95 File.2:Do you Love me?
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……っせーよ。
[額を押さえながら声は低く弱く、 それでも口をつくのは、いつも通りの憎まれ口>>5:133 いてえ。と、額を押さえて眺める先は白い床。 視線は傍らへ向かうことなく、声のみ向けて、]
極楽鳥…?んだそれ、
[ゆるく首を振った。分からない。 当然だろう。鳥類図鑑を捲って笑いあっていたのは、 いまひとりの隣人の娘。>>0:131]
(4) 2012/07/04(Wed) 00時頃
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しらねーけど、 ……見たかった…っつーことかもなあ。
[ワンダの心中を知らず、ごく短い息を落とした。 ふと思いついて、鞄に手をやる。 ごくりと透明な水を口に含む。 気分がマシになる気が、少しした。]
ん。
[キャップをせず、ずいと傍らに差し出す。]
(5) 2012/07/04(Wed) 00時頃
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ああ?
[”いつもの”声が、”いつもの”対象を告げる>>#0 それへ顔を上げて、漸く、へっと軽く笑った。 にやと傍らへ笑ってやる、直後に骨に響く名前は、]
(6) 2012/07/04(Wed) 00時半頃
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― 被験者棟管制室 ―
如何するンだろうねぇ。
えー、屈辱的に痛めつけられたいだなんて
流くんも大概よねぇ。
[流に向けるは揶揄る響き]
あら、そんなに疲れちゃってるの ?
デザート食べ放題なら沢山食べる人を誘うといいわ。
私は量より質をとるからぁ。
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…んなこと知るかよ。ばーか。
なに?これも愛情表現? 片思いみたいでわりーけど、
[へら。と笑うだけの余裕は戻った。 指先で白い首輪をつついて、向ける指先は扉の向こう。]
(7) 2012/07/04(Wed) 00時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/07/04(Wed) 00時半頃
[誉の言葉にはことと首を傾げ]
フラれた、って……
男性が女性に「つれてって」なんてぇ
お誘いのうちに入りませんよぉ。
[くすくすと零れる声。
にっこりとくちびるが形よく弧を描いた]
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[水を再び鞄へと放り込む。 結局のところ持ったままのやぶれ鞄は、 どうにかこうにか鞄としての役を、今でも果たす。]
…んぁ?
[いつもの憎まれ口が返ってくると思っていた。 だからと軽く口にした言葉に、じとりとした視線が返る>>9 思わず目を丸くして、ぽかんと間抜けに傍らを見た。]
あーー…。
(10) 2012/07/04(Wed) 00時半頃
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[そういえば、ワンダを誘ったのはこの書庫だった。 真っ先に手を取るべく目指したあの時から変わらない。
…いや。 そもそもこたえはもっと前、白い紙に共に書いてある>>0:178]
(11) 2012/07/04(Wed) 00時半頃
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ったりめーだろ。
[だから傍らを見遣り、にやと笑う。 いつもと変わらぬ、軽口を叩き合う表情で]
お前と二人でクリアすんのに、決まってんじゃん。
(12) 2012/07/04(Wed) 00時半頃
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ラルフは、ワンダの肩をトンと指先で叩いて、
2012/07/04(Wed) 00時半頃
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パーティだろ。
[当然といった口調で笑った*]
(13) 2012/07/04(Wed) 00時半頃
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― 被験者棟管制室 ―
[コツコツコツコツ]
[ヒールの硬い音とともに不機嫌そうな顔を隠しもせず、
管制室の扉へと入ってきたのは、死亡した被験者のオリジナル]
双見です、入りますよ。
[言葉とともに開かれる扉]
…もう終盤じゃないのかい。
此処まで残っておいて…やれやれだ。
トトカルチョに負けてしまった。
詳しく見せてもらってもいいかい。
[言葉とともに覗きこむモニター。
少し苛立たしげに組まれた腕の先で、
骨ばった指が跳ねる*]
どっちでもいいなんて
流くんったら、いい加減なんだからぁ。
[困ったように眉を下げて流を横目に見遣る]
えー、そぉなのぉ?
誉さぁん、流くんがあんな事言ってますけどぉ。
質でもいいの?
それなら、お気に入りのお店紹介しようかしら。
でもぉ、誉さんとの食べ放題が先約かしらね。
[メロンパン頬張る姿に微か目を細めた]
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─ 書庫前・少し後 ─
…、なあ。
[あれから少し。背後の気配を探っている。 物音あらば動くつもりであるのだが]
そういや、さっきの酸素ってさあ、
[それまでの少しの間。 興味惹かれたという風に、傍らを見る>>5:133]
(14) 2012/07/04(Wed) 01時頃
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もしかして人工呼吸っつー、アレ?
[面白そうに問いかける、目には興味がきらめいている。 それはいつかの日、ワンダの胸に手を伸ばしたのと同じ目の色*だった*]
(15) 2012/07/04(Wed) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/07/04(Wed) 01時頃
[硬い音と共に姿現した双見にゆると腰を折り]
お疲れ様です。
ええ、もう残り四人になってます。
トトカルチョ、って……
双見さん、賭けてたンですか ?
あ、どうぞ。
[女はそっと場を譲り
隠されぬ苛立たしげな気配に微か涅色を揺らがせた]
[誉の話に耳傾けて
ほぅ、と微かな吐息を零す]
そんな案まで出てるンですねぇ。
[自らの考えは口にせずゆると目を伏せ物思う態]
[クローンが抱えていた思いは女の根底にあるもの。
なれど其れを見せず常に奔放に振舞う。
甘い声も仕草も全て満たされぬが故のもの。
オリジナルである女は
クローンである娘の最期の想いを知らぬまま
淡い淡い笑み浮かべ再びモニタへと涅色を向ける**]
―管制室―
[データを記録したり他の研究員の手伝いをしているうちに、気がつけば人が増えていた。筌瀬と双見の姿をみとめ軽く会釈をし、挨拶をする。]
筌瀬さん、双見さん、お疲れさまです。
[ふと、喉が渇いていることに気付き、立ち上がると備え付けの急須に茶葉を入れ始めた。]
あ。
お茶、他に飲む方居ますか?
[そこにいる人間に声を掛けながら、ポットのお湯を確かめると、お茶を淹れられる程には残ってはいなかった。そういえば先ほど流がカップラーメンを食べていたことを思い出して]
…流さん、次に使う人のことも考えて、お湯が切れたら足して置いてください。
[誉や筌瀬と談笑している流にそう言うと、ポットを持って給湯室へ向かい、水を入れて戻ってくる]
[お湯が沸くまでの間、志木達の会話を聞いていた。志木の言葉には同意して頷く]
ラルフとワンダは相互の信頼関係も強いようですし…大切な片割れが排除されれば、その反応や変化など、データを取る上でも貴重なサンプルになりそうですね。
わたしもフィリップの動きには期待しています。
[薄く微笑む。
やがてピー、というお湯が沸いたことを知らせる電子音が鳴ると、お茶を淹れる作業に取り掛かった。]
[希望者がいたならば、お茶の入ったカップをそれぞれに渡し]
……。
森澤さん。お茶、どうぞ。
[少し逡巡した後、席で資料を捲っている森澤の机にもカップを置いておいた**]
[賭けていた、という言葉にはふふと赤い唇端をあげて
楽しげに、薄く、わらう]
うン?
なンだい、不謹慎かい?
ふふ、ありがとう、筌瀬君は今日も美人だね。
[胸元のポケットから眼鏡を取り出しつつ譲られたモニタを覗きこもうとし
背からかけられた誉の声に、柳眉を顰めて体ごと振り返った]
誉さん、その呼び方やめて下さいって何時も言ってるでしょう。
若年性健忘症ですか?
父に言って病室準備させましょうか。
[口尖らせて文句めいた言葉を言うのも何時もの事だから
別に本気で怒っているわけではない]
ああ、和蓮君もありがとう、今日の君もきれいだ。
可愛い牧田君、ロリータコンプレックスの男だけじゃなく
私にもお茶をくれないか。
[メールは見たと肩を少し揺すってから、モニタを覗きこむ。
誉に見せたよりもさらに、眉がぐぐと寄せられた]
…何だ?
精神に異常をきたしたのか。
私のクローンの癖に、詰まらん事になったな。
[出て来たモニタの情報に、眼鏡の奥で思いっきり顔を顰める。
キーボードを叩いて動画を再生すると、更に口が歪められた]
そういえばずっと「会話」をしていたからな。
我がクローンながらに気持ち悪い子供だ。
顔はいいのにな。
[言いながら眼鏡を外して胸元へと仕舞いシガレットケースを取り出す。
口に咥えて強く一度吸えば、ぽうと前に光が灯った。
煙の出ない、電子煙草だ]
しかし…どこかで見た気がするんだよな。
何だったか…既視感だ。
――…いえ、そんな事は。
双見さんのクローンですもの。
賭けたくなる気持ちも分かるかなぁ、って。
ふふ、ありがとうございます。
双見さんも相変わらず――…
[微か開く間。
涅色は見惚れるように双見を見詰めてから
洗練された所作や言葉、姿を思い
ほぅ、と息を零し甘い微笑を浮かべ口を開く]
スマートで格好良いです。
[筌瀬の心地よい言葉には、目を細めた笑みを横顔に浮かべる。
ギィ、と椅子の背凭れに体重を預け、
電子煙草を指で挟み口から離した]
ふふ、有難う。
しかし君のクローンを仲間に引き入れに行くとはね。
私のクローンは私に似て面食いらしい。
[悪戯めいた表情]
被験者達の繋がりは、隣人という事を始め
その交流方法や時間が浅深を大きく左右するのは間違いない。
面白いデータが取れそうだ。
[電子煙草を咥え直し、キーボードを細い指が叩くたびに
画面は代わり、色々な画面を映していく。
そのどの画面も、白の中に赤ばかり]
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