41 ペンション"展望"へようこそ
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[禍々しい哄笑に、含み笑い]
そーね。
良い暇つぶしになりそうだ。
[谷底に向かう前、そう返した]
[ラルフの呟きに、不敵な笑みを携えながら応じる]
好きだぜ?そういう考え。
秩序の中で考え、智慧を捻ろうとして…理解の及ばぬとこに行き着いた、生きていた頃のアンタの狂乱を見てみたかったぜ。
[そして、谷底と呼ばれる場所を目指す姿を見送る]
ははっ。残念。
生きてる内に想われたかったな、これは。
もう――戻ろうとは思わねぇが。
[ロビーに置かれる肉の器を見下ろしながら]
[遠くから、ペンションの会話を吹雪の風に乗せて流れ聞く]
全く。
友人を無残な死体にされた相手の心中なんて知ったことか、で。
そんで自分はカワイソウな悲劇のヒロインってか。
返して、って、人間はモノじゃないんだからねー?
ていうかお前のモノじゃねーだろ?
眼帯ニーサンは別にかまわねーって言うんだろうけど。
俺、そういうの本当嫌いなんだよね
あ、でも死なないでね、あんなのこっちに来たらただでさえ悪いこっちの居心地が最悪になっちゃうわ。
[ヒメが言っていたが、霊体とは本当に便利なものらしい。物理的な距離など、あまり関係ないようだ。谷底にも一瞬でついたし、も吹雪の風に乗せてかペンションにいると思われる者の声も聞くことができた]
アラ、うれしい。お気に召して頂けて幸い。
そーだね、「もしも」の話なんか幾らしても耳触りな負け犬の遠吠えでしかねーけど。
もしあの時死んでなかったら、騒ぐ連中なんぞほっといてまずは部屋全部開けッ放して回ったんじゃねーかなあ。
つーかその前に俺繊細だから発狂して暴れ出しちゃったかもしれないけどー
全ての可能性が否定された時
―――…その時は、諦めて認めるのか、それでも否定し続けておっ死ぬのか。それはどうだろうな、わかんねぇや
そーだな、それが一番盛り上がるんじゃねーかなぁ。
[>>*13に応えた]
[笑っているミシャへと]
イアンとヤニク、二人が残れば…どうなるんだか。
――見ものだな。
霊体ってぇのは便利なもんだな。地上の法則は通用しねぇ世界か。
あんたらのように、俺も誰かに取り憑いてみてぇ――
ラルフが生きてりゃ、また展開も違ったんだろうさ。
ははっ。自分で言ってりゃ世話ないぜ。
[繊細――の部分に返す]
[取り憑いてみたい、と聞いて少し考える]
とり憑くってさぁ、どんな感じなんだろうな。
取り憑かれた方は気付いてねーのかな。
生きてりゃ、か。ぞっとしないねー。
ほんとほんと、俺繊細なんだからー、あんなトコ耐えられなーい。
こんなところにいられるかっ て、一人で山下りようとしてきっと遭難とかしちゃうぜ。
[ふざけた口調で返しながら。
そのままの調子でミシェの声に応える]
確認作業くらいはしてもいいと思うんだがな。
その点イアンの野郎も先走りすぎたわけだが。まあ、短気な奴を押さえるの、俺の役目だったし。ストッパーいないんじゃしょうがねーか。
勢い余って殺されるだなんて、気を付けて呉れよ。
アンタたちは、退屈で退屈で仕方ない俺らの愛しーいメガミ様なんだから。
[ミシェの声に、一瞬間を置いて]
「いない」事の証明はできねぇってやつだな。
全ての可能性なんて言い出したらキリがねぇや。
俺なら―生きてた頃の俺なら、考えられる事を試してダメならすっぱり諦めただろうな。
侮蔑されようが知ったこっちゃないね。ま、そんなもんだ。
人間ってやつぁ思考放棄すんのは簡単に出来るんだぜ?
返せときたか。
[薄く。
容を成さぬまま、零す。]
いまさら、なにを。
アバズレのユーレイ?
そりゃ、いーや。
[谷底でリンダの返答を待ちながら、けらけらと笑った]
[アイリスの方を向いたままだった翡翠が、ふと逸れる。]
こういう時にでもならなきゃ、ね。
[薄く、揺らいだ。]
喪わずに済んだかもしれないのに。
ラルフが生きたままだったら――
それはそれは、生前のドナルドの心労が増えた事でしょう、ってとこか?
[に嘲る様に皮肉を返す]
へぇ…。抵抗されんの。
それを捩じ伏せて乗っ取る瞬間、それは快楽にも似たモノってか?
ははっ、なら是非とも体感してみてぇもんだ。
[ミシェの呟き>>*17に軽い口調でそう零す]
いろんなやり方があるんだなー。
[嘲るようなドナルドの返事が聞こえれば、からからと笑って]
そうそう、オニーサンがお世話しなきゃいけない馬鹿野郎が一人増えて大変だったんじゃないー?
生きてる間ならアツく説得されてみたかった気もすっけど?
[快楽。必要。満たされることもない。生きてる人間に、鮮烈な感情に触れるときだけ―――方々から綴られる言葉に、目を細める気配]
ああ、だから。
生きてるアイツらが―――こんなに羨ましいのか。
[自覚のないヨリシロを殺す瞬間、という言葉に、堰を切ったように大笑いした]
そーだね、できなきゃ全滅!ってね!
はははははっ、こりゃいーや!
羨ましい、か。
そうか、俺は――こうなってもまだ、秩序のある世界を羨んでるってのか。
[形を成さず、揺ら揺らとする自らの存在を感じながら――]
生きてるニンゲンにゃもちろん、霊同士も触れられねぇのに。ヒトの思考ってのは、つくづく無いもの強請りだよな。
[ラルフの笑い声を聞けば、自嘲気味に、そう話す]
さあて、オスカーと…堕ちるもう1人は誰だろうなぁ?
― 谷底 ―
[谷底に向かう吹雪に流されるように漂っている。
ラルフから問われれば、ぽろぽろと流れる涙を拭うようにして。]
えっ、ぐっ……。
…し、死んだら……、
嫌な…見たくない事からも、聞きたくない事から…
全部、解放されると思っていたの、に――…。
[小さく存在さえ微かになって震えている**]
[イアンを襲う自分の死体をゆるり眺めて。]
イアンさんこっちに来るのかな。
イアンさんが居なくなったあとに、残った人どうするのかわからないけど。
人を殺す覚悟を決めていない人達が残って。
どうするのか、楽しみね。
[昏い眸でくつくつ笑っている。]
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