99 あやかしものと夏の空
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……景子、ありがとう。 僕を覚えていてくれて。遊んでくれて、――好きになってくれて。
[あの頃向けられていた気持ちには>>4:75なんとなく気づいていたから、最後のひとことを出す時には照れた笑顔を見せる。 本当は、素直な言葉を伝えたかった。 でも、もうその気持ちには応えられないから。 向けるのは想いではなく、感謝。]
僕は、そろそろ行かなきゃ。 ……ほら景子、前向いて。蛍がまた集まってきたよ! 星もよく見えるし……、綺麗でしょ。流石僕のとっておきだろ?
[少し強く押して、泉に向かわせる。 こちらを絶対見させないように。 背中合わせで、弾んだ声で――]
ねえ、景子。 ずっと、ずうっと応援してるからね。
(146) kazanemind 2012/08/18(Sat) 22時半頃
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[幼馴染が振り返った時、 そこには……もう誰も居なかった**]
(148) kazanemind 2012/08/18(Sat) 22時半頃
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――ジェフのもとへ――
[兄貴分はどうしていただろう、 誰かと歩いているのであれば、ほんの僅か孤立した瞬間、ふわりと目の前に降り立った。 少年の体は半透明。そこが人ごみだったとしても、ジェフ以外に姿は見えないだろう。]
ジェフ。 ……やりたいこと、できたよ。
[表情はとても晴れやかで、 兄と和解できた事は伝わるだろうか。]
ジェフのおかげで、この何日か、本当に楽しかった。 昔の……ほら、酒飲もうって約束も果たせたし。嬉しかった!
(151) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時頃
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[外見も登場もまごうことなき幽霊で、彼は今更驚くか、どうか。]
ジェフはさ……もうひとりの、兄ちゃんだったよ。 たまに本物の兄ちゃんより兄ちゃんらしいと思うくらい。 勉強だって教えるのうまくて、わかりやすくてさ。
[一瞬黙りこんで、 表情は哀しげなものに変わる。]
僕が死んでるって、これで信じれるかな。 もう、あんまり時間がないみたいで……。 ……だから、挨拶だよ。
(156) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時頃
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[そこまで言って、また笑った。 10年ぶりの再会、そしてきっと、永遠の別れ。 なのに明るく笑えるのは、彼との思い出が同じように楽しいものばかりだったから。]
……さよなら、ありがとう。ジェフ。
僕のこと、忘れないでよ。 もし忘れたら、化けて出てやるんだから!
[顔面をびしりと指さしてやって、 悪戯坊主は、ゆらりと空気に溶けて消えた**]
(160) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時頃
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―川辺―
[降り立ったのは村を流れる川のうえ。正確には橋の上だった。 よくここから亀吉に突き落とされたものだ。 思い出して、身を乗り出すと遠い水面を見た。
この川で自分は溺れて死んだ。 けれど溺れる恐怖はあっても、川に対しての恐怖はない。 むしろどこか落ち着いてしまうのは、死に場所だからこそか。]
…………。兄ちゃん、どこ。
[呟いて、両手を広げる。 身体はもうすっかり薄くなっていて、感覚はあるがいつ霧散するか。 人の感覚を辿って移動する事はできたが、 焦りからか兄の居場所が掴めない。
不安な顔で、周囲を見渡した。]
(162) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時頃
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[空はすっかり暗くなって、そろそろ隣村の花火が上がる時間だろう。 ここからだと楽しみにしていた花火は見えるか、どうか。 何より、――間に合うかどうか。 指先どころじゃない、身体全体の薄さに不安は滲むけれど。]
……、兄ちゃんっ!
[届いた>>163兄の声に、ぱっと顔を輝かせると 消えかけた足で駆け寄った。]
……シメオンは?
(164) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[>>168 抱えられた狐の像。いないという事は同じように誰かに挨拶でも行っているのだろうか、 意外と重そうなのに持ち歩く兄に、思わずくすくすと笑ってしまった。]
え、……あ、うん。 ……夢じゃ、ないよ。僕は死んでるから。
[これは夢だと言っていた兄に、上目遣い。 時間はあまりない。けれど、]
花火……。……うん、行こう!
[諦めかけていた花火はこちらからでも見えそうで、 早く行こうと小走りに前を行く。
身体はやはり薄くて、遠くの闇を透かしていた。]
(173) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[場所を移動して谷のそば。 遠くから聞こえる破裂音に心躍って、 薄い手で兄の手を掴むと引っ張る。まだ、ものは掴む事ができた。]
わ、……!!! すっごい、あっちよりよく見えたりして?
[人ごみのない兄弟ふたりの特等席では、 打ち上がる色彩の花がよく見えた。]
兄ちゃん、あのさ。……ええとね。
[言いかけて、口ごもる。]
(177) kazanemind 2012/08/18(Sat) 23時半頃
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[>>178 声をかけるタイミングが被って、 慌ててどうぞどうぞしかけたけれど、促されれば頬を掻く。]
…………え、と。
[目の前で咲いては消えていく花火。 見れないかもしれないと思っていた、最後の夏の、大イベント。 感動なのか、何なのか、用意していたはずのものが出てこなくて。
かわりに出てきたのは言葉ではなく、兄との思い出と、 透明な涙だけだった。]
……あれ。おかしい、な。 10年、……ずっと、言いたかった事、あったのに。 ホント、どうして出ないんだろう
[名前を呼んでもらえて嬉しかったとか、 夜に零したごめんなさいとか、 伝えたかった事は沢山あったのに。]
(181) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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[少年の影は花火も透かして、 身体のあちこちから光の砂が舞い上がって行く。 時間がないのに、なのに。]
……あ、わかった。
[はらはらと涙を零しながら。 この兄を相手に、今更、長く長く言葉は必要なかったんだ。]
(183) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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――……兄ちゃん、ありがとう。
[泣き笑いと、ありがとう、それだけ。 それだけで全部伝わると、そう思った。]
(184) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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[頭を撫でられた、その手は途中でするりとすり抜ける。 けれど最後に、誇りだと言ってもらえた。 嬉しくて、嬉しくて、また涙がでるけれど。]
そんな事ない。僕だって、兄ちゃんの弟でよかった。 幸せだった。
大好きだよ。 ――幸せになってね、ラルフ兄ちゃん。
[笑顔は、夜空の花と一緒に、消えていった**]
(188) kazanemind 2012/08/19(Sun) 00時頃
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