223 豊葦原の花祭
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
パルックが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、小鈴、おもん、ゾーイ、メアリー、ポーラ、アヤワスカ、亀吉、アーサー、夕顔、華月斎、沼太郎、ミツボシの12名。
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─淡墨桜─
[ゆるゆると登った半月は、もう直ぐてっぺんになる。 その時、その巨木の近くには誰か居ただろうか。鳥居の反対側、木の根元に佇む男の傍には、少なくとも人の気配は無い。]
世の中に たえて桜の──…
[錆のある声が低く詩って、手のひらが硬い樹皮を撫ぜる。 額を寄せて、押し付けた。沁み入るみたいに注ぐ月光に、うん、矢張り頃合いだ。独りごちた声が、温んだ空気に混じって溶けた。
うすずみさま=B幹の反対側だろうか、樹医の少女の急く声。耳に届けば、男はふ、と苦笑する。]
(0) 2015/04/20(Mon) 01時頃
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はいはい、只今。
[呟いて、枝の隙間から空を見上げる。 手を伸ばして、十分過ぎるほどに膨らんだ蕾に触れた。指の軌跡を辿って、ふわりと光の蝶が枝に留まる。
その瞬間──桜にしては濃い桃色の蕾が、淡い燐光を帯びて綻んだ。 ]
さて、皆の衆。 一差し、舞に付き合ってくれ。
[くるり、男と蝶が舞う。 一輪開いた真っ白なひとひらから、呼応するみたいに淡い光が広まっていく。 下弓張りの半月が、ちょうど真上に登り切る。その頃には、燐光は巨木全体を覆って────]*
(1) 2015/04/20(Mon) 01時頃
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真上に登った半月に照らされた淡墨桜の巨木は、淡い燐光を帯び、やがて一斉に花開いた。
濃い桃色の蕾だった筈のその花は、月明かりのように白い。
村の者たちならば、それが淡墨桜の名前の所以であると知っていたかもしれない。
長い夢現の一夜の折り返し。
広場に集まった者達の歓声が、月まで届けと言わんばかりに夜空へ響いていた。
(#0) 2015/04/20(Mon) 01時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 02時頃
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[それから、おもん様の屋台で幾許か過ごし。 けれど長く過ごす気になれず、一足先にお暇したでしょう。 足元の覚束ない男がひとり、喧騒に紛れ流され。
祭は変わらず活気付いていて、楽しさと期待で満ちていて。 久々にこの空気を吸えたのは、悪くなかったでしょう。
これで、心から楽しむことが、出来たなら]
……何を、今更。
[自嘲めいた呟きを一つ。 其れを聞かれていたか否か、そんな瀬戸際、私にかかる声。
――嗚呼。見つかって、しまった]
(2) 2015/04/20(Mon) 02時頃
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[村の畑に種を蒔く頃、行われる豊作祈願。 その祭事で諸連絡など雑務を執り行ってくれた老人。 まさか足を悪くした私がこのような場にいるとは思いもしなかったのでしょう、皺の多く刻まれた目許が、あんなにも驚きに染まって]
『―それにしても、本当に嘆かわしい事です。 何故よりにもよって亀吉様が、 あのような事故に合わねばいけなかったのか…』
[おいたわしや、と。 心から悼む声に、先に咲いた桜ですら凍るような、 胸の奥がすぅっと冷えていく心地がしました]
『亀吉様の舞は、どの代の当主様よりも――』
[おいたわしや、おいたわしや。 色んな方の悲しむ声が、嘆く声が反響して。 分かっています。彼等は、心の底から残念がっていると。
だから私は、 私は。]
(3) 2015/04/20(Mon) 02時頃
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――有難う御座います。 けれど私は、大丈夫ですから。
[だからもう、悲しまないでくださいと。 そう告げる私はきちんと、何時も通りに、
笑えている筈だ]
(4) 2015/04/20(Mon) 02時頃
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[老人と別れ。 ひとり、祭りの喧騒に背を向けます。 足を引き摺って、不器用に杖に体重を預けて。 無様極まりない姿は笑いを、 あるいは知る者にとっては同情を生むでしょうか。
こういう時、今日お逢いしたあの方のように、 駆ける事が出来ないのがもどかしい。 軽々と跳ねて去ることが出来ないのがもどかしい。
足の悪さで薄れた交流には、筆を取り。 自ら赴く事の出来ない景色は、綴られる文に求めて。 どうにか自分を誤魔化して、慰めて。 そうして、きましたのに]
(5) 2015/04/20(Mon) 02時頃
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[ ぽた。 ぽた。
急いて無理やり足を速めたせいか、手の甲で拭えば、そこには濡れた感触がありました。 汗を搔く程動くなんて、何時振りでしょうか。
そんな些細な事も直ぐに頭の隅に追いやられ、 気付けば随分歩いた気がして。 吹く風が肌から温度を奪って、我に返ります]
……あぁ、 うすずみざくらがもう、 じきに、
[見上げた先、半月はほぼ頭上まで昇っていて。 開花の際に立ち会ったのも、数年前が最後だ。 今夜の主役の華姿を一目見ようと、 広場には多くの方が集まりますから。
背丈の足りない幼少の頃はよく、 人の群れの先頭へと掻き分けて出ていきましたっけ]
(6) 2015/04/20(Mon) 02時半頃
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『今年も綺麗に咲くから、さ』
[不意に、あの方の声>>1:88が聞こえた気がして]
『どこかで会ったら、呼んでください』
[不意に、あの方の声>>1:21が響いた気がして]
――…、 [行かなくては。 その声が息と共に音になることすら無く。 普段より余程歩いたお陰でじんじんと痛む足裏を、確りと、踏みしめて。
目指す先は、淡墨桜。 足は相変わらず痛くて、心の臓は鷲掴まれたように冷えて。
それでも、今夜求める『どこか』が、 其処にあるような気がしましたから**]
(7) 2015/04/20(Mon) 02時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 02時半頃
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[ 無音。 祭り囃子の振動が足裏に響いている事は解る。 水が跳ねるのも見えた。
けれど何も聞こえない。
ただ月が隠した容貌の半分を明らかにした瞬間、眼前の光景に目を奪われていた。]
(8) 2015/04/20(Mon) 02時半頃
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[光と呼ぶには優しい明かりが、一つ。 そこから二つへ、三つ、四……… 下から見れば、まるで月に手を伸ばしているように。 上から見れば、それは丸い光の円が暗がりを許さないように。
さざ波が押し寄せるのと同じ速さで灯った明かりが天まで届く。]
(9) 2015/04/20(Mon) 02時半頃
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[ああ、美しい。
それはどれ程の強さの光だろうか。 淡墨桜、模した提灯の桃色の、屋台から伸びる暖かな灯火。 それらが折り重なれば夢の景色にも思えてしまう。
その景色の一部にならんとばかりに重い腰を持ち上げて、進む一歩一歩は牛歩であっても。 うつつを抜かしている場合ではない。 刻一刻と時間は過ぎるのだから。 人を探し歩かねば。 ではければ、]
(10) 2015/04/20(Mon) 02時半頃
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[ 桜が本当に満開になる姿はほんの刹那であると云う。 その刹那に人々が心躍るのも昔からまごう事なき事実。
見る者からすれば散る姿は悲しくも儚く美しいもので、崩れ行くからこそ映える瞬間もあろう。 散る者からすれば、"また今度"があるかという不安すらあるというのに。
それでも咲くのは、誰が為。 はたまた自分の為か。 預かり知れぬ所ではあるが、咲き、散る者には敬意を払いたい。 薄くモヤがかかった喧騒のさなかを掻き分け始めた。]**
(11) 2015/04/20(Mon) 02時半頃
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釣り師 沼太郎は、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 02時半頃
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[ 砂の上。 草木の垣根。 蕾の合間。
探してみたけれど、見つからなかった。
何かがざわめいている。浮き足立っている。 みんながみんな定められた場所に集まるようにして向かっている。
それを、何処か遠くの出来事のように受け止めた。 ああ、そう言えばさっきの子に名前を聞くのを忘れたな、なんて。後悔も。
深く長い陰に隠れるようにして、蹲る。
自然、垂れ下がった襟足が土に触れる。
こんなに、長かったっけ。 ]**
―――………。
(12) 2015/04/20(Mon) 04時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 09時頃
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―うすずみさまの根元で―
[少女は巾着を持たせた女性を、まるで自分の作品でも眺めるような按配で眺める。 満足そうな笑みは、やや見た目の年に似合わない。 それはまるで、娘に晴着を着せて喜ぶ母親のような。]
楽しんで、おいで。
[ふぅわり笑って見せた表情はひどく穏やかで、お祭りに興奮しっぱなしの女性と比べ、どちらが年長か分からないありさまだった。 尤も、重ねた生の長さで言うならば、仮にこの女性が見た目通りの年齢ならば、少女のほうが実はずっと長いのだが。]
わたしは…もう、お祭り見てきたから。
[ひらひらと袖を振り、祭りへ向かう女性を見送った。]
(13) 2015/04/20(Mon) 09時半頃
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[嫌いじゃない、ならば、何故]
…うん 伝えにきたの
[無論それだけではなくって、知らないひととお話をしてみたかったとか、そんなものがくるくる渦巻いた結果ではあるが、上手く言葉に乗せられる気がせず、簡単に返す]
わたし、わたしは 狐 狐の妖 お狐様
[こんこん] [肩を揺らして、両の手も、こんこんと] [己の中に住み着いた、なんだかよく分からない名前のお狐様。そう、これはただの魔のものだから、嘘じゃない、嘘じゃない]
(14) 2015/04/20(Mon) 11時頃
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[一陣の風] [白い何かが、舞う] [小さくなる] [消える]
[狼狽えたように見える表情で、娘は狐に手を伸ばす。触れた指先から、微かに震えが伝わる] [こん]
[熱が移るような、眼差が交錯するような、凪のような数秒間、大事な約束という言葉を反芻し終えて、暗がりのその先が見通せないものかと、面の奥で目を細める]
みつかるよ お狐様の予言は、当たるんだ
[手紙、手紙か、きっとそれは、己が面のように離したくないものなのだろう。娘の顔が物語っている。 とても大切なもの、を求めかけてゆく彼女の背を、追うべきか追わざるべきか考える前に足は動いていた──はずだった]
(15) 2015/04/20(Mon) 11時頃
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………… っ!
[こんこん] [こん]
[こんっ] [ひゅう] [こんこん] [こんこんっ] [ひゅう、ひゅう]
[こん、ごん] [げほっ ごほ]
[一歩前に出た足がよろめいて、胸を掻き毟り、背を丸め、たたらを踏む] [狐の合唱に綿鳴きも混じったかと思いきや、次第に鳴き声は濁って、喘鳴とすわぶきの形を取っていた]
いか、なきゃ
[夢よ、夢よ ずぅと続いておくれ それでも醒めてしまうのならば、その前にどうか、あの桜を] [今度こそ踏み出した足は、軽快とは程遠く、奇しくも亀の歩みのよう。けれど、その爪先は確りと、桜の明かりの方向へ]
(16) 2015/04/20(Mon) 11時頃
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[月が高く上り、喧噪の色が変わる。 そろそろ、なんだろうか。 赤い手毬を抱え、人のいない方、いない方へと歩いてゆく。 …小さなきっかけが、頭の中をひどくかき乱すものだから。]
…あ。
[ふと目をやった袖から、夕顔の花の柄が消えようとしていた。 きっともうすぐ、“夕顔”も終わる。 浮かんでは消えてゆくいつかの記憶を追いかけて、受け流して。 けれどそのどの記憶も、“名前”は教えてくれない。 その時の私の名も、共にいたはずの誰かの名も。
ざぁ、と流れる風が、すべてすべて奪い去ってしまえば良い。 忘却は救い。 だって、愛しい存在の最期ばかりが積み重ねられた記憶は、こんなにも…つらい。 きっと彼の記憶も、もうすぐ白く塗りつぶされて、その名もこの名も消えて逝き… そしてまた狭間の時がやってくるまで、表情一つ、思い出せなくなるのだ。]
(17) 2015/04/20(Mon) 11時半頃
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――… てんてんてん うすずみさまの おまつりで てんてんてまり もらいました てんてんてまりは どこでつく さくらの おはなの したでつく したでつく…
[てまりを手の中で転がし、ぽんっと投げあげ口ずさむ。 広場の端へと向かったところで、どこからともなく歓声が上がった。 わぁっと、老若男女、一斉に気配が中央の巨木へと向かう。 振り返れば、先まで桃色のつぼみを鈴なりにつけていたうすずみさまが、真っ白に覆われていた。]
うすずみ…さくら…
[その名の意味を理解して、少女はぽつりと呟く。]
(18) 2015/04/20(Mon) 12時頃
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[背後の桜を振り返る。 そちらは優しい桃色で、こちらは普通の桜なのだと思う。 もう一度、うすずみさまを遠く見やる。
その姿は夜陰に静かに清廉に佇む。 どこかぴりっとした空気を感じるのは、神様がいるからだろうか。]
…なんか、哀しい色。
[思わず呟いた声は、風に流れて消える。 そう、感じてしまったのは、少女にとっての白という色は、“別れ”の色であるからかもしれなかった。]
(19) 2015/04/20(Mon) 12時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 12時半頃
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[かつん。 がつり。 かつん。
杖の音が相も変わらず、不恰好に響きます。 徐々に人の気配を、多く感じ始めました。 左胸の奥が、冷たい掌に鷲掴まれたまま、 どくどくと煩く早鐘を鳴らします。]
――…?
[さくら、さくら、うすずみさくら。 其ればかり頭にあった私の視界に過ぎった、茶色>>12。 若い桜の枝のような、けれど夜が深まり始めた今は 雨に濡れしとりと深みを増したようにお見えします。
蹲る姿に、何か具合でも悪いのかと。 迷う間もなく方向転換、杖を鳴らしながらも ゆっくりと、歩み寄ります]
(20) 2015/04/20(Mon) 13時頃
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―もし、お嬢さん。 気分でも、優れませんか?
[味のない音に、途中で気付かれましたでしょうか。 顔が上がれば、その場で。 上がらずとも、ほんの少しの距離を置いて。 努めて穏やかに、害を感じさせぬよう、 声を掛けてみましょう。
奇抜とまではいかずとも少し見慣れぬ衣服、 恐らくは外神様でしょうと予測をつけて]
(21) 2015/04/20(Mon) 13時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 13時頃
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[やってしまったと肩を落とす後ろから、ごみ箱を漁る音が聞こえた>>1:94]
……なにしてるにゃァ?
[とんと経緯は読めないが、何やらごそごそとごみ箱を漁っている処を見れば何か間違えて捨ててしまったんだろうか。 手伝おうか、と腰を浮かせかけたところで、さらに声>>1:121]
―――亀吉かにゃァ!久方ぶりだにィ。
[一瞬目を開き、そして目を細める。 亀吉はよく祭りの時には干物を取りに来ていたものだ。数年前から姿を見なくなり代わりのものが来ていたけれど。]
(22) 2015/04/20(Mon) 13時頃
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干物は取り置いてあるよォ。いつものうるめとほっけ、あと鮭に今年はイワシもアジもいれてあるからにィ。
[猫の噂は千里を走る。亀吉が来なくなった理由も、うっすらと知っている。 ただ、おもんはそれを突っつかない。風流でないからだ。]
よければ座って酒も飲んでいくといいにゃァ!今年は色々作ってきたんだよォ。
[亀吉は応じただろうか。 ついでにゴミ箱に半ば頭を突っ込んでいる女性もつんつんとつつき、事情を聞こうとした。]**
(23) 2015/04/20(Mon) 13時頃
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旅籠 おもんは、メモを貼った。
2015/04/20(Mon) 13時頃
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[ ねぇ、お狐様。
予言は、いつ当たるの?
両手に、お顔に御座す、その姿。
お面に覆われた奥の底。 どんな顔をしているかなんてぼくには分からない。
彼女がよろめいてしまったことも、 偶然であっても、苦しそうな声も、薄情にもぼくは見捨ててしまったのだから。 ]
(24) 2015/04/20(Mon) 13時半頃
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[ 目覚めてすぐは心地よかった。
掠れていたけれど、確かに声は出たし。 足は地についた。 指先だって不器用に動かせて 飛び込んでくる世界が全て鮮明に映ったというのに。
太陽が天辺を下り、お月様が顔を覗かせてからは、心臓は棘が立ったようにささくれ立っている。
見つからなかった。
もう、夜は訪れている。 紙切れ一枚の約束。 お爺さんは覚えていないかもしれないのに。
それでも“思い出したくない”なんてことはないんだと。 奇跡を見て見たかったのに。 ]
(25) 2015/04/20(Mon) 13時半頃
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