162 絶望と後悔と懺悔と
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後訓練時代のまどかについて特筆しておく事は彼女の兄サミュエルに対する態度の変化だ。この兄の事を子犬がジャレるよう慕っていたが避けるようになったらしい。 まあ思春期特有の反抗期でもあるのだろう。とくにこの年頃の女の子の母親に対する感情は… と訓練時代のカウンセラーの報告書にある なお、カウンセラーから母呼ばわりされたうら若き青年の心中は計りしれない。 と結ばれていた。
(325) 2014/02/13(Thu) 12時半頃
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ごめんなさい……!!
―自室にて―
[帰って来て、零瑠の差し入れだという汁椀を見、>>258 自分が寝込んでいる間の飯抜きを知れば、 両手で顔を覆って沈没する事になった。
自分が連れて帰ったのに完全にほっぽり出して 何をしていたんだろう僕は]
そう、だよね、ご飯の問題は深刻だよね…… どうしよう、ここはあまりきちんとした食事が できる所じゃないから……方法を考えないと
[ご飯がない。まさかの庶民的かつ切実な落とし穴。 もう少し言うと、吸血鬼の純然たる階級社会に 通貨というものは存在しないようだ、とも]
(326) 2014/02/13(Thu) 12時半頃
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……あ、でも、お土産あるんだ。
[封切られた金平糖の包みを涼平に差し出した。 誰とも何故とも言わない。 初めは全部、涼平にあげるつもりだったけれど、 彼が食べだしたのを見て、遠慮がちに一粒つまみ取る。 とりどりの色から、掌に舞い込むのは無色の白]
――うん。
[ぽり、とかじって淡く微笑む。*]
(327) 2014/02/13(Thu) 12時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/02/13(Thu) 13時頃
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訓練報告 円(本人申告姓なし)が機動隊に興味を示したのは13を迎えた年 聖銀水を服用しはじもて1年たつ頃フラリと機動隊に表れバイクを興味深く眺め ている少女に(後ろに)のってみる?と聞いたところ眉のない顔に喜色満面の笑顔を浮かべて50ccではあるがバイクにいきなり跨がり器用に乗りこなしたと。
(328) 2014/02/13(Thu) 13時頃
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その後も機動隊基地に現れては無免許ノーヘルでバイクを楽しんだ。時折一人で基地の外を走り回す事もあった。 円の単車に対する愛情を感じたのかそれともすでに誰も彼女のバイクに追い付けないという事実が重計られたのか その年の終わり機動隊訓練生として正式命令が下された。
(329) 2014/02/13(Thu) 13時半頃
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彼女には親はいないが兄姉がいると聞いた隊長が一緒でなくていいのかと聞いたところ、 離れていても大丈夫っす。兄姉なんで と返事を受けて仲の良い家族なんだなと思ったと整備長に語っていた。
(330) 2014/02/13(Thu) 13時半頃
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―3日目― [円は考えていた。決定的にあの漆黒の吸血鬼の少女には敵わない。と そして自分は周や絢矢にも遠く及ばず弱いという事を。もしかしたらこのまま戦えば戦力になることもなく、絢矢の 足を引っ張る事でもなってしまったら、 どうしよう
(331) 2014/02/13(Thu) 14時頃
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[しかしまだ延びしろはあるのではないか…対吸血鬼武器。極めればおのずと呼応するという ジャニスにとっての月詠、周にとっての夜刀。
時間と経験をつむことが一番なのだか。 時間がない だがしかし聖銀水のちからがあれば………
(332) 2014/02/13(Thu) 14時半頃
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[その夜、ジャニスの扉を叩いた/**]
(333) 2014/02/13(Thu) 14時半頃
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―自室・前―
[次の襲撃の前に、周は殺さねばならない。 出来るだけ残虐に。けれど、守護隊の――家族の士気が高まってしまわないように。
直円の様に首を落とし、晒すか。
いや、お父様の前で殺すが先か。 此方の士気を高める為に。
家族には、見せないように。
なら、今は少しでも自由にさせようか。 城の中が見たいというなら見せよう。
勿論入れない所もあるが。 逃げない様、念には念を入れて、足枷でもはめようか。]
(334) 2014/02/13(Thu) 15時半頃
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……おや、おかえり。 偵察の成果は―――って、理依?
[周について考えていると、理依が居た。微かな血の香りに眉を顰める。>>175 どうかしたのかと問う視線は鋭い。**]
(335) 2014/02/13(Thu) 16時頃
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[家族である俺は、周を生かしたいのに。
お父様の子である俺は、周を殺したいんだよ。
………あまね。 俺のこと、もう家族じゃないって、言ってよ。
だいきらいだって、言ってよ……。**]
(336) 2014/02/13(Thu) 16時頃
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― 三日目深夜 ― >>313>>314 [夢を見て、眠りが浅くなったとき、 気配に目を開ける。
同時に、口に手が被さった、瞬時はねつけようとして、 その相手を見たが、その仕草に声も音も立てず…。
夜の空気に同化したようなその絢矢の眼差しに眉をやや寄せただけ]
――……
[リーからの伝言を静かに聴く]
(337) 2014/02/13(Thu) 18時頃
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[リーを殺したい、と、そんなことを思うわけがない。 けれど……。
それから、絢矢が出したもの。布に巻かれたそれは、持てばその重みで武具だとわかった。 周のものときけば、額の皺は深くなる。 けれど、キャロライナ、そして、円が起きるといけない。 だから、何も言わずに受け取って、
その握った鞘のあと、絢矢が握り残した体温を感じた]
(338) 2014/02/13(Thu) 18時頃
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>>315 [部屋の外に呼ばれれば、 音もなくベッドをすり抜け、絢矢の後を追う。 廊下で、絢矢を見下ろすと、その表情はここにきてからのいつもと変わらない。 そう、あの人参を涙ながらに飲み込んで笑った顔は記憶の中だけだ]
――……ホリーが?
[絢矢の話、ホリー・ニルヴァーナは絢矢に興味をもったのだろう。 あの遊び好きの悪趣味な吸血鬼の誘いをそのまま受けようとする絢矢に、なにかを言おうとして、 その前に、同行、を依頼されると、先に言われたなと呟いた]
――……行がないわけがねぇ。 リーも、きっと待っているんだべな。
[できたら一緒になんて、言葉を続ける絢矢に頷いて 指示に従うと小さく返事をする*]
(339) 2014/02/13(Thu) 18時頃
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― 四日目・夜明け前 ―
[朝焼けは、これから起きる戦いなど嘘のよう。 群青色の夜明けに、黒い軍服と、山吹色の髪は照らされたが、 それは絢矢の出立する姿よりは離れた場所。 絢矢が一人できたように、気配を消して…追うためだ。
安吾も行くのならば、その途中で落ち合うだろう**]
(340) 2014/02/13(Thu) 18時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/02/13(Thu) 19時頃
落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/13(Thu) 19時頃
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―補給基地・襲撃3日後夕方―
[基地内の整備を大方終えた頃、早いですね>>307、と後ろからかけられた声に、]
おう、絢矢。 どこの情報か知らねぇけど、さっきは報告ありがとな。
[怪我の酷さは知りつつも、そこには触れず普段通りの笑みを向ける。 新たな報告を受ければ表情は再び、引き締まったものへ。]
そうか。 これは価値のある情報だな。 他の兵からの報告でも、目立っていたのはやっぱりあの子達だったから…
支配者が別れているのは都合がいい。 始祖と純血なら、――
[ホリーを討ちましょうとの言葉に頷く。>>308 続くホリーと絢矢の口約束を聞けば目を僅か瞠って>>309>>310]
…囮、か。
(341) 2014/02/13(Thu) 19時半頃
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[決意の言葉。>>311 傷の治りきらぬ絢矢の体力を測りつつ、純血とその配下が戦場に降り立った時の犠牲とを天秤にかける。 ――勝算があるのは、]
わかった。この作戦を許可する。 …俺も同行することが条件だが。 おまえはあくまで囮役であって、死なせるわけにはいかねぇからな。 討伐隊の人選は絢矢に任せる。
…勝手。勝手と言えば勝手か。 でもまぁ、報告がないよりかはずっとマシだ。 言いに来てくれてありがとな。
理依から聞いたというなら、確実だろう。 あいつも何考えてるのかわからんなぁ…
[今ここで、理依は始祖の血を受けたと判明した。 先日守らなければならないと言っていた先が、よもや親でないホリーであるとは夢にも思わず。
てっきり守りたい家族がいるんだろうと思う安吾は、神宿に理依が現れる可能性など微塵も考えていなかったのだった。]
(342) 2014/02/13(Thu) 19時半頃
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―襲撃4日後明朝―
[軍服の白外套では目立ち過ぎるからと、街中に溶け込む灰色を選んで羽織る。 こういう時、やたらと長い得物は邪魔で仕方がないのだが。]
…んでも、置いてく訳にはいかねぇよな。
[普段着にロングコート、帽子を目深に被って。 絢矢の出る時刻から少しずらして、一人補給基地を出る。
途中の道でサミュエルと落ち合うことはできただろうか。 軽く動きを決めて、目立たぬようまた別の道を行った。]
(343) 2014/02/13(Thu) 19時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2014/02/13(Thu) 19時半頃
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― 神宿 ―
[そこは仮初の平和の地だった。 ホリーに選ばれれば殺され、あるいは労働力として始祖の城に送られる。それ以外の家畜は普段はある程度の食事も飲み物も保障されていた。
特に、若い少女は。 いつか選ばれれば血酒の材料として殺されてしまう。 また、味が悪そうだと判断すれば間引きと称して下級吸血鬼への褒美とされてしまうのだった。]
(344) 2014/02/13(Thu) 20時頃
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[神宿でホリーに会いに来たとの家畜に伝えた場合。 合間に別の吸血鬼が入る事にはなるだろうが、ホリーに取り次いで貰う事はそんなに難しいことでは無い。
過去、何人もの命知らずがホリーの首を狙って訪れた事だろう。 彼らは皆、ホリーの手によって葬られていたのだった。]
(345) 2014/02/13(Thu) 20時頃
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[僕にとっての最善はひとつきりだけど、それはあの日別れた家族にとっての最善とは平行線の上にある……と思う。
ただ、生きてほしい、と願う僕と、 取り戻す、という決意を口にしたキャロライナにーさんと、そして。 みんなの運命を歪めた者達を許さないと告げた周にーさんと。>>270>>272]
―――――そっ、かぁ……、なら、ここでお別れ、だね。
[あれ、お別れってどういう意味合いだろ。 ……そうだ、僕らは相容れない者同士なんだから、周にーさんがさっき僕の提案には乗れないって言ったから、 諦めて帰ることにするんだ――――きっと、それだけ。それだけなんだ]
(346) 2014/02/13(Thu) 20時頃
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ひとつだけ、……お願いがあるんだ。 これから先何があっても、選んだ道を後悔、しないで。
[それがどんなに難しいことか分かってる。だから僕は「約束して」じゃなくて「お願いがある」って言った。
それから僕は部屋を出るためにドアを開ける]
………、あ
[零にーさんと……理依にーさんもいたかな。 僕はそのまま僕自身の部屋に戻ろうとした足を止めて、 零にーさんと、目を合わせる。声は出てこない]
(347) 2014/02/13(Thu) 20時頃
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― 早朝。神宿へ ―
[絢矢が早朝の中、歩いていく。 小柄な身体は、きっと、何もなく育っていれば、きっと小さくて可愛い女の子となっただろう。 神宿の街角で、友達を待つ少女のように。
けれど、実際は修羅の道が彼女の行く道だった。 笑わない、泣かない、そして、少女らしい部分を排除していった絢矢]
(あやはあったかいだなぁ)
[でも、そう思っている。そう、絢矢を見て、映るのはどうしてもあの頃の絢矢だから。だが本人にいうことはない]
(348) 2014/02/13(Thu) 20時頃
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[緊張した趣でジャニスの部屋を訪れる 部屋に通されれ椅子をすすめられた。
―あのぅ …実は
手の遠い上官を目の前にするとさすがに落ち着かない 本題に入れずに、きょろきょろとあたりを見渡す。 ジャニスの部屋にはその武勲を称した勲章や賞状が飾られた額が所狭しと壁に飾られていた。その中のひとつ、毛色の違う額に気が付く]
ご家族ですか?
[ジャニスとその家族だろうか男女ふたりの間で笑っているジャニスの写真に目をやった。]
(349) 2014/02/13(Thu) 20時半頃
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>>343
安吾さん……。
[安吾と落ち合った時、一瞬17歳本来の顔になった。 昨晩ジャニスと話した時、安吾にそんなことを言えば殴られる>>229といった言葉を思い出したから。 ジャニスとはあのあと、少しだけ、砕けた話をしただろう。つまりジャニスが若い頃は無茶したような話とかきいたかもしれず]
あ、はい、 わがりましだ。
[だが、安吾とは安吾の指示だけをきいただけになりそうだった。 本当は、絢矢から預かった周の長ドス。そのことを話そうかとも思ったけれど、
朝は静かすぎたのだ]
(350) 2014/02/13(Thu) 20時半頃
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サミュエルは、安吾とも別れ、一人、絢矢の影の援護を計る
2014/02/13(Thu) 20時半頃
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[ジャニスに少し似た青年と女性。 時間があれば二人の話を聞くことができただろう
――それで? 話を促されてようやくジャニスの部屋に来た理由を告げる]
ジャニスさん…一度試練が終了した聖銀水ですが。 わたしに服用の追加許可を許可いただけませんか?
[自分より前に兄が同じお願事をジャニスに申し出ていたことは知らない。]
おねがいします。 今のままでは勝てないとこの前の戦いで思い知りました。
[ジャニスの前に土下座する]
(351) 2014/02/13(Thu) 20時半頃
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[>>346決別の言葉を口にするリカルダ。 彼女の紅い双眸を、逸らすことなく見詰める。
守ってやるから、ずっと一緒にいてくれ。 ――俺と一緒に来い。 伝えたい言葉はかたちを結ぶことなく、胸の中で静かに解けてゆく。
それでも――]
お別れだなんて、――言うな。 俺は、絶対に諦めない。 だから、……さよならは、言わねえぞ。 [リカルダの願うように後悔をしない為。 最後まで、足掻き続ける]
(352) 2014/02/13(Thu) 20時半頃
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ミナカタは、リッキィの様子に、零瑠の戻りをしった**
2014/02/13(Thu) 21時頃
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機動隊も半数が動けません。 この前の戦いでずいぶん人が減りました。
…周も涼平も…いなくなりました
私はふたりの不在を埋める力が欲しいです
[真摯にジャニスに訴える。 素直に聖銀水は渡してもらるだろうか]
(353) 2014/02/13(Thu) 21時頃
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―夜道― [静かな夜道は思考の巡る。 風の止んだ夜、傘をおろして畳んだ。 直円の言葉を思い出している。
始祖に願いでた褒美、 ――その許可は得た。
けれど賜った褒美について、 明乃進やリカルダに話すのは無理だ。 理衣もきっと難しい。残るのは零瑠だけれど――]
(354) 2014/02/13(Thu) 21時頃
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