[ぽつりと零れるのは、
深い傷の奥底に、それでも捨て切れずに抱えていた思い。]
周りとは何処か違う輝きを持っていて、ぶっきらぼうで何処か危うくて…でもなんだかほっとけなくてさ…。
悪い噂もあったけど、そんなの…信じないようにしてた。
…手紙貰ったんだ。とても嬉しかった。
中庭の、薔薇の木の下で…って。
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っふ――…ぁ…
[脳裏は香に侵され、耳は水音に冒され、 銀の糸引きながら漸く呼吸を許された唇からは 甘い声、離れ行く気配を名残惜しむ響きのようで。 達した余韻に息を荒がせ見せ付けられる精に濡れた手と 下肢に感じる濡れた下着の感触には粗相をしてしまったような錯覚に羞恥に潤んだセピアを歪ませる。]
……あ? 何…其処…は…?
[男同士のやり方など知らない、 触れられる新たな場所は自分でも触れたことがなく 困惑の声をあげて。窄まりを解されていく違和感に 眉を寄せたがぬちりと其処を開こうとする濡れた感触に セピアの瞳を見開いて、かくりと身をくの字に折った。]
あ―――……っ、ぁ……!?
[一際高く上がった声は部屋の外にも漏れたかもしれず]
(136) 2011/08/09(Tue) 21時頃
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テッド……
きみが、すきだよ。
そばにいたい。
あいたい、よ……
[白き魂の願いすら、薔薇は糧とするのだろう]
[けれどそれを知る由も無く]
[幸せな夢に溺れたまま]
ピッパは、扉を鳴らす音には気付くことができていない。*
2011/08/09(Tue) 21時頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/08/09(Tue) 21時頃
[無数の薔薇に囲まれて]
[伸びる蔦は四肢に絡む]
[肌を伝うその感触が脳を溶かし]
[眠りの中、甘い陵辱に狂い続ける*]
…どうして、来てくれなかったんだろう。
俺の事なんか、なんとも思ってなかったのかな?
勝手に思い込んでのぼせ上がってた俺が馬鹿だったんだよね?
きっと…ホイホイ騙されて来ちゃった俺を、どっかで嘲笑ってたんだよね。
俺ってば…ホント馬鹿……。
[眉下げた、情けない泣き笑い。
思いは絶望に変わり、薔薇の毒に囚われてドス黒くそまってしまった。
その傷ついた心はきっと、さらなる花を咲かせる養分に…]
[触れ損ねた唇に、急に我に返る。
息を詰めて話を聞く。
とても、心に痛い話、これが先輩の抱えていたもの]
でも、先輩はもう一人ぼっちじゃないんですよ。
[一人ぼっちじゃない、そう呼んでくれる腕の中に身を預けて…]
…狡いよな。
優しくしてくれるからって、こうやって縋っちゃったりとかして…
きっと、甘えられるってわかったから、いいように利用してるだけ。
…それでも、いいの?
心地いいからって頼っちゃうとか…かっこ悪いなぁ…ほんと。
[なんだかとても、自分が情けなく思えた。]
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あぁ、あ…や、ぁ…っ あ、そん、ぁ、そん、な…
[ひっきりなしにあがる嬌声は何をされているのかも 正確にはもうわかっていないのだろう。 先程咎められた所為なのか拒みの言葉を発することはなく、 別の生き物が探り回るかのような舌の動きに 子供がするようにシーツに埋めた首を厭々と緩く横に振って。 強く吸われればびくびくと腰を跳ねさせ、 一度は達した中心がまた熱を宿して緩くたち上がる。]
(154) 2011/08/09(Tue) 22時頃
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[その後宛がわれたのは舌でもなく、もっと熱い――]
……ぁ…
[入り込んでくる灼熱に腰を震わせて。]
うぁ、ああっ、あぁ―――
[ガリ、とシーツに強く爪を立ててあがるのは悲鳴。 初めて受け入れる場所、十分に解されていたとして 痛みを感じないはずがなく、]
あ―――っ、……ぁ、
[引き裂かれたかのような痛みに 入ってくるものを強く締め付ける。]
(157) 2011/08/09(Tue) 22時頃
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[幾度か言われるままに呼吸を繰り返し、 ヘクターが入ってきたのはその直後だろうか、 サイモンでもジョージでもない声が 聞こえてると力抜けかけていた身を強張らせたが、 耳元で囁かれる声に再び力は抜けていく。]
―――…ぁ、あ
[教えのとおり、セピアに映るのはサイモンだけで。 打ち付けられ教えられていく禁忌の交わりに、 再び触れられ扱かれていく熱の中心に、]
……っぁ、あ あ、そこ…ん、ぁ、
[打ち付けられる度に大きく体を震わせ堕ちていく。 裡のある箇所に当たるとがくがくと腰を震わせ 背筋を這う快楽に零れる言葉は強請るような甘さで。]
(162) 2011/08/09(Tue) 22時半頃
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別に、先輩に甘えられるなら俺は嬉しいですし。
俺なんか利用できるならどんどん使って欲しいし。
ましてや、頼られるなんて。
[さらりと髪を撫で、手の中で遊ばせる]
ああ。なら交換条件、出しましょうか?
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ひぁ――ぁ、ん、そう…そこ…っあ、
[強請る言葉のままに穿つものが押し付けられると 淡い髪を揺らして小さく頷いて。 前と後ろ、どちらからも与えられる強い快楽に 甘い嬌声を上げ続ける唇からは拭いきれぬ唾液が零れ]
ぁ、中…?あ、ぁ、あ ゃ、出…―――っ
[囁かれる意味を直ぐには理解できず反芻すれば 中へと注がれていく熱さに腰を幾度も痙攣させて。 裡が注ぐサイモンのものをきゅうきゅうと締め付け 強く扱かれ続けていた中心からは二度目の精が溢れた。]
(173) 2011/08/09(Tue) 23時頃
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…交換条件?
[その言葉に瞬き、ディーンの瞳をじっと見る。
痛い思いをしすぎてきて臆病になった魂は、不安そうに揺らいだ。]
俺を、ぎゅっと抱きしめて下さい。
それが交換条件です。
[悪戯を達成した子供の顔でにやりとしてみせる]
…え、
[出された交換条件は、あまりに予想外で。
思わず両目を見開いたまま暫くぽかんとしていた。]
こ…こう……か?
[虚を突かれたせいか、姿はいつの間にか普段通りの猫背気味の長身。
おずおずと長い腕を背中へと回す。
肩へそっと顔を埋めて、しっかりと身を抱き寄せれば、
胸郭越しに伝わる鼓動は、戸惑いと高揚と羞恥とを掻き混ぜたような、動揺のリズム。]
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――…は、…は……ぁ、…あ…? あ……ッ、また…ぁっ
[射精後の余韻に弛緩した体、再び力取り戻す熱に 体勢変えられ裡をかき混ぜられると濡れたセピアを開いて 達したばかりで敏感になっている身をひくひくと震わせ]
―――…ぁ、
[囁かれる言の葉、惚けたセピアは蛇の思惑になど気付かずに。]
(191) 2011/08/10(Wed) 00時頃
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……欲し、い…、ん…サイモ… おまえ…の…が…
[紡げばどうなるのかを冷静に考える思考は既に蕩け 教えられた通りに、甘く濡れた唇が禁忌の言葉を辿った。]
(192) 2011/08/10(Wed) 00時頃
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[自分で言い出したことではあるけれども。
実際されるのは、とても恥ずかしくて何を言えば良いのか]
…………。ヴェス先輩、好きです。
[小さい相手を抱くのとは違う、ちゃんと先輩の体温で。
どきどきと、いつもより早い心音と伝わる鼓動が混じってひとつに]
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/08/10(Wed) 00時頃
[温もりも、呼吸も、心音も、全て伝わって溶け合いそうで…
聞こえたその言葉に、顔を上げられなくなってしまう。]
……あぁ…、うん……。
[今はまだ、上手に返答できないけれど。
自分の知る人々の中では、一番信じて大丈夫そうな、そんな気がした。]
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[促されるまま口にした言葉の後聞こえる哄笑、 体勢を再び変えられ高く腰が上がれば見えるのは 白濁にまみれ己が男の熱を受け入れている姿で]
―――…っぁ、あ あぁ、 やだ、いやだ、あ、こんな…っ 私は…――こんな…!!
[その光景に微かに理性を取り戻したセピアが 徐々に見開き現実を前に悲鳴を零していく。 その悲鳴も幾度と熱に突かれればいつかまた嬌声に変わり]
(207) 2011/08/10(Wed) 00時頃
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[今顔を見られたら、きっととんでもなく赤くなっているのだろう。火照っているのが自分でもわかるほど熱い。
だから先輩が肩に顔を埋めていてくれて本当に良かったと思う。
少し猫背の背中を撫でて、自分の心を落ち着かせようと深呼吸。
吸い込んだ薔薇の香の誘惑にだって、負けない気がした。
正直それ所じゃないというのが本音でもあるが]
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[すっかりと堕ちた身はサイモンに言われるまま、 求められるままに溺れ乱れるのだろう。 堕ちたセピアの瞳は教えられるままに強請り、 男の欲を受け入れることを欲して。
幾度目になるのか、精を吐き出し白に穢れた姿は だらりと身をシーツへ投げ闇へと意識を落としていく。]
(208) 2011/08/10(Wed) 00時頃
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