3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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人
狼
墓
少
霊
全
俺はよくばりなんだよ。
[ケイトの腕を掴むと反対の手でキャロライナに手を伸ばす]
もう少し持ってくれ、ヘクター。
[そうしていれば、ぎゅっと手をとられる力が強くなり]
[黒く染まりつつある瞳でピッパの視線を合わせると、
彼女の問いかけに対して大きく頷いた]
……ああ。
[けれど、その呟きが彼女に届くか届かないかの時に]
[解放されようとするケイト。
それを止めようとするキャロライナ]
[人の形をなんとか保つ闇で動こうとしたけれど、首を振ってやめた]
(誰でもいいなら、誰がいたってさびしいままさ)
(一人で幸せになれないのに、他人がいて幸せにはなれないよ)
[思念を走らせるけれど、声にならない]
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っ、 ――― ゃ
[ ぎゅうと握った土色 のビー玉 ] [ 茨に近付ければ 罅が入ったように解けて ]
わわわっ
(@54) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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[向けられる言葉に、少女の掌から伝わる 大地の色の輝きに 闇の中に差す光に
やがて茨は罅割れ 砕け
黒い花弁となって――舞い上がる]
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ほら、教えろ、よ……―――
(202) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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奏者 セシルは、闇の茨が砕けるのに――眼を見開いた。
2010/03/09(Tue) 01時頃
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[闇に引かれるケイトの姿。
言っている事は何となくわかる、けれど。 だからって、感情は納得できなくて──]
……って。 え?
[踏み出そうとした時、解ける、茨。 突然の事に、戸惑いつつ、一つ、瞬いた]
(203) 2010/03/09(Tue) 01時頃
|
(自分で、頑張れ。迎えに来てとか思うなよ。
自分で逃げなよ、自分で扉を開けなよ、ケイト)
(もう肉体はないんだ。
闇に邪魔されたって、強く思えば自分で光のところに行かれるよ)
[理想論を、語る。ずっと最初から唱えていた夢の音]
(諦めるなよ)
|
[ ふわりと 黒い花弁が闇に舞う ] [ セシルにも それが解るだろう ]
ん、…
[ 何かを聞いたように 少女はその場から
闇にとけるでもなく 消えて ]
(@55) 2010/03/09(Tue) 01時頃
|
キャロライナの手をとれば
ヘクターも同時で
ふたりでキャロライナを引っ張る形で…
長老の孫 マーゴは、ふらつきながらも、オスカーの側へと。
2010/03/09(Tue) 01時頃
|
− ⇒伝説の木−
――別に。 テメェに 俺を 理解してもらおうなんて、思ってない。
[>>199じりじりと下がる姿に、じわじわと近付く。 返す言葉は冷徹に 揺るがない。]
はぁ、何でまた。 そんなに心的外傷刻み付けたかったのか?
[人 を 殺 した事実は。 刻 みこまれる。]
でも 残念だった な テメェ は ここで 俺に 殺 される。
[闇 に飲まれた 影。さらに、闇は這い寄る。 全てを覆いつくそうと 近付く。]
(204) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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なぁ、キャロライナ。
消える俺の分まで頑張ってくれよ。
[それは懇願]
…何があろうと、俺だけの君で居て。
君だけの俺で在り続けるから。
[それはなんて、歪んで醜い愛なのだろう。
自己嫌悪に心刻まれても、それでも欲しい気持ちは変わらない。
例えその先に、破滅しか無いとしても。]
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[>>200>>202 樹に支えられるように 彼は、在っただろうか。
彼とは 違う 木に残された想いも―― 支えにはならない 切望しても叶わない。絶望 だけが 。
ただ 刹那。一瞬だけ 動きを、止めた。]
(205) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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文芸部 ケイトは、飼育委員 フィリップの傍に 透ける身体で姿を見せた
2010/03/09(Tue) 01時頃
[帰りたい、帰れない、帰らない。
引き込まれたものたちの、未来を憂う。
それは未来であるのか。それとも。
「光」を感じて、闇に侵蝕していった魂は、緩やかにもとの色を帯び始めた。
けれども]
……この闇が、ケイトが見つかった事によって晴れればいいのですけどね。
そうしたら。
[帰れなくても安らかに眠れるのだろうか]
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…、 ケイ、ト…?
[ふわり、 舞う 黒い花弁は]
キャロ……
[キャロライナ。 見開いた薄紫の視界から、ケイトが 消える]
(206) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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[吹き上げられた花弁は 黒い花吹雪のように 舞い散り 踊り はらはらと皆の上に降り注ぎ
ヘクターから ピッパから伸ばされた手を少女の手が掴む]
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……消えた……?
[不意に消えた、ケイトの姿。 黒の花弁は、目に入らぬ位置。 故に、何が起きたかまでは読み解けず、傍らにきたマーゴと顔を見合わせるか]
……どこ、へ?
(207) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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フィリップくん… !
[ あの やみに とどかない
こえ も きこえない ]
―――…ッ、止めて
もう、止めてあげて……
[彼が ころす のを 。
差し伸べる 手 届いたなら]
[自分が帰ることを望むものは居るだろうか。
受け入れてくれるものは居るのだろうか?
いなくなって悲しむものは居るのだろうか?
それでも、
永遠を永遠にするために、大切なものと共に壊れてしまえたらと願う。]
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…――、
何処へ……
[オスカーと異口同音。 振り向く、其処には オスカーと彼によりそうマーゴの姿があったか。 一度ふたりに目配せしてから、 闇の中から這い上がり、 窓へと駆けた。 遠くに、見えるだろうか。]
…、―― ドナルド、
(208) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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|
あそびは、 おしまい。
闇が ―――― 晴れるよ。
(@56) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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キャロ…
[捕まえたと思ったのに…名前を呼ぶ声が宙に浮く]
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[オスカーの問いに答える術はなく、 ふるふると首を横に振って、ただ手を伸ばして、オスカーの手をー]
(209) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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人殺したら、心的外傷付くって、お前分かってるじゃねぇか。 それって、お前も、そうだからじゃねぇの?
[苦く笑う。知識のことだと嘲笑われるだろうか。]
莫迦、だなぁ
[例えそれがあげ足取りだとしても。 一瞬動きを止めた、唯一つ残った実体部分に手を伸ばそうとして、ケイトの姿に気がつくか。]
(210) 2010/03/09(Tue) 01時頃
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[鳶色は再び葡萄色を見上げ
美しい余韻を思わせる双眸ににこりと微笑む。]
――……うん。ずっとね。
[握り締める手に力をこめて、頷いた。]
奏者 セシルは、木の下へ、闇の中心へ向け、駆け出した。
2010/03/09(Tue) 01時頃
文芸部 ケイトは、飼育委員 フィリップの動きを止めようと透けた手を伸ばして
2010/03/09(Tue) 01時頃
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