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なんか聞こえた。!(◎_◎;)ってなった。
そんなゲームってことも知らなかったからさ。
ま、でも、もう、しょうがないさ。
[聴く言葉に困った顔をする。]
オレはお前と戦うつもりはなかった。
そして、オレは誰にも負けるつもりもなかった。
実際は弱かったけどさ。
[それはいろんな矛盾をはらんでいる。だけど…]
この世界をどうにかするのが一番だ。
セシルのゲームにただのることを考えてたわけじゃない。
お前となら、そうできるってあの時は思ってた。
今は、だから、せめて、
セシルをなんとか説得して、
どうにかしなきゃって思ってる。
それがオレのやることだ。
[そして、また、歩き出す。]
セシルは、
なんか、放っておけない。
[ステージを見る。
なんだか、どこも、少しずつだけど、
ゆがんでいるようにもみえてきた。
イメージが重なるのは、あの、手からみえた。素肌からみえた、赤い文様。]
…えと、その……。
[言われた中に、なんか聞き捨てならない事が含まれてたような、そんな…]
う、うん…なんとかしなきゃなのは、分かってる。
ここからじゃ、なんとかならない?
そだね、セシル…
ハッキングでもされてるのか、色々おかしい気がする。
あの子なら、甘いものチラつかせたらくるんじゃない?
なんとかしなきゃいけないことしか、わからない。
でも、オレはなんとかする。
[ぽろっとまだ生きていた時の本音が毀れた。
でも、今は、その部分はざっくりと傷つけられてしまって、そしてそれは、もう乾いて過去になっている。]
[もっと素直になれたらよかったのか。
ゲームほったらかしでべったりになっちゃいそうで、それは違うと思ったんだ。
何が正解かなんて分からないけど、間違っちゃったんだなとはおもう。]
…なんとかしよ!
ヴェス様じゃないからいろいろ頼りになんないとおもうけど、やれる事あったら色々協力する!
[何処かへ行くなら、パタパタついてく。]
…あ、そういえば、エイリアン。
[一つ目の、異星人。思い出したら怖くなって耳びるぴる。]
ナユタに化けた一つ目エイリアンに襲われた。
[途中までは襲ってたのは伏せた。]
セシル、それになんかされた、とかは?
セシルは、会おうと思えば会えるみたいだ。
なんとかしよう、には頷いて。
エイリアン?オレの?
[さっき志乃からもきいた偽自分情報に片眉をあげた。]
そいつがお前を襲ったのか……
ちっ、オレ最低だな。
だけど、異星人の存在ってのは、あるっぽい。
ポプラにはそういう痕跡情報が落ちてくるらしいんだ。
[セシルがそれに何かされているんじゃないか、にも同意しただろう。]
―実験棟からメインストリートへ―
[しばらくナユタ
すみません……!!
[慌ててくるり、回れ右。
その後ろ姿は見る者が見れば、
教室の廊下に並んで立たされた図を彷彿とさせただろう。
隣でナユタが赤い文様について問うのに顔を向ける。
以前は、首元に文様はなかった――それどころか、
水族館で見た時は赤かった手首も、最初は文様がなかった]
ウッカリしてた。
ナユタ無事だって思って安心しちゃって。
偽者だなんて疑わなかった。
[しょぼん。]
…ポプラ、が?
[ちっちゃくても必死だった姿を思い出す。]
え、わ、ちょ、それバレたら、ポプラ危ないんじゃ!?
メモを貼った。
志乃もその場にいたなら、そっちを見た。
…………
[ナユタが去った後、恐る恐る振り返る。
セシルの顔は不機嫌だっただろう、多分]
私も、気になります。
ナユタ様が戻られたら、お話を伺っても構いませんか。
[まるで身を蝕むようではないか。
それから、やって来たアシモフの言に、目を点にした]
……――私が『異星人』?
[ざわり、胸中に不安が揺らめいた**]
うん。今はポプラが心配なんだ。
あいつ、ちまっこいし、泣き虫だし…。
[ポプラが危ない、の言葉には苦々しい顔をした。]
あいつを守らなくちゃいけなかったんだ。オレは!!
[不甲斐ないとばかりに拳を握り締めた。]
今は、向こうには何もできない。
でも、異星人の存在が確かなら、
それがこのゲームに干渉してるってことだろ。
[まるで、小説のような話だけど…今は、それ以外考えられなくて…。]
やっぱり、鍵を握るのはセシルだと思う。
[結論はそれで…。]
そだね、セシルなんとかしよう。
[うーってかんがえこんで、]
やっぱ、甘いもので買収?
[残念な頭はその程度でした*]
― ドコカノ町のドコカ ―
……何アレ。
[自分が其処に居た。
いや、じぶんと瓜二つのヨーランダが其処に居た。
ぱっと見、カスタマイズも一緒に見える。]
―――…ユーレイ、じゃないよねぇ?
だって、私ここに居るし?
それは私がアンタに向かって言いたい言葉だわ。
[キミでもアナタでもない呼び名で呼んだ。]
さては、昨日の志乃、アンタね?
[ようやく何かが繋がったような気がした。
だからといって、この姿を変える不気味な存在の正体が何かなんて彼女には分からなかったが。]
セシル。
[名前を答えた。]
あ――――…
[一つ目になったバケモノをまじまじと見詰めて]
あのさぁ、えっちくキャンディー舐めるのはいいんだけどさぁ。
その下品な笑いは止めてくんないもんかな?
[彼女も口の中でキャンディーをからからと転がす。]
メモを貼った。
―――…どうぞお好きに。
ヤニクって、アンタの仲間なんじゃないの?
[頬に手をあて、少し首を傾げ]
あー…、ヤニクの中に紛れ込んでる、ナニカ、か。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
ちくしょー、てめーオレサマに何しやがるんだこの獅子舞野郎!!
[あまりにも、無力すぎる。カミジャーへの遺恨を口にする事で意識が戻る。]
メモを貼った。
――――…
[彼女は無言でヤニクの元へと消えたバケモノを見送った。]
あー、畜生……
[青年の顔に浮かぶ、涙。]
ゲームで泣くなんて、馬鹿じゃねーの、オレ……
[こぼれる涙の理由。
それは、少しでも長くあの姿と『同調』したかったから。]
すげー、惨めじゃんよぉ……オレサマ、すげー惨め。
[青年は自らの部屋にごろりと、転がる。
『アイリス』といて、徐々に変わっていった部屋。我ながら、オンナに感化されやすいなぁ、と思い返してはまた少し泣けてくる。]
ふざ……けんなよ馬鹿野郎……
少し寝る……
[青年は自分の部屋のベッドへうつ伏せになって倒れこむ。
時折、部屋に嗚咽が聞こえるのは、きっと気のせい*ではなく*]
家には、戻れなく―――…なっちゃったんだなぁ…。
[自宅を探してみるけれど、見当たらない事に気付いた。
水族館も、当然ながら見当たらない。
嗚呼、この世界から私の魂のかけらは、みんな無くなっちゃったのかな―――…。
もう、私の魂の事は、あれ以上思い出してあげられないのかな?
もう、本当に目覚める事がなかったら、私の魂は死んじゃって、私はヨーランダとしてこの世界に居続けるしかないのかな―――…。
ぼんやりと考え、ふと自宅から持ち出したものがあった事を思い出した。
ジャケットの中に手を入れる。
取り出される、一本の篠笛。]
― ドコカノ・メインストリート ―
[彼女がふわり、と降り立ったのは夜のメインストリートで一番高さのあるビルの屋上。
彼女は夜風にその銀を靡かせながら、一番見える遠いところ迄このドコカノ町を見渡す。
ビルや街頭の明かり、車のヘッドライトなどが美しく夜の街を彩り、きらきらと瞬く。
そういえば、雨降り池以外で雨は見てないな。
彼女はふと思い出し、夜空を見上げる。
街の明かりの所為で十分とは言えないが、それでも空は雲ひとつなく、沢山の星と大きな満月が静かに輝いている。]
【人】 さすらい人 ヤニク―床彼大学第二学生会館ラウンジ ― (24) 2011/02/22(Tue) 15時頃 |
[彼女は篠笛を口にあてると、静かに、しかし力強く其れに息を吹き込んだ。
遠くで獣が悲しげに鳴いているような、そんなゆっくりと長い低音から徐々に空をゆく鳥が鳴くような、澄んだ高音へと。
彼女は目を閉じる。
霞みに包まれた様な二つの影が見える。
其の霞が徐々に晴れてゆくと、そこには彼女と同じ様に篠笛を吹く父の姿があった。
其の前に立つ、一人の幼い少女。
彼女もまた、篠笛を吹いている。]
あぁ、これは私だ。
[自分の意識の中で、彼女は呟いた。
少しずつ、少しずつ、少女は変わってゆく。
背が伸び、髪が伸び、顔つきは徐々に幼女のものから少女のものへと。
父もまた、少しずつ皺が増え、白髪も増え。
小学生、中学生、高校生―――…
あぁ、父が浮気して離婚したのは高校生の頃だったか。
では、私の記憶もここまでか。
高校の制服を着ている自分を見ると、それでもまだ、少しずつ自分は変わっていく。]
どうして――…?
[そのうち、自分は私服で現れるようになった。
大学生。
彼女の笛はひどく悲しげな音色をしている。
その笛を吹く表情は、苦痛に歪んでいる。
父親が、何か自分に怒鳴った。
自分は其れに酷く怒ったようで、父親に何事か言い返すと、笛を床に叩きつけてその場を去った。]
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